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第四章 LGBTQについて

今後の自分との向き合い方

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「パラレルワールドで愛を問う」は離婚騒動の真っ最中に書いたものだ。だから、その時の心理状態がかなり濃厚に反映されている。私はストレスが溜まっている時ほど小説の執筆が捗るタイプなのだが(エッセイは例外)この小説はまさに離婚のストレスを執筆エネルギーに変換して一気に書き上げた作品なのである。だからなのか、今読むと支離滅裂だったりとか表現がクドかったりだとか他にも色々と欠点を見つけてしまい居た堪れなくなる。

別記事にも書いたが当時、元夫とはレス状態だったし、自分自身の事を理解してもらえなかった事が辛かった。もしかしたらパートナーが女性だったら理解してもらえるのかなという思いもあったのかもしれない。とにかく私は当時、自分の中のやり場のない思いをこの作品の中でぶちまけていたのだ。

女性のパートナーを求めたかったのは、子供を望んでいないという事、結婚はもうしたくないと考えているからというのもある。心の支えになってくれるのであれば性別など関係ない。つまり夫婦ではなく恋人、パートナーという関係だ。

結婚を経験して思ったのは夫婦になると関係が変わってしまうという事だ。家族になってしまうと恋人のような関係には二度と戻れない。お互いにときめきを感じなくなってしまうのだ。レスになってしまったのはそれも原因だと思う。だから、私は夫婦ではなくいつまでも恋人同士でいられるような関係が理想だと思っている。

ビアンオフ会に参加して落ち込んでから、私は様々な事を考えた。そして、無理に女性のパートナーを求める必要はないという結論に至った。現在は縁あって男性のパートナーと交際をしている。(彼には自分がバイかもしれないという事は伝えていない)

女性を求めたのは、あまりにも離婚騒動が辛く苦しくて一時的に男性不信におちいり、女性に救ってもらいたい、癒して欲しいと思っていただけで女性が好きという訳ではないのかもしれない。つまり全ては苦しみから逃れる為の錯覚さっかくに過ぎなかったのかもしれないという事だ。

今のパートナーの事は好きだし、別れるつもりもない。ビアンの世界に再び足を踏み入れる必要はないのだ。だから、自分が女性に恋愛感情を抱けるかどうかはいまだに謎のままである。

では、女性に対して全く興味を持てなくなってしまったかというとそんな事はない。以前に比べたらだいぶ薄れてしまったものの、女性に対する興味は依然として私の中に存在する。もしかしたらただの好奇心を勘違いしているだけなのかもしれない。だが、明らかに以前とは違う感情があるのだ。

具体的に言えば、会社ビルのエレベーターでスタイルが良く、色気のある子と居合わせた時はとてもドキドキしてしまい、ほんの一瞬だったが今も鮮明に覚えている。また会えるといいな~などと密かに思ったりもする。仲良くなりたいとかそういう訳ではないが。

それから、映画「娼年」を見た時はかなり顕著けんちょに男女両方の感情が自分の中に沸き起こった。主人公リョウに抱かれる女性達を羨ましいと思ったし、また女性達の肌や、露わになった可愛らしく美しい乳房にも目が釘付けになった。彼女達の体に時に優しく時に激しく触れるリョウを羨ましいと思った。

女性の性欲について描きながらも男性の視点で描かれている事に違和感や嫌悪感を覚えた視聴者が多い中、私はそこまで激しい違和感を覚えなかった。それは私の中に男女両方の感情が存在したからなのは間違いない。

また、ドラマ「さっちゃん、僕は。」を見て、自分自身も元夫の浮気疑惑で嫌な思いをしたにも関わらず、主人公の京介をそこまでクズだと思わなかったり、同情してしまう部分がある事も自分の中に男性的な一面が存在するからだとも思う。

今のところ女性と交際したりそういう関係になる事は全くないので自分の中に存在するその一面と向き合う必要はない。しかし、性描写のある作品を書く上で男女両方の視点を持っている事はかなりの強みになるのではないだろうか。今後はその一面を自作小説の執筆に活かしていきたいと思っている。

現在、新作を執筆中なのだが、体調があまり良くないため思うように進まない。年内の完成を目指してはいるが、どうなるかは未定である。楽しみにしてくださっている方には大変申し訳ないのだが、もうしばらくの間、お待ち頂けたら幸いである。
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