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婚約破棄されました。

7 姫巫女の記憶(4)

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『オトメゲームとやらは、この世界を模している割には随分おかしなお話を創作するのですね』
 私の記憶を見ている友人は、呆れたような感心したような声で言う。
 私は友人と声を繋ぐ兎型の魔物を撫でつつ、頷いた。
「まあ、このルートは冗談、絶対あり得ませんという但し書きを付けて公開されたいわゆるネタルートだから」
『るーと、とやらは何か分かりませんが、冗談の類だったのですか。成る程それならばこの理解不能な無茶ぶりも納得です』
「まあ、そこは呆れたからね……私も、あの時はその辺りのことを考えてたわ」

 そしてまだ続く記憶を、私達は眺めた。

◆◆◆

 本気で分からないわ。何故彼女は王太子に、こんな無謀な事を仕掛けたのかしら?

 私は目の前で抱き合うカップルを眺めてそう改めて思う。

 ヒロインさんは確かに魅力的かも知れないわ。庇護欲をそそる容姿に、ただ純真に自分だけを見てくれるスレてない美少女。それに王太子が惹かれたというなら、そういう事もあるでしょう。
 でも……男爵令嬢と王太子なんて、上手くいく筈がないのよ。

 貴族達は常に己の家名を掛け切磋琢磨している。
 何処の高位貴族も、王子殿下の出生に合わせて、それこそ親類を頼ったり、妾を囲ってでも、必ず年回りのよい娘を用意していますから。
 それこそ、選り取り見取り。王太子妃レースを競っていたライバル達は、血筋のよい令嬢達が揃っているのよ。

 その気になれば人一人、目障りだから物理的に目の前から消すなんて簡単というぐらいには、高貴な方々は高慢であり冷徹でいらっしゃる。
 割と平民の下働き達と気軽に接しているような、お気楽でお優しい、男爵令嬢ピュアリアでは太刀打ち出来ないぐらいには冷酷で実利主義。

 ヒロインの私の栄達の為に全ての貴族は道を譲ってくれるわよね、なんて、そんな夢を見られる夢の世界では、ないわ。

 でも、だからといって、王太子妃だというのに、そもそもそういったやっかみをうまく対処出来ないなんて最悪じゃない?
 これから、王宮に勤務する侍女達の頂点に立ち、貴族達の手本となって一生を国に捧げねばならないのに、その力がないなんて許されない。
 だから、家格って大事なの。生まれ持ったバックボーンや、息をするように人を配し、人を使い、手足のよう扱えるその感覚は、一夕一朝では身につかない。

  ピュアリアは低位貴族の令嬢だ。ゲーム内容から見るに、彼女の暮らしは庶民の富豪に毛が生えたようなもの。領地経営の為、人を用いる事はあるが、こぢんまりとした屋敷には、乳母やと執事と料理番、それに中年のメイドしか存在しないらしい。
 稼業で成功して貴族になっても、裸一貫から成り上がった記憶を薄れさせない為だとかで。
 そんな家だから、彼女は殆どのことを自分でやる。朝の洗顔から、着替えの用意も、髪結いも、乳母が手伝いこそしてくれるが基本は一人で着替える。
 朝食の用意で忙しい料理番の手が空いてない時は、メイドに配膳をさせ、彼女が洗濯などで忙しい時は食事の終わった食器をワゴンで下げるくらいの事はする。
 執事は父の部下であるから、用事など言いつけられない。だから日中は、メイドに雑用をさせ、乳母やと少しばかり貴族らしい刺繍や読書などを数時間ほどするのが、彼女の教養の基礎だ。
 夜も朝とそう、変わらない。食卓を父親と囲み、お風呂などは毎日は入れないから、せいぜい布にお湯を浸して身体を清拭し、よく髪を梳って、寝間着を一人で着て就寝する……。

 さて、上位貴族の令嬢はといえば、ゆっくりと昼前に起きたら、既に洗顔の用意は整い、アイロンがしっかり掛けられた本日の昼食用ドレス候補が数着ほど用意される。
 令嬢はその内の一着を指さすと、令嬢が動かずともメイドが服を着せかける。
 昼食が済めば、今度は華美すぎない軽やかな昼のドレスが用意され、また着せ掛けられて、ご友人の催すお茶会か、演奏会、何方かの家で開かれる趣味ごとの会にでも出掛ける。
 そこで、有望な演奏家や画家の卵を見つけられたらしめたものだ。パトロンとなり、彼らが名を馳せたならば家名を誇られることだろう。
 馬車は二頭立て。ぴしっと仕立てのよい仕着せを身につけた御者が、我が家の紋章の付いた豪華な箱馬車を操る。なお、出掛ける際、令嬢付き侍女等、お付きは必ず付く。
 偶には公園に凜々しい殿方を見に騎乗用ドレスで馬に揺られるのもいいが、日差しは肌を傷めるし、あまり好きではない。
 夜はオペラハウスに婚約者やご友人の令嬢と向かう事もあるし、己が家や何方かの催す夜会に出掛けることもある。
 夜会用ドレスは、それはそれは贅を尽くしたものだ。布から、仕立てから、飾られる宝石ビーズや絹のレースに至るまで、家名を損ねないだけの品となるようオーダーメイドで作り上げる。
 それを着る令嬢ときたら、一種の芸術品だ。ゆえに、その中身も気品ある存在として見られるよう、己の爵位に相応しい礼儀が必要となる。家庭教師に仕込まれた美しい所作で、彼女達は夜会という海を堂々と渡る。
 何もないなら邸宅で、夕食用のドレスに着替え、ダイニングルームで家族と共に過ごすだろう。その後は、メイドらに洗髪等任せながら風呂に入り、香油でマッサージを受け身体をほぐし、ナイトウェアに着替えて寝室で休む。

 まあ、ちょっと大げさに盛ってるとこもあるけど、実際に令嬢とは常に人に尽くされて過ごすのよ。民に労働場所を提供する為にも、ね。
 彼女達は一人で居る事は、まずない。それは、品位を保つ為でもあり、家の宝でもある令嬢が誰かに悪意によって損ねられないようにとの配慮もある。

 ……側付き侍女もなく、護衛もなく。手足となる下僕もないピュアリアでは、一週間とせず王宮で立ち行かなくなるのが目に見えてるわね。ある日王宮から消えていたとしても不思議はない。
 彼女には乳母がいる? ……果たして老女が手練手管に長けた賢い貴族の息女と戦えるものかしら。そうは、思えないのだけれど。
 王太子が付ける侍女? そんなの、王宮侍女ならば彼女よりも高位の貴族の方でしょうし、やっかみを受けない訳がないわ。まず、まともな助けなど受けられないでしょう。心尽くさぬ表面だけのサポートって、どこか冷たくて、結構心傷つくものよ。

 だいたい、ここまで怒っている王妃陛下が彼女の存在を許さないわ。我が国の王妃陛下は賢く、国王陛下とも比翼連理と仲が良いのですから、子に悪影響を与えたピュアリアの事を王妃陛下から話を聞いたなら……まあ、国王陛下とて、相応の対処をなさるでしょう。
 その、つまり……どこかの国が潜ませた女スパイか何かかな? じゃあ、拷問などして情報を吐かせようか、と。そういう話が進むでしょうね。

 さて、そんな風に疑われたピュアリア。もし、スパイを泳がせる為にと王宮に入れたとて、彼女に付けられたのは仕える者でなく監視員でしょう。
 用事は言いつけられたとしても、居心地、悪いと思うわよ。それを訴えようにも、再教育中だろう王太子は王太子宮でカンヅメ。しばらくは会えないなんてことになっていてもおかしくない。
 そうして引き離されている内に……彼女の、ぽっと出の男爵家の娘が王太子妃になるなんてスクープが耳のよい貴族の奥方、お嬢様方に広がるわよね。
 そうなったら、私以外の婚約者候補達の家が黙っていませんもの。となると……。
 彼女は何時まで王宮で無事で居られるのかしら。

 そんなわけ、で。
 同じような家格同士で結ばれるのは、本人の為でもあるのよ。


 当然ながら。
 私以外にもごまんと居るわよ、王太子妃候補なんて。面子を掛けて王太子並びに王位継承権付きの王子様達に年回りの近い女子を、賢い諸侯は沢山儲けてらっしゃるわ。

 ――だから、ね。私は、よりにもよってこの「四月馬鹿」 を選ぶのか、と、頭を抱えている。

 正直、ピュアリアちゃんが成り上がり根性の強い肉食系女子でも、どうでもいいの。
 でも、このルートだけはいただけないわ……。

 今だって、常ならば目すら合わせられない、下手に合わせたら低位の娘が無礼なと、この場から掃き出されること確実な高位貴族の奥方様達がいるっていうのに、ピュアリアちゃんはのほほんと笑顔を浮かべていて……。
 ほら、あちらの奥様が、王妃陛下が頭を痛めているヒロインさんを、どうやって排除すべきかと、ご友人の奥様と共にご相談を始めたわ。

 あらあら、あちらのテーブルでも。
「ほほほ、あんな弱々しいひな鳥では、手加減を間違えて縊り殺してしまいそうね」
 こちらのテーブルでも……。
「ほほ、全く。それに、あのような貧弱な身体では、折角の衣装が泣いておりますわ」
「そうですわねぇ……しかし身から滲み出た品のなさ故でしょうか。なんと、似合わないこと。ローブデコルテがただの襤褸切れのようです」
「それにしても……卑賤な身だからかしら? あのような姿で現れても平気な顔をしていて。資格もなく王家の白を纏うなんて、あの名も知らない娘は、近く死を招く事でしょう」

 どの奥方も、ヒロインさんを見て眉を潜めていらっしゃる。

 それはそうだと、私も思う。
 この庭に招待される事は名家の印。選ばれて招かれた奥様達が、一流のマダムでいらっしゃるという誇りがそこにある。

 そんな場を、貴族に毛が生えたような小娘に邪魔されたのよ?

 腹が立って、王妃陛下に申し訳なくて、仕方がないというものではないかしら。

 だから、皆様は彼女に冷たい視線を向ける。

 そんな危機的状況だというのに、ヒロインさんたら、王太子に抱きついて、王族しか許されないきらびやかなドレスを着て、きらきら目を輝かせて周りじゅうに「我、ヒロインでござい」 とばかりに胸を張っている。
 もう、どうやって王妃様に不興を買った男爵家を潰してやろうかって皆様、虎視眈々と狙っているというのに、二人とも何なの?
 お家の断絶がすぐ側に迫っているこの時に、危機感、足りなすぎるんじゃないかしら。

 と、しみじみ考えていたら。

「いやぁん、怖いですぅ。きっとぉ、あの伯爵令嬢が皆さんにぃ、非道い事を言ってぇ、ピュアリアを虐めてるんですよぉ」
「なっ、何だと! またフレイアに虐められたのか!」

 空気の読めない王太子様が、また声を上げましたけれど。
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