71 / 140
14章:楽しい? 王都観光です
161.試験が終わって……歌を聴きましょう
しおりを挟む
「はあ~、試験が終わると開放感があるね」
試験が終わって次の日。私はにこにこと笑顔を浮かべて朝ごはんを食べていた。
今日はオババ様も起きてるみたい。
ぽちも足元でサイコロカットの新鮮なお肉を食べてる。
「ベル、今日はどうするんだ?」
「うーん、折角王都に来たのにお勉強ばっかりだったし、観光でもしようかなって」
「そうか。なら、オレも付き合うよ」
「おや、お二人は観光ですか。ならば是非とも噴水広場に歌を聴きに来て下さい。この度新作を作りましてね」
「へえ、詩人さんの新作かぁ」
そんな会話をしながら、フレッシュサラダの付いたシンプルながらも上質な朝ごはんを食べる。あー、このハーブソース真似したい。オイルとビネガーとお塩と……うーん、後でハーブ何を入れてるか聞いてみよう。
今日はアレックスさんと詩人さんも居て、四人でのんびり食べてるとお茶が出て来る。ハーブティーもいいけど、紅茶も美味しいなぁ。
「それにしても……一ヶ月後かぁ」
「フン。どうせ貴族や豪商の倅達に先に役職を付ける為の措置じゃな。予め城やギルドの役職を縁故で埋めて、それから一般に、という訳だ」
「うわあ、生臭い……」
オババ様の話に、私は思わず顔を顰めた。折角試験から解放されても、これだもんなぁ。
はあ、階級社会ってやだ。
一般枠である私達の試験の結果は一ヶ月後。郵送でどうにかならないかなぁなんて思ったけど、国家資格らしく簡易ながら授与式的なのがあるんだって。
場所こそお貴族達と違い薬師ギルドの一室なんだけど、何でも、国のお偉い人が来るとかなんとか。まあどうせ、お城の地位を振られる一般人はいないからギルドでいいやって感じなんでしょうけど。扱いが雑だ。
そんなこんなで、どうにも面倒だけど帰れないようだ。
思わずため息をが出ちゃう。
プロロッカの喫茶店には、せめてレシピとか、お店の春の飾り付けの指示なんかを送ろうと思う。
うーん、春向きのレシピにディスプレイかぁ……。あ、そうだ。そういう材料も王都にはありそうだよね。お店のディスプレイ用素材とかアイディアとかも観光中に探してみよう。
ああ、紅茶も仕入れられたらお茶の種類が広がるよね。それに王都にしかないお菓子の素材だってあるかも。そういうの探すのもいいじゃない?
よし。お店の為になる事が出来るなら一ヶ月も無駄じゃないね。
私は、お茶を飲みながらうーんと考える。
そんな風に半ば自分に言い聞かせ、私は滞在中の予定を立てる。
まずは大通りの専門店で布地を見たい。可愛いプリント柄の布を裁縫女子達に贈りたいし、お店を飾り付けるのにも使えたら華やぐと思うんだよね。
食事処で王都の流行のメニューとかも見たいかな。そのうち、軽食系なんかも手を広げたいし、そういう時に使えそうなアイディアが欲しいんだよね。
あ、そう言えば試験で知り合った二人から何か聞けないかな。ご実家の住所も聞いたから、お手紙送れば、今なら同じ状況で時間も空いてそうだし、嫌でなければ流行のお店の食べ歩きとかに誘ってみよう。
それに、市民の住んでるエリアの朝市が見たいかな。新たな食材開拓の為に、是非とも何度か足を運びたい。
……おお、ちょっと考えただけでなかなかやる事一杯あるじゃない。
これなら、一ヶ月なんてすぐに過ぎて行きそう。
とはいえ、本格的に動くのは明日からにして。
今日は、お誘いもあった事だし詩人さんの歌を噴水広場に聴きにいく。
そういえば、噴水広場には、軽食のお店が出てるんだよね? 何かお店のテイクアウトに使えないかな。未だに席数足りずに帰る人もいるみたいだし。
馬車をお願いし、のんびりぽくぽく広場へ向かえば、賑やかな場所に着く。
今日もお留守番では可哀想だし、ぽちには契約獣だって分かるよう明るい色の大きな布を首に巻いて連れて来たよ。ぽちは人馴れしてるし、多少の混雑ぐらいでパニックにならないから平気でしょう。王都だからか、希少職と言われたテイマーが、契約獣をお散歩に連れてるのを馬車の窓から見たし。
いざ着いてみると、その人並みにちょっとだけ圧倒された。
煉瓦が噴水を囲むよう円形に敷かれた広場には、人々が集う。それぞれ、手には軽食を持ったり飲み物の入ったカップを持って、ベンチで休んだり木陰でくつろいだり。
あっちの、芝の上で寝転んでる姿なんて、海外旅行の番組とかで見た、公園で日光浴してる人達みたいだ。まあ、流石に文化の違いか、タンクトップにホットパンツまでは行かないけど。
「王都って、こんなに人がいるんだ……」
「まあ、年々過密化してると言うしな。庶民の朝市なんか、こんなもんじゃないぞ」
私が唖然と口を開けると、アレックスさんは軽く肩を竦めた。
広場は過密とまでは言わないけど、本当に人で一杯。
地上より一層カラフルなスカートを履いた女性や、小ざっぱりした服の男性が皆楽しそうに笑いながら噴水広場を闊歩している。
試験で知り合った二人にお誘いのお手紙を書いてから来たので、お昼ちょっと前だからか、噴水広場を囲むようにして設営されてる簡易テント風の軽食売り場は大賑わいだ。
「そろそろお昼だし、アレックスさんも何か摘む?」
お肉の焼ける匂いとか、屋台って何であんなに魅力的に感じるんだろうね。
思わず鼻をすんすんさせながらそう聞くと、アレックスさんは私を見て笑った。
「そうだなぁ、そろそろ小腹が減って来たし。ぽちも味付きでない肉摘むか」
「わんっ」
大好きなアレックスさんと一緒だからか、尻尾ふりふりしてぽちも随分はしゃいでる。
うーん、段々楽しくなって来たね。
お昼はホットドック的なハーブの効いた腸詰め肉をナンっぽい薄焼きパンに挟んだものと、羊肉っぽいお肉の串焼き、それにエールを果実で割ったいつものジュースでお腹を膨らませた。
うん、シンプルだけど美味しい。
ぽちは素焼きした串焼きの串を外してあげたら、すっごい喜んで食べてたよ。
ホットドック的なものの乗ってた樹脂製のお皿をお店に返しつつ、ちょっとアレンジを考えてしまう。私ならホットドックにはお野菜の緑を足して、ケチャップを添えるな。茶色いだけだと味は良くても見た目が寂しいっていうか……。
ああ、ケチャップ……トマト的なものが市場にあれば買って行って作ってもいいかも知れないなあ。
まだまだ試してない料理もあるし、うん、屋台巡りも滞在中にしないとね。
で、お腹がいっぱいになったところで風に乗って聞こえてきたのは張りのある美しい声。
「あ、詩人さんだ」
「聞いていくか?」
アレックスさんは微妙に乗り気でなさそうだけど、折角だからと私は頷く。
近づいていくと、そこには人だかりが出来ていた。さすがは人気詩人。
彼は、アレックスさんの鮮烈なメタリックグリーンの髪を見て私達の到着を察したから、急に間奏的な音を鳴らすと「次は、新曲となります」 と言ってお客を湧かせた。
ピィン、と一音鳴らしてから、彼はゆったりした伴奏と共に声を響かせた。
それは、幼子が女神の使役とも言われる銀の狼を連れて地上を彷徨う話。
地上は荒れていて、人々には余裕がなく、だから少女は何度も危機に遭った。
悪い男に拐かされそうになった。
狼と引き離されそうになった。
それでも、少女と銀狼は一緒に居たい一心で、必死に理不尽と戦う。
そして少女と銀狼は、旅の途中である英雄と出会った……。
「続きは、また今後」
今日も深く帽子を被った彼は、にっこりと笑うと楽器を仕舞う袋をさりげなく示す。人々は喜んでそこにお金を投げ入れていた。
……って、どう聞いてもあれ、私の歌だよね?
何でギョブの話とか、シルケ様の事とか知ってるの? いつそんな話を仕入れたの? 怖い。
流石はこの世界の記者、と褒めるべきなんだろうか……。
「チッ、さり気無くオレまで巻き込みやがって」
ああ、何だか二番が出来たらまたアレックスさんヒーロー的に持ち上げられそうでしたね。
うーん、とはいえ取材もしっかり、歌声も素晴らしいもので。
私も投げ銭するべきだろうかと考えながら、私は恥ずかしさに熱を持った頰を押さえた。
試験が終わって次の日。私はにこにこと笑顔を浮かべて朝ごはんを食べていた。
今日はオババ様も起きてるみたい。
ぽちも足元でサイコロカットの新鮮なお肉を食べてる。
「ベル、今日はどうするんだ?」
「うーん、折角王都に来たのにお勉強ばっかりだったし、観光でもしようかなって」
「そうか。なら、オレも付き合うよ」
「おや、お二人は観光ですか。ならば是非とも噴水広場に歌を聴きに来て下さい。この度新作を作りましてね」
「へえ、詩人さんの新作かぁ」
そんな会話をしながら、フレッシュサラダの付いたシンプルながらも上質な朝ごはんを食べる。あー、このハーブソース真似したい。オイルとビネガーとお塩と……うーん、後でハーブ何を入れてるか聞いてみよう。
今日はアレックスさんと詩人さんも居て、四人でのんびり食べてるとお茶が出て来る。ハーブティーもいいけど、紅茶も美味しいなぁ。
「それにしても……一ヶ月後かぁ」
「フン。どうせ貴族や豪商の倅達に先に役職を付ける為の措置じゃな。予め城やギルドの役職を縁故で埋めて、それから一般に、という訳だ」
「うわあ、生臭い……」
オババ様の話に、私は思わず顔を顰めた。折角試験から解放されても、これだもんなぁ。
はあ、階級社会ってやだ。
一般枠である私達の試験の結果は一ヶ月後。郵送でどうにかならないかなぁなんて思ったけど、国家資格らしく簡易ながら授与式的なのがあるんだって。
場所こそお貴族達と違い薬師ギルドの一室なんだけど、何でも、国のお偉い人が来るとかなんとか。まあどうせ、お城の地位を振られる一般人はいないからギルドでいいやって感じなんでしょうけど。扱いが雑だ。
そんなこんなで、どうにも面倒だけど帰れないようだ。
思わずため息をが出ちゃう。
プロロッカの喫茶店には、せめてレシピとか、お店の春の飾り付けの指示なんかを送ろうと思う。
うーん、春向きのレシピにディスプレイかぁ……。あ、そうだ。そういう材料も王都にはありそうだよね。お店のディスプレイ用素材とかアイディアとかも観光中に探してみよう。
ああ、紅茶も仕入れられたらお茶の種類が広がるよね。それに王都にしかないお菓子の素材だってあるかも。そういうの探すのもいいじゃない?
よし。お店の為になる事が出来るなら一ヶ月も無駄じゃないね。
私は、お茶を飲みながらうーんと考える。
そんな風に半ば自分に言い聞かせ、私は滞在中の予定を立てる。
まずは大通りの専門店で布地を見たい。可愛いプリント柄の布を裁縫女子達に贈りたいし、お店を飾り付けるのにも使えたら華やぐと思うんだよね。
食事処で王都の流行のメニューとかも見たいかな。そのうち、軽食系なんかも手を広げたいし、そういう時に使えそうなアイディアが欲しいんだよね。
あ、そう言えば試験で知り合った二人から何か聞けないかな。ご実家の住所も聞いたから、お手紙送れば、今なら同じ状況で時間も空いてそうだし、嫌でなければ流行のお店の食べ歩きとかに誘ってみよう。
それに、市民の住んでるエリアの朝市が見たいかな。新たな食材開拓の為に、是非とも何度か足を運びたい。
……おお、ちょっと考えただけでなかなかやる事一杯あるじゃない。
これなら、一ヶ月なんてすぐに過ぎて行きそう。
とはいえ、本格的に動くのは明日からにして。
今日は、お誘いもあった事だし詩人さんの歌を噴水広場に聴きにいく。
そういえば、噴水広場には、軽食のお店が出てるんだよね? 何かお店のテイクアウトに使えないかな。未だに席数足りずに帰る人もいるみたいだし。
馬車をお願いし、のんびりぽくぽく広場へ向かえば、賑やかな場所に着く。
今日もお留守番では可哀想だし、ぽちには契約獣だって分かるよう明るい色の大きな布を首に巻いて連れて来たよ。ぽちは人馴れしてるし、多少の混雑ぐらいでパニックにならないから平気でしょう。王都だからか、希少職と言われたテイマーが、契約獣をお散歩に連れてるのを馬車の窓から見たし。
いざ着いてみると、その人並みにちょっとだけ圧倒された。
煉瓦が噴水を囲むよう円形に敷かれた広場には、人々が集う。それぞれ、手には軽食を持ったり飲み物の入ったカップを持って、ベンチで休んだり木陰でくつろいだり。
あっちの、芝の上で寝転んでる姿なんて、海外旅行の番組とかで見た、公園で日光浴してる人達みたいだ。まあ、流石に文化の違いか、タンクトップにホットパンツまでは行かないけど。
「王都って、こんなに人がいるんだ……」
「まあ、年々過密化してると言うしな。庶民の朝市なんか、こんなもんじゃないぞ」
私が唖然と口を開けると、アレックスさんは軽く肩を竦めた。
広場は過密とまでは言わないけど、本当に人で一杯。
地上より一層カラフルなスカートを履いた女性や、小ざっぱりした服の男性が皆楽しそうに笑いながら噴水広場を闊歩している。
試験で知り合った二人にお誘いのお手紙を書いてから来たので、お昼ちょっと前だからか、噴水広場を囲むようにして設営されてる簡易テント風の軽食売り場は大賑わいだ。
「そろそろお昼だし、アレックスさんも何か摘む?」
お肉の焼ける匂いとか、屋台って何であんなに魅力的に感じるんだろうね。
思わず鼻をすんすんさせながらそう聞くと、アレックスさんは私を見て笑った。
「そうだなぁ、そろそろ小腹が減って来たし。ぽちも味付きでない肉摘むか」
「わんっ」
大好きなアレックスさんと一緒だからか、尻尾ふりふりしてぽちも随分はしゃいでる。
うーん、段々楽しくなって来たね。
お昼はホットドック的なハーブの効いた腸詰め肉をナンっぽい薄焼きパンに挟んだものと、羊肉っぽいお肉の串焼き、それにエールを果実で割ったいつものジュースでお腹を膨らませた。
うん、シンプルだけど美味しい。
ぽちは素焼きした串焼きの串を外してあげたら、すっごい喜んで食べてたよ。
ホットドック的なものの乗ってた樹脂製のお皿をお店に返しつつ、ちょっとアレンジを考えてしまう。私ならホットドックにはお野菜の緑を足して、ケチャップを添えるな。茶色いだけだと味は良くても見た目が寂しいっていうか……。
ああ、ケチャップ……トマト的なものが市場にあれば買って行って作ってもいいかも知れないなあ。
まだまだ試してない料理もあるし、うん、屋台巡りも滞在中にしないとね。
で、お腹がいっぱいになったところで風に乗って聞こえてきたのは張りのある美しい声。
「あ、詩人さんだ」
「聞いていくか?」
アレックスさんは微妙に乗り気でなさそうだけど、折角だからと私は頷く。
近づいていくと、そこには人だかりが出来ていた。さすがは人気詩人。
彼は、アレックスさんの鮮烈なメタリックグリーンの髪を見て私達の到着を察したから、急に間奏的な音を鳴らすと「次は、新曲となります」 と言ってお客を湧かせた。
ピィン、と一音鳴らしてから、彼はゆったりした伴奏と共に声を響かせた。
それは、幼子が女神の使役とも言われる銀の狼を連れて地上を彷徨う話。
地上は荒れていて、人々には余裕がなく、だから少女は何度も危機に遭った。
悪い男に拐かされそうになった。
狼と引き離されそうになった。
それでも、少女と銀狼は一緒に居たい一心で、必死に理不尽と戦う。
そして少女と銀狼は、旅の途中である英雄と出会った……。
「続きは、また今後」
今日も深く帽子を被った彼は、にっこりと笑うと楽器を仕舞う袋をさりげなく示す。人々は喜んでそこにお金を投げ入れていた。
……って、どう聞いてもあれ、私の歌だよね?
何でギョブの話とか、シルケ様の事とか知ってるの? いつそんな話を仕入れたの? 怖い。
流石はこの世界の記者、と褒めるべきなんだろうか……。
「チッ、さり気無くオレまで巻き込みやがって」
ああ、何だか二番が出来たらまたアレックスさんヒーロー的に持ち上げられそうでしたね。
うーん、とはいえ取材もしっかり、歌声も素晴らしいもので。
私も投げ銭するべきだろうかと考えながら、私は恥ずかしさに熱を持った頰を押さえた。
10
お気に入りに追加
8,125
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。