35 / 41
森で出会った女の子
第33話 魔操術「分離」
しおりを挟む
――大樹の家に戻ったコトミンは家の奥にしまっておいた血晶を取り出す。割と雑に保管していたらしく、表面には埃が付いていた。
「……はい、どうぞ」
「あ、ありがとう……何か汚れてるんだけど、もしかして要らなかった」
「そんなことはない。そのうちに使おうと思っていた……別に要らないから返すわけじゃない」
「本当に!?」
血晶を受け取ったレノは外にでると、ボア子が警戒した様子で伺う。魔物であるために赤毛熊の気配を放つ血晶を警戒しているらしく、彼女のためにも早々にレノは血晶を破壊することにした。
「よし、それじゃあ本当に壊すよ。後で返せと言われても返せないよ?」
「大丈夫……私には頼れる用心棒がいるから、そもそも魔除けなんていらない」
「フゴォッ!!」
コトミンの言葉にボア子は鼻を鳴らし、それを見てレノは笑みを浮かべた。改めて赤毛熊の血晶を手に持つと、まるで傍に赤毛熊がいるかのような存在感を感じ取る。
(見ているだけで不気味だな……さっさと壊すか)
レノは右手に魔刃を作り出し、血晶に目掛けて振り落とす。しかし、これまで破壊した血晶よりも頑丈なのかレノが繰り出した魔刃は弾かれてしまう。
「いてぇっ!?な、なんて硬さだ……そこらの岩よりも硬いぞ」
「大丈夫?」
「問題ない……よ~し、それならこいつはどうだ!!」
岩石並の硬さを誇る血晶に対してレノは魔刃の形状を変化させ、螺旋撃を繰り出す準備を行う。血晶の中心に狙いを定めて掌を構えると、高速回転させた螺旋刃を繰り出す。
「うおらぁっ!!」
「おおっ」
「フゴォッ!?」
螺旋刃が血晶を貫通した瞬間、魔力が滲みだしてレノの身体に取り込まれる。これまで破壊してきた血晶とは比べ物にならない量の魔力を吸収する。
魔力を全て取り込んだ途端、全身から魔力が溢れ出す。ボアの血晶を破壊した時よりも魔力が格段に増えており、今ならば何でもできそうな気さえしてきた。
(何だこの感覚……これが俺の魔力なのか!?)
自分の魔力が高まったことにレノは喜び、それを見たコトミンはレノに向けて掌を構えた。そして魔力を集中させて風の斬撃を放つ。
「スラッシュ」
「えっ……うわぁっ!?」
「フゴォッ!?」
いきなり攻撃を仕掛けてきたコトミンにレノは驚くが、即座に全身から溢れていた魔力を硬魔へと変化させた。その結果、コトミンが繰り出した三日月状の斬撃は打ち消され、それを見たコトミンは頷く。
「前よりも魔力は高まったけど、技術の方は変化していない。初心者の魔術師は魔力が一気に増えると魔力の調整が上手くできなくなる人もいるけど、レノは大丈夫みたいで良かった」
「だ、だからって魔法を撃つなよ!?もしも防いでなかったら死んでたぞ!!」
「大丈夫、手加減して放ったから当たっていたとしても死ぬことはない……多分」
「手加減の言葉の意味知ってる!?」
「フゴゴッ……」
レノはコトミンの不意打ちに激怒しながらも、今まで通りに魔力を操作できることを確認して安心する。そして改めて両手を構えて「魔球」を作り上げた。
「ふうっ……よし、問題なく作れるぞ」
魔力が格段に増えたせいか魔球を形成するのも以前と比べて早くなり、生み出した魔球を先ほどの仕返しとばかりにコトミンに投げ放つ。
「コトミン、パス!!」
「ぱす?」
タケルに拾われたばかりの頃、まだ遊び盛りだったレノは彼とキャッチボールを良くしていた。ボールの代わりに木の実を代用してお互いに投げ合っていたが、今回は魔球をコトミンに目掛けて放り込む。彼女はそれを両手で受け止めると、今までレノが作り出していた魔球と比べて込められている魔力の大きさに驚く。
「これは中々の魔力……でも、こんなに魔力を使って大丈夫?」
「平気だよ、今ならいくらでも作れそうだよ」
「……それは良かった」
赤毛熊の血晶を破壊しただけでレノは以前と比べて倍以上の魔力を手に入れた。この結果はコトミンも予想外であり、彼女はレノの魔力の吸収率の高さに驚く。
(いくら赤毛熊の血晶だからってこんなに魔力が伸びるのは普通じゃない)
コトミンも血晶を破壊した事は何度かあるが、レノのように魔力が格段に伸びたことは一度もない。エルフと人間では魔力の吸収率に違いがあるのか、あるいはレノ自身が特殊な体質なのかもしれない。
「もしかしてレノは魔術師の家系なの?」
「え?いや、それはないよ。俺が魔法を習ったのは師匠に教えてもらっただけで父ちゃんも母ちゃんも普通の人間だよ」
「……そう」
レノの記憶の限りでは祖父母も両親も普通の人間であり、自分が魔術師の家系など聞いたこともない。その話を聞いてコトミンは不思議そうに首を傾げるが、理由はどうあれ魔力が増えたことでレノは本格的に修行に集中できる。
「よ~し、明日から頑張るぞ!!」
「……なら、景気づけに薬草スープを作ってあげる」
「いや、それはちょっと……」
「フゴゴッ……」
コトミンの言葉にレノは火や水を浴びせられたようにテンションが低くなり、体力回復の効果があると分かっていてもコトミンの薬草スープはできれば口にしたくなかった――
――それから更に数か月の時が過ぎ、レノは15才の誕生日を迎えた。旅に出る前と比べて身体つきもたくましくなり、更に魔操術も一層に磨きが掛かっていた。
「レノ、準備はいい?」
「何時でもいいよ」
コトミンはレノに目隠しを施すと、彼女は足音を立てないように気を付けながら後方へ移動を行う。そして彼女はレノに掌を構えると魔法を放つ。
「スラッシュ!!」
「そこかっ!?」
後方から強い魔力を感じ取ったレノは振り返りながら右手を構えると、コトミンが繰り出した風の斬撃を硬魔で受け止めた。この時に斬撃を受け止めた右手以外は魔力を纏わず、無駄な魔力の消費を抑えて攻撃を弾く。
視界が封じられてしかも背後からの攻撃にも瞬時に対応したレノにコトミンは感心し、前よりも魔力感知の技術と直感に磨きが掛かっていた。レノは目隠しを取ると冷や汗を流しながらコトミンに尋ねる。
「今の……本気で魔法を撃っただろ?いつもよりも魔力がこもっていたよ」
「……ぷいっ」
「こらっ!!可愛く顔反らすなっ!?」
もしも防御が間に合っていなかったらレノは今頃は大怪我を負っており、そんな危険な攻撃を仕掛けたコトミンに憤る。だが、準備運動はここまでであり、彼女はレノに修行の成果を試すように促す。
「レノ……そろそろ完成した?」
「……ああ、問題ないよ」
コトミンの言葉にレノは笑みを浮かべ、自分が立っている位置から10メートル以上は離れた岩に視線を向けた。レノは自分の右手を見つめると、覚悟を決めたように掌を構える。
「先生、よく見ておいてよ……これで修行は終わりだ」
「分かった。見守ってる」
レノの言葉にコトミンは頷き、彼の後ろに下がって見守る。これまでの修業を思い出しながらレノは右手に魔力を集中させ、今までの技術の集大成ともいえる技を繰り出す。
「――螺旋弾!!」
一瞬の間にレノは掌の中に螺旋刃を作り出し、高速回転を加えた状態で射出する。これまでは接近戦でしか使えなかった「螺旋撃」を分離の技術を利用して遠距離から攻撃を繰り出す。
手元から離れた螺旋刃は弾丸の如く回転しながら加速し、十メートルは離れた岩石に衝突して貫通した。それを見てコトミンは目を見開き、レノは拳を握りしめて天に突き出す。
「おっしゃああっ!!遂に完成したぞ!!」
「……凄い」
タケルの手帳に記されていた「螺旋撃」は接近戦専用の攻撃法だが、レノはそれを改良して遠距離攻撃もできるようになった。タケルの残した技をただ習得するだけではなく、改良を加えて新しい技を生み出した。
「……はい、どうぞ」
「あ、ありがとう……何か汚れてるんだけど、もしかして要らなかった」
「そんなことはない。そのうちに使おうと思っていた……別に要らないから返すわけじゃない」
「本当に!?」
血晶を受け取ったレノは外にでると、ボア子が警戒した様子で伺う。魔物であるために赤毛熊の気配を放つ血晶を警戒しているらしく、彼女のためにも早々にレノは血晶を破壊することにした。
「よし、それじゃあ本当に壊すよ。後で返せと言われても返せないよ?」
「大丈夫……私には頼れる用心棒がいるから、そもそも魔除けなんていらない」
「フゴォッ!!」
コトミンの言葉にボア子は鼻を鳴らし、それを見てレノは笑みを浮かべた。改めて赤毛熊の血晶を手に持つと、まるで傍に赤毛熊がいるかのような存在感を感じ取る。
(見ているだけで不気味だな……さっさと壊すか)
レノは右手に魔刃を作り出し、血晶に目掛けて振り落とす。しかし、これまで破壊した血晶よりも頑丈なのかレノが繰り出した魔刃は弾かれてしまう。
「いてぇっ!?な、なんて硬さだ……そこらの岩よりも硬いぞ」
「大丈夫?」
「問題ない……よ~し、それならこいつはどうだ!!」
岩石並の硬さを誇る血晶に対してレノは魔刃の形状を変化させ、螺旋撃を繰り出す準備を行う。血晶の中心に狙いを定めて掌を構えると、高速回転させた螺旋刃を繰り出す。
「うおらぁっ!!」
「おおっ」
「フゴォッ!?」
螺旋刃が血晶を貫通した瞬間、魔力が滲みだしてレノの身体に取り込まれる。これまで破壊してきた血晶とは比べ物にならない量の魔力を吸収する。
魔力を全て取り込んだ途端、全身から魔力が溢れ出す。ボアの血晶を破壊した時よりも魔力が格段に増えており、今ならば何でもできそうな気さえしてきた。
(何だこの感覚……これが俺の魔力なのか!?)
自分の魔力が高まったことにレノは喜び、それを見たコトミンはレノに向けて掌を構えた。そして魔力を集中させて風の斬撃を放つ。
「スラッシュ」
「えっ……うわぁっ!?」
「フゴォッ!?」
いきなり攻撃を仕掛けてきたコトミンにレノは驚くが、即座に全身から溢れていた魔力を硬魔へと変化させた。その結果、コトミンが繰り出した三日月状の斬撃は打ち消され、それを見たコトミンは頷く。
「前よりも魔力は高まったけど、技術の方は変化していない。初心者の魔術師は魔力が一気に増えると魔力の調整が上手くできなくなる人もいるけど、レノは大丈夫みたいで良かった」
「だ、だからって魔法を撃つなよ!?もしも防いでなかったら死んでたぞ!!」
「大丈夫、手加減して放ったから当たっていたとしても死ぬことはない……多分」
「手加減の言葉の意味知ってる!?」
「フゴゴッ……」
レノはコトミンの不意打ちに激怒しながらも、今まで通りに魔力を操作できることを確認して安心する。そして改めて両手を構えて「魔球」を作り上げた。
「ふうっ……よし、問題なく作れるぞ」
魔力が格段に増えたせいか魔球を形成するのも以前と比べて早くなり、生み出した魔球を先ほどの仕返しとばかりにコトミンに投げ放つ。
「コトミン、パス!!」
「ぱす?」
タケルに拾われたばかりの頃、まだ遊び盛りだったレノは彼とキャッチボールを良くしていた。ボールの代わりに木の実を代用してお互いに投げ合っていたが、今回は魔球をコトミンに目掛けて放り込む。彼女はそれを両手で受け止めると、今までレノが作り出していた魔球と比べて込められている魔力の大きさに驚く。
「これは中々の魔力……でも、こんなに魔力を使って大丈夫?」
「平気だよ、今ならいくらでも作れそうだよ」
「……それは良かった」
赤毛熊の血晶を破壊しただけでレノは以前と比べて倍以上の魔力を手に入れた。この結果はコトミンも予想外であり、彼女はレノの魔力の吸収率の高さに驚く。
(いくら赤毛熊の血晶だからってこんなに魔力が伸びるのは普通じゃない)
コトミンも血晶を破壊した事は何度かあるが、レノのように魔力が格段に伸びたことは一度もない。エルフと人間では魔力の吸収率に違いがあるのか、あるいはレノ自身が特殊な体質なのかもしれない。
「もしかしてレノは魔術師の家系なの?」
「え?いや、それはないよ。俺が魔法を習ったのは師匠に教えてもらっただけで父ちゃんも母ちゃんも普通の人間だよ」
「……そう」
レノの記憶の限りでは祖父母も両親も普通の人間であり、自分が魔術師の家系など聞いたこともない。その話を聞いてコトミンは不思議そうに首を傾げるが、理由はどうあれ魔力が増えたことでレノは本格的に修行に集中できる。
「よ~し、明日から頑張るぞ!!」
「……なら、景気づけに薬草スープを作ってあげる」
「いや、それはちょっと……」
「フゴゴッ……」
コトミンの言葉にレノは火や水を浴びせられたようにテンションが低くなり、体力回復の効果があると分かっていてもコトミンの薬草スープはできれば口にしたくなかった――
――それから更に数か月の時が過ぎ、レノは15才の誕生日を迎えた。旅に出る前と比べて身体つきもたくましくなり、更に魔操術も一層に磨きが掛かっていた。
「レノ、準備はいい?」
「何時でもいいよ」
コトミンはレノに目隠しを施すと、彼女は足音を立てないように気を付けながら後方へ移動を行う。そして彼女はレノに掌を構えると魔法を放つ。
「スラッシュ!!」
「そこかっ!?」
後方から強い魔力を感じ取ったレノは振り返りながら右手を構えると、コトミンが繰り出した風の斬撃を硬魔で受け止めた。この時に斬撃を受け止めた右手以外は魔力を纏わず、無駄な魔力の消費を抑えて攻撃を弾く。
視界が封じられてしかも背後からの攻撃にも瞬時に対応したレノにコトミンは感心し、前よりも魔力感知の技術と直感に磨きが掛かっていた。レノは目隠しを取ると冷や汗を流しながらコトミンに尋ねる。
「今の……本気で魔法を撃っただろ?いつもよりも魔力がこもっていたよ」
「……ぷいっ」
「こらっ!!可愛く顔反らすなっ!?」
もしも防御が間に合っていなかったらレノは今頃は大怪我を負っており、そんな危険な攻撃を仕掛けたコトミンに憤る。だが、準備運動はここまでであり、彼女はレノに修行の成果を試すように促す。
「レノ……そろそろ完成した?」
「……ああ、問題ないよ」
コトミンの言葉にレノは笑みを浮かべ、自分が立っている位置から10メートル以上は離れた岩に視線を向けた。レノは自分の右手を見つめると、覚悟を決めたように掌を構える。
「先生、よく見ておいてよ……これで修行は終わりだ」
「分かった。見守ってる」
レノの言葉にコトミンは頷き、彼の後ろに下がって見守る。これまでの修業を思い出しながらレノは右手に魔力を集中させ、今までの技術の集大成ともいえる技を繰り出す。
「――螺旋弾!!」
一瞬の間にレノは掌の中に螺旋刃を作り出し、高速回転を加えた状態で射出する。これまでは接近戦でしか使えなかった「螺旋撃」を分離の技術を利用して遠距離から攻撃を繰り出す。
手元から離れた螺旋刃は弾丸の如く回転しながら加速し、十メートルは離れた岩石に衝突して貫通した。それを見てコトミンは目を見開き、レノは拳を握りしめて天に突き出す。
「おっしゃああっ!!遂に完成したぞ!!」
「……凄い」
タケルの手帳に記されていた「螺旋撃」は接近戦専用の攻撃法だが、レノはそれを改良して遠距離攻撃もできるようになった。タケルの残した技をただ習得するだけではなく、改良を加えて新しい技を生み出した。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
アメイジング・ナイト ―王女と騎士の35日―
碧井夢夏
ファンタジー
たったひとりの王位継承者として毎日見合いの日々を送る第一王女のレナは、人気小説で読んだ主人公に憧れ、モデルになった外国人騎士を護衛に雇うことを決める。
騎士は、黒い髪にグレーがかった瞳を持つ東洋人の血を引く能力者で、小説とは違い金の亡者だった。
主従関係、身分の差、特殊能力など、ファンタジー要素有。舞台は中世~近代ヨーロッパがモデルのオリジナル。話が進むにつれて恋愛濃度が上がります。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる