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プロローグ 《魔術師と弟子》
第16話 弟子の成長
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「――帰ってきたか」
山小屋にてタケルはレノの魔力を感知し、無事に修行をやり遂げたことを確信した。戻って来るレノの魔力は明らかに家を出る前と比べて増えており、魔獣ボアの討伐を果たしたのだと確信する。
小屋の扉を開くとタケルは最初に耳にしたのは何かを引きずるような音だった。そして戻ってきたレノを見てタケルは驚かされる。戻ってきた彼はボアを川原から引きずって帰ってきた。
「ふうっ、ふうっ……爺ちゃん、ただいま」
「お前……それはどうした?」
「ああ、これ?今日の晩飯にしようと思って持って帰ってきた」
「……呆れた奴だ」
普通の猪の二回りは大きい巨大猪を持って帰ってきたレノにタケルは呆れるが、無事に弟子が戻ってきたことに喜ぶ。必ず帰ってくるとは信じていたが、それでも大きな怪我もなく戻ってきたことに安心する。
(最初に出会った頃は泣き虫の子供だったが、随分とたくましくなったな)
弟子の成長にタケルは素直に嬉しく思い、今日ぐらいはちゃんと褒めてやろうと思った。だが、帰ってきたレノを見てタケルは驚かされる。
(こんな大物を持って帰るとは……こいつ、強化を使って帰ってきたのか。それなのに魔力切れも起こさずに戻ってくるとは)
ボアの巨体を人間一人で運ぶのは不可能であり、川原から家までレノは肉体強化を発動して戻ってきたのは間違いない。しかし、以前のレノならば強化を発動してもせいぜい一瞬だけしか維持できなかったが、ボアを倒したことで以前とは比べ物にならない魔力を手に入れたことで長時間維持できるようになったらしい。
山小屋の前までボアの死骸を運び込むと、レノは疲れた表情を浮かべながら地べたに座り込む。流石に体力の限界を迎えたらしく、後のことはタケルに任せる。
「爺ちゃん、こいつの後始末は頼むよ。今日からしばらくは猪鍋だね」
「は?おい、何を言って……」
「ふがぁっ……」
「寝た!?」
ボアの死骸をタケルに任せるとレノは眠りにつき、よっぽど疲れていたのかタケルが揺り起こしても起きる気配がない。そんな彼にタケルは深々と溜息を吐き出し、これでは素直に褒める気も失せる。
「全く、世話のかかる弟子だ……だが、よくやったな」
「へへっ……」
眠ってしまったレノの頭を撫でると、彼は嬉しそうな表情を浮かべた――
――レノが目を覚ますとタケルは猪鍋の用意をしていた。具材は当然ながらボアの肉であり、食べてみると今まで食べたどんな食べ物よりも美味しかった。
「う、美味い!?魔物の肉ってこんなに美味いんだ!!」
「美味いだけではないぞ、栄養も豊富で食べるだけで力が湧いてくる」
「うん、これならいくらでも食べられるよ!!」
ボアの肉は想像以上に美味しく、タケルによれば普通の動物よりも魔物の肉の方が栄養価も高いため、一部の魔物の肉は高級品として扱われるらしい。魔物の肉を好む貴族も多く、余った分の肉はタケルが山の麓にある村の人間に分け与えることにした。
「食べきれない肉は村の奴等に渡してくる。肉の代わりに日用品を貰ってくるからお前は大人しく待っていろ。それともお前も一緒に行くか?」
「いや……俺はいいよ」
元々はレノは麓の村に住んでいたが、半ば追い出される形で村を出た。余所者の血が混じっているレノは村人から冷遇され、父親が亡くなってからはレノは頼れる人がいないので山に登ってきたのである。
タケルも村の人間とは滅多に交流しないが、生活に必要な日用品を得るために時折に山を下りて昔から関わりのある人間とだけは交流を行っている。レノは知らなかったがタケルは村の村長と知り合いであり、年に数回ほど山を下りて交流していたらしい。
「村長はお前のことを心配しておったぞ。他の村人はお前が死んだと思って反省しておるらしい」
「そんなの今更だよ。俺はあの村の奴等なんか大嫌いだ」
「……本当に誰も仲良くしてくれた人はおらんのか?」
「いないよ、そんなの……仲良くしてくれた子達も年を取るといじめてくるようになったし」
小さい頃はレノと同世代の子供とよく遊んでいた。しかし、親の教育のせいなのか年を重ねるごとに誰も遊ばなくなり、それどころか嫌がらせをしてくるようになった。もしも一人でも仲良くしてくれる子供がいたらレノは村を逃げ出して危険な山に登ることもなかった。
レノの事情を知っているだけにタケルはそれ以上に何も言わず、それでも彼の将来のためにこれまで通りに他の人間との接触を立って生活を送らせるわけにはいかない。何時の日かはレノはタケルの元を離れなければならない時が訪れることを考え、タケルはレノを村に連れて行くことにする。
「駄目だ、明日はお前も付いて来い」
「爺ちゃん、でも……」
「大丈夫だ。お前はもう弱い子供ではない、もしも嫌がらせをしてくるような奴等がいればやり返せばいいだろう」
「でも、そんなことしたら爺ちゃんまで嫌われるよ」
「それがどうした?弟子一人を守れんようで何が師匠だ」
「爺ちゃん……」
タケルの言葉にレノは考え込み、仕方なく村に行くことを決意した――
――その日の晩、レノは夜中に目覚めて外に出た。ボアの肉を食べたお陰なのか昼間の疲れは吹き飛び、魔力も何倍も増していた。今の自分ならば何でもできるという気さえする。
「ふうっ、何だか落ち着かないな……ちょっと修行でもするか」
夜中に騒ぐとタケルが怒るかもしれないのでレノは魔力を抑えて外にでる。下手に魔力を出すとタケルに気付かれる恐れがあり、一先ずは川原の方まで移動を行う。
「ここなら大丈夫だろ。爺ちゃんも寝てるし、気づかれないかな?」
タケルの魔力感知は山中にいる生物の魔力を捉えられるが、それはあくまでもタケルが魔力を探ることに集中した場合であり、深く眠り込んでいるのならばある程度距離を離れれば気付かれることはない。
川原に戻ってきたレノは少し前に自分が岩を破壊するのを失敗したことを思い出す。あの時は強化だけを使用して岩を殴りつけたが、生身の拳では岩を破壊するのは無理がある。しかも魔力が何倍にも増えた今の自分ならば破壊できるのではないかと考えた。
「よし、やってみるか……ふんっ!!」
最初にレノは右手に魔力を集中させて「硬魔」を発動し、その後に強化を同時に発動を行う。魔力が少ない時は強化は肉体の一部だけにしかできなかったが、今のレノの魔力量ならば全身に強化を発動できた。
「さてと、どうなるかな……うおりゃあっ!!」
気合を込めながらレノは全力で岩に拳を殴りつけた瞬間、強烈な衝撃が岩に走って亀裂が広がる。驚いたレノが拳を引くと、岩が崩れていく。想像以上の結果にレノは戸惑う。
「うわっ!?す、すげぇっ……」
我ながら自分の力にレノは驚き、以前の彼ならば岩に罅を入れるのが精いっぱいだった。魔力が増えただけで以前よりも硬魔も強化も使いこなせるようになり、レノは興奮を抑えきれなかった。
「今なら他にも色々できそうだな。よし、ちょっと試してみて……!?」
硬魔と強化を解除した瞬間、レノは異様な寒気を覚えた。一角兎やボアと初めて遭遇した時の感覚を思い出し、自分に向けて何者かが「殺気」を放っていることに気付く。
嫌な予感を抱いたレノは魔力感知を発動させると、自分の背後から魔力を感知した。反射的にレノは振り返ると、そこには見知らぬ男女が立っていた。
山小屋にてタケルはレノの魔力を感知し、無事に修行をやり遂げたことを確信した。戻って来るレノの魔力は明らかに家を出る前と比べて増えており、魔獣ボアの討伐を果たしたのだと確信する。
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「ふうっ、ふうっ……爺ちゃん、ただいま」
「お前……それはどうした?」
「ああ、これ?今日の晩飯にしようと思って持って帰ってきた」
「……呆れた奴だ」
普通の猪の二回りは大きい巨大猪を持って帰ってきたレノにタケルは呆れるが、無事に弟子が戻ってきたことに喜ぶ。必ず帰ってくるとは信じていたが、それでも大きな怪我もなく戻ってきたことに安心する。
(最初に出会った頃は泣き虫の子供だったが、随分とたくましくなったな)
弟子の成長にタケルは素直に嬉しく思い、今日ぐらいはちゃんと褒めてやろうと思った。だが、帰ってきたレノを見てタケルは驚かされる。
(こんな大物を持って帰るとは……こいつ、強化を使って帰ってきたのか。それなのに魔力切れも起こさずに戻ってくるとは)
ボアの巨体を人間一人で運ぶのは不可能であり、川原から家までレノは肉体強化を発動して戻ってきたのは間違いない。しかし、以前のレノならば強化を発動してもせいぜい一瞬だけしか維持できなかったが、ボアを倒したことで以前とは比べ物にならない魔力を手に入れたことで長時間維持できるようになったらしい。
山小屋の前までボアの死骸を運び込むと、レノは疲れた表情を浮かべながら地べたに座り込む。流石に体力の限界を迎えたらしく、後のことはタケルに任せる。
「爺ちゃん、こいつの後始末は頼むよ。今日からしばらくは猪鍋だね」
「は?おい、何を言って……」
「ふがぁっ……」
「寝た!?」
ボアの死骸をタケルに任せるとレノは眠りにつき、よっぽど疲れていたのかタケルが揺り起こしても起きる気配がない。そんな彼にタケルは深々と溜息を吐き出し、これでは素直に褒める気も失せる。
「全く、世話のかかる弟子だ……だが、よくやったな」
「へへっ……」
眠ってしまったレノの頭を撫でると、彼は嬉しそうな表情を浮かべた――
――レノが目を覚ますとタケルは猪鍋の用意をしていた。具材は当然ながらボアの肉であり、食べてみると今まで食べたどんな食べ物よりも美味しかった。
「う、美味い!?魔物の肉ってこんなに美味いんだ!!」
「美味いだけではないぞ、栄養も豊富で食べるだけで力が湧いてくる」
「うん、これならいくらでも食べられるよ!!」
ボアの肉は想像以上に美味しく、タケルによれば普通の動物よりも魔物の肉の方が栄養価も高いため、一部の魔物の肉は高級品として扱われるらしい。魔物の肉を好む貴族も多く、余った分の肉はタケルが山の麓にある村の人間に分け与えることにした。
「食べきれない肉は村の奴等に渡してくる。肉の代わりに日用品を貰ってくるからお前は大人しく待っていろ。それともお前も一緒に行くか?」
「いや……俺はいいよ」
元々はレノは麓の村に住んでいたが、半ば追い出される形で村を出た。余所者の血が混じっているレノは村人から冷遇され、父親が亡くなってからはレノは頼れる人がいないので山に登ってきたのである。
タケルも村の人間とは滅多に交流しないが、生活に必要な日用品を得るために時折に山を下りて昔から関わりのある人間とだけは交流を行っている。レノは知らなかったがタケルは村の村長と知り合いであり、年に数回ほど山を下りて交流していたらしい。
「村長はお前のことを心配しておったぞ。他の村人はお前が死んだと思って反省しておるらしい」
「そんなの今更だよ。俺はあの村の奴等なんか大嫌いだ」
「……本当に誰も仲良くしてくれた人はおらんのか?」
「いないよ、そんなの……仲良くしてくれた子達も年を取るといじめてくるようになったし」
小さい頃はレノと同世代の子供とよく遊んでいた。しかし、親の教育のせいなのか年を重ねるごとに誰も遊ばなくなり、それどころか嫌がらせをしてくるようになった。もしも一人でも仲良くしてくれる子供がいたらレノは村を逃げ出して危険な山に登ることもなかった。
レノの事情を知っているだけにタケルはそれ以上に何も言わず、それでも彼の将来のためにこれまで通りに他の人間との接触を立って生活を送らせるわけにはいかない。何時の日かはレノはタケルの元を離れなければならない時が訪れることを考え、タケルはレノを村に連れて行くことにする。
「駄目だ、明日はお前も付いて来い」
「爺ちゃん、でも……」
「大丈夫だ。お前はもう弱い子供ではない、もしも嫌がらせをしてくるような奴等がいればやり返せばいいだろう」
「でも、そんなことしたら爺ちゃんまで嫌われるよ」
「それがどうした?弟子一人を守れんようで何が師匠だ」
「爺ちゃん……」
タケルの言葉にレノは考え込み、仕方なく村に行くことを決意した――
――その日の晩、レノは夜中に目覚めて外に出た。ボアの肉を食べたお陰なのか昼間の疲れは吹き飛び、魔力も何倍も増していた。今の自分ならば何でもできるという気さえする。
「ふうっ、何だか落ち着かないな……ちょっと修行でもするか」
夜中に騒ぐとタケルが怒るかもしれないのでレノは魔力を抑えて外にでる。下手に魔力を出すとタケルに気付かれる恐れがあり、一先ずは川原の方まで移動を行う。
「ここなら大丈夫だろ。爺ちゃんも寝てるし、気づかれないかな?」
タケルの魔力感知は山中にいる生物の魔力を捉えられるが、それはあくまでもタケルが魔力を探ることに集中した場合であり、深く眠り込んでいるのならばある程度距離を離れれば気付かれることはない。
川原に戻ってきたレノは少し前に自分が岩を破壊するのを失敗したことを思い出す。あの時は強化だけを使用して岩を殴りつけたが、生身の拳では岩を破壊するのは無理がある。しかも魔力が何倍にも増えた今の自分ならば破壊できるのではないかと考えた。
「よし、やってみるか……ふんっ!!」
最初にレノは右手に魔力を集中させて「硬魔」を発動し、その後に強化を同時に発動を行う。魔力が少ない時は強化は肉体の一部だけにしかできなかったが、今のレノの魔力量ならば全身に強化を発動できた。
「さてと、どうなるかな……うおりゃあっ!!」
気合を込めながらレノは全力で岩に拳を殴りつけた瞬間、強烈な衝撃が岩に走って亀裂が広がる。驚いたレノが拳を引くと、岩が崩れていく。想像以上の結果にレノは戸惑う。
「うわっ!?す、すげぇっ……」
我ながら自分の力にレノは驚き、以前の彼ならば岩に罅を入れるのが精いっぱいだった。魔力が増えただけで以前よりも硬魔も強化も使いこなせるようになり、レノは興奮を抑えきれなかった。
「今なら他にも色々できそうだな。よし、ちょっと試してみて……!?」
硬魔と強化を解除した瞬間、レノは異様な寒気を覚えた。一角兎やボアと初めて遭遇した時の感覚を思い出し、自分に向けて何者かが「殺気」を放っていることに気付く。
嫌な予感を抱いたレノは魔力感知を発動させると、自分の背後から魔力を感知した。反射的にレノは振り返ると、そこには見知らぬ男女が立っていた。
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