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プロローグ 《魔術師と弟子》
第11話 硬魔と柔魔
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――レノが一角兎を倒してから半年が経過した。毎日欠かさず鍛錬を行い、以前とは比べ物にならないほどに魔力の「形状変化」が向上した。
「兎と亀」
「できたよ」
タケルの前でレノは両手を差し出し、右手に「兎」左手に「亀」を同時に作り出した。半年前は両手で一つの動物を作るのが精いっぱいだったが、一角兎を倒した日からレノの魔力は増えた。そのお陰で現在は両手で魔力を変化させられる。
「では……人間だ」
「……これでどう?」
人間と言われてレノは両手を合わせると、次に手を開いた時にタケルに瓜二つの魔力の像を生み出す。それを見てタケルは苦笑いを浮かべ、形状変化の技術を極めたことを認めざるを得ない。
「大した奴だな。たった半年で形状変化を覚えたか」
「毎日頑張ったもん」
「よし、なら次の段階だ。硬度変化を教えてやろう」
「やった!!」
形状変化の修業の終わりを認められてレノは嬉しく思うが、次の「硬度変化」はさらに厳しい修行になることをタケルは伝えた。
「硬度変化は魔力の密度を調整し、魔力を硬くさせたり逆に柔らかくさせる。形状変化よりも魔力の操作が困難だから覚悟しておけ」
「魔力の密度?どういう意味?」
「うむ、実際に見せた方が早いだろう。外に出ろ!!」
タケルは山小屋から出るとレノも慌てて後に続く――
――タケルが連れてきた場所は川原だった。こんな場所で何をする気かとレノは不思議に思うと、タケルは地面に落ちている石を指差す。
「そこいらに落ちている石を儂に投げろ」
「え?何で?」
「いいから言う通りにしろ、手加減する必要はないからな」
「そういうことなら……くたばれ爺ぃっ!!」
「おいっ!?」
日頃の恨みを込めてレノはタケルに目掛けて容赦なく投げつけるが、石はタケルのお腹の手前で見えない壁にぶつかったように弾かれる。それを見てレノは驚いた。
「あれ!?どうなってるんだ!?」
「この馬鹿弟子が!!師匠に向かって本気で投げる奴がおるか!?」
「あいてっ!?」
タケルはレノに向けて右手を突き出すと拳の形をした魔力が放たれ、顔面を殴られたレノは尻餅をつく。何時の間にかタケルは全身に魔力を纏っていた。
「いてててっ……でも分かったぞ、硬くした魔力を全身に覆ってたから石が当たらなかったんだ!?」
「その通りだ。それにしてもあんなに本気で石を投げる奴がいるか!?」
「だって爺ちゃんが狩りでは獲物を仕留める時に躊躇せずに全力で投げ込めっていうから……」
「それは狩猟の時の教えだろうがっ!?儂を獲物扱いするな!!」
顔面を魔力で殴られたレノは立ち上がろうとすると、先ほど投げつけた石が落ちていることに気付く。硬質化された魔力で弾かれた石を拾い上げると、それを見てタケルは珍しくあくどい顔を浮かべる。
「よし、もう一度投げてみろ」
「え~?まだするの?」
「いいから投げんかっ!!今度は全力で投げてもいいぞ!!」
「本当に!?よし、それじゃあ……この間、俺の分のおやつを食べた恨みぃっ!!」
「まだ怒っておったのか!?」
許可を得たレノは全力でタケルに目掛けて石を投げ放つと、それに対してタケルは両手を重ねた状態で前に突き出す。そして迫りくる石に対してタケルは両手を離して左右に伸ばすと、帯状の魔力ができあがった。
タケルに向かって来た石は彼が両手で生み出した帯状の魔力に衝突し、まるで「ゴム」のように伸びていく。顔面の手前まで石は迫るが、今度はパチンコの如く帯状の魔力に石が弾き飛ばされる。
「ふんっ!!」
「うわぁっ!?」
跳ね返された石はレノの顔面の横をすり抜け、後方に存在した大きな岩に衝突した。レノが投げつけた時の何倍もの速度で跳ね返されたため、石は岩に当たった瞬間に粉々に砕け散る。それを見てレノは当たって入れば死んでいたと気付いて顔色を青ざめる。
「じ、爺ちゃん!!俺のことを殺す気!?」
「さっきの仕返しじゃ!!びびった顔をしおって笑えたぞ!!」
「この糞爺……でも、何をしたの?」
危うく石が自分に当たりかけたことにレノは激高するが、すぐに砕けた石の破片を拾い上げて質問する。怒りよりも興味の方が勝ったらしく、タケルは自信満々に両手を向けて説明を行う。
「これが硬魔と柔魔じゃ」
「こうま……じゅうま?」
タケルは右手を握り拳の状態で魔力を纏い、左手は掌を開いた状態で魔力を纏う。左右の腕を見てレノは左手の方が魔力が大きいように見えた。
「硬魔は魔力の密度を高めることで硬質化させる技術だ。練り固めた魔力の量によって硬さに違いはあるが、この程度の魔力でも石程度ならばびくともしない」
「うわっ、本当だ!!鉄みたいに硬いや……」
実際に「硬魔」を発動させた握り拳に触れてみると、まるて見えない鉄の塊に触れているように硬かった。これほどの硬さならば石程度当たってもびくともせず、先ほどレノが投げた石が弾かれたのも納得できる。
「柔魔の場合は硬魔とは違ってある程度の段階まで魔力を練り固めておる。ゴムのように柔らかく、相手の攻撃によっては跳ね返すこともできる」
「うわ、こっちはぶよぶよしてる!?」
反対の腕に触れるとゴムの塊のような物に触れた感触が広がり、弾力性に優れて外部の衝撃を吸収し、使い方によっては何倍にも威力を増して跳ね返すことができるらしい。
魔力を硬くさせるだけではなく、柔らかくすることで攻撃を跳ね返せることも知ってレノは驚きを隠せない。特に柔魔の方は色々な使い道がありそうで興味を抱く。
「爺ちゃん!!もしも俺が柔魔を覚えていたら一角兎の奴を吹き飛ばすことができるかな?」
「いや、それは無理だ」
「え、無理なの!?」
「当たり前だ。儂の両手を見ろ」
レノの甘い考えを否定するようにタケルは両手を見せつけると、彼の手は震えていた。
「さっき、お前が投げつけた石を跳ね返す時だけで両手が痺れた。相手の攻撃を跳ね返すには儂のような非力な老人では身体が持たん。ましてや魔物のような化物が相手だと小細工など通じん」
「う~ん……」
タケルの言葉にレノは考え込み、自分が仮にタケルのように柔魔を習得して両手に魔力の帯を作った光景を想像する。その状態で一角兎が突進を仕掛けてきた時、仮に魔力の帯で攻撃を受け止めても肉体の方が突進の威力に耐え切れずに吹き飛ぶ想像を行う。
一角兎の突進を受け止めるぐらいの強さが無ければそもそも跳ね返すこともできず、レノは諦めるしかないかと思った。だが、そんなレノを見てタケルはまだ隠していることがあった。
(……もっとも次の段階の修業を終えればお前の考えも実現できるかもしれんがな)
レノは覚えていないが実は魔力を利用すれば肉体を強化することができる。使い道によっては超人の様な身体能力を得られるが、それをレノに教えるつもりはない。今は魔操術の基礎を習得させることに専念させる。
「さあ、練習を始めるぞ。まずは柔魔からだ」
「押忍!!」
「修行法は簡単だ。まずは儂のように両手で魔力を伸ばし、投げる石を跳ね返せ。最初の内は小石を投げるが、慣れていけばどんどんと石を投げるからな」
「分かった!!」
「それと一つだけ注意しておくが常に儂が魔力を纏った部分だけに石を投げると思うな。実戦の時は敵がお前の思い通りに攻撃を仕掛けるとは限らん、儂の動きを見抜いて石を投げる方向を予測し、そこに魔力の帯を構えろ」
「なるほど……でも、魔力の帯というのはあれだから。他の呼び方ないの?」
「む、それもそうだな……なら魔盾《リバウンド》と名付けるか?」
「魔盾……それいいね!!格好良いよ!!」
「そ、そうか?」
タケルとしては適当に名付けたのだが思っていた以上にレノの反応が良く、これからは柔魔を利用した攻撃の反転は「魔盾」と呼ぶ事になった。
「兎と亀」
「できたよ」
タケルの前でレノは両手を差し出し、右手に「兎」左手に「亀」を同時に作り出した。半年前は両手で一つの動物を作るのが精いっぱいだったが、一角兎を倒した日からレノの魔力は増えた。そのお陰で現在は両手で魔力を変化させられる。
「では……人間だ」
「……これでどう?」
人間と言われてレノは両手を合わせると、次に手を開いた時にタケルに瓜二つの魔力の像を生み出す。それを見てタケルは苦笑いを浮かべ、形状変化の技術を極めたことを認めざるを得ない。
「大した奴だな。たった半年で形状変化を覚えたか」
「毎日頑張ったもん」
「よし、なら次の段階だ。硬度変化を教えてやろう」
「やった!!」
形状変化の修業の終わりを認められてレノは嬉しく思うが、次の「硬度変化」はさらに厳しい修行になることをタケルは伝えた。
「硬度変化は魔力の密度を調整し、魔力を硬くさせたり逆に柔らかくさせる。形状変化よりも魔力の操作が困難だから覚悟しておけ」
「魔力の密度?どういう意味?」
「うむ、実際に見せた方が早いだろう。外に出ろ!!」
タケルは山小屋から出るとレノも慌てて後に続く――
――タケルが連れてきた場所は川原だった。こんな場所で何をする気かとレノは不思議に思うと、タケルは地面に落ちている石を指差す。
「そこいらに落ちている石を儂に投げろ」
「え?何で?」
「いいから言う通りにしろ、手加減する必要はないからな」
「そういうことなら……くたばれ爺ぃっ!!」
「おいっ!?」
日頃の恨みを込めてレノはタケルに目掛けて容赦なく投げつけるが、石はタケルのお腹の手前で見えない壁にぶつかったように弾かれる。それを見てレノは驚いた。
「あれ!?どうなってるんだ!?」
「この馬鹿弟子が!!師匠に向かって本気で投げる奴がおるか!?」
「あいてっ!?」
タケルはレノに向けて右手を突き出すと拳の形をした魔力が放たれ、顔面を殴られたレノは尻餅をつく。何時の間にかタケルは全身に魔力を纏っていた。
「いてててっ……でも分かったぞ、硬くした魔力を全身に覆ってたから石が当たらなかったんだ!?」
「その通りだ。それにしてもあんなに本気で石を投げる奴がいるか!?」
「だって爺ちゃんが狩りでは獲物を仕留める時に躊躇せずに全力で投げ込めっていうから……」
「それは狩猟の時の教えだろうがっ!?儂を獲物扱いするな!!」
顔面を魔力で殴られたレノは立ち上がろうとすると、先ほど投げつけた石が落ちていることに気付く。硬質化された魔力で弾かれた石を拾い上げると、それを見てタケルは珍しくあくどい顔を浮かべる。
「よし、もう一度投げてみろ」
「え~?まだするの?」
「いいから投げんかっ!!今度は全力で投げてもいいぞ!!」
「本当に!?よし、それじゃあ……この間、俺の分のおやつを食べた恨みぃっ!!」
「まだ怒っておったのか!?」
許可を得たレノは全力でタケルに目掛けて石を投げ放つと、それに対してタケルは両手を重ねた状態で前に突き出す。そして迫りくる石に対してタケルは両手を離して左右に伸ばすと、帯状の魔力ができあがった。
タケルに向かって来た石は彼が両手で生み出した帯状の魔力に衝突し、まるで「ゴム」のように伸びていく。顔面の手前まで石は迫るが、今度はパチンコの如く帯状の魔力に石が弾き飛ばされる。
「ふんっ!!」
「うわぁっ!?」
跳ね返された石はレノの顔面の横をすり抜け、後方に存在した大きな岩に衝突した。レノが投げつけた時の何倍もの速度で跳ね返されたため、石は岩に当たった瞬間に粉々に砕け散る。それを見てレノは当たって入れば死んでいたと気付いて顔色を青ざめる。
「じ、爺ちゃん!!俺のことを殺す気!?」
「さっきの仕返しじゃ!!びびった顔をしおって笑えたぞ!!」
「この糞爺……でも、何をしたの?」
危うく石が自分に当たりかけたことにレノは激高するが、すぐに砕けた石の破片を拾い上げて質問する。怒りよりも興味の方が勝ったらしく、タケルは自信満々に両手を向けて説明を行う。
「これが硬魔と柔魔じゃ」
「こうま……じゅうま?」
タケルは右手を握り拳の状態で魔力を纏い、左手は掌を開いた状態で魔力を纏う。左右の腕を見てレノは左手の方が魔力が大きいように見えた。
「硬魔は魔力の密度を高めることで硬質化させる技術だ。練り固めた魔力の量によって硬さに違いはあるが、この程度の魔力でも石程度ならばびくともしない」
「うわっ、本当だ!!鉄みたいに硬いや……」
実際に「硬魔」を発動させた握り拳に触れてみると、まるて見えない鉄の塊に触れているように硬かった。これほどの硬さならば石程度当たってもびくともせず、先ほどレノが投げた石が弾かれたのも納得できる。
「柔魔の場合は硬魔とは違ってある程度の段階まで魔力を練り固めておる。ゴムのように柔らかく、相手の攻撃によっては跳ね返すこともできる」
「うわ、こっちはぶよぶよしてる!?」
反対の腕に触れるとゴムの塊のような物に触れた感触が広がり、弾力性に優れて外部の衝撃を吸収し、使い方によっては何倍にも威力を増して跳ね返すことができるらしい。
魔力を硬くさせるだけではなく、柔らかくすることで攻撃を跳ね返せることも知ってレノは驚きを隠せない。特に柔魔の方は色々な使い道がありそうで興味を抱く。
「爺ちゃん!!もしも俺が柔魔を覚えていたら一角兎の奴を吹き飛ばすことができるかな?」
「いや、それは無理だ」
「え、無理なの!?」
「当たり前だ。儂の両手を見ろ」
レノの甘い考えを否定するようにタケルは両手を見せつけると、彼の手は震えていた。
「さっき、お前が投げつけた石を跳ね返す時だけで両手が痺れた。相手の攻撃を跳ね返すには儂のような非力な老人では身体が持たん。ましてや魔物のような化物が相手だと小細工など通じん」
「う~ん……」
タケルの言葉にレノは考え込み、自分が仮にタケルのように柔魔を習得して両手に魔力の帯を作った光景を想像する。その状態で一角兎が突進を仕掛けてきた時、仮に魔力の帯で攻撃を受け止めても肉体の方が突進の威力に耐え切れずに吹き飛ぶ想像を行う。
一角兎の突進を受け止めるぐらいの強さが無ければそもそも跳ね返すこともできず、レノは諦めるしかないかと思った。だが、そんなレノを見てタケルはまだ隠していることがあった。
(……もっとも次の段階の修業を終えればお前の考えも実現できるかもしれんがな)
レノは覚えていないが実は魔力を利用すれば肉体を強化することができる。使い道によっては超人の様な身体能力を得られるが、それをレノに教えるつもりはない。今は魔操術の基礎を習得させることに専念させる。
「さあ、練習を始めるぞ。まずは柔魔からだ」
「押忍!!」
「修行法は簡単だ。まずは儂のように両手で魔力を伸ばし、投げる石を跳ね返せ。最初の内は小石を投げるが、慣れていけばどんどんと石を投げるからな」
「分かった!!」
「それと一つだけ注意しておくが常に儂が魔力を纏った部分だけに石を投げると思うな。実戦の時は敵がお前の思い通りに攻撃を仕掛けるとは限らん、儂の動きを見抜いて石を投げる方向を予測し、そこに魔力の帯を構えろ」
「なるほど……でも、魔力の帯というのはあれだから。他の呼び方ないの?」
「む、それもそうだな……なら魔盾《リバウンド》と名付けるか?」
「魔盾……それいいね!!格好良いよ!!」
「そ、そうか?」
タケルとしては適当に名付けたのだが思っていた以上にレノの反応が良く、これからは柔魔を利用した攻撃の反転は「魔盾」と呼ぶ事になった。
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