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第33話 リーナの依頼
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「あれ?もしかしてそこにいるのはレイト!?」
「その声は……リーナ!?」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこにはリーナの姿があった。彼女は別の街のギルドに所属しているはずだが、どうしてこの街に居るのかとレイトは驚く。一方でリーナはレイトの隣にいるコトミンを見て驚く。
「そっちの子は前に森で見かけた人魚族の……えっと、名前なんだっけ?」
「コトミン」
「そうだ!!コトミンちゃんだ!!どうしてここにいるの?」
人魚族は滅多に人間の街では見かけられず、彼女がこの場所に居る事にリーナは驚く。コトミンはレイトの腕に抱き着いてピースを行う。
「レイトにデートに誘われてここまで来た」
「デート!?ふ、二人はそういう関係だったの!?」
「ちょ、一緒に食事しようとはいったけどデートまでは言ってない!!」
「ぷるぷるっ……」
「あれ?そこにいるのってスライム?」
リーナはコトミンの肩の上にスラミンが乗っている事に気付き、見た目の愛くるしさから彼女は笑顔を浮かべて覗き込むが、何故かスラミンは怯えたように震えだす。
「ぷるぷるぷるっ……」
「スラミンが怖がってる。もしかしてリーナは怖い人?」
「ええっ!?な、なんで?」
「そういえばさっきサンドワームに襲われる前も震えてたな」
スライムは気配に察知する能力に長けているのか、地中から迫ってきたサンドワームにもスラミンは感づいていた。しかし、魔物ではないリーナに対して同様に怯えており、もしかしたら彼女の存在は大型の魔物にも匹敵するのかもしれない。
見た目は普通の女の子にしか見えないが、赤毛熊さえも一撃で屠れるほどにリーナは強く、スラミンは彼女がサンドワームと同等かそれ以上の存在として認識しているのかコトミンの服の中に隠れてしまう。
「ぷるるんっ!!」
「やんっ、おっぱいに隠れた」
「ちょ、何処に隠れてるんだ!?」
「ええっ……僕、嫌われちゃったの?」
愛らしい姿をしたスラミンに嫌われた事にリーナはショックを受けるが、レイトとしては彼女が人間でありながら魔物に怯えさせる存在へと成長している事に戦慄した。既にリーナの実力は白銀級冒険者の枠に入らぬかもしれず、益々自分との力の差を感じる。
「そういえばリーナはどうしてこの街に?」
「僕は他の冒険者と一緒に仕事で来たんだよ。サンドワームの捜索をしてるんだ」
「えっ!?」
サンドワームと聞いてレイトとコトミンは顔を合わせ、先ほど襲われたばかりの相手である。リーナによれば彼女はサンドワームを追って同じギルドの冒険者と共に街へ来たらしい。
「少し前にサンドワームを捕まえて悪さをしている盗賊団のアジトを突き止めて乗り込んだんだ。その時に盗賊は全員やっつけて捕まえたんだけど、肝心のサンドワームを一匹取り逃がしちゃったんだ」
「盗賊がサンドワームを捕まえた!?あんな化物をどうやって!?」
「盗賊の頭が魔物使いだったんだよ。レイトも魔術師なら知ってるよね?」
「知ってるの?」
「まあ、一応は……」
魔物使いとは文字通りに魔物を使役する魔術師であり、彼等は「契約魔法」と呼ばれる特殊な魔法で魔物を従えさせる。盗賊団の頭はサンドワームを手懐けたが、アジトに乗り込んだリーナ達によって成敗された。
しかし、魔物使いは契約主が死亡すると支配から解放され、リーナ達と戦わずに逃げ出したらしい。レイト達が遭遇したサンドワームはリーナ達が取り逃した魔物だと思われ、彼女に急いで伝える。
「リーナ!!さっき俺達はサンドワームに襲われたんだよ!!」
「ええっ!?そ、それ本当?」
「嘘じゃない。ここに証人もいる」
「ぷるんっ?」
「って、スラミンかい!!」
リーナは二人の話を聞いて驚き、コトミンは胸元をはだけると彼女の胸の谷間からスラミンが顔を出す。レイトは突っ込みを入れながらさりげなくコトミンの胸を覗き込み、やはりハルナほどではないが中々の大きさだった。
(ハルナも大きかったけど、コトミンも結構大きいな。多分、コトミンの方がハルナよりも年下だと思うし、大きくなったらハルナみたいになるかも……)
ちなみにコトミンの年齢は十五歳らしく、レイトよりも一才年下だった。ハルナは同い年であり、一年もすればコトミンも彼女のように胸が大きくなる可能性は十分にあった。だが、あんまりにも胸を見過ぎたせいでリーナに注意される。
「ちょ、ちょっと!!何時まで女の子胸を見てるの!?」
「いててっ!?」
「いやんっ、レイトのエッチ」
「ぷるんっ」
考え事をしていたせいでレイトは胸をのぞき見していたと勘違いされ、リーナから耳を引っ張られてしまう。コトミンも流石に恥ずかしかったのか胸元を隠し、ようやく落ち着いたのかスラミンも肩の上に戻る。
「全くもう、そういえば訓練校に一緒に通っていた時も運動の時は僕の胸とかお尻をチラチラ見てたよね。卒業してもエッチなのは治らなかったんだね」
「失礼な!!俺だけじゃなくてダインも見てたよ!!」
「それ、理由になってないから!?」
「まあまあ、レイトも男の子だからエッチなのは仕方ない」
「コトミン……それフォローになってないよ」
話が脱線してしまったが、レイトはサンドワームの存在を思い出して呑気に飯を食べに行こうとしていた自分に恥ずかしく思う。あんな危険な魔物が街の外にいるのならばすぐに兵士に報告するべきだった。
「コトミン、悪いけど飯はもうちょっと後でいいかな?さっきのサンドワームの事を報告しないと!!」
「待って!!二人はサンドワームの居場所は知ってるんだよね?だったらそこまで案内してくれる?」
「案内って……まさかリーナ、あの化物を退治に向かうつもり!?」
「いくらお姉さんでもあんなのには勝てないと思う……多分」
リーナの強さはレイトもコトミンも把握しているが、いくらなんでもサンドワームとは体長に大きな差があった。相手は赤毛熊も一飲みできるほどの化物であり、いくらリーナが鬼人のような強さを誇ってもまともに戦って勝てる相手とは思えない。
しかし、話を聞く限りではリーナはサンドワームを操る盗賊団と交戦し、見事に勝利を果たした。そうなると彼女はサンドワームと既に戦っていると考えられ、あの化物の脅威を理解していないはずがないと思ったレイトは勝算があるのか尋ねる。
「リーナはあの化物を倒す手段があるの?」
「流石に僕でもあんな大きい魔物とまともに戦えないよ。だからこれを使うんだ」
「それは?」
「睡眠効果の薬草を数種類と団子を混ぜ合わせて作った「睡眠団子」だよ。魔物を捕獲するときによく使われるんだ」
「へえ、これが睡眠団子か」
リーナは袋を取り出すと団子を取り出し、見た目は緑色の美味しいそうな団子にしか見えないが、もしも人間が口にすれば一日は目覚める事はない強力な睡眠効果を引き起こす。訓練校でそのような道具がある事は学んでいたが、レイトも見るのは初めてだった。
「魔物の捕獲は討伐よりも難易度が高いから、氷雨では白銀級以上の冒険者じゃないと使用は禁止されてるんだ。仕事が終わったらこの睡眠団子も返さないといけないし、製造方法も調べちゃいけないんだって」
「へえ、結構厳しいね」
「レイトは知らないの?」
「うっ……どうせ俺はまだ鋼鉄級冒険者だよ」
コトミンと遭遇した時はレイトもリーナも同じ階級の冒険者であったが、試験の後はリーナは赤毛熊の討伐とオオツノオークを負傷した功績を認められて白銀級冒険者へと飛び級した。一方でレイトは鋼鉄級冒険者のため、魔物を捕獲するような高難度の仕事は受けられないので睡眠団子も扱ったことはない。
「この睡眠団子は大型の魔物でも通じるはずだから、これを飲ませればいくらサンドワームでも眠るはずだよ」
「じゃあ、すぐに他の冒険者にも知らせないと……」
「でも、二人が襲われたのはついさっきなんでしょ?だったらまだ街の近くにいるかもしれないし、他の人に襲われる前に僕達で眠らせよう!!」
「僕達?」
「え、それって俺たちも行くの?」
「なに言ってるのさ、レイトが案内してくれないと僕一人だと絶対に迷子になるからね!!」
リーナは極度の方向音痴であり、案内がなければサンドワームの元に辿り着ける自信はない。だからレイトに自分を連れていくように腕を掴み、無理やりに城門まで引っ張っていく。
「ほら、早く行こう!!他の人が襲われる前に急がないと!!」
「いででっ!?分かった、分かったから引っ張らないで!!」
「レイト達が行くなら私達も行く」
「ぷるぷるっ……」
レイトを引っ張っていくリーナの後にコトミンも付いていき、彼女の肩の上でスラミンは怯えながらも逃げはしなかった――
「その声は……リーナ!?」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこにはリーナの姿があった。彼女は別の街のギルドに所属しているはずだが、どうしてこの街に居るのかとレイトは驚く。一方でリーナはレイトの隣にいるコトミンを見て驚く。
「そっちの子は前に森で見かけた人魚族の……えっと、名前なんだっけ?」
「コトミン」
「そうだ!!コトミンちゃんだ!!どうしてここにいるの?」
人魚族は滅多に人間の街では見かけられず、彼女がこの場所に居る事にリーナは驚く。コトミンはレイトの腕に抱き着いてピースを行う。
「レイトにデートに誘われてここまで来た」
「デート!?ふ、二人はそういう関係だったの!?」
「ちょ、一緒に食事しようとはいったけどデートまでは言ってない!!」
「ぷるぷるっ……」
「あれ?そこにいるのってスライム?」
リーナはコトミンの肩の上にスラミンが乗っている事に気付き、見た目の愛くるしさから彼女は笑顔を浮かべて覗き込むが、何故かスラミンは怯えたように震えだす。
「ぷるぷるぷるっ……」
「スラミンが怖がってる。もしかしてリーナは怖い人?」
「ええっ!?な、なんで?」
「そういえばさっきサンドワームに襲われる前も震えてたな」
スライムは気配に察知する能力に長けているのか、地中から迫ってきたサンドワームにもスラミンは感づいていた。しかし、魔物ではないリーナに対して同様に怯えており、もしかしたら彼女の存在は大型の魔物にも匹敵するのかもしれない。
見た目は普通の女の子にしか見えないが、赤毛熊さえも一撃で屠れるほどにリーナは強く、スラミンは彼女がサンドワームと同等かそれ以上の存在として認識しているのかコトミンの服の中に隠れてしまう。
「ぷるるんっ!!」
「やんっ、おっぱいに隠れた」
「ちょ、何処に隠れてるんだ!?」
「ええっ……僕、嫌われちゃったの?」
愛らしい姿をしたスラミンに嫌われた事にリーナはショックを受けるが、レイトとしては彼女が人間でありながら魔物に怯えさせる存在へと成長している事に戦慄した。既にリーナの実力は白銀級冒険者の枠に入らぬかもしれず、益々自分との力の差を感じる。
「そういえばリーナはどうしてこの街に?」
「僕は他の冒険者と一緒に仕事で来たんだよ。サンドワームの捜索をしてるんだ」
「えっ!?」
サンドワームと聞いてレイトとコトミンは顔を合わせ、先ほど襲われたばかりの相手である。リーナによれば彼女はサンドワームを追って同じギルドの冒険者と共に街へ来たらしい。
「少し前にサンドワームを捕まえて悪さをしている盗賊団のアジトを突き止めて乗り込んだんだ。その時に盗賊は全員やっつけて捕まえたんだけど、肝心のサンドワームを一匹取り逃がしちゃったんだ」
「盗賊がサンドワームを捕まえた!?あんな化物をどうやって!?」
「盗賊の頭が魔物使いだったんだよ。レイトも魔術師なら知ってるよね?」
「知ってるの?」
「まあ、一応は……」
魔物使いとは文字通りに魔物を使役する魔術師であり、彼等は「契約魔法」と呼ばれる特殊な魔法で魔物を従えさせる。盗賊団の頭はサンドワームを手懐けたが、アジトに乗り込んだリーナ達によって成敗された。
しかし、魔物使いは契約主が死亡すると支配から解放され、リーナ達と戦わずに逃げ出したらしい。レイト達が遭遇したサンドワームはリーナ達が取り逃した魔物だと思われ、彼女に急いで伝える。
「リーナ!!さっき俺達はサンドワームに襲われたんだよ!!」
「ええっ!?そ、それ本当?」
「嘘じゃない。ここに証人もいる」
「ぷるんっ?」
「って、スラミンかい!!」
リーナは二人の話を聞いて驚き、コトミンは胸元をはだけると彼女の胸の谷間からスラミンが顔を出す。レイトは突っ込みを入れながらさりげなくコトミンの胸を覗き込み、やはりハルナほどではないが中々の大きさだった。
(ハルナも大きかったけど、コトミンも結構大きいな。多分、コトミンの方がハルナよりも年下だと思うし、大きくなったらハルナみたいになるかも……)
ちなみにコトミンの年齢は十五歳らしく、レイトよりも一才年下だった。ハルナは同い年であり、一年もすればコトミンも彼女のように胸が大きくなる可能性は十分にあった。だが、あんまりにも胸を見過ぎたせいでリーナに注意される。
「ちょ、ちょっと!!何時まで女の子胸を見てるの!?」
「いててっ!?」
「いやんっ、レイトのエッチ」
「ぷるんっ」
考え事をしていたせいでレイトは胸をのぞき見していたと勘違いされ、リーナから耳を引っ張られてしまう。コトミンも流石に恥ずかしかったのか胸元を隠し、ようやく落ち着いたのかスラミンも肩の上に戻る。
「全くもう、そういえば訓練校に一緒に通っていた時も運動の時は僕の胸とかお尻をチラチラ見てたよね。卒業してもエッチなのは治らなかったんだね」
「失礼な!!俺だけじゃなくてダインも見てたよ!!」
「それ、理由になってないから!?」
「まあまあ、レイトも男の子だからエッチなのは仕方ない」
「コトミン……それフォローになってないよ」
話が脱線してしまったが、レイトはサンドワームの存在を思い出して呑気に飯を食べに行こうとしていた自分に恥ずかしく思う。あんな危険な魔物が街の外にいるのならばすぐに兵士に報告するべきだった。
「コトミン、悪いけど飯はもうちょっと後でいいかな?さっきのサンドワームの事を報告しないと!!」
「待って!!二人はサンドワームの居場所は知ってるんだよね?だったらそこまで案内してくれる?」
「案内って……まさかリーナ、あの化物を退治に向かうつもり!?」
「いくらお姉さんでもあんなのには勝てないと思う……多分」
リーナの強さはレイトもコトミンも把握しているが、いくらなんでもサンドワームとは体長に大きな差があった。相手は赤毛熊も一飲みできるほどの化物であり、いくらリーナが鬼人のような強さを誇ってもまともに戦って勝てる相手とは思えない。
しかし、話を聞く限りではリーナはサンドワームを操る盗賊団と交戦し、見事に勝利を果たした。そうなると彼女はサンドワームと既に戦っていると考えられ、あの化物の脅威を理解していないはずがないと思ったレイトは勝算があるのか尋ねる。
「リーナはあの化物を倒す手段があるの?」
「流石に僕でもあんな大きい魔物とまともに戦えないよ。だからこれを使うんだ」
「それは?」
「睡眠効果の薬草を数種類と団子を混ぜ合わせて作った「睡眠団子」だよ。魔物を捕獲するときによく使われるんだ」
「へえ、これが睡眠団子か」
リーナは袋を取り出すと団子を取り出し、見た目は緑色の美味しいそうな団子にしか見えないが、もしも人間が口にすれば一日は目覚める事はない強力な睡眠効果を引き起こす。訓練校でそのような道具がある事は学んでいたが、レイトも見るのは初めてだった。
「魔物の捕獲は討伐よりも難易度が高いから、氷雨では白銀級以上の冒険者じゃないと使用は禁止されてるんだ。仕事が終わったらこの睡眠団子も返さないといけないし、製造方法も調べちゃいけないんだって」
「へえ、結構厳しいね」
「レイトは知らないの?」
「うっ……どうせ俺はまだ鋼鉄級冒険者だよ」
コトミンと遭遇した時はレイトもリーナも同じ階級の冒険者であったが、試験の後はリーナは赤毛熊の討伐とオオツノオークを負傷した功績を認められて白銀級冒険者へと飛び級した。一方でレイトは鋼鉄級冒険者のため、魔物を捕獲するような高難度の仕事は受けられないので睡眠団子も扱ったことはない。
「この睡眠団子は大型の魔物でも通じるはずだから、これを飲ませればいくらサンドワームでも眠るはずだよ」
「じゃあ、すぐに他の冒険者にも知らせないと……」
「でも、二人が襲われたのはついさっきなんでしょ?だったらまだ街の近くにいるかもしれないし、他の人に襲われる前に僕達で眠らせよう!!」
「僕達?」
「え、それって俺たちも行くの?」
「なに言ってるのさ、レイトが案内してくれないと僕一人だと絶対に迷子になるからね!!」
リーナは極度の方向音痴であり、案内がなければサンドワームの元に辿り着ける自信はない。だからレイトに自分を連れていくように腕を掴み、無理やりに城門まで引っ張っていく。
「ほら、早く行こう!!他の人が襲われる前に急がないと!!」
「いででっ!?分かった、分かったから引っ張らないで!!」
「レイト達が行くなら私達も行く」
「ぷるぷるっ……」
レイトを引っ張っていくリーナの後にコトミンも付いていき、彼女の肩の上でスラミンは怯えながらも逃げはしなかった――
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