13 / 87
廃墟編
人間発見
しおりを挟む
――教会に引き返し、朝食を終えたレアは装備を確認すると、本格的にこの街からの脱出を考える。色々と考えた末、このままゴブリンが巣食う街に何日も過ごすのは危険であり、廃墟を抜け出して人間の住む街を向かう事にした。
「さてと……いい加減にこの街とはおさらばするか」
文字変換の能力があればこの教会内で生活するには問題ないが、流石に夜を迎える度に寝ている間に魔物に襲われる事を心配するような生活を送りたくはない。まずは移動する前に用意する物は食料と水、それに乗り物も必要不可欠だろう。文字変換の能力を使用すれば大抵の物は作り出す事は可能であり、場合によっては車やバイクのような乗り物を作り出す必要がある。
「スクーターぐらいなら練習すれば運転出来るようになるかも知れないし、今日の内に出発しよう」
この教会も絶対安全とは言い切れず、人間が存在した痕跡があるにも関わらずにこの廃墟の街でレアは他に人間と遭遇していない。このまま残っても人間と遭遇出来る可能性は低く、レアは腰に差している日本刀に視線を向け、折角作り出した武器なので装備する事にした。
「こっちの武器も練習しないとな。はあっ……本当に使えるのかな」
他の生物の命を奪う行為に今更気後れするわけではないが、刃物で他の生物(人間のような)を切り裂く経験などあるはずがなく、試しに拳銃を置いて日本刀を引き抜く。
「ちょっと試し切りしてみるか」
日本刀を作り出す際にレアは「疾風剣」の戦技も覚えており、名前の通りに凄まじい速度で相手を斬り付ける剣技だが、どうやら熟練度を高める度に更に攻撃速度と回数が増すらしい。装備を整えたレアは教会を抜け出し、途中で拳銃の試し撃ちに利用した銅像を見かけ、日本刀に視線を向ける。
「もう原型が留めていないけど、これで試し切りするか。折れないといいけど……」
日本刀を構えた状態で銅像に視線を向け、レアは刀を構えて戦技を発動させる。刀が折れる心配はあるが、その時は新しい日本刀を作り出せばいいだけの話であり、レアは日本刀を構えたまま戦技を発動させた。
「疾風剣!!」
次の瞬間、彼の手元が残像を生み出す速度で繰り出され、銅像の頭部が切り裂かれる。その驚くべき切れ味にレアは愕然とし、日本刀の刃に視線を向けると刃毀れ一つ起こしていない事に気付く。
「な、なんだこの切れ味っ!?あ、そういえば説明文に「頑丈」と改竄してたんだっけ……でも銅像を切り裂くなんてあり得ないだろ。これも腕力の能力値のお陰かな……?」
レア自身の能力値が大きく向上しているという理由もあるだろうが、恐るべき切れ味を誇る日本刀に彼は冷や汗を流し、同時に銅像を切り裂く程の力を持つ自分自身にレアは恐怖を感じた。それでも近付いてきた相手には日本刀は有効であり、接近戦の対策も整えた。
「武器はこれだけあれば十分だな、食料も別にわざわざ用意する必要ないか。必要な時に作ればいいだけだし、乗り物は街の外に出てから作り出すか」
わざわざ移動の際に余計な荷物を用意する必要はなく、食事の際に拳銃の弾丸を文字変換の能力で食料に換えれば問題ない。
「自動車は運転出来る自信ないし、バイクもちょっと危険そうだな。スクーターぐらいなら大丈夫かな……まあ、別に自転車でもいいか」
どのような乗物を作り出すべきかと考えながら移動していると、レアの耳元に悲鳴が響く。。
――ぎゃあああああっ!!
間違いなく、人間の男性の声がレアの背後から響き渡り、驚いて彼は振り返るとこちらに向けて近づく人影を発見した。彼の元に駆け出してきたのは青色の鎧を装備した青年であり、背後にはゴブリンの大群が存在した。何が起きているのに理解するのに一瞬だけ時間が掛かったが、レアは彼が襲われている事に気付いて拳銃を握りしめる。
「逃げろっ!!」
「た、助け……うわあああっ!!」
「ギギィッ!!」
「ギィイッ!!」
レアも男性に向けて駆け出すが、相手は彼の姿を見た瞬間に足をもつれて倒れてしまい、大量のゴブリンが群がる。ゴブリンは押し倒した男性の身体に両手で握りしめた石を叩きつけ、中には喉元に噛み付く個体も存在する。咄嗟にレアは拳銃を構えるが、ゴブリンだけを的確に撃ち抜く事は出来ず、血飛沫が舞う。
「あがぁああああっ……!?」
遂には断末魔の悲鳴が廃墟に響き渡り、急所を噛みちぎられた男性が地面に倒れ込む。その様子を確認したレアは咄嗟に視線を反らし、同時にゴブリンの大群は死骸に喰らい付く。
「くそっ……いい加減に離れろっ!!」
「イギャッ!?」
「ギィッ!?」
男性の死体に喰らい付くゴブリンにレアは拳銃を発砲し、次々とゴブリンを撃ち抜く。男性が生きていれば弾丸を撃つのに躊躇したが、既に死亡した事は間違いなく、彼はゴブリンに接近して日本刀を引き抜く。
「離れろっ!!」
「ギャアッ!?」
「アギィッ!?」
腕力が「15000」も存在する彼の攻撃は凄まじく、剣の素人にも関わらずに繰り出される日本刀の刃は武道の達人が扱うようにゴブリンの肉体を容易く切り裂く。予想外の力を持つ人間の登場にゴブリンの大群は慌てて逃げ出そうとするが、脚力も「15000」を超えるレアから逃げ延びられる個体は存在しなかった。
「逃がすかっ!!」
「ギィイッ!?」
最後のゴブリンの背中に刃を突き刺し、確実に心臓を貫く。全てのゴブリンを討伐した後は日本刀を引き抜き、こびり付いた血の跡に眉を顰め、彼は刃を一度振り払ってから鞘に戻す。
「助けられなかった……くそっ!!」
死亡してしまった男性の元に戻り、悔し気にレアは拳を地面に叩きつける。レアがもっと早く行動に移っていれば助けられた可能性があったが、悔やんだところで仕方がないのでレアは死体に向けて両手を合わせる。だが、死亡した男性には悪いが彼を埋葬する時間はなく、放っておいたら死肉や血の臭いを嗅ぎつけて他のゴブリンの大群が現れる可能性もあるため、先に急ぐ事にした。
「せめて瞼だけでも……何だ?」
見開かれた両目に手を伸ばし、男性の瞼を閉じさせてようとしたレアは彼の死体に違和感を覚え、鎧を着こんでいる男性の右足首に明らかに「火傷」と思われる傷跡が存在した。ゴブリンに焼かれたとは考えにくく、しかも火傷は未だに熱を持っている事から少し前に負った傷だと考えられる。
「そういえば……どうしてこんな街に人間がいるんだ?」
男性は鎧を着こんではいるが、レアが召喚された「バルトロス帝国」の兵士や将軍が着用していた鎧とはデザインが異なり、こちらの男性の鎧は「青銅」で構成されていた。武器らしき物は特に身に付けておらず、ゴブリンに奪われた時に落としてしまったのかは分からないが、少なくともこのような廃墟に入り込んだ人間が武器を最初から所持していないとは考えられない。
「あ、これ財布か?」
腰に取り付けられた巾着袋を発見し、中身を確認するとレアが教会で発見した「銅貨」が入っており、他にも鉄製の硬貨も入っていた。こちらの方も見た事もない人物の顔が刻まれており、鉄と言っても銅貨よりも厚さが小さくて軽く、大きさも現実世界の「1円玉」を想像させる。
「……置いて行こう」
普通に考えればここに放置した所でゴブリンから奪われるか、あるいは捨てられるだけだろうが、レアは死人の荷物を漁る事が出来ずに男性の死体に巾着袋を返す。甘い考えかも知れないが、少なくとも銅貨以外の通貨を発見出来ただけでも良しと判断し、彼はその場を離れようとする。
「もしかしたら他の人間も居るかも知れない。探してみよう」
この男性が単独で廃墟に入り込んだとは限らず、他の人間の捜索を行う。今更ゴブリンが現れた所で彼の敵ではなく、拳銃を構えながら急ぎ足で移動を行う。
「ん、これは……ゴブリンか?」
移動の最中、レアはゴブリンの死骸を発見する。既に死肉は喰らいつくされた後であり、ほぼ骸骨と化していた。
「あいつら同族でも容赦なく食うのか?一応、供養代わりに燃やしてやるか……」
冷静に考えれば先ほどの男性も燃やして置くべきだったかと考えながらも、レアは掌を構えて火球の魔法で燃やそうとした時、遠方の方から再び人間の悲鳴が聞こえてきた。
「さてと……いい加減にこの街とはおさらばするか」
文字変換の能力があればこの教会内で生活するには問題ないが、流石に夜を迎える度に寝ている間に魔物に襲われる事を心配するような生活を送りたくはない。まずは移動する前に用意する物は食料と水、それに乗り物も必要不可欠だろう。文字変換の能力を使用すれば大抵の物は作り出す事は可能であり、場合によっては車やバイクのような乗り物を作り出す必要がある。
「スクーターぐらいなら練習すれば運転出来るようになるかも知れないし、今日の内に出発しよう」
この教会も絶対安全とは言い切れず、人間が存在した痕跡があるにも関わらずにこの廃墟の街でレアは他に人間と遭遇していない。このまま残っても人間と遭遇出来る可能性は低く、レアは腰に差している日本刀に視線を向け、折角作り出した武器なので装備する事にした。
「こっちの武器も練習しないとな。はあっ……本当に使えるのかな」
他の生物の命を奪う行為に今更気後れするわけではないが、刃物で他の生物(人間のような)を切り裂く経験などあるはずがなく、試しに拳銃を置いて日本刀を引き抜く。
「ちょっと試し切りしてみるか」
日本刀を作り出す際にレアは「疾風剣」の戦技も覚えており、名前の通りに凄まじい速度で相手を斬り付ける剣技だが、どうやら熟練度を高める度に更に攻撃速度と回数が増すらしい。装備を整えたレアは教会を抜け出し、途中で拳銃の試し撃ちに利用した銅像を見かけ、日本刀に視線を向ける。
「もう原型が留めていないけど、これで試し切りするか。折れないといいけど……」
日本刀を構えた状態で銅像に視線を向け、レアは刀を構えて戦技を発動させる。刀が折れる心配はあるが、その時は新しい日本刀を作り出せばいいだけの話であり、レアは日本刀を構えたまま戦技を発動させた。
「疾風剣!!」
次の瞬間、彼の手元が残像を生み出す速度で繰り出され、銅像の頭部が切り裂かれる。その驚くべき切れ味にレアは愕然とし、日本刀の刃に視線を向けると刃毀れ一つ起こしていない事に気付く。
「な、なんだこの切れ味っ!?あ、そういえば説明文に「頑丈」と改竄してたんだっけ……でも銅像を切り裂くなんてあり得ないだろ。これも腕力の能力値のお陰かな……?」
レア自身の能力値が大きく向上しているという理由もあるだろうが、恐るべき切れ味を誇る日本刀に彼は冷や汗を流し、同時に銅像を切り裂く程の力を持つ自分自身にレアは恐怖を感じた。それでも近付いてきた相手には日本刀は有効であり、接近戦の対策も整えた。
「武器はこれだけあれば十分だな、食料も別にわざわざ用意する必要ないか。必要な時に作ればいいだけだし、乗り物は街の外に出てから作り出すか」
わざわざ移動の際に余計な荷物を用意する必要はなく、食事の際に拳銃の弾丸を文字変換の能力で食料に換えれば問題ない。
「自動車は運転出来る自信ないし、バイクもちょっと危険そうだな。スクーターぐらいなら大丈夫かな……まあ、別に自転車でもいいか」
どのような乗物を作り出すべきかと考えながら移動していると、レアの耳元に悲鳴が響く。。
――ぎゃあああああっ!!
間違いなく、人間の男性の声がレアの背後から響き渡り、驚いて彼は振り返るとこちらに向けて近づく人影を発見した。彼の元に駆け出してきたのは青色の鎧を装備した青年であり、背後にはゴブリンの大群が存在した。何が起きているのに理解するのに一瞬だけ時間が掛かったが、レアは彼が襲われている事に気付いて拳銃を握りしめる。
「逃げろっ!!」
「た、助け……うわあああっ!!」
「ギギィッ!!」
「ギィイッ!!」
レアも男性に向けて駆け出すが、相手は彼の姿を見た瞬間に足をもつれて倒れてしまい、大量のゴブリンが群がる。ゴブリンは押し倒した男性の身体に両手で握りしめた石を叩きつけ、中には喉元に噛み付く個体も存在する。咄嗟にレアは拳銃を構えるが、ゴブリンだけを的確に撃ち抜く事は出来ず、血飛沫が舞う。
「あがぁああああっ……!?」
遂には断末魔の悲鳴が廃墟に響き渡り、急所を噛みちぎられた男性が地面に倒れ込む。その様子を確認したレアは咄嗟に視線を反らし、同時にゴブリンの大群は死骸に喰らい付く。
「くそっ……いい加減に離れろっ!!」
「イギャッ!?」
「ギィッ!?」
男性の死体に喰らい付くゴブリンにレアは拳銃を発砲し、次々とゴブリンを撃ち抜く。男性が生きていれば弾丸を撃つのに躊躇したが、既に死亡した事は間違いなく、彼はゴブリンに接近して日本刀を引き抜く。
「離れろっ!!」
「ギャアッ!?」
「アギィッ!?」
腕力が「15000」も存在する彼の攻撃は凄まじく、剣の素人にも関わらずに繰り出される日本刀の刃は武道の達人が扱うようにゴブリンの肉体を容易く切り裂く。予想外の力を持つ人間の登場にゴブリンの大群は慌てて逃げ出そうとするが、脚力も「15000」を超えるレアから逃げ延びられる個体は存在しなかった。
「逃がすかっ!!」
「ギィイッ!?」
最後のゴブリンの背中に刃を突き刺し、確実に心臓を貫く。全てのゴブリンを討伐した後は日本刀を引き抜き、こびり付いた血の跡に眉を顰め、彼は刃を一度振り払ってから鞘に戻す。
「助けられなかった……くそっ!!」
死亡してしまった男性の元に戻り、悔し気にレアは拳を地面に叩きつける。レアがもっと早く行動に移っていれば助けられた可能性があったが、悔やんだところで仕方がないのでレアは死体に向けて両手を合わせる。だが、死亡した男性には悪いが彼を埋葬する時間はなく、放っておいたら死肉や血の臭いを嗅ぎつけて他のゴブリンの大群が現れる可能性もあるため、先に急ぐ事にした。
「せめて瞼だけでも……何だ?」
見開かれた両目に手を伸ばし、男性の瞼を閉じさせてようとしたレアは彼の死体に違和感を覚え、鎧を着こんでいる男性の右足首に明らかに「火傷」と思われる傷跡が存在した。ゴブリンに焼かれたとは考えにくく、しかも火傷は未だに熱を持っている事から少し前に負った傷だと考えられる。
「そういえば……どうしてこんな街に人間がいるんだ?」
男性は鎧を着こんではいるが、レアが召喚された「バルトロス帝国」の兵士や将軍が着用していた鎧とはデザインが異なり、こちらの男性の鎧は「青銅」で構成されていた。武器らしき物は特に身に付けておらず、ゴブリンに奪われた時に落としてしまったのかは分からないが、少なくともこのような廃墟に入り込んだ人間が武器を最初から所持していないとは考えられない。
「あ、これ財布か?」
腰に取り付けられた巾着袋を発見し、中身を確認するとレアが教会で発見した「銅貨」が入っており、他にも鉄製の硬貨も入っていた。こちらの方も見た事もない人物の顔が刻まれており、鉄と言っても銅貨よりも厚さが小さくて軽く、大きさも現実世界の「1円玉」を想像させる。
「……置いて行こう」
普通に考えればここに放置した所でゴブリンから奪われるか、あるいは捨てられるだけだろうが、レアは死人の荷物を漁る事が出来ずに男性の死体に巾着袋を返す。甘い考えかも知れないが、少なくとも銅貨以外の通貨を発見出来ただけでも良しと判断し、彼はその場を離れようとする。
「もしかしたら他の人間も居るかも知れない。探してみよう」
この男性が単独で廃墟に入り込んだとは限らず、他の人間の捜索を行う。今更ゴブリンが現れた所で彼の敵ではなく、拳銃を構えながら急ぎ足で移動を行う。
「ん、これは……ゴブリンか?」
移動の最中、レアはゴブリンの死骸を発見する。既に死肉は喰らいつくされた後であり、ほぼ骸骨と化していた。
「あいつら同族でも容赦なく食うのか?一応、供養代わりに燃やしてやるか……」
冷静に考えれば先ほどの男性も燃やして置くべきだったかと考えながらも、レアは掌を構えて火球の魔法で燃やそうとした時、遠方の方から再び人間の悲鳴が聞こえてきた。
1
お気に入りに追加
1,663
あなたにおすすめの小説
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる