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嵐の前の静けさ
第1004話 グマグ火山最終決戦
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グマグ火山に到着すると、初日の頃と比べて気温が大分下がっていた。気温が下がった原因は初日と今日の間に大量のマグマゴーレムを倒した事により、その影響で火山全体の気温が下がったとしか考えられない。
「なんだ、火山ていうから凄く暑いと思ったのにそんなに暑くないぞ?」
「ルナさん、ちゃんと火鼠のマントを来てください!!」
「ここはまだ麓だ、上に移動すればするほど熱くなっていくぞ」
暑いのが苦手なルナだが、本人が考えていたよりも火山が暑くないので嬉しそうに坂道を駆けあがる。そんな彼女をヒイロとシノビが注意する。
二人の言う通りに火山の頂上部に存在する火口に近付くほど熱気が強くなり、気温が高まるにつれて体力を余計に消耗する。だから調子に乗って移動すると頂上付近で
へばってしまう。
「なあ、こんなマントを着てると自由に動けないぞ!!」
「文句を言うんじゃない、蒸し焼きになるよりはマシだろう」
「そうでござるよ。さあ、ちゃんと身体を隠すでござる」
「う~……」
「まるで子供だな……」
「ああ見えても私達よりずっと年上なんですが……」
ルナとヒイロ達のやり取りを見て他の者たちは呆れ、ルナは見た目は少女に見えるが実際の年齢はナイ達よりも10才以上も年上である。
ちなみに火山に辿り着いてから討伐隊はマグマゴーレムと何度か遭遇したが、初日と比べると出くわした数は少なく、火山に生息するマグマゴーレムの大半は姿を消していた。
既に討伐隊は300体近くのマグマゴーレムを掃討し、火口付近以外の場所に生息していたマグマゴーレムはもう殆ど残っていないと思われた。火山の中腹部に辿り着いてもマグマゴーレムの姿はあまり見かけられず、遂に討伐隊は火口付近へと迫る。
「うっ……あ、暑くなってきた」
「ほら、ちゃんと着ていてよかったでしょう?」
「一気に気温が上昇したな……これは火口に相当な数のマグマゴーレムが潜んでいるな」
「よし、例の兵器を出せ」
「はっ!!」
火口に近付くとロランは騎士達に命令を与え、事前に運んできた物を用意させる。ロランの命令を受けた騎士達が用意した物はイリアが制作した「小樽型爆弾」だった
どうして小樽型爆弾を用意したかと言うと、それは火口に潜むマグマゴーレムを引き寄せるための罠だった。火口に生息するマグマゴーレムはマグマ溜まりに身を潜め、火山から湧き出すマグマから火属性の魔力を得ている。しかし、不用意に討伐隊はマグマに近付くわけにはいかず、マグマゴーレムを引き寄せるための餌を用意していた。
「準備、完了しました!!」
「よし、合図を出したら投げ込め」
『おおっ、我々の出番だな!!』
「そ、そうですね」
「ルナも手伝うぞ」
ロランの指示にナイとゴウカとルナが前に出ると、この三人が討伐隊の中でも怪力を誇る面子だった。三人は小樽型爆弾を持ち上げると、火口に移動して様子を伺う。
「ううっ……ナイ、暑いぞ」
「暑いというより、熱いですね……」
『こんな所にいたらいくら我でも蒸し焼きになってしまうぞ!!』
三人が火口に辿り着くと、前に着た時と同様に火口にはマグマが溢れており、そのマグマの正体は大量に集まったマグマゴーレムである事をナイは知っている。三人は打ち合わせ通りにマグマゴーレムを火口から誘き寄せるため、所定の位置に移動すると全員で同時に小樽型爆弾を投げ込む。
「じゃあ、行きますよ!!」
「うおりゃあっ!!」
『ぬぅんっ!!』
小樽型爆弾を抱えた三人は同時に火口のマグマ溜まりに目掛けて投げ込み、マグマ溜まりに突っ込んだ小樽型爆弾はすぐに爆発した。
――ゴァアアアアッ!?
火口のマグマに沈んでいたマグマゴーレム達は突然発生した爆発に巻き込まれ、驚いた様子でマグマの中から姿を現す。その様子を確認した三人は別々の方向に逃げ出して火山を駆け下りる。
三人が事前に別れて逃げ出したのには理由があり、火口に集まったマグマゴーレムの大群を三方向に分散させるためだった。作戦通りにマグマゴーレムは自分達に攻撃を仕掛けてきた三人に怒りを抱き、それぞれ後を追う。
「ゴオオオッ!!」
「ゴガァアアアッ!!」
「ゴラァッ!!」
「うわわっ!?」
「来た来た来たっ!!」
『はっはっはっ!!まるで追いかけっこだな!!』
火口に存在したマグマゴーレムは100匹を軽く超え、ナイ達の後を追いかけてきた。その様子を確認した他の討伐隊の面子も動き出し、作戦通りに行動を開始する。
「猛虎騎士団はルナの援護、黒狼騎士団はゴウカの援護、銀狼騎士団と白狼騎士団はナイの援護に当たれ!!」
「「「了解!!」」」
ルナの元にはロランが率いる王国最強の猛虎騎士団が駆けつけ、ゴウカの元には数が一番多い黒狼騎士団が向かい、そしてナイの元には銀狼騎士団と白狼騎士団が向かう。
マグマゴーレムの大群は三手に分かれた事で数が減ったとはいえ、それでも各方向に50匹近くのマグマゴーレムが迫っていた。恐らくはこの場に集まったマグマゴーレムがグマグ火山に生息する最後のマグマゴーレムの群れだと思われ、これに勝利すれば作戦は完遂する。
「行くぞ、猛虎騎士団!!若者に後れを取るな!!」
「金狼騎士団、敵を殲滅せよ!!」
「銀狼騎士団、参ります!!」
「「「うおおおおおっ!!」」」
火口から降りてきたマグマゴーレムの大群に目掛けて各騎士団も動き出し、位置的には坂道を駆け下りる形となるマグマゴーレムが有利である。しかし、この場に集まったのは王国最強の精鋭部隊のため、不意打ちでもなければ彼等は後れを取らない。
「僕達も行こう!!僕はナイ君の護衛に行くよ!!」
「では僕は猛虎騎士団の元へ行きます!!リーナさん、ご武運を!!」
「うん、フィル君も気を付けてね!!」
冒険者であるリーナはナイの元へ駆けつけ、フィルは猛虎騎士団と共に向かう。遂に各騎士団とマグマゴーレムの大群の戦闘が開始され、逃げていたナイ達も反転して戦闘に参加した。
「よし、逃げるのはここまでだ!!うりゃりゃりゃっ!!」
「でりゃあああっ!!」
『ふはははっ!!行くぞぉおおおっ!!』
ルナは両手に戦斧を手にして立ち向かい、ナイも退魔刀を手にしてマグマゴーレムの大群と向き合い、ゴウカはここで兜を身に着けて完全装備で迎え撃つ。
他の騎士団と合流したナイ達は迫りくるマグマゴーレムの大群と向き合い、遂に最後の戦闘が開始された――
――同時刻、飛行船ではハマーンが工房の扉を開くと、彼は疲れ切った表情で倒れる。そんな彼の元にガオウは駆けつけ、ハマーンの身体を抱き上げた。
「爺さん!!おい、生きてるか!?」
「はあっ、はあっ……」
「くそっ、起きろ!!目を覚ませっ!!」
ハマーンはガオウに抱き起されると、顔色を悪くしながらも彼に視線を向け、ゆっくりと部屋の中を指差す。その意図に気付いたガオウは工房に視線を向けると、そこには思いもよらぬ光景が映し出されていた。
「な、何だこりゃ……どうなってるんだ?」
「これで、満足じゃ……」
「爺さん、おい爺さん!?」
工房の机の上に置かれた武器を見てガオウは動揺を隠せず、そんな彼にハマーンは笑みを浮かべると、意識を失ったのか動かなくなる。
慌ててガオウはハマーンの心臓の鼓動を確かめ、まだ生きている事を確認すると安堵した。しかし、危険な状態である事は間違いなく、彼はすぐにイリアの元へ運び込もうとした。
「待ってろよ、爺さん。まだ死ぬなよ……」
「…………」
ハマーンを背負ったガオウはイリアの元へ急ごうとした時、飛行船が激しく揺れ動く。慌ててガオウはハマーンを床に落とさないように抱きしめる。
「な、なんだ!?何が起きた!?」
船内に激しい揺れが広がり、ガオウは魔物の襲撃を受けたのかと思ったがどうにも様子がおかしく、彼は不思議に思いながらもハマーンを連れて医療室に向かう。
移動の際中にガオウは窓から外を覗き込むが、特に敵の姿は見当たらない。マグマゴーレムどころか他の魔物が襲ってきた様子もなく、それに先ほどの揺れの感じから船内で何か起きたような気がした。
(いったい何が起きてやがる……くそっ!!)
ハマーンを連れてガオウは医療室へ急ぎ、船内の異変を調べるのは後回しにして彼は一刻も早くイリアの元へ向かう――
「なんだ、火山ていうから凄く暑いと思ったのにそんなに暑くないぞ?」
「ルナさん、ちゃんと火鼠のマントを来てください!!」
「ここはまだ麓だ、上に移動すればするほど熱くなっていくぞ」
暑いのが苦手なルナだが、本人が考えていたよりも火山が暑くないので嬉しそうに坂道を駆けあがる。そんな彼女をヒイロとシノビが注意する。
二人の言う通りに火山の頂上部に存在する火口に近付くほど熱気が強くなり、気温が高まるにつれて体力を余計に消耗する。だから調子に乗って移動すると頂上付近で
へばってしまう。
「なあ、こんなマントを着てると自由に動けないぞ!!」
「文句を言うんじゃない、蒸し焼きになるよりはマシだろう」
「そうでござるよ。さあ、ちゃんと身体を隠すでござる」
「う~……」
「まるで子供だな……」
「ああ見えても私達よりずっと年上なんですが……」
ルナとヒイロ達のやり取りを見て他の者たちは呆れ、ルナは見た目は少女に見えるが実際の年齢はナイ達よりも10才以上も年上である。
ちなみに火山に辿り着いてから討伐隊はマグマゴーレムと何度か遭遇したが、初日と比べると出くわした数は少なく、火山に生息するマグマゴーレムの大半は姿を消していた。
既に討伐隊は300体近くのマグマゴーレムを掃討し、火口付近以外の場所に生息していたマグマゴーレムはもう殆ど残っていないと思われた。火山の中腹部に辿り着いてもマグマゴーレムの姿はあまり見かけられず、遂に討伐隊は火口付近へと迫る。
「うっ……あ、暑くなってきた」
「ほら、ちゃんと着ていてよかったでしょう?」
「一気に気温が上昇したな……これは火口に相当な数のマグマゴーレムが潜んでいるな」
「よし、例の兵器を出せ」
「はっ!!」
火口に近付くとロランは騎士達に命令を与え、事前に運んできた物を用意させる。ロランの命令を受けた騎士達が用意した物はイリアが制作した「小樽型爆弾」だった
どうして小樽型爆弾を用意したかと言うと、それは火口に潜むマグマゴーレムを引き寄せるための罠だった。火口に生息するマグマゴーレムはマグマ溜まりに身を潜め、火山から湧き出すマグマから火属性の魔力を得ている。しかし、不用意に討伐隊はマグマに近付くわけにはいかず、マグマゴーレムを引き寄せるための餌を用意していた。
「準備、完了しました!!」
「よし、合図を出したら投げ込め」
『おおっ、我々の出番だな!!』
「そ、そうですね」
「ルナも手伝うぞ」
ロランの指示にナイとゴウカとルナが前に出ると、この三人が討伐隊の中でも怪力を誇る面子だった。三人は小樽型爆弾を持ち上げると、火口に移動して様子を伺う。
「ううっ……ナイ、暑いぞ」
「暑いというより、熱いですね……」
『こんな所にいたらいくら我でも蒸し焼きになってしまうぞ!!』
三人が火口に辿り着くと、前に着た時と同様に火口にはマグマが溢れており、そのマグマの正体は大量に集まったマグマゴーレムである事をナイは知っている。三人は打ち合わせ通りにマグマゴーレムを火口から誘き寄せるため、所定の位置に移動すると全員で同時に小樽型爆弾を投げ込む。
「じゃあ、行きますよ!!」
「うおりゃあっ!!」
『ぬぅんっ!!』
小樽型爆弾を抱えた三人は同時に火口のマグマ溜まりに目掛けて投げ込み、マグマ溜まりに突っ込んだ小樽型爆弾はすぐに爆発した。
――ゴァアアアアッ!?
火口のマグマに沈んでいたマグマゴーレム達は突然発生した爆発に巻き込まれ、驚いた様子でマグマの中から姿を現す。その様子を確認した三人は別々の方向に逃げ出して火山を駆け下りる。
三人が事前に別れて逃げ出したのには理由があり、火口に集まったマグマゴーレムの大群を三方向に分散させるためだった。作戦通りにマグマゴーレムは自分達に攻撃を仕掛けてきた三人に怒りを抱き、それぞれ後を追う。
「ゴオオオッ!!」
「ゴガァアアアッ!!」
「ゴラァッ!!」
「うわわっ!?」
「来た来た来たっ!!」
『はっはっはっ!!まるで追いかけっこだな!!』
火口に存在したマグマゴーレムは100匹を軽く超え、ナイ達の後を追いかけてきた。その様子を確認した他の討伐隊の面子も動き出し、作戦通りに行動を開始する。
「猛虎騎士団はルナの援護、黒狼騎士団はゴウカの援護、銀狼騎士団と白狼騎士団はナイの援護に当たれ!!」
「「「了解!!」」」
ルナの元にはロランが率いる王国最強の猛虎騎士団が駆けつけ、ゴウカの元には数が一番多い黒狼騎士団が向かい、そしてナイの元には銀狼騎士団と白狼騎士団が向かう。
マグマゴーレムの大群は三手に分かれた事で数が減ったとはいえ、それでも各方向に50匹近くのマグマゴーレムが迫っていた。恐らくはこの場に集まったマグマゴーレムがグマグ火山に生息する最後のマグマゴーレムの群れだと思われ、これに勝利すれば作戦は完遂する。
「行くぞ、猛虎騎士団!!若者に後れを取るな!!」
「金狼騎士団、敵を殲滅せよ!!」
「銀狼騎士団、参ります!!」
「「「うおおおおおっ!!」」」
火口から降りてきたマグマゴーレムの大群に目掛けて各騎士団も動き出し、位置的には坂道を駆け下りる形となるマグマゴーレムが有利である。しかし、この場に集まったのは王国最強の精鋭部隊のため、不意打ちでもなければ彼等は後れを取らない。
「僕達も行こう!!僕はナイ君の護衛に行くよ!!」
「では僕は猛虎騎士団の元へ行きます!!リーナさん、ご武運を!!」
「うん、フィル君も気を付けてね!!」
冒険者であるリーナはナイの元へ駆けつけ、フィルは猛虎騎士団と共に向かう。遂に各騎士団とマグマゴーレムの大群の戦闘が開始され、逃げていたナイ達も反転して戦闘に参加した。
「よし、逃げるのはここまでだ!!うりゃりゃりゃっ!!」
「でりゃあああっ!!」
『ふはははっ!!行くぞぉおおおっ!!』
ルナは両手に戦斧を手にして立ち向かい、ナイも退魔刀を手にしてマグマゴーレムの大群と向き合い、ゴウカはここで兜を身に着けて完全装備で迎え撃つ。
他の騎士団と合流したナイ達は迫りくるマグマゴーレムの大群と向き合い、遂に最後の戦闘が開始された――
――同時刻、飛行船ではハマーンが工房の扉を開くと、彼は疲れ切った表情で倒れる。そんな彼の元にガオウは駆けつけ、ハマーンの身体を抱き上げた。
「爺さん!!おい、生きてるか!?」
「はあっ、はあっ……」
「くそっ、起きろ!!目を覚ませっ!!」
ハマーンはガオウに抱き起されると、顔色を悪くしながらも彼に視線を向け、ゆっくりと部屋の中を指差す。その意図に気付いたガオウは工房に視線を向けると、そこには思いもよらぬ光景が映し出されていた。
「な、何だこりゃ……どうなってるんだ?」
「これで、満足じゃ……」
「爺さん、おい爺さん!?」
工房の机の上に置かれた武器を見てガオウは動揺を隠せず、そんな彼にハマーンは笑みを浮かべると、意識を失ったのか動かなくなる。
慌ててガオウはハマーンの心臓の鼓動を確かめ、まだ生きている事を確認すると安堵した。しかし、危険な状態である事は間違いなく、彼はすぐにイリアの元へ運び込もうとした。
「待ってろよ、爺さん。まだ死ぬなよ……」
「…………」
ハマーンを背負ったガオウはイリアの元へ急ごうとした時、飛行船が激しく揺れ動く。慌ててガオウはハマーンを床に落とさないように抱きしめる。
「な、なんだ!?何が起きた!?」
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移動の際中にガオウは窓から外を覗き込むが、特に敵の姿は見当たらない。マグマゴーレムどころか他の魔物が襲ってきた様子もなく、それに先ほどの揺れの感じから船内で何か起きたような気がした。
(いったい何が起きてやがる……くそっ!!)
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