貧弱の英雄

カタナヅキ

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嵐の前の静けさ

第967話 旋斧の誕生までの歴史

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ナイが帰還してから数日後、王都から飛行船が迎えに来る日にドワーフ達は約束通りにナイの元へ訪れた。彼等は最初にナイから受け取った装備の修復と改良を終えて渡す。


「ほれ、受け取ってくれ!!ピカピカに磨いてやったぞ!!」
「あ、ありがとうございます」
「へえっ……流石はドワーフだな。良い腕をしてやがる」
「当たり前じゃっ!!儂等を誰だと思っている?」


返却された武器と防具は見事に磨き上げられ、まるで新品同然だった。ナイの旋斧と岩砕剣は光沢で輝き、防具の方も汚れが落とすだけではなく改良を加えられていた。


「お前さんの闘拳とやらは面白い機能が搭載されているが、鋼線の方を取り換えてやったぞ。それとミスリルの刃も研いでやったからな」
「あ、ありがとうございます」
「刺剣とやらも前よりも尖らせてやったから扱う時は気を付けろ。それと水晶壁の欠片のペンダントは言われた通り、闘拳に仕込んでやったぞ」
「え、本当ですか!?」


これまでナイは首に付けていた水晶のペンダントは闘拳の甲の部分に嵌め込まれ、これで誤って失くす事はなくなった。ペンダントだと激しい戦闘の場合は落としてしまう事もあり、失くさないようにナイはアルの形見である闘拳に水晶を嵌め込む。

今現在のナイは新しい技能を覚える必要がないぐらいに成長したが、この水晶のペンダントのお陰で彼は強くなれた。だからこそ絶対に失くさないようにナイは闘拳に水晶を嵌め込み、これでもう戦闘中でも失くす心配はなくなった。


「儂等も久々にいい仕事ができたぞ……そうそう、それとその旋斧を調べた時に分かった事があるんじゃが、どうやらそいつはただの魔法金属ではなさそうだぞ」
「えっ!?」
「儂等もこの年齢になるまで色々な魔法金属を取り扱ってきたが、その旋斧と呼ばれる魔剣に扱われている金属は見た事がない。恐らくだがその魔剣は今現在は失われた魔法金属で構成されておるんだろう」
「失われた魔法金属?それってどういう意味ですか?」


ドワーフの言葉にナイは疑問を抱き、旋斧が何という名前の魔法金属で作り上げられているのか気になった彼は尋ねると、ドワーフ達は首を振る。


「残念ながら儂等にも分からん。ひとつだけ言える事はその旋斧の素材に使用された魔法金属は現在では作り出せん。素材となる鉱石がもう失われたと聞いておる」
「鉱石が……失われた?」
「うむ、儂が子供の頃に生きとった爺様が言っておった。遥か昔、隕石が飛来した場所に特殊な鉱石が発見された。その鉱石は伝説の鍛冶師の手に渡り、とある武器の製作に利用されたとだけ伝えられておる。それ以上の話は儂の爺様も知らんかったようだが……」
「隕石……」


ナイはドワーフの鍛冶師の話を聞かされて旋斧を覗き込み、隕石が落ちた場所に発見されたという特殊な金属という話が気になった。もしかしたら今回落ちた隕石と火山で相対したゴーレムが何か関係があるかもしれず、ここでナイはドワーフ達に貸していた金属の塊と黒水晶を思い出す。


「そういえば例のゴーレムの核と黒水晶の事は何か分かりました?」
「う、うむ……儂らなりに精一杯に調べてみたが、この街の鍛冶屋の工房では設備が不足して満足に調べる事ができんかった」
「分かった事があるとすれば金属の塊は魔法を吸収する力を持ち、黒水晶の方は魔力を蓄積する力はあるが単体では魔力を吸収する事はできんという事だ」
「えっ?それってどういう意味ですか?」
「要するに黒水晶は単体では魔法を吸収する事もできん。だが、この金属の塊を組み合わせる事で魔力を蓄積させる事ができるという事じゃ」


鍛冶師達の話によると黒水晶に試しに魔力を送り込もうと実験した際、どれだけ魔力を流し込もうと何の反応も示さなかった。だが、金属の塊の方は魔力を吸収する性質を持つらしく、こちらの方は魔力を吸収した。

実験の際は鍛冶師達は火属性の魔法の使い手を呼び出すと、その人物に実際に魔法を撃ってもらう。黒水晶の方は火属性の魔法を受けても反応はなかったが、金属の塊の方は魔法を受けた瞬間に魔力を吸収した。しかし、吸収した後は金属の塊はしばらくの間は熱を放出し続けていたが、時間が経過すると魔力が失われて元に戻ったという。


「この金属の塊と黒水晶は二つ揃えなければ真の効果は発揮せん。まずは金属の塊が魔法の力を吸収し、それを黒水晶に送り込む事で魔力を蓄積させる。お主が倒したというゴーレムはこれらを利用して魔法の力を吸収して攻撃に利用しておった事になる」
「な、なるほど……そう言う事だったのか」
「そして……恐らくではあるがこの金属の塊と黒水晶の二つの性質を組み合わせた金属こそがお主の魔剣の素材として使われているのではないかと儂等は考えておる。つまりはお主の旋斧はこの二つの素材を組み合わせた特殊合金という事じゃ」
「旋斧が……?」


鍛冶師達の言葉にナイは驚き、旋斧を構成する魔法金属の正体が自分が倒した新種のゴーレムの体内から発見された二つの素材とは夢にも思わなかった――





――遥か昔、王国の領地内に隕石が落ちた。その隕石は人里から遠く離れた山に落下すると、隕石が落ちた場所に得体の知れぬ生物が誕生した。

その生物はゴーレム種と非常に似通った姿をしていたが、ゴーレム種の弱点である水が効かず、あらゆる魔法を吸収する能力を持ち合わせていた。そのゴーレムの存在を知った冒険者は討伐のために出向く。

しかし、100人近くの冒険者が隕石が落ちた場所に誕生したゴーレムに敗れ、最終的には複数人の魔術師が同時に魔法攻撃を行う。複数の属性の魔法を同時に受けたゴーレムは突如としてし、跡形もなく吹き飛んだ。

ゴーレムの討伐に成功すると、その残骸は回収されて様々な人物の元に渡った。そしてある時に伝説の鍛冶師と謳われる人物の元に渡り、彼はこの残骸を利用して特殊な魔剣を作り出す。

その鍛冶師はある武人の依頼を受けて「絶対に壊れない魔剣」の製作に取り掛かっており、彼は魔法を吸収して再生する機能を持つ魔剣を作り出した。その魔剣こそが後に「旋斧」と呼ばれる魔剣であり、それから旋斧は様々な人物の手に渡ってナイの元に辿り着く――





――ドワーフから話を聞き終えたナイは飛行船が迎えに来るまでの間、ずっと旋斧を眺め続けていた。まさか今になって旋斧の根源を知る事になるとは夢にも思わず、何だか不思議な気分だった。


「お前にも歴史があったんだな……」
「ウォンッ?」
「ぷるんっ?」
「いや、何でもないよ」


ナイの傍に控えていたビャクとプルミンは不思議そうな表情を浮かべるが、ナイとしては別に旋斧の正体を知った所で何も変わらなかった。この旋斧がアルの形見であり、そして自分の愛剣である事に変わりはなく、これまで通りに使い続けるつもりだった。

旋斧を背中に戻したナイは鍛冶師達から返して貰った金属の塊と黒水晶に視線を向け、これらは飛行船を運転して迎えに来るはずのハマーンに渡すつもりだった。結局のところはグツグ火山の鍛冶師達ではこの二つの素材の秘密を全て解き明かす事はできず、ここは王国一の鍛冶師に調べてもらうのが一番だという結論になった。


「さてと、久々に王都へ戻れるよ。ビャクもプルミンも色々と手伝ってくれてありがとう」
「ウォンッ♪」
「ぷるぷるっ♪」


ナイが2匹の頭を撫でるとどちらも嬉しそうに擦り寄り、王都に戻った二人にご馳走を用意しようかと考えた時、彼の前に思いもよらぬ人物が現れる。


「ナイさん」
「え、フィルさん?」
「フィルでいいですよ」
「ウォンッ?」


城壁の上で待機していたナイ達の元にフィルが訪れると、彼は緊張した様子でナイの前に立ち、意を決したように語り掛けた。


「飛行船が来る前にお願いがあるんですが――」





――数分後、ナイはフィルと向かい合って武器を構えていた。彼の頼みというのは飛行船が到着する前にもう一度だけ立ち合って欲しいという内容だった。以前にもナイはフィルと戦った事は有るが、あの時はナイの勝利で終わった。

しかし、今回はフィルも最初から真剣な顔を浮かべており、ナイに対して全力で挑む。彼は鎖の魔剣を振りかざし、様々な攻撃を繰り出す。


「はああっ!!」
「……ここだっ!!」


鎖を振り回しながら近付いてきたフィルに対してナイは旋斧と岩砕剣を構えると、フィルに目掛けて正面から突っ込む。ナイの行動を見たフィルは慌てて左右から鎖を放つが、その攻撃に対してナイは岩砕剣を地面に突き刺して自分は上空へ浮き上がる。


「とうっ!!」
「なっ!?」


岩砕剣を地面に突き刺した事でフィルの放った鎖は岩砕剣に絡みつき、その間にナイは地面に着地すると、フィルが岩砕剣から鎖を回収する前に彼の懐に飛び込む。


「やああっ!!」
「うっ!?」


ナイはフィルの首元に旋斧の刃を振り下ろすと、首に触れる寸前で刃を止めた。フィルは寸止めで攻撃を中断したナイに表情を引きつらせ、やがて観念したように武器を手放す。


「参り、ました……」
「ふうっ……ありがとうございました」


降参を宣言したフィルにナイは汗を拭って頭を下げると、旋斧を背中に戻して岩砕剣の回収を行う。そんな彼の後ろ姿を見てフィルは自嘲し、改めて自分とナイの力の差を思い知らされた。

前回の敗北からフィルは自分なりに鍛え直し、ナイの戦い方を思い出して対抗策を練った。しかし、実際に戦ってみると数分も持たずに敗れた事に彼は悔しく思う。


(やはり前の時はこの人は全力じゃなかったのか……)


薄々と気付いていた事だが、フィルは自分とナイの実力差を思い知らされて項垂れる。そんな彼に気付いたナイは声を掛けようとしたが、すぐに思い留まる。どんな言葉を駆ければいいのかナイには分からなかったのだ。

しかし、完膚なきまでに敗北したせいか逆にフィルはすっきりとした表情を浮かべ、改めて彼は握手を求める。前回の時と違い、今回はフィルも納得のいく終わり方だった故にナイを恨む気もなければむしろ尊敬の念さえ抱く。
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