720 / 1,110
王国の闇
第707話 マホの予感
しおりを挟む
「……いない人間を頼っても仕方あるまい、儂の事は良いからお主等は行くがいい」
「し、しかし老師!!もしも白面がここへ乗り込めば……」
「安心せい、その時はそこの娘たちが儂を守ってくれる」
「うえっ!?あ、あたし達が!?」
「私も!?」
エルマの言葉にエリナは驚愕の表情を浮かべ、ヒナも自分も含まれているのかと戸惑う。確かにエリナは聖女騎士団の見習とはいえ王国騎士の一員であり、ヒナもテンに鍛えられているので一通りの武術は会得している。しかし、白面の暗殺者が相手となると分が悪い。
だが、マホは自分のせいで弟子たちに迷惑をかけるわけにもいかず、師として弟子たちに命令する。白面を放置すれば更に被害は広がり、それを無視するわけにはいかない。
「これは頼みではない、命令じゃ……お主等は力を合わせ、白面とやらを退治せよ」
「老師!!」
「ですが……」
「……わがまま言ってんじゃねえっ!!」
マホの言葉を聞いてゴンザレスとエルマは彼女を守るために残ろうとしたが、そんな二人にガロが怒鳴りつける。彼の言葉に二人は驚き、マホでさえも意外そうな表情を浮かべた。
ガロはマホに対して苦痛を堪える様な表情を浮かべ、本音を言えばガロもマホの身が心配だった。しかし、ここでマホの言う事を聞かない事の方が彼女を苦しめる事は理解していた。
「行くぞ、お前等……老師の命令だ!!」
「ガ、ガロ……」
「本気で言っているのか……老師を見捨てるのか!?」
「ふざけんじゃねえっ!!誰が見捨てるかよ……白面なんざ、とっととぶっ倒して、それでさっさと戻ってくればいいだけの話だろうがっ!!」
「ガロ……」
ゴンザレスはガロの言葉に激昂するが、彼以上の気迫でガロは怒鳴りつける。あまりの気迫にマホでさえも呆気に取られ、やがて彼女は口元に笑みを浮かべる。知らない間に自分の弟子がたくましく成長していた事に喜びさえも感じる。
「……ガロ、お主に託したい物がある」
「えっ……?」
「エルマ、あの双剣をガロに……」
「えっ!?し、しかしあれは……!!」
「いいから、早く渡せ」
マホの言葉にエルマは戸惑うが、彼女に言われてエルマは自分が背負っていたマホの鞄を取り出す。マホの所持する鞄がアルトも所持する「収納鞄《ストレージバック》」と呼ばれる魔道具と同じ代物であり、この鞄は異空間と繋がっていて制限重量内ならどんな物でも預ける事が出来る。
鞄の中に手を伸ばしたエルマは緊張した面持ちで青色と赤色に光り輝く美しい双剣を取り出し、それを見た者達はあまりの美しさに圧倒される。マホはガロに顔を向け、この二つの魔剣の名前を告げた。
「この魔剣は「氷華」と「炎華」……お主も名前ぐらいは聞いた事があるじゃろう?」
「氷華に炎華……だと!?」
「そう、あの伝説の双魔剣……聖女騎士団初代団長が扱っていた魔剣じゃ」
「ま、まさか……!?」
「凄い綺麗っす……」
氷華と炎華の存在はこの場に存在する者どころか、恐らくは王都に暮らす剣士ならば誰もが知っている。あの最強の王国騎士団を率いていた「ジャンヌ」が所有していた魔剣であり、彼女以外にこの二つの魔剣を操れる人間はいないとさえ言われた代物である。
ジャンヌの死後に二つの魔剣は国王の願いで彼女の墓標に飾られていたが、それをマホが回収し、彼女が一時的に預かっていた。本来は国中の剣士を集め、誰がこの魔剣を持つのに相応しいのか見極める予定だったが、現在は贅沢は言っていられず、マホはガロに一時的に託す。
「ガロ、お主の力量ではその二つの魔剣を扱いこなす事はできぬ。だが、その身に付けている鈍らよりは役に立つじゃろう」
「……は、はっきり言いやがるな」
「いいか、その魔剣の力を引き出そうとしてはならんぞ……下手をすればお主が死ぬかもしれん。それを承知した上でその魔剣を持っていけ……」
「上等だ……俺に使い為せない剣なんてないんだよ!!」
ガロは啖呵を切ると自分が身に付けていた双剣を床に捨て、震える腕で二つの魔剣を手にした。魔剣の能力を発動できるかどうか所有者次第であり、彼は緊張した面持ちで魔剣を腰に装着する。
「ガロ、くれぐれも言っておくが……その魔剣の力を使ってはならぬ。いいか、絶対に使ってはならんぞ?」
「ちっ……分かってるよ」
「約束を破れば今度こそお主を破門する……よいな?」
「分かったよ……約束する」
「うむ、ではゴンザレスとエルマと共に頑張れ」
「老師……!!」
「……行きましょう、ゴンザレス。御二人とも、どうか老師の事をお願いします」
「は、はい!!」
「了解しました!!」
魔剣を使用しない事をガロは約束し、最後にマホの手を掴む。それを見ていたエルマも遂に覚悟を決め、マホをヒナとエリナに任せてゴンザレスに声を掛ける。
ゴンザレスは最後までマホの傍を離れたくはない様子だったが、他の二人に促され、彼は覚悟を決めた様に頷く。目元から涙を流しながらもゴンザレスは立ち上がり、マホとガロと共に外に出向く――
「し、しかし老師!!もしも白面がここへ乗り込めば……」
「安心せい、その時はそこの娘たちが儂を守ってくれる」
「うえっ!?あ、あたし達が!?」
「私も!?」
エルマの言葉にエリナは驚愕の表情を浮かべ、ヒナも自分も含まれているのかと戸惑う。確かにエリナは聖女騎士団の見習とはいえ王国騎士の一員であり、ヒナもテンに鍛えられているので一通りの武術は会得している。しかし、白面の暗殺者が相手となると分が悪い。
だが、マホは自分のせいで弟子たちに迷惑をかけるわけにもいかず、師として弟子たちに命令する。白面を放置すれば更に被害は広がり、それを無視するわけにはいかない。
「これは頼みではない、命令じゃ……お主等は力を合わせ、白面とやらを退治せよ」
「老師!!」
「ですが……」
「……わがまま言ってんじゃねえっ!!」
マホの言葉を聞いてゴンザレスとエルマは彼女を守るために残ろうとしたが、そんな二人にガロが怒鳴りつける。彼の言葉に二人は驚き、マホでさえも意外そうな表情を浮かべた。
ガロはマホに対して苦痛を堪える様な表情を浮かべ、本音を言えばガロもマホの身が心配だった。しかし、ここでマホの言う事を聞かない事の方が彼女を苦しめる事は理解していた。
「行くぞ、お前等……老師の命令だ!!」
「ガ、ガロ……」
「本気で言っているのか……老師を見捨てるのか!?」
「ふざけんじゃねえっ!!誰が見捨てるかよ……白面なんざ、とっととぶっ倒して、それでさっさと戻ってくればいいだけの話だろうがっ!!」
「ガロ……」
ゴンザレスはガロの言葉に激昂するが、彼以上の気迫でガロは怒鳴りつける。あまりの気迫にマホでさえも呆気に取られ、やがて彼女は口元に笑みを浮かべる。知らない間に自分の弟子がたくましく成長していた事に喜びさえも感じる。
「……ガロ、お主に託したい物がある」
「えっ……?」
「エルマ、あの双剣をガロに……」
「えっ!?し、しかしあれは……!!」
「いいから、早く渡せ」
マホの言葉にエルマは戸惑うが、彼女に言われてエルマは自分が背負っていたマホの鞄を取り出す。マホの所持する鞄がアルトも所持する「収納鞄《ストレージバック》」と呼ばれる魔道具と同じ代物であり、この鞄は異空間と繋がっていて制限重量内ならどんな物でも預ける事が出来る。
鞄の中に手を伸ばしたエルマは緊張した面持ちで青色と赤色に光り輝く美しい双剣を取り出し、それを見た者達はあまりの美しさに圧倒される。マホはガロに顔を向け、この二つの魔剣の名前を告げた。
「この魔剣は「氷華」と「炎華」……お主も名前ぐらいは聞いた事があるじゃろう?」
「氷華に炎華……だと!?」
「そう、あの伝説の双魔剣……聖女騎士団初代団長が扱っていた魔剣じゃ」
「ま、まさか……!?」
「凄い綺麗っす……」
氷華と炎華の存在はこの場に存在する者どころか、恐らくは王都に暮らす剣士ならば誰もが知っている。あの最強の王国騎士団を率いていた「ジャンヌ」が所有していた魔剣であり、彼女以外にこの二つの魔剣を操れる人間はいないとさえ言われた代物である。
ジャンヌの死後に二つの魔剣は国王の願いで彼女の墓標に飾られていたが、それをマホが回収し、彼女が一時的に預かっていた。本来は国中の剣士を集め、誰がこの魔剣を持つのに相応しいのか見極める予定だったが、現在は贅沢は言っていられず、マホはガロに一時的に託す。
「ガロ、お主の力量ではその二つの魔剣を扱いこなす事はできぬ。だが、その身に付けている鈍らよりは役に立つじゃろう」
「……は、はっきり言いやがるな」
「いいか、その魔剣の力を引き出そうとしてはならんぞ……下手をすればお主が死ぬかもしれん。それを承知した上でその魔剣を持っていけ……」
「上等だ……俺に使い為せない剣なんてないんだよ!!」
ガロは啖呵を切ると自分が身に付けていた双剣を床に捨て、震える腕で二つの魔剣を手にした。魔剣の能力を発動できるかどうか所有者次第であり、彼は緊張した面持ちで魔剣を腰に装着する。
「ガロ、くれぐれも言っておくが……その魔剣の力を使ってはならぬ。いいか、絶対に使ってはならんぞ?」
「ちっ……分かってるよ」
「約束を破れば今度こそお主を破門する……よいな?」
「分かったよ……約束する」
「うむ、ではゴンザレスとエルマと共に頑張れ」
「老師……!!」
「……行きましょう、ゴンザレス。御二人とも、どうか老師の事をお願いします」
「は、はい!!」
「了解しました!!」
魔剣を使用しない事をガロは約束し、最後にマホの手を掴む。それを見ていたエルマも遂に覚悟を決め、マホをヒナとエリナに任せてゴンザレスに声を掛ける。
ゴンザレスは最後までマホの傍を離れたくはない様子だったが、他の二人に促され、彼は覚悟を決めた様に頷く。目元から涙を流しながらもゴンザレスは立ち上がり、マホとガロと共に外に出向く――
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
娘と二人、異世界に来たようです……頑張る母娘の異世界生活……ラブ少し!
十夜海
ファンタジー
母一人、子一人。
天涯孤独でたった二人の家族。
でも、高校の入学式へ向かう途中に居眠り運転のダンプカーに突っ込まれて二人仲良く死亡……。
私はどーでもいい、だって娘まで生まれた。でも、娘はまだ16歳なりかけ。なんで?なんで死ななきゃならない。
厳しい受験を乗り越えて、ようやくキャピキャピ楽しい高校生活だ。彼氏だってできるかもしれない。
頑張ったのに。私だって大学までやるために身を粉にして頑張ったのだ。
大学どころか、高校生活までできないなんて!
ひどい。
願ったのは、娘の幸せと恋愛!
気づけば異世界に……。
生きてる?やったね!
ん?でも高校ないじゃん!
え?魔法?あ、使える。
あれ?私がちっさい?
あれ?私……若い???
あれぇ?
なんとか娘を幸せな玉の輿に乗せるために頑張る母。
そんな母娘の異世界生活。
でも……おかしいな?なんで私が子供なんですか?
##R18で『なろう』で投稿中です。
ラブ少なめなので、R15でファンタジー系で手直ししつつ、こちらに投稿させていただきます。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる