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旋斧の秘密
第292話 金色の刃
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「僕も本を読んで知ったんだが、例えば高い所から物を落とすと、当然だが下に落ちていくだろう?とある科学者によればこの落ちるという現象は僕達が大地に引き寄せられているらしい」
「大地に引き寄せられている?」
「地属性の魔法の本質は「重力」この重力を操作すれば土砂を操作して壁を作り出したり、場合によっては攻撃にも扱える。重力は物体の重量を変化させる事が出来るんだよ」
「重量を変化させる……でも、ナイさんの振り下ろした剣が重さを増したから鎧人形が粉々に砕けたんですか?」
「いいや、それは違うね。正確に言えばナイ君の剣の刃の周囲に重力が発生しているんだ。恐らく、刃の周りに重力が押し寄せている状態なんだろう」
「……何を言っているのかよく分からない」
アルトの説明を聞いてもナイ達には説明が複雑すぎて通じず、そんな彼等を見てアルトは仕方ないとばかりに鎧の破片を取り出し、ナイの持っている旋斧の刃に近付ける。
「よく見ておくんだ、こういう風に刃に近付けると……」
「えっ……うわっ!?」
「危ない!!」
「な、何ですか!?」
刃に向けてアルトは破片を近づけた瞬間、まるで見えない力に押し返されたように刃に触れる前に破片が弾き飛び、天高く放り込まれる。その様子を見てナイ達は驚き、さらにアルトは地面を指差す。
「ナイ君、その武器の刃を地面に下ろすんだ」
「え?」
「ほら、早く……魔力が切れるよ」
ナイはアルトの言葉を聞いて旋斧に視線を向け、試しに言われた通りにゆっくりと地面に近付ける。その瞬間、刃が触れる前に地面が唐突に凹む。その光景を見たナイは刃の周囲に目には見えない力が発生している事を確認する。
「凄い……こんな魔法、見た事がない」
「これが重力だよ。だが、この力は少々危険だな。不用意に人に向けていい技じゃない」
「た、確かに……こんな物で切りかかられたらひとたまりもありませんね」
「惨い事になりそう……」
破壊された鎧人形に視線を向けて全員が冷や汗を流し、この状態の旋斧を人に向けたらと考えるだけで恐ろしい。やがて魔力が切れたのか旋斧の刃の色が元に戻り、とりあえずはナイは一安心する。
これまでの属性の中で6つは確認し、残されたのは雷の魔石だけだった。だが、これまでの傾向から魔石を破壊して魔力を吸収するにしても慎重に扱わなければならない。
「よし、これで最後だ。今日の所はこれで最後の実験にしておこう」
「気を付けてくださいね……」
「油断しない方が良い……」
「皆は安全な場所まで下がってて……」
雷の魔石を破壊する時はこれまで以上に慎重に行動する必要があり、もしも暴発して雷が放たれれば大惨事を引き起こす。ナイはより一層に慎重に剣を構え、感電しない事を祈りながら魔石が壊れるのを待つ。
やがて魔石に亀裂が走ると、罅割れから電流が発生し、その電流はナイが手にした旋斧の刃に吸い込まれるように消えていく。特に刃に電流が吸い込まれてもナイ自身に電流が流れ込む様子はなく、やがて刃は金色へと変化を果たす。
「お、おおっ……」
「格好いい……まるで黄金みたい」
「今までの中では一番綺麗です……」
「どうやら上手く成功したみたいだね……だが、雷の力は危険だ。皆、よく離れておくんだ」
「「「は、はいっ!!」」」
無事に旋斧が魔力を吸収した事を確認すると、アルトは周囲の者達に注意を行う。一方でナイの方は雷を帯びた金色の刃を確認し、意を決した様に新しい鎧人形に視線を向けた。
「よし……はああっ!!」
気合を込めながらナイは旋斧を鎧人形に向けて振り下ろすと、旋斧の刃が触れた瞬間に鎧人形に電流が走り、全体が黒焦げと化す。相手を斬るのと同時に電流を送り込み感電させる。
ナイの一刀によって鎧人形は切断され、更に電流の効果で黒焦げと化す。その様子を見届けたナイは驚いた表情を浮かべるが、アルトは拍手を行う。
「よし、これで今日の実験は終了だ!!お疲れ様、今日の所はもう休んでくれ!!」
「え?あ、うん……もう終わりなの?」
「生憎だが、もう僕の手持ちの魔石は尽きてね。これ以上に実験は続けられないんだ。今日の所はもう帰っていいよ。また実験に付き合ってくれ」
アルトは旋斧の能力を把握する事が出来て満足したのか早々にその場を立ち去り、残されたナイは旋斧に視線を向け、まさか自分の武器がこれほど多種多様な攻撃が行えるとは思いもしなかった。
(爺ちゃん……この武器、実はとんでもない代物だったよ)
亡きアルが旋斧の能力を知らずに逝ってしまった事にナイは残念に思い、できる事ならばこの旋斧の真の力を彼にも見せてやりたかった――
――とある日、イチノの街に暮らすイーシャンはドルトンに呼び出された。彼が呼び出された理由はドルトンが倉庫を整理していた際、懐かしい物を発見したと聞いて彼は呼び出された。
「ほう、これは……昔の絵か?」
「ああ、儂がまだ冒険者だった頃、仲間達と共に描いて貰った」
ドルトンが呼び出した理由は数十年前、まだ彼が冒険者を務めていた頃に画家に頼んで描いて貰った絵を発見したからだった。当時の冒険者仲間とドルトンが共に移っており、若かりし頃の彼の姿が確認できる。
この絵にはドルトンと仲間達の他にもう一人だけイーシャンの知っている人物が描かれており、この時代は旋斧を武器として扱っていた「アル」も一緒に描かれていた。
「これを見たらナイの奴も喜ぶだろうな。あいつの驚く顔が楽しみだ」
「うむ、今度戻ってきたらこれをナイにも見せようと思ったんだがな……だが、これを見て気になる事はないか?」
「気になる事……?」
「アルが持っているこれの事じゃ」
絵に描かれている若かりし頃のアルは旋斧を地面に突き刺した状態で抱えており、それを見たイーシャンは訝し気な表情を浮かべる。ナイが所持していた旋斧と全く同じ形をしており、特に異変は見当たらない。
「別に何もおかしい所はないように見えるが……何か気になるのか?」
「うむ、やはり分からぬか……儂の気のせいならばいいのだが」
「おい、どういう意味だ?この剣の何がおかしいんだ?」
イーシャンの反応をみてドルトンは難しい表情を浮かべ、彼が何を気になるのかイーシャンは尋ねると、ドルトンは神妙な表情で答えた。
「大きさ、がな……心なしか小さく感じぬか?」
「は?大きさ?武器が大きくなったのか?」
「うむ……この絵を確認する限り、ナイが持って来た時よりも大きさが一回りほど違う気がするのだ」
「そんな馬鹿な……」
ドルトンによるとナイが所持していた旋斧と数十年前にアルが扱っていた時と比べ、旋斧が一回り程大きくなっているようにドルトンは感じられた。
最初はイーシャンも彼の見間違いだと思ったが、商人であるドルトンの目利きは確かであり、普通の人間ならば気づく事も出来なかった違和感を彼は気づいた。確かに当時のアルの事を知っているイーシャンは若い頃のアルの姿と旋斧の大きさを見て、ナイが持っていた時と旋斧の大きさがかなり違う事に気付く。
「いや、まさか……剣がでかくなったのか?そんな馬鹿な……あ、分かった!!きっとアルの奴が打ち直したんだろう?」
「お主はアルが旋斧を打ち直したという話は聞いておるか?」
「いや、それはないが……」
「儂もアルの奴からそのような話は聞いておらん。そもそもあの武器はそう簡単に打ち直せる代物ではない。この街一番の鍛冶師でもどうにもならなかったからな……別の武器をアルが作り直したとも思ったが、ナイは確かにこの武器がアルの家系に伝わる旋斧だと告げた」
「馬鹿な……何もしていないのに剣が大きくなったと言い出すつもりか?有り得ないだろう、そんな事……」
ドルトンの話を聞いてイーシャンは信じられない表情を浮かべ、その一方でドルトンの方も冷や汗を流す。
「もしかしたらあの魔剣は……儂等の想像以上に大変な代物かもしれんのう」
イーシャンはドルトンの言葉を聞いて呆然と絵を見つめ、ナイが持ちだした魔剣とはいったい何なのかと戸惑いを隠せない――
「大地に引き寄せられている?」
「地属性の魔法の本質は「重力」この重力を操作すれば土砂を操作して壁を作り出したり、場合によっては攻撃にも扱える。重力は物体の重量を変化させる事が出来るんだよ」
「重量を変化させる……でも、ナイさんの振り下ろした剣が重さを増したから鎧人形が粉々に砕けたんですか?」
「いいや、それは違うね。正確に言えばナイ君の剣の刃の周囲に重力が発生しているんだ。恐らく、刃の周りに重力が押し寄せている状態なんだろう」
「……何を言っているのかよく分からない」
アルトの説明を聞いてもナイ達には説明が複雑すぎて通じず、そんな彼等を見てアルトは仕方ないとばかりに鎧の破片を取り出し、ナイの持っている旋斧の刃に近付ける。
「よく見ておくんだ、こういう風に刃に近付けると……」
「えっ……うわっ!?」
「危ない!!」
「な、何ですか!?」
刃に向けてアルトは破片を近づけた瞬間、まるで見えない力に押し返されたように刃に触れる前に破片が弾き飛び、天高く放り込まれる。その様子を見てナイ達は驚き、さらにアルトは地面を指差す。
「ナイ君、その武器の刃を地面に下ろすんだ」
「え?」
「ほら、早く……魔力が切れるよ」
ナイはアルトの言葉を聞いて旋斧に視線を向け、試しに言われた通りにゆっくりと地面に近付ける。その瞬間、刃が触れる前に地面が唐突に凹む。その光景を見たナイは刃の周囲に目には見えない力が発生している事を確認する。
「凄い……こんな魔法、見た事がない」
「これが重力だよ。だが、この力は少々危険だな。不用意に人に向けていい技じゃない」
「た、確かに……こんな物で切りかかられたらひとたまりもありませんね」
「惨い事になりそう……」
破壊された鎧人形に視線を向けて全員が冷や汗を流し、この状態の旋斧を人に向けたらと考えるだけで恐ろしい。やがて魔力が切れたのか旋斧の刃の色が元に戻り、とりあえずはナイは一安心する。
これまでの属性の中で6つは確認し、残されたのは雷の魔石だけだった。だが、これまでの傾向から魔石を破壊して魔力を吸収するにしても慎重に扱わなければならない。
「よし、これで最後だ。今日の所はこれで最後の実験にしておこう」
「気を付けてくださいね……」
「油断しない方が良い……」
「皆は安全な場所まで下がってて……」
雷の魔石を破壊する時はこれまで以上に慎重に行動する必要があり、もしも暴発して雷が放たれれば大惨事を引き起こす。ナイはより一層に慎重に剣を構え、感電しない事を祈りながら魔石が壊れるのを待つ。
やがて魔石に亀裂が走ると、罅割れから電流が発生し、その電流はナイが手にした旋斧の刃に吸い込まれるように消えていく。特に刃に電流が吸い込まれてもナイ自身に電流が流れ込む様子はなく、やがて刃は金色へと変化を果たす。
「お、おおっ……」
「格好いい……まるで黄金みたい」
「今までの中では一番綺麗です……」
「どうやら上手く成功したみたいだね……だが、雷の力は危険だ。皆、よく離れておくんだ」
「「「は、はいっ!!」」」
無事に旋斧が魔力を吸収した事を確認すると、アルトは周囲の者達に注意を行う。一方でナイの方は雷を帯びた金色の刃を確認し、意を決した様に新しい鎧人形に視線を向けた。
「よし……はああっ!!」
気合を込めながらナイは旋斧を鎧人形に向けて振り下ろすと、旋斧の刃が触れた瞬間に鎧人形に電流が走り、全体が黒焦げと化す。相手を斬るのと同時に電流を送り込み感電させる。
ナイの一刀によって鎧人形は切断され、更に電流の効果で黒焦げと化す。その様子を見届けたナイは驚いた表情を浮かべるが、アルトは拍手を行う。
「よし、これで今日の実験は終了だ!!お疲れ様、今日の所はもう休んでくれ!!」
「え?あ、うん……もう終わりなの?」
「生憎だが、もう僕の手持ちの魔石は尽きてね。これ以上に実験は続けられないんだ。今日の所はもう帰っていいよ。また実験に付き合ってくれ」
アルトは旋斧の能力を把握する事が出来て満足したのか早々にその場を立ち去り、残されたナイは旋斧に視線を向け、まさか自分の武器がこれほど多種多様な攻撃が行えるとは思いもしなかった。
(爺ちゃん……この武器、実はとんでもない代物だったよ)
亡きアルが旋斧の能力を知らずに逝ってしまった事にナイは残念に思い、できる事ならばこの旋斧の真の力を彼にも見せてやりたかった――
――とある日、イチノの街に暮らすイーシャンはドルトンに呼び出された。彼が呼び出された理由はドルトンが倉庫を整理していた際、懐かしい物を発見したと聞いて彼は呼び出された。
「ほう、これは……昔の絵か?」
「ああ、儂がまだ冒険者だった頃、仲間達と共に描いて貰った」
ドルトンが呼び出した理由は数十年前、まだ彼が冒険者を務めていた頃に画家に頼んで描いて貰った絵を発見したからだった。当時の冒険者仲間とドルトンが共に移っており、若かりし頃の彼の姿が確認できる。
この絵にはドルトンと仲間達の他にもう一人だけイーシャンの知っている人物が描かれており、この時代は旋斧を武器として扱っていた「アル」も一緒に描かれていた。
「これを見たらナイの奴も喜ぶだろうな。あいつの驚く顔が楽しみだ」
「うむ、今度戻ってきたらこれをナイにも見せようと思ったんだがな……だが、これを見て気になる事はないか?」
「気になる事……?」
「アルが持っているこれの事じゃ」
絵に描かれている若かりし頃のアルは旋斧を地面に突き刺した状態で抱えており、それを見たイーシャンは訝し気な表情を浮かべる。ナイが所持していた旋斧と全く同じ形をしており、特に異変は見当たらない。
「別に何もおかしい所はないように見えるが……何か気になるのか?」
「うむ、やはり分からぬか……儂の気のせいならばいいのだが」
「おい、どういう意味だ?この剣の何がおかしいんだ?」
イーシャンの反応をみてドルトンは難しい表情を浮かべ、彼が何を気になるのかイーシャンは尋ねると、ドルトンは神妙な表情で答えた。
「大きさ、がな……心なしか小さく感じぬか?」
「は?大きさ?武器が大きくなったのか?」
「うむ……この絵を確認する限り、ナイが持って来た時よりも大きさが一回りほど違う気がするのだ」
「そんな馬鹿な……」
ドルトンによるとナイが所持していた旋斧と数十年前にアルが扱っていた時と比べ、旋斧が一回り程大きくなっているようにドルトンは感じられた。
最初はイーシャンも彼の見間違いだと思ったが、商人であるドルトンの目利きは確かであり、普通の人間ならば気づく事も出来なかった違和感を彼は気づいた。確かに当時のアルの事を知っているイーシャンは若い頃のアルの姿と旋斧の大きさを見て、ナイが持っていた時と旋斧の大きさがかなり違う事に気付く。
「いや、まさか……剣がでかくなったのか?そんな馬鹿な……あ、分かった!!きっとアルの奴が打ち直したんだろう?」
「お主はアルが旋斧を打ち直したという話は聞いておるか?」
「いや、それはないが……」
「儂もアルの奴からそのような話は聞いておらん。そもそもあの武器はそう簡単に打ち直せる代物ではない。この街一番の鍛冶師でもどうにもならなかったからな……別の武器をアルが作り直したとも思ったが、ナイは確かにこの武器がアルの家系に伝わる旋斧だと告げた」
「馬鹿な……何もしていないのに剣が大きくなったと言い出すつもりか?有り得ないだろう、そんな事……」
ドルトンの話を聞いてイーシャンは信じられない表情を浮かべ、その一方でドルトンの方も冷や汗を流す。
「もしかしたらあの魔剣は……儂等の想像以上に大変な代物かもしれんのう」
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