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王都での騒動
第234話 本当に命拾いしたのは誰か?
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――悪徳商人のバーリが捕まってから数日後、彼に協力して悪事を働いていた傭兵のダンは一人だけ逃げ出していた。彼は元は優れた暗殺者であり、屋敷内にてガーゴイル亜種が暴れている隙に上手く逃げ出す。
最も逃げ出した所で彼がバーリに協力して悪事に加担していた事は間違いないため、もう傭兵を名乗って表の世界では生きられない。しかも彼は以前に所属していた闇組織から命を狙われていた。
「はあっ、はあっ……くそ、どうしてこんな事に……」
路地裏にてダンは身体を震わせ、まるで怯えた子供の様に情けない姿だった。傭兵だった頃の彼は自分の強さに自信を抱いていたが、ナイに敗北した事で彼は自信を打ち砕かれる。
相手が子供だからと油断していた、などという言い訳は出来ない。ダンは本気でナイを殺すつもりで挑んだが、彼に返り討ちされた。しかも自分が編み出した「暗殺術」をナイは見ただけで真似たのだ。
「何なんだ、あのガキ……くそ、もう王都にはいられない」
ダンは王都から早くに逃げ出したかったが、生憎と既に彼は指名手配されており、迂闊に表を出歩く事も出来ない。それに彼を狙うのはこの国の兵士だけではなく、ダンが所属していた闇組織も彼を狙いに来るだろう。
バーリにダンが従っていたのは彼から高額の報酬を受け取り、更に彼に誘拐を命じられた女を裏で好きに出来たからという理由もある。しかし、ダンがどうしてバーリに従い続けたのか、それは彼の所属する闇組織の命令だからである。
彼が所属していた闇組織はミイナを誘拐した事でテンに壊滅させられた組織とは別であり、この王都に存在する闇組織の中でも「最少人数」でありながら最も恐れられている組織だった。
『……ダン、しくじったな』
「ひっ!?」
ダンは路地裏の奥から声が聞こえ、彼は首を振り向くとそこには「闇」が広がっていた。どういうわけなのか今夜は満月で夜でも明るいというのに路地裏の奥は暗黒に覆われ、その闇の中から声が響く。
「ま、まさか……止めろ、近づくな」
『お前の腕だけは買っていたんだがな……だが、失敗した人間には死を』
「ひいいっ!?」
暗黒の正体は「黒色の霧」であり、ダンの元に目掛けて霧がどんどんと近付いていく。それを見たダンは悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが、そんな彼の前に新たな影が現れた。
「逃がさぬ」
「ひぎぃっ!?」
何者かがダンの前に現れると、腰に差してある刀に手を伸ばし、目にも止まらぬ速さで刃を引き抜く。その攻撃速度はあまりの速さにダンの目では捉えきれず、気づいた時には相手は刀を抜いており、ダンの左腕が切り落とされる。
「ああああっ!?」
「……愚か者が」
『元同胞の情けだ……せめて楽に殺してやろう』
「あがぁっ!?」
左腕を斬られて悲鳴を上げるダンに対し、彼の背後まで黒霧は接近すると、霧の中から腕が伸びてきた。その腕はまるで死人のような肌色で痩せ細っていた。しかし、力強くダンの首元を掴み、後ろから握りしめる。
必死にダンは逃れようとするが徐々に彼の身体は力が入らなくなり、どんどんと身体が痩せ細っていく。その様子を見た刀を所持した人物は眉をしかめるが、やがてダンはミイラのように痩せ細っていく。
「あ、がぁっ……」
「……楽に殺すのではなかったのか」
『おっと、いつもの癖でな……悪いが止めを頼む』
闇の中から伸びてきた腕はダンを手放した瞬間、ダンは地面に向けて倒れ込む。その瞬間に刀を持った人物は鞘から刃を抜き取り、首筋を切り裂く。頭と胴体が切り離れたダンが地面に落ちる頃には既に刀は鞘に戻っていた。
ダンの死を確認した霧を操る人物と剣士は彼をその場に放置し、黙って立ち去る。その後、ダンの死体は一般人に発見されたが、原型を留めていない程に痩せ細った彼を見て誰も死体の正体が疾風のダンと呼ばれた男だとは気づく事はなかったという。
――王都に赴いた際にバーリの雇った傭兵によって捕まり、彼女の身の回りの世話を任されていたノイは事件の後は警備兵に保護された。すぐに彼女の両親に連絡が伝わり、迎えに来てくれた。
両親ともにノイが生きていた事を非常に喜び、彼女自身も二度と会えないと思っていた家族との再会を喜んだ。だが、ノイの場合は残念ながらそのまま家族の元へ帰る事は出来なかった。
彼女は使用人としてバーリの身の回りの世話を任されており、彼の配下の中でも内情に詳しかった。そのため、彼女が持っている情報は全部記録するため、事情聴取を受ける。
「なるほど……この隠し倉庫の存在は偶然に知ったというわけか」
「は、はい……この場所を私が知ったのはただの偶然です」
事件が起きてから翌日、バーリの屋敷は王国の兵士が調査を行い、この時にノイも協力を行う。彼女はこの屋敷で働いている使用人のため、内部の人間しか知らない隠し部屋なども把握していた。
ナイ達が傭兵のダンやゴウと交戦した隠し倉庫に関してもノイは報告を行い、この場で何が起きたのかを話す。この時に調査を行ったのは銀狼騎士団のリンであり、詳しくノイの話を聞く。
「この倉庫の事を知っている人物の中でバーリ以外に心当たりはあるか?」
「いえ……残念ながらそこまでは分かりません。ですが、この部屋へ訪れた傭兵達はこの部屋の事を知っている様子でした」
「なるほど……」
倉庫に倒れていたはずの傭兵二人の内、ゴウは既に捕縛しているがダンの方は捕まっていない。彼はどさくさに紛れて屋敷から逃げ出したらしく、未だに捕まっていない。
リンは知りえない事だが、この数日後にダンは彼がかつて所属していた組織に抹殺された。そのため、彼から情報を得る事は出来ないがもう一人の男から情報を聞き出す必要があった。
「倉庫の中身はどうなっている?」
「はい、どうやら殆どの代物が金目の物や魔道具の類です!!」
「副団長、例の少年から回収した大剣に関してなのですが……やはり、あの御方の物でした」
「……そうか、道理で見覚えがあると思ったはずだ」
倉庫の点検を行っていた兵士からの報告にリンは腕を組み、その彼女の態度にノイは不思議に思う。ナイが屋敷にて回収した「退魔刀」なる武器は普通の人間が扱うにしては異様な重量を誇り、仮に高レベルの冒険者でも手に余る代物だった。
部下からの報告を受けたリンは退魔刀が保管されていた木箱を覗き込み、何故か深いため息を吐き出す。その態度にノイは疑問を抱く。
「まさかあの剣がこんな所にあるとは……もう失われた物だと思っていたが、素直に喜ぶべきかどうか……」
「あのう……」
「ああ、いや、すまなかったな。情報提供に感謝する、もうしばらくの間は協力してもらうが、全てが終われば家に帰す事を約束しよう。この屋敷で働かされていた者達も家族の元へ送る事を約束する」
「あ、ありがとうございます!!」
ノイはリンの言葉を聞いて心底安心した表情を浮かべ、バーリの被害者は彼女だけではなく、他にも大勢の女性が苦しめられていた。兵士に保護された彼女達は事情聴取後は家族の元に送り返され、回収したバーリの財産から情報提供の報酬という名目でお金が支払われる。
あと少しだけ我慢すればノイも普通の使用人が10年も稼がなければ得られない大金を貰える。しかし、いくら大金を貰おうと彼女達の心の傷がいえる事はなく、ノイはバーリがどうなるのかを問う。
「バーリはどうなるのですか?もちろん、死刑ですよね?」
「ん、ああ……あの男がもう監獄から解放される事はない。安心してくれ」
「そうですか……」
「気持ちは分かるが、あの男のした事を思えば殺すだけでは駄目だ。奴は生涯、監獄の中で厳しい生活を送る方が長く苦しみを与えられる……そう納得してくれ」
「はい……」
バーリの終身刑は既に確定しており、ノイとしてはすぐにでも処刑した方が良いと思うが、まだバーリには色々と聞かなければならない事があった。彼が輸入した外国の商人から引き取ったガーゴイルの件も気にかかる。
(いったい何者がガーゴイルなどを送り込んだ……?)
ガーゴイルは本来はこの国には生息しない種であり、それを密輸した商人の事も調べる必要があった。そのためにバーリはすぐに処刑する事は出来ず、監獄の中で厳しい生活を送らせながら情報を吐かせる必要があった。
――その一方でメイドのノイはバーリの屋敷で起きた出来事は誰にも話さないという条件の元、彼女は遂に自由を得た。彼女は両親の元に戻り、これからは普通の生活を送る事になるだろう。
しかし、王都から離れてからしばらく時間が経過すると、彼女の元に思いがけぬ仕事の話が訪れる事になる。
※ノイの出番はまだあります。本編をお楽しみに!!
最も逃げ出した所で彼がバーリに協力して悪事に加担していた事は間違いないため、もう傭兵を名乗って表の世界では生きられない。しかも彼は以前に所属していた闇組織から命を狙われていた。
「はあっ、はあっ……くそ、どうしてこんな事に……」
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『……ダン、しくじったな』
「ひっ!?」
ダンは路地裏の奥から声が聞こえ、彼は首を振り向くとそこには「闇」が広がっていた。どういうわけなのか今夜は満月で夜でも明るいというのに路地裏の奥は暗黒に覆われ、その闇の中から声が響く。
「ま、まさか……止めろ、近づくな」
『お前の腕だけは買っていたんだがな……だが、失敗した人間には死を』
「ひいいっ!?」
暗黒の正体は「黒色の霧」であり、ダンの元に目掛けて霧がどんどんと近付いていく。それを見たダンは悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが、そんな彼の前に新たな影が現れた。
「逃がさぬ」
「ひぎぃっ!?」
何者かがダンの前に現れると、腰に差してある刀に手を伸ばし、目にも止まらぬ速さで刃を引き抜く。その攻撃速度はあまりの速さにダンの目では捉えきれず、気づいた時には相手は刀を抜いており、ダンの左腕が切り落とされる。
「ああああっ!?」
「……愚か者が」
『元同胞の情けだ……せめて楽に殺してやろう』
「あがぁっ!?」
左腕を斬られて悲鳴を上げるダンに対し、彼の背後まで黒霧は接近すると、霧の中から腕が伸びてきた。その腕はまるで死人のような肌色で痩せ細っていた。しかし、力強くダンの首元を掴み、後ろから握りしめる。
必死にダンは逃れようとするが徐々に彼の身体は力が入らなくなり、どんどんと身体が痩せ細っていく。その様子を見た刀を所持した人物は眉をしかめるが、やがてダンはミイラのように痩せ細っていく。
「あ、がぁっ……」
「……楽に殺すのではなかったのか」
『おっと、いつもの癖でな……悪いが止めを頼む』
闇の中から伸びてきた腕はダンを手放した瞬間、ダンは地面に向けて倒れ込む。その瞬間に刀を持った人物は鞘から刃を抜き取り、首筋を切り裂く。頭と胴体が切り離れたダンが地面に落ちる頃には既に刀は鞘に戻っていた。
ダンの死を確認した霧を操る人物と剣士は彼をその場に放置し、黙って立ち去る。その後、ダンの死体は一般人に発見されたが、原型を留めていない程に痩せ細った彼を見て誰も死体の正体が疾風のダンと呼ばれた男だとは気づく事はなかったという。
――王都に赴いた際にバーリの雇った傭兵によって捕まり、彼女の身の回りの世話を任されていたノイは事件の後は警備兵に保護された。すぐに彼女の両親に連絡が伝わり、迎えに来てくれた。
両親ともにノイが生きていた事を非常に喜び、彼女自身も二度と会えないと思っていた家族との再会を喜んだ。だが、ノイの場合は残念ながらそのまま家族の元へ帰る事は出来なかった。
彼女は使用人としてバーリの身の回りの世話を任されており、彼の配下の中でも内情に詳しかった。そのため、彼女が持っている情報は全部記録するため、事情聴取を受ける。
「なるほど……この隠し倉庫の存在は偶然に知ったというわけか」
「は、はい……この場所を私が知ったのはただの偶然です」
事件が起きてから翌日、バーリの屋敷は王国の兵士が調査を行い、この時にノイも協力を行う。彼女はこの屋敷で働いている使用人のため、内部の人間しか知らない隠し部屋なども把握していた。
ナイ達が傭兵のダンやゴウと交戦した隠し倉庫に関してもノイは報告を行い、この場で何が起きたのかを話す。この時に調査を行ったのは銀狼騎士団のリンであり、詳しくノイの話を聞く。
「この倉庫の事を知っている人物の中でバーリ以外に心当たりはあるか?」
「いえ……残念ながらそこまでは分かりません。ですが、この部屋へ訪れた傭兵達はこの部屋の事を知っている様子でした」
「なるほど……」
倉庫に倒れていたはずの傭兵二人の内、ゴウは既に捕縛しているがダンの方は捕まっていない。彼はどさくさに紛れて屋敷から逃げ出したらしく、未だに捕まっていない。
リンは知りえない事だが、この数日後にダンは彼がかつて所属していた組織に抹殺された。そのため、彼から情報を得る事は出来ないがもう一人の男から情報を聞き出す必要があった。
「倉庫の中身はどうなっている?」
「はい、どうやら殆どの代物が金目の物や魔道具の類です!!」
「副団長、例の少年から回収した大剣に関してなのですが……やはり、あの御方の物でした」
「……そうか、道理で見覚えがあると思ったはずだ」
倉庫の点検を行っていた兵士からの報告にリンは腕を組み、その彼女の態度にノイは不思議に思う。ナイが屋敷にて回収した「退魔刀」なる武器は普通の人間が扱うにしては異様な重量を誇り、仮に高レベルの冒険者でも手に余る代物だった。
部下からの報告を受けたリンは退魔刀が保管されていた木箱を覗き込み、何故か深いため息を吐き出す。その態度にノイは疑問を抱く。
「まさかあの剣がこんな所にあるとは……もう失われた物だと思っていたが、素直に喜ぶべきかどうか……」
「あのう……」
「ああ、いや、すまなかったな。情報提供に感謝する、もうしばらくの間は協力してもらうが、全てが終われば家に帰す事を約束しよう。この屋敷で働かされていた者達も家族の元へ送る事を約束する」
「あ、ありがとうございます!!」
ノイはリンの言葉を聞いて心底安心した表情を浮かべ、バーリの被害者は彼女だけではなく、他にも大勢の女性が苦しめられていた。兵士に保護された彼女達は事情聴取後は家族の元に送り返され、回収したバーリの財産から情報提供の報酬という名目でお金が支払われる。
あと少しだけ我慢すればノイも普通の使用人が10年も稼がなければ得られない大金を貰える。しかし、いくら大金を貰おうと彼女達の心の傷がいえる事はなく、ノイはバーリがどうなるのかを問う。
「バーリはどうなるのですか?もちろん、死刑ですよね?」
「ん、ああ……あの男がもう監獄から解放される事はない。安心してくれ」
「そうですか……」
「気持ちは分かるが、あの男のした事を思えば殺すだけでは駄目だ。奴は生涯、監獄の中で厳しい生活を送る方が長く苦しみを与えられる……そう納得してくれ」
「はい……」
バーリの終身刑は既に確定しており、ノイとしてはすぐにでも処刑した方が良いと思うが、まだバーリには色々と聞かなければならない事があった。彼が輸入した外国の商人から引き取ったガーゴイルの件も気にかかる。
(いったい何者がガーゴイルなどを送り込んだ……?)
ガーゴイルは本来はこの国には生息しない種であり、それを密輸した商人の事も調べる必要があった。そのためにバーリはすぐに処刑する事は出来ず、監獄の中で厳しい生活を送らせながら情報を吐かせる必要があった。
――その一方でメイドのノイはバーリの屋敷で起きた出来事は誰にも話さないという条件の元、彼女は遂に自由を得た。彼女は両親の元に戻り、これからは普通の生活を送る事になるだろう。
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