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修行の旅
第60話 成長した幼馴染
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「ハルナ!!てめえ調子に乗るなよ?階級が一緒になったからって俺の方が先輩である事に変わりはないんだからな!」
「ふん、後輩の尻に欲情する変態に叱られる筋合いはねえよ!!」
「こ、こいつ!!ぶっ殺されてねえのか!?」
「危ない!?」
大男はハルナの言葉に激高して拳を振りかざすが、それを見てナイはハルナを止めようとした。だが、ナイが動くよりも前にハルナは笑みを浮かべて大男の股間に目掛けて蹴りを放つ。
「おらぁっ!!」
「うごぉっ!?」
「「「ひいっ!?」」」
金的を蹴りつけられた大男は顔色を真っ青にして膝を崩し、股間を抑えたまま見悶える。その様子を見ていた男性陣は恐怖の表情を浮かべ、ハルナを止める事ができなかったナイは頭を抱える。
「ぐおおっ……て、てめえ、卑怯だぞ!?」
「ふん、喧嘩に卑怯もあるかよ。男なんてそこを蹴り上げれば一発で終わりだからな」
「ハルナ……相変わらずだな」
「うわぁっ、容赦ないっすね」
小さい頃からハルナは男と喧嘩する時は金的を蹴りつける癖があり、過去に何度かナイも喧嘩した時はやられた事があった。ハルナは先輩である男性冒険者に対して自分のバッジを見せつける。
「てめえがいくら偉そうにしようと冒険者は実力社会だ。それと他の女の子にも二度とちょっかいをかけるなよ。もしもまた迷惑をかけるようなら……その時はてめえの玉が潰れるぐらいに蹴飛ばしてやる」
「ひいっ!?」
ハルナの言葉に先輩冒険者だけではなく、周囲の男性も股間を抑えた。昔と比べて体型は女性らしく育ったが、中身の方は村で暮らしていた頃と一緒だと知ってナイは安心した。
「本当にハルナなんだな。随分と会ってなかったけど、変わってなくて安心したよ」
「それはこっちの台詞だ。お前の方こそ全然変わってないな、身長だってまだ俺の方がデカいみたいだな」
「う、うるさいっ」
ナイの身長は160センチ程度だが年齢を考えればそれほど小さくはない。しかし、ハルナは女性にしては高い方で170センチは超えており、二人が並ぶとハルナの方が大きいので余計に目立つ。
成長したハルナの容姿は金髪の髪の毛を三つ編みにまとめて後ろに下ろしており、子供の頃とは比べ物にならないほど胸が大きくなり、それでいながら下半身は無駄な肉が一切ない引き締まった身体つきだった。冒険者として活躍しているらしく、胸元には「銀色」に輝くバッジを装着していた。
「ハルナ、もしかして銀級冒険者になったの?」
「ああ、この間に昇格したばかりなんだ。ほら、よく見て見ろよ。出来上がったばかりだから綺麗だろ」
「う、うん……」
「兄貴……何処を凝視してるんですか」
自分の胸に装着しているバッジをハルナは恥ずかしげもなく見せつけ、バッジというよりも彼女の胸の谷間にナイは視線を向けてしまいそうになる。昔と比べて露出度の高い服装をしており、目のやり場に困ってしまう。
(昔と比べて随分と綺麗になったけど、中身は子供の頃と変わらないな。でも、なんかほっとしたな)
子供の頃と同じく気軽に接してくれるハルナにナイは安心するが、そんな彼に対してハルナは嬉しそうに肩を組んでくる。
「それにしてもお前の方からやってくるなんてな!!そろそろ会いたいと思ってたからこの街を離れて山に向かう所だったんだぞ」
「えっ!?そうなの?」
「まあ、お前がここに来たという事は約束を果たしたんだろ?ちゃんと立派な魔術師になったのか?」
「それは……」
ハルナの言葉にナイは口ごもり、一応は自分も魔術師として成長した思ったからこそ彼女に会いに来たのだが、立派な冒険者として活躍している本人を前にすると気おくれしてしまう。
「一応、魔法は一つ覚えたけど……まだ修行中かな」
「へえ~!!親父の話は本当だったんだ!!お前、本当に魔術師になったのか!?」
「ちょ、、声が大きいっすよ!!」
ナイの言葉を聞いてハルナは驚き、慌ててエリナは声を抑えさせようとしたが既に他の人間にも聞かれてしまう。
「魔術師だって?」
「あんな子供が……」
「おいおい、いくらなんでも若すぎるんじゃないのか?」
建物内の人間にナイが魔術師である事が知られてしまい、彼の姿を見て驚く人間は多かった。基本的には十代で魔術師になる人間は滅多におらず、この黒虎のギルドに所属する魔術師の殆どは高齢者ばかりである。
本来であれば魔術師が魔法を会得するためには相当な年数を要するため、ナイのように若い人間が魔法を扱えるだけでも十分に凄い事である。しかし、ナイとしてはあまり目立ちたくないのでハルナに小声で話しかけた。
「ハルナ、俺が魔法を使えることはあんまり騒ぎ立てないでよ」
「え?何でだよ、俺だったら魔法が使えたら皆に自慢するのに……」
「はあっ……俺の魔法は人に見せびらかせる魔法じゃないんだよ」
ナイの扱う「収納魔法」は特に有名な魔法ではなく、異空間に物体を収納するだけの魔法として認識されている。だから魔法を披露したとしても大半の人間は拍子抜けしてしまう。それにラオに言われた通りに一流の魔術師ならばむやみやたらに自分の魔法を知られない様に隠すのが当たり前であった。
「とにかく、俺の魔法が気になるなら後で見せるから今はこれ以上に騒ぐなよ」
「たくっ、分かったよ。それにしてもお前……親父さんと違って可愛い顔してるよな」
「ちょっ……いきなりなんだよ?」
村長の息子であるナイは父親ではなく母親似であり、子供の頃は女の子と間違われる程に綺麗な顔立ちをしていた。それでいながら山で修行してきたお陰で肉体の方は鍛えられており、ハルナはナイの身体を触ると笑みを浮かべる。
「昔と比べて筋肉もしっかり付いてるな。魔術師になるためには身体も鍛えないといけないのか?」
「え?いや、山で生活している内に自然に鍛えられたというか……うわっ!?何処触ってるんだ!?」
「ほう、ここも立派に成長してるな……子供の頃はあんなに小さかったのにな」
「はうっ!?」
「ちょ、ちょっと!?勝手に人の兄貴にべたべた触らないでください!!」
人前だというのにナイの身体のあちこちを触ってくるハルナに慌ててエリナは羽交い絞めするが、そんな彼等の元にギルドマスターに報告に向かったはずのラオが現れた。
「お主ら随分と楽しそうにしておるな……人が珍しく真面目に仕事しているというのに」
「あ、ラオさん!!」
「お爺さん!!この変態女を止めて下さい!!」
「誰が変態だ!?ナイの妹だからって調子に乗ってるとぶっ飛ばすぞ!!」
「……これはどういう状況だ?」
騒ぎ立てる三人を前にしてラオが呆れていると、彼の後方からハルナが倒した男性冒険者よりも倍以上の身長を誇る「巨人」が現れた。
(で、でかい!?何だこの人……人間じゃない!?)
赤毛熊やミノタウロスを越える程の大きさを誇る男性の姿を見てナイは驚愕し、これほどまでに大きな人間など見たことが無い。しかし、驚いているのは彼だけで他の人間は特に目立った反応はなく、ナイの隣に立っていたエリナだけが珍しそうな顔を浮かべる。
「あれ?もしかして巨人族の方ですか?」
「きょ、巨人族?」
「そういえばナイは見た事なかったか?このおっさんが黒虎のギルドマスターだよ」
「これ!!ギルドマスターをおっさん呼ばわりするな!!」
「ふふっ、威勢が合っていいことじゃないか」
冒険者ギルド「黒虎」を管理するのは人間ではなく巨人族であり、見た目は強面の男性だがハルナの失礼な態度にも怒らず、朗らかな笑みを浮かべて自己紹介を行う。
「俺の名前はギガンだ。黒虎のギルドマスターを勤めている。君達がラオの言っていたイチノの生存者かい?」
「ど、どうも……ナイです」
「初めまして、エリナと言います」
ギガンと名乗る巨人族は右腕を差し出すと、握手を求められていると気付いたナイとエリナは手を伸ばす。だが、体格差が大き過ぎて二人ともまともに悪手はできず、掌ではなく指を掴む形となる。
「ふん、後輩の尻に欲情する変態に叱られる筋合いはねえよ!!」
「こ、こいつ!!ぶっ殺されてねえのか!?」
「危ない!?」
大男はハルナの言葉に激高して拳を振りかざすが、それを見てナイはハルナを止めようとした。だが、ナイが動くよりも前にハルナは笑みを浮かべて大男の股間に目掛けて蹴りを放つ。
「おらぁっ!!」
「うごぉっ!?」
「「「ひいっ!?」」」
金的を蹴りつけられた大男は顔色を真っ青にして膝を崩し、股間を抑えたまま見悶える。その様子を見ていた男性陣は恐怖の表情を浮かべ、ハルナを止める事ができなかったナイは頭を抱える。
「ぐおおっ……て、てめえ、卑怯だぞ!?」
「ふん、喧嘩に卑怯もあるかよ。男なんてそこを蹴り上げれば一発で終わりだからな」
「ハルナ……相変わらずだな」
「うわぁっ、容赦ないっすね」
小さい頃からハルナは男と喧嘩する時は金的を蹴りつける癖があり、過去に何度かナイも喧嘩した時はやられた事があった。ハルナは先輩である男性冒険者に対して自分のバッジを見せつける。
「てめえがいくら偉そうにしようと冒険者は実力社会だ。それと他の女の子にも二度とちょっかいをかけるなよ。もしもまた迷惑をかけるようなら……その時はてめえの玉が潰れるぐらいに蹴飛ばしてやる」
「ひいっ!?」
ハルナの言葉に先輩冒険者だけではなく、周囲の男性も股間を抑えた。昔と比べて体型は女性らしく育ったが、中身の方は村で暮らしていた頃と一緒だと知ってナイは安心した。
「本当にハルナなんだな。随分と会ってなかったけど、変わってなくて安心したよ」
「それはこっちの台詞だ。お前の方こそ全然変わってないな、身長だってまだ俺の方がデカいみたいだな」
「う、うるさいっ」
ナイの身長は160センチ程度だが年齢を考えればそれほど小さくはない。しかし、ハルナは女性にしては高い方で170センチは超えており、二人が並ぶとハルナの方が大きいので余計に目立つ。
成長したハルナの容姿は金髪の髪の毛を三つ編みにまとめて後ろに下ろしており、子供の頃とは比べ物にならないほど胸が大きくなり、それでいながら下半身は無駄な肉が一切ない引き締まった身体つきだった。冒険者として活躍しているらしく、胸元には「銀色」に輝くバッジを装着していた。
「ハルナ、もしかして銀級冒険者になったの?」
「ああ、この間に昇格したばかりなんだ。ほら、よく見て見ろよ。出来上がったばかりだから綺麗だろ」
「う、うん……」
「兄貴……何処を凝視してるんですか」
自分の胸に装着しているバッジをハルナは恥ずかしげもなく見せつけ、バッジというよりも彼女の胸の谷間にナイは視線を向けてしまいそうになる。昔と比べて露出度の高い服装をしており、目のやり場に困ってしまう。
(昔と比べて随分と綺麗になったけど、中身は子供の頃と変わらないな。でも、なんかほっとしたな)
子供の頃と同じく気軽に接してくれるハルナにナイは安心するが、そんな彼に対してハルナは嬉しそうに肩を組んでくる。
「それにしてもお前の方からやってくるなんてな!!そろそろ会いたいと思ってたからこの街を離れて山に向かう所だったんだぞ」
「えっ!?そうなの?」
「まあ、お前がここに来たという事は約束を果たしたんだろ?ちゃんと立派な魔術師になったのか?」
「それは……」
ハルナの言葉にナイは口ごもり、一応は自分も魔術師として成長した思ったからこそ彼女に会いに来たのだが、立派な冒険者として活躍している本人を前にすると気おくれしてしまう。
「一応、魔法は一つ覚えたけど……まだ修行中かな」
「へえ~!!親父の話は本当だったんだ!!お前、本当に魔術師になったのか!?」
「ちょ、、声が大きいっすよ!!」
ナイの言葉を聞いてハルナは驚き、慌ててエリナは声を抑えさせようとしたが既に他の人間にも聞かれてしまう。
「魔術師だって?」
「あんな子供が……」
「おいおい、いくらなんでも若すぎるんじゃないのか?」
建物内の人間にナイが魔術師である事が知られてしまい、彼の姿を見て驚く人間は多かった。基本的には十代で魔術師になる人間は滅多におらず、この黒虎のギルドに所属する魔術師の殆どは高齢者ばかりである。
本来であれば魔術師が魔法を会得するためには相当な年数を要するため、ナイのように若い人間が魔法を扱えるだけでも十分に凄い事である。しかし、ナイとしてはあまり目立ちたくないのでハルナに小声で話しかけた。
「ハルナ、俺が魔法を使えることはあんまり騒ぎ立てないでよ」
「え?何でだよ、俺だったら魔法が使えたら皆に自慢するのに……」
「はあっ……俺の魔法は人に見せびらかせる魔法じゃないんだよ」
ナイの扱う「収納魔法」は特に有名な魔法ではなく、異空間に物体を収納するだけの魔法として認識されている。だから魔法を披露したとしても大半の人間は拍子抜けしてしまう。それにラオに言われた通りに一流の魔術師ならばむやみやたらに自分の魔法を知られない様に隠すのが当たり前であった。
「とにかく、俺の魔法が気になるなら後で見せるから今はこれ以上に騒ぐなよ」
「たくっ、分かったよ。それにしてもお前……親父さんと違って可愛い顔してるよな」
「ちょっ……いきなりなんだよ?」
村長の息子であるナイは父親ではなく母親似であり、子供の頃は女の子と間違われる程に綺麗な顔立ちをしていた。それでいながら山で修行してきたお陰で肉体の方は鍛えられており、ハルナはナイの身体を触ると笑みを浮かべる。
「昔と比べて筋肉もしっかり付いてるな。魔術師になるためには身体も鍛えないといけないのか?」
「え?いや、山で生活している内に自然に鍛えられたというか……うわっ!?何処触ってるんだ!?」
「ほう、ここも立派に成長してるな……子供の頃はあんなに小さかったのにな」
「はうっ!?」
「ちょ、ちょっと!?勝手に人の兄貴にべたべた触らないでください!!」
人前だというのにナイの身体のあちこちを触ってくるハルナに慌ててエリナは羽交い絞めするが、そんな彼等の元にギルドマスターに報告に向かったはずのラオが現れた。
「お主ら随分と楽しそうにしておるな……人が珍しく真面目に仕事しているというのに」
「あ、ラオさん!!」
「お爺さん!!この変態女を止めて下さい!!」
「誰が変態だ!?ナイの妹だからって調子に乗ってるとぶっ飛ばすぞ!!」
「……これはどういう状況だ?」
騒ぎ立てる三人を前にしてラオが呆れていると、彼の後方からハルナが倒した男性冒険者よりも倍以上の身長を誇る「巨人」が現れた。
(で、でかい!?何だこの人……人間じゃない!?)
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「あれ?もしかして巨人族の方ですか?」
「きょ、巨人族?」
「そういえばナイは見た事なかったか?このおっさんが黒虎のギルドマスターだよ」
「これ!!ギルドマスターをおっさん呼ばわりするな!!」
「ふふっ、威勢が合っていいことじゃないか」
冒険者ギルド「黒虎」を管理するのは人間ではなく巨人族であり、見た目は強面の男性だがハルナの失礼な態度にも怒らず、朗らかな笑みを浮かべて自己紹介を行う。
「俺の名前はギガンだ。黒虎のギルドマスターを勤めている。君達がラオの言っていたイチノの生存者かい?」
「ど、どうも……ナイです」
「初めまして、エリナと言います」
ギガンと名乗る巨人族は右腕を差し出すと、握手を求められていると気付いたナイとエリナは手を伸ばす。だが、体格差が大き過ぎて二人ともまともに悪手はできず、掌ではなく指を掴む形となる。
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