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エルフの師弟
第34話 マリアの実力
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「あたしはまだ半人前だから両手と両足にしか魔術痕を刻んでませんけど、マリア様は全身に魔術痕を刻んでるみたいっす」
「全身って……それって大丈夫なの?」
「大人のエルフなら全身に刻む事は珍しい事でもないですよ?それにクロウ魔術師は人間だけど、七つの属性の魔術痕を刻んでいるんとマリア様が聞いてますけど……」
「あ、確かに……前に一緒に風呂に入った時に見せてもらったっけ」
エルフは大人になると魔術痕を全身に刻む物らしく、半人前のエリナでさえも両手と両足に魔術痕を刻んでいる。彼女が先ほど川を渡った方法とは両足に刻まれた魔術痕から風の魔力を噴き出し、それを利用して高速移動を行っていた事が判明した。
エリナが水面を駆け抜ける事ができたのは両足の魔術痕のお陰であり、足の裏から風の魔力を噴き出していたから水中に沈む事もなく、風圧を利用して素早く移動を行う事もできた。彼女の師匠のマリアならばもっと上手く風の魔力を制御し、人を抱いて空を飛ぶ事もできる。
(やっぱりマリアさんも凄い魔術師なんだな……)
ナイはクロウと出会ったばかりの頃、本当に魔術師は絵本などに描かれているように空を飛べるのか尋ねた事がある。クロウの返答は空を飛べる魔術師は実在するが、肉体の負担が大きいので滅多な事では飛ばないらしい。
クロウも空を飛ぶ魔法ならいくつか覚えているが、どれも年老いた彼の肉体に大きな負担を与えるため、無理に飛ぼうとすれば身体を壊す危険性もある。そんな危険を冒すぐらいならば転移魔法で移動した方が安全で確実だと語った。
「そういえばクロウ魔術師が若い頃は何度もマリア様と本気で殺し合ったそうですよ」
「え、そうなの!?」
「人間の魔術師の中でマリア様が認めているのはクロウ魔術師だけですからね。ちなみに若い頃のクロウ魔術師はイケメンでしたよ。まあ、兄貴には敵いませんけどね!!」
「そ、そう……」
エリナの言葉にナイは彼女が自分よりも30才以上も年上である事を思い出す。エリナは全盛期のクロウはマリアにも劣らぬ魔術師だと語り、逆に言えばマリアはクロウに並ぶだけの実力者である事を意味する。
(やっぱりマリアさんも凄い人なんだな……あの人が傍にいるだけで魔物は近づかないもんな)
年老いたクロウと違ってマリアはエルフであるために80年程度では肉体は衰えず、現在も全盛期の実力を保っている。その証拠にマリアが傍にいる時は山の魔物は彼女の魔力に怯えて姿を見せず、彼女が山に住み始めてから魔物を見かける事も殆どなくなった。
魔力が大きければ魔術師として優れているとは一概にも言えないが、マリアの魔力量はクロウさえも超えており、彼女が本気で戦えばとんでもない事が起こるとエリナは語る。
「兄貴だから言いますけど、マリア様の機嫌を損ねたら駄目ですよ。前に身の程知らずの人間の魔術師がマリア様に喧嘩を売った事があるんですけど、その時は大変だったんですよ」
「ど、どうなったの?」
「マリア様の魔法で全身の服どころか体毛まで切り裂かれて真っ裸にされました」
「真っ裸!?」
「クゥ~ンッ(←怯える)」
どのような魔法を扱ったのかは不明だが、マリアは喧嘩を売ってきた魔術師を人前で真っ裸にさせたらしく、そのせいで彼女と戦った魔術師は恥をかいて引退してしまった。マリアの機嫌を損ねるとナイも同じ目に遭わされるかもしれず、だからこそエリナは厳重に注意した。
「兄貴と言えどもマリア様を怒らせたら何をされるか分かりません。だから絶対に怒らせたら駄目っすよ」
「わ、分かったよ」
「まあ、マリア様は器が大きいのでよっぽどへまをしなければ怒られる事なんてあり得ませんけどね」
「なんだ、脅かさないでよ……」
「あははっ」
エリナの言葉を聞いてナイは安心しかけたが、次の瞬間に山に振動が走った。ナイは地震が起きたのかと思ったが、それは誤りで山小屋が存在する方角に信じられない光景が広がっていた。
「ひいっ!?ま、まさかっ!?」
「た、竜巻!?」
「ウォンッ!?」
突如として山小屋が存在する場所から竜巻が発生し、それを見たナイ達は度肝を抜かす。何事か起きたのかは不明だが、山に強風が吹き溢れ、ナイ達は吹き飛ばされないように地面に伏せる。
「ま、まずいっす!!この魔力、マリア様の魔法で間違いないっす!!」
「魔法!?あの竜巻がマリアさんの魔法なの!?」
「ウォンッ!?」
信じがたい事に竜巻を生み出したのはマリアであるとエリナは確信し、彼女の言葉にナイは驚愕した。山全体が震える程の強烈な風圧を生み出す竜巻の正体がマリアの魔法だと知り、想像を絶する魔法の威力と規模に戦慄した――
――しばらくすると竜巻が収まり、急いでナイ達は山小屋に向かうと、そこには膝を着いたクロウが歯を食いしばりながらマリアを見上げていた。いったい何が起きたのか二人とも酷く汚れており、お互いに睨み合っていた。
「こ、この女狐が!!よくも儂の家を壊してくれたな!!」
「ふんっ、年老いても底力は大したものね。今日の所は見逃してあげるわ」
「こら、逃げるな!!せめて小屋を直して帰らんか!!」
「い、いったい何が……」
「うへぇっ……派手にやっちゃったんですね」
「ウォンッ……」
クロウとナイが暮らす山小屋は半壊状態であり、あちこちの地面が焼け焦げ、隕石でも落ちたかのようなクレーターまで出来上がっていた。この場所で何が起きたのかはナイには理解できず、一つだけ判明している事はクロウとマリアの仕業である事は間違いない。
どうやら喧嘩した二人が互いに魔法で争ったらしく、そのせいで山小屋が半壊してしまった。クロウは去っていくマリアに文句を告げるが、彼女は振り返らずに戻ってきたエリナに声をかける。
「エリナ、帰るわよ!!耄碌爺にこれ以上付き合い切れないわ!!」
「ええっ!?」
「ふんっ!!それはこっちの台詞じゃっ!!お前みたいな性悪女、二度と面を見せるな!!」
「し、師匠!?」
マリアは戻ってきたエリナの腕を掴むと、彼女の返事も待たずに空に飛び立つ。帰ると言っても山の外に出るわけではないらしく、滝の洞窟に向かうのを見てナイは安堵した。
(良かった、洞窟に帰るだけか……それにしても何があったんだ?)
周囲の荒れ模様を見てナイは冷や汗を流し、この場所にだけ地震、火事、雷が同時に襲い掛かってきたような酷い有様だった。とりあえずは地面に膝を着いているクロウの元に向かうと、彼は悔し気な表情を浮かべながら悪態を吐く。
「ちぃっ!!あの女狐め、また戻ってきたら目にもの見せてやる!!」
「し、師匠……どうしよう、家が壊れちゃったよ」
「情けない声を出すな!!たかが屋根がなくなったぐらいで……ぬうっ?」
「あ、雨がっ……」
「クゥ~ンッ……」
最悪のタイミングで雨が降り始め、屋根が吹き飛んだ山小屋では雨宿りも出来なかった。ナイとビャクは山小屋を壊した原因であるクロウをジト目で睨むと、ばつが悪そうな表情を浮かべる。
「な、何だその目は……儂が悪いというのか!?壊したのはあの女だぞ!!」
「でも、師匠もやり返したんでしょう?このままだと三人一緒に風邪ひくよ」
「ウォンウォンッ!!」
「ええいっ、分かった!!儂が何とかすればいいんだろう!?」
ビャクも抗議する様に鳴き声を上げると、クロウは杖を取り出すと特大の黒渦を形成する。彼が異空間から取り出したのは豪勢な「馬車」だった。
「全身って……それって大丈夫なの?」
「大人のエルフなら全身に刻む事は珍しい事でもないですよ?それにクロウ魔術師は人間だけど、七つの属性の魔術痕を刻んでいるんとマリア様が聞いてますけど……」
「あ、確かに……前に一緒に風呂に入った時に見せてもらったっけ」
エルフは大人になると魔術痕を全身に刻む物らしく、半人前のエリナでさえも両手と両足に魔術痕を刻んでいる。彼女が先ほど川を渡った方法とは両足に刻まれた魔術痕から風の魔力を噴き出し、それを利用して高速移動を行っていた事が判明した。
エリナが水面を駆け抜ける事ができたのは両足の魔術痕のお陰であり、足の裏から風の魔力を噴き出していたから水中に沈む事もなく、風圧を利用して素早く移動を行う事もできた。彼女の師匠のマリアならばもっと上手く風の魔力を制御し、人を抱いて空を飛ぶ事もできる。
(やっぱりマリアさんも凄い魔術師なんだな……)
ナイはクロウと出会ったばかりの頃、本当に魔術師は絵本などに描かれているように空を飛べるのか尋ねた事がある。クロウの返答は空を飛べる魔術師は実在するが、肉体の負担が大きいので滅多な事では飛ばないらしい。
クロウも空を飛ぶ魔法ならいくつか覚えているが、どれも年老いた彼の肉体に大きな負担を与えるため、無理に飛ぼうとすれば身体を壊す危険性もある。そんな危険を冒すぐらいならば転移魔法で移動した方が安全で確実だと語った。
「そういえばクロウ魔術師が若い頃は何度もマリア様と本気で殺し合ったそうですよ」
「え、そうなの!?」
「人間の魔術師の中でマリア様が認めているのはクロウ魔術師だけですからね。ちなみに若い頃のクロウ魔術師はイケメンでしたよ。まあ、兄貴には敵いませんけどね!!」
「そ、そう……」
エリナの言葉にナイは彼女が自分よりも30才以上も年上である事を思い出す。エリナは全盛期のクロウはマリアにも劣らぬ魔術師だと語り、逆に言えばマリアはクロウに並ぶだけの実力者である事を意味する。
(やっぱりマリアさんも凄い人なんだな……あの人が傍にいるだけで魔物は近づかないもんな)
年老いたクロウと違ってマリアはエルフであるために80年程度では肉体は衰えず、現在も全盛期の実力を保っている。その証拠にマリアが傍にいる時は山の魔物は彼女の魔力に怯えて姿を見せず、彼女が山に住み始めてから魔物を見かける事も殆どなくなった。
魔力が大きければ魔術師として優れているとは一概にも言えないが、マリアの魔力量はクロウさえも超えており、彼女が本気で戦えばとんでもない事が起こるとエリナは語る。
「兄貴だから言いますけど、マリア様の機嫌を損ねたら駄目ですよ。前に身の程知らずの人間の魔術師がマリア様に喧嘩を売った事があるんですけど、その時は大変だったんですよ」
「ど、どうなったの?」
「マリア様の魔法で全身の服どころか体毛まで切り裂かれて真っ裸にされました」
「真っ裸!?」
「クゥ~ンッ(←怯える)」
どのような魔法を扱ったのかは不明だが、マリアは喧嘩を売ってきた魔術師を人前で真っ裸にさせたらしく、そのせいで彼女と戦った魔術師は恥をかいて引退してしまった。マリアの機嫌を損ねるとナイも同じ目に遭わされるかもしれず、だからこそエリナは厳重に注意した。
「兄貴と言えどもマリア様を怒らせたら何をされるか分かりません。だから絶対に怒らせたら駄目っすよ」
「わ、分かったよ」
「まあ、マリア様は器が大きいのでよっぽどへまをしなければ怒られる事なんてあり得ませんけどね」
「なんだ、脅かさないでよ……」
「あははっ」
エリナの言葉を聞いてナイは安心しかけたが、次の瞬間に山に振動が走った。ナイは地震が起きたのかと思ったが、それは誤りで山小屋が存在する方角に信じられない光景が広がっていた。
「ひいっ!?ま、まさかっ!?」
「た、竜巻!?」
「ウォンッ!?」
突如として山小屋が存在する場所から竜巻が発生し、それを見たナイ達は度肝を抜かす。何事か起きたのかは不明だが、山に強風が吹き溢れ、ナイ達は吹き飛ばされないように地面に伏せる。
「ま、まずいっす!!この魔力、マリア様の魔法で間違いないっす!!」
「魔法!?あの竜巻がマリアさんの魔法なの!?」
「ウォンッ!?」
信じがたい事に竜巻を生み出したのはマリアであるとエリナは確信し、彼女の言葉にナイは驚愕した。山全体が震える程の強烈な風圧を生み出す竜巻の正体がマリアの魔法だと知り、想像を絶する魔法の威力と規模に戦慄した――
――しばらくすると竜巻が収まり、急いでナイ達は山小屋に向かうと、そこには膝を着いたクロウが歯を食いしばりながらマリアを見上げていた。いったい何が起きたのか二人とも酷く汚れており、お互いに睨み合っていた。
「こ、この女狐が!!よくも儂の家を壊してくれたな!!」
「ふんっ、年老いても底力は大したものね。今日の所は見逃してあげるわ」
「こら、逃げるな!!せめて小屋を直して帰らんか!!」
「い、いったい何が……」
「うへぇっ……派手にやっちゃったんですね」
「ウォンッ……」
クロウとナイが暮らす山小屋は半壊状態であり、あちこちの地面が焼け焦げ、隕石でも落ちたかのようなクレーターまで出来上がっていた。この場所で何が起きたのかはナイには理解できず、一つだけ判明している事はクロウとマリアの仕業である事は間違いない。
どうやら喧嘩した二人が互いに魔法で争ったらしく、そのせいで山小屋が半壊してしまった。クロウは去っていくマリアに文句を告げるが、彼女は振り返らずに戻ってきたエリナに声をかける。
「エリナ、帰るわよ!!耄碌爺にこれ以上付き合い切れないわ!!」
「ええっ!?」
「ふんっ!!それはこっちの台詞じゃっ!!お前みたいな性悪女、二度と面を見せるな!!」
「し、師匠!?」
マリアは戻ってきたエリナの腕を掴むと、彼女の返事も待たずに空に飛び立つ。帰ると言っても山の外に出るわけではないらしく、滝の洞窟に向かうのを見てナイは安堵した。
(良かった、洞窟に帰るだけか……それにしても何があったんだ?)
周囲の荒れ模様を見てナイは冷や汗を流し、この場所にだけ地震、火事、雷が同時に襲い掛かってきたような酷い有様だった。とりあえずは地面に膝を着いているクロウの元に向かうと、彼は悔し気な表情を浮かべながら悪態を吐く。
「ちぃっ!!あの女狐め、また戻ってきたら目にもの見せてやる!!」
「し、師匠……どうしよう、家が壊れちゃったよ」
「情けない声を出すな!!たかが屋根がなくなったぐらいで……ぬうっ?」
「あ、雨がっ……」
「クゥ~ンッ……」
最悪のタイミングで雨が降り始め、屋根が吹き飛んだ山小屋では雨宿りも出来なかった。ナイとビャクは山小屋を壊した原因であるクロウをジト目で睨むと、ばつが悪そうな表情を浮かべる。
「な、何だその目は……儂が悪いというのか!?壊したのはあの女だぞ!!」
「でも、師匠もやり返したんでしょう?このままだと三人一緒に風邪ひくよ」
「ウォンウォンッ!!」
「ええいっ、分かった!!儂が何とかすればいいんだろう!?」
ビャクも抗議する様に鳴き声を上げると、クロウは杖を取り出すと特大の黒渦を形成する。彼が異空間から取り出したのは豪勢な「馬車」だった。
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