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魔法の契約
第23話 石弾
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――ナイが誕生日を迎えてから三週間の時が経過した。最近は魔力収納の修業に没頭していたが、魔力を抑えた状態で日常生活を送れる程にまで成長していた。
「ふうっ……大分この状態も慣れてきたな」
「クゥ~ンッ」
「大丈夫だよ、そんなに心配そうな顔をするなって」
ビャクはナイが傍にいるにも関わらずに不安そうな表情を浮かべ、主人が目の前にいると事を理解していても妙に落ち着かない。魔物は動物よりも魔力に敏感であるため、ビャクからすればナイが目の前に立っているはずなのに「存在感」を感じられなかった。
(そういえば師匠も言ってたな、魔物は気配じゃなくて魔力を感じ取って獲物を狩るとか……もしかしたらこの状態だと魔物に気付かれにくいのかも?)
野生動物とは違って魔物は他の生物の魔力を感知する習性を持ち合わせ、気配を巧妙に隠しても魔力が漏れていたら簡単に見つかってしまう。しかし、修行をやり遂げたナイは完璧に魔力を体内に抑え込み、白狼種のビャクでさえも魔力を感知できない。
魔力収納を利用した状態でナイは森の中を歩くと、都合良く昼寝中と思われるゴブリンを発見した。ゴブリンは川原で横たわり、傍には魚の骨が散らばっていた。一応は魔力感知で周囲を探るが、他に仲間はいない様子だった。
「ギィアッ……」
「のんきに寝てるな……ビャク、お前はここにいろ」
「ウォンッ(小声)」
ゴブリンが眠っている間にナイは足音を立てずに接近する。ゴブリンは魔物の中でも魔力を察知する能力にも長けているとナイはクロウから聞いたことがあり、少しでも魔力を漏らせば気付かれると理解した上で、慎重に近付いてゴブリンを見下ろせる位置まで辿り着く。
(反応無しか……どうやら魔力収納は上手くいったみたいだな)
間抜け顔で眠っているゴブリンを見てナイは額の汗を拭い、今ならばゴブリンが目を覚ます前に仕留める好機だった。
(さて……上手くいくかな?)
ゴブリンがナイの存在に気が付いていないのは魔力を抑えているからであり、この状態で彼が魔法を使用すれば、魔力を感知したゴブリンが確実に目を覚ます。それを理解した上でナイは指先を構える。
魔法を使用するためには魔力を体外に放出しなければならず、魔力が漏れた瞬間にゴブリンは目を覚まして逃走を計るだろう。事前に罠を仕掛けてゴブリンを動けないようにする事もできるが、敢えてナイは小細工抜きでゴブリンを始末するために「黒射」の準備を行う。
(練習の成果を試すんだ……今の俺ならできるはずだ)
眠っているゴブリンの正面に移動すると、右手を「拳銃」の形に見立てて構えた。ナイは本物の拳銃など見たことはないが、以前にクロウから話だけは聞いたことがある。異界では剣や槍や弓よりも恐れられている「銃」という武器が存在し、それを参考にした新しい戦法を試す。
(一瞬で魔力を練って撃つ、逃げる暇は与えない)
集中力を高めるためにナイは目を閉じると、次に目を開いた瞬間に指先の魔術痕に魔力を集める。魔術痕から闇の魔力が滲みだすと、眠っていたゴブリンは目を覚ます。
「ギィアッ!?」
魔力を察知したゴブリンは慌てて起き上がると、目の前に立っているナイに気が付き、即座に逃げ出そうとした。だが、ゴブリンが逃走する前にナイは黒渦を形成させ、今までよりも渦の回転を加速させた状態で「小石」を弾き飛ばす。
「喰らえっ!!」
「ッ――――!?」
超高速で回転した黒渦から出現した小石は、これまでの黒射とは比べ物にならない速度でゴブリンの頭に突っ込む。ゴブリンは避ける暇もなく、頭に小石が貫通して地面に倒れ込む。
黒渦から発射された小石は川原の岩に激突し、岩にめり込む程の威力だった。本物の拳銃の「弾丸」に勝るとも劣らぬ威力を誇り、攻撃を仕掛けたナイ自身も呆気に取られた。
「な、何だこの威力……これが収納魔法の力!?」
「ク、クゥ~ンッ……」
これまでもゴブリンの頭を小石で撃ち抜いた事はあったが、今までと比べても格段に威力が上昇しており、やはりナイの予想通りに「黒射」の威力は黒渦の回転力で違いがある事が証明された――
――枝分かれの術式によってナイの黒渦の規模が「縮小化」したにも関わらず、異空間から弾き飛ばす「石礫」の威力が上昇した原因は黒渦の性質だった。
黒渦は名前の通りに闇の魔力を「渦巻」のように回転させる必要があり、この渦こそが異空間に繋がる出入口となる。異空間から出現した物体は渦の影響を受ける事にナイは気が付いた。
魔法を覚えたての頃のナイはは異空間から無造作に「石」を弾き飛ばす事しかできなかった。しかし、黒渦の回転を高めた状態で石を弾き飛ばした場合、異空間から飛び出す際に渦の影響を受けて石は高速回転し、まるで拳銃の銃弾のように加速する。正にナイは「石の銃弾」を撃ちこんでいる事に等しい。
四年間の修業を経て身につけた技術の集大成であり、何処にでも落ちている小石を今のナイならば魔物を殺せる武器へと変貌させて撃ちこむ事ができるようになった。
「石弾……かな」
「ウォンッ?」
「いや、さっきの技の名前だよ。何となく思いついたんだ」
ゴブリンを始末した技の名前を「石弾」と名付け、今更ながらにナイは指先に形成していた黒渦が消えている事に気が付く。どうやら石弾を撃ち込んだ際に黒渦が掻き消えたらしく、今の時点では一発撃つ度に黒渦は消えてしまうらしい。
(一発撃っただけなのに結構疲れたな……けど、慣れれば問題ない)
魔術痕が刻まれた右手を見てナイは笑みを浮かべ、魔術師として一歩成長した気がした。クロウに自分の新しい技を早速見せたいと思い、久々に山小屋へ帰る事にした。
「よし、師匠にも見せてみよう!!ビャク、行くぞ……ビャク?」
「グルルルッ……!!」
新しく覚えた「石弾」をクロウに見せようと思ったナイはビャクに声をかけようとしたが、何故か唸り声を上げながらナイを睨みつけていた。何か気に障る事をしてしまったのかと思ったが、ビャクの視線の先が自分の後方に向けられている事に気が付く。
嫌な予感を浮かべたナイは魔力感知を発動すると、森の方から強い魔力が接近している事に気が付く。先日に倒した赤毛熊に匹敵する魔力であり、足音も聞こえてきた。ナイは振り返ると最初に視界に映ったのは血塗れの「猪」だった。
「ふうっ……大分この状態も慣れてきたな」
「クゥ~ンッ」
「大丈夫だよ、そんなに心配そうな顔をするなって」
ビャクはナイが傍にいるにも関わらずに不安そうな表情を浮かべ、主人が目の前にいると事を理解していても妙に落ち着かない。魔物は動物よりも魔力に敏感であるため、ビャクからすればナイが目の前に立っているはずなのに「存在感」を感じられなかった。
(そういえば師匠も言ってたな、魔物は気配じゃなくて魔力を感じ取って獲物を狩るとか……もしかしたらこの状態だと魔物に気付かれにくいのかも?)
野生動物とは違って魔物は他の生物の魔力を感知する習性を持ち合わせ、気配を巧妙に隠しても魔力が漏れていたら簡単に見つかってしまう。しかし、修行をやり遂げたナイは完璧に魔力を体内に抑え込み、白狼種のビャクでさえも魔力を感知できない。
魔力収納を利用した状態でナイは森の中を歩くと、都合良く昼寝中と思われるゴブリンを発見した。ゴブリンは川原で横たわり、傍には魚の骨が散らばっていた。一応は魔力感知で周囲を探るが、他に仲間はいない様子だった。
「ギィアッ……」
「のんきに寝てるな……ビャク、お前はここにいろ」
「ウォンッ(小声)」
ゴブリンが眠っている間にナイは足音を立てずに接近する。ゴブリンは魔物の中でも魔力を察知する能力にも長けているとナイはクロウから聞いたことがあり、少しでも魔力を漏らせば気付かれると理解した上で、慎重に近付いてゴブリンを見下ろせる位置まで辿り着く。
(反応無しか……どうやら魔力収納は上手くいったみたいだな)
間抜け顔で眠っているゴブリンを見てナイは額の汗を拭い、今ならばゴブリンが目を覚ます前に仕留める好機だった。
(さて……上手くいくかな?)
ゴブリンがナイの存在に気が付いていないのは魔力を抑えているからであり、この状態で彼が魔法を使用すれば、魔力を感知したゴブリンが確実に目を覚ます。それを理解した上でナイは指先を構える。
魔法を使用するためには魔力を体外に放出しなければならず、魔力が漏れた瞬間にゴブリンは目を覚まして逃走を計るだろう。事前に罠を仕掛けてゴブリンを動けないようにする事もできるが、敢えてナイは小細工抜きでゴブリンを始末するために「黒射」の準備を行う。
(練習の成果を試すんだ……今の俺ならできるはずだ)
眠っているゴブリンの正面に移動すると、右手を「拳銃」の形に見立てて構えた。ナイは本物の拳銃など見たことはないが、以前にクロウから話だけは聞いたことがある。異界では剣や槍や弓よりも恐れられている「銃」という武器が存在し、それを参考にした新しい戦法を試す。
(一瞬で魔力を練って撃つ、逃げる暇は与えない)
集中力を高めるためにナイは目を閉じると、次に目を開いた瞬間に指先の魔術痕に魔力を集める。魔術痕から闇の魔力が滲みだすと、眠っていたゴブリンは目を覚ます。
「ギィアッ!?」
魔力を察知したゴブリンは慌てて起き上がると、目の前に立っているナイに気が付き、即座に逃げ出そうとした。だが、ゴブリンが逃走する前にナイは黒渦を形成させ、今までよりも渦の回転を加速させた状態で「小石」を弾き飛ばす。
「喰らえっ!!」
「ッ――――!?」
超高速で回転した黒渦から出現した小石は、これまでの黒射とは比べ物にならない速度でゴブリンの頭に突っ込む。ゴブリンは避ける暇もなく、頭に小石が貫通して地面に倒れ込む。
黒渦から発射された小石は川原の岩に激突し、岩にめり込む程の威力だった。本物の拳銃の「弾丸」に勝るとも劣らぬ威力を誇り、攻撃を仕掛けたナイ自身も呆気に取られた。
「な、何だこの威力……これが収納魔法の力!?」
「ク、クゥ~ンッ……」
これまでもゴブリンの頭を小石で撃ち抜いた事はあったが、今までと比べても格段に威力が上昇しており、やはりナイの予想通りに「黒射」の威力は黒渦の回転力で違いがある事が証明された――
――枝分かれの術式によってナイの黒渦の規模が「縮小化」したにも関わらず、異空間から弾き飛ばす「石礫」の威力が上昇した原因は黒渦の性質だった。
黒渦は名前の通りに闇の魔力を「渦巻」のように回転させる必要があり、この渦こそが異空間に繋がる出入口となる。異空間から出現した物体は渦の影響を受ける事にナイは気が付いた。
魔法を覚えたての頃のナイはは異空間から無造作に「石」を弾き飛ばす事しかできなかった。しかし、黒渦の回転を高めた状態で石を弾き飛ばした場合、異空間から飛び出す際に渦の影響を受けて石は高速回転し、まるで拳銃の銃弾のように加速する。正にナイは「石の銃弾」を撃ちこんでいる事に等しい。
四年間の修業を経て身につけた技術の集大成であり、何処にでも落ちている小石を今のナイならば魔物を殺せる武器へと変貌させて撃ちこむ事ができるようになった。
「石弾……かな」
「ウォンッ?」
「いや、さっきの技の名前だよ。何となく思いついたんだ」
ゴブリンを始末した技の名前を「石弾」と名付け、今更ながらにナイは指先に形成していた黒渦が消えている事に気が付く。どうやら石弾を撃ち込んだ際に黒渦が掻き消えたらしく、今の時点では一発撃つ度に黒渦は消えてしまうらしい。
(一発撃っただけなのに結構疲れたな……けど、慣れれば問題ない)
魔術痕が刻まれた右手を見てナイは笑みを浮かべ、魔術師として一歩成長した気がした。クロウに自分の新しい技を早速見せたいと思い、久々に山小屋へ帰る事にした。
「よし、師匠にも見せてみよう!!ビャク、行くぞ……ビャク?」
「グルルルッ……!!」
新しく覚えた「石弾」をクロウに見せようと思ったナイはビャクに声をかけようとしたが、何故か唸り声を上げながらナイを睨みつけていた。何か気に障る事をしてしまったのかと思ったが、ビャクの視線の先が自分の後方に向けられている事に気が付く。
嫌な予感を浮かべたナイは魔力感知を発動すると、森の方から強い魔力が接近している事に気が付く。先日に倒した赤毛熊に匹敵する魔力であり、足音も聞こえてきた。ナイは振り返ると最初に視界に映ったのは血塗れの「猪」だった。
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