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冒険者の試験
第44話 金色のギルド
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「あ、ほら見えてきましたよ!!あそこが金色のギルドです!!」
「えっ……あれが?」
「……わおっ」
馬車の窓をエリナが指差すとレノとネコミンは彼女の指し示す方向にある建物を見て驚愕する。三大ギルドの一角である金色ならばさぞかし豪勢な建物だろうと思っていたが、馬車から見えたのは木造製の建物だった。
黒虎と比べて建物の規模も小さく、三大ギルド以外の冒険者ギルドと比べてもみすぼらしい。名前が「金色」なのでレノはギルドも豪勢な外観の建物だと想像していたが、実際の建物は木造製で地味な外観に呆気に取られる。
「ここが……金色のギルド?」
「いや~初めてここに来る人は皆が戸惑うですよね。黒虎さんや氷雨さんのギルドと比べると地味な建物でしょう?」
「噂には聞いていたけど、本当に派手じゃない」
ネコミンも金色のギルドを見るのは初めてらしく、三大ギルドの一角にしては地味な見た目の建物に戸惑う。だが、エリナによると建物が木造製なのは意味があるらしい。
「木造製の建物なのはうちのギルドマスターの拘りなんです。木造製の建物じゃないと落ち着かないとかどうとか……」
「落ち着かないって……どういう意味?」
「実はうちのギルドマスターもあたしと同じでエルフなんですよ。エルフは森の中で過ごすのが当たり前ですから、木造以外の建物だと落ち着かないっす」
「……それでわざわざ木造の建物をギルドにしたの?」
エルフは緑の自然を愛するが故に自分が住む場所も木造製の建物でなければ落ち着かず、ギルドマスターの意向でギルドの建物も木造建築に決まったらしい。木造ではない建物だとエルフは安心して休む事はできないらしく、エリナも木造以外の建物では心が休まらないらしい。
「実は金色に所属する冒険者の半分近くはエルフで構成されてます。だから木造製の建物じゃないと皆安心できないんですよ」
「えっ!?そんなにエルフの冒険者がいるんですか!?」
「黒虎にはエルフの冒険者は一人もいない……そう考えると凄い話」
王都どころか国中の冒険者ギルドの中でも黒虎は最大人数の冒険者を抱えているが、その中にエルフの冒険者は一人もいない。そもそもエルフが冒険者稼業を行っている事が珍しく、殆どのエルフは自分が生まれた地から離れることはない。
人里にエルフが訪れることは滅多になく、人間社会に馴染もうとするエルフは更に稀有だった。だが、金色の冒険者の半数はエルフであると知ってレナは驚き、エリナは自慢げに語る。
「ふふふ……うちのギルドが金色と名乗る理由は冒険者の大半がエルフだからですよ。うちに所属するエルフは皆が金髪ですからね、だから分かりやすいように金色という名前にしたんです」
「そ、そんな理由で……」
金色の名前の由来を聞いてレノは呆れてしまい、まさか金髪のエルフが大量に所属しているから名前も金色に決まったとは夢にも思わなかった。ちなみに金色に改名する前は別の名前でギルドを経営していたらしく、他の三大ギルドと拮抗するだけの規模に成長した時点で今の名前に改名したことが発覚した。
「少し前までは金色じゃなくて魔弾と呼ばれていました。エルフの大半は弓使いですからね」
「魔弾?」
「そっちの方が格好良かった」
「でも魔弾という名前だけだと冒険者全員が弓使いだと勘違いされることもあったんですよ。だからギルドマスターの提案で金色という名前に改名しました」
「あ、なるほど」
改名する前は金色は「魔弾」という名前のギルドであったことが判明し、三大ギルドの中でも金色は最近に有名になったギルドだった。ちなみに金色の前には別のギルドが三大ギルドの一角を担っていたが、色々とあって現在はギルド自体が解散したらしい。
「うちが三大ギルドと呼ばれる前までは牙竜と呼ばれるギルドがあったんです。あたしが加入する前の話なんでよく知らないんですけど……」
「牙竜?」
「……私は知ってる。碌なギルドじゃなかった」
金色の前は牙竜と呼ばれるギルドが三大ギルドの一角だったが、現在の三大ギルドは「黒虎」「氷雨」「金色」で構成されている。金色はギルドとしての歴史は浅いが冒険者の質は他のギルドにも劣らない。
「黒虎さんのように冒険者がいっぱいいるわけじゃないですけど、うちは金級冒険者の数なら一番ですからね」
「へえ、そうなんだ」
「悔しいけどその通り……黒虎に所属する金級冒険者は10人ぐらいしかいない」
「金色はあたしも含めて15人もいます!!どうっすか?凄いでしょ~」
「むむむっ……」
1000人以上の冒険者を抱える黒虎でさえも金級冒険者は10人程度しかおらず、一方で金色は数十人の冒険者しかいないが金級冒険者の数は黒虎よりも多い。階級だけで評価するならば冒険者の質は黒虎よりも金色が勝っている。
「さあさあ、早く中に入りましょう。あ、でもネコミンさんはバッジを隠してください」
「どうして?」
「他のギルドの冒険者が入ってきたら警戒されるじゃないですか。今だけでいいですから隠しておいてください」
「……むう、仕方ない」
所属が異なる冒険者が他のギルドに訪れることは滅多になく、もしもネコミンが黒虎の冒険者だと知られたら金色の冒険者に絡まれる可能性もあった。そんな事態に陥るのを避けるためにネコミンは渋々とバッジを外す。
エリナの案内でレノとネコミンは遂に金色のギルドに訪れると、建物の中は黒虎と違ってあまり人の姿は見かけない。黒虎のギルドでは常に建物の中には大勢の人間がごった返しているが、金色のギルドは反対に人の数が異様に少ない。
「あれ?これだけ?」
「いや~いつもはもっと人が多いんですけどね。稼ぎ頭の冒険者集団はだいたいが遠征しているんで今は王都にいないんですよ」
思っていたよりも人の数が少ない事にレノは戸惑うが、エリナによると実力がある冒険者の殆どは現在は王都を離れているらしい。冒険者が遠征して仕事を行う事自体は別に珍しいことでもないのでレノは納得した。
「これが依頼書が張り出されている掲示板です」
「え、これが……」
「……依頼書が少ない」
「まあ、うちは基本的に指定依頼ばかりですからね」
掲示板に張り出されている依頼書は冒険者の意志で自由に引き受けられるが、黒虎と比べて金色の掲示板に張り出されている依頼書の数は異様に少なかった。その代わりに冒険者を指名して依頼されることが多いらしく、実力のある冒険者は殆どが依頼人が直々に指定するらしい。
「基本的には指定依頼を受けた場合は他の依頼は受けられないのでレノさんも金色に入った時は注意してくださいね」
「え?あ、うん……」
「……レノは金色に入ると決めてない」
「いや、まあ仮に入るとしたらの話ですよ」
さりげなくエリナはレノに勧誘を行い、それに対してネコミンは眉をしかめた。だが、いくらレノの保護者を自称しても最終的に金色に加入するかどうかを決めるのはレノであるため、彼は真剣に悩む。
(黒虎とは雰囲気が全然違うな……それにどの依頼書も難しそうだ)
掲示板に張り出されている依頼書の内容を確認してレノが驚いたのは殆どが「銀級以上の冒険者推奨」という条件が加えられていた。これを見る限り、銅級や鉄級の冒険者は依頼を引き受けることもできない。
もしも金色に入れたとしても銅級や鉄級の冒険者は掲示板に張り出されている仕事は引き受けられず、受付で仕事を斡旋してもらうしかない。レノは金色に加入する際に「銀級冒険者」の資格を与えるという条件が何となく分かった気がした。
「えっ……あれが?」
「……わおっ」
馬車の窓をエリナが指差すとレノとネコミンは彼女の指し示す方向にある建物を見て驚愕する。三大ギルドの一角である金色ならばさぞかし豪勢な建物だろうと思っていたが、馬車から見えたのは木造製の建物だった。
黒虎と比べて建物の規模も小さく、三大ギルド以外の冒険者ギルドと比べてもみすぼらしい。名前が「金色」なのでレノはギルドも豪勢な外観の建物だと想像していたが、実際の建物は木造製で地味な外観に呆気に取られる。
「ここが……金色のギルド?」
「いや~初めてここに来る人は皆が戸惑うですよね。黒虎さんや氷雨さんのギルドと比べると地味な建物でしょう?」
「噂には聞いていたけど、本当に派手じゃない」
ネコミンも金色のギルドを見るのは初めてらしく、三大ギルドの一角にしては地味な見た目の建物に戸惑う。だが、エリナによると建物が木造製なのは意味があるらしい。
「木造製の建物なのはうちのギルドマスターの拘りなんです。木造製の建物じゃないと落ち着かないとかどうとか……」
「落ち着かないって……どういう意味?」
「実はうちのギルドマスターもあたしと同じでエルフなんですよ。エルフは森の中で過ごすのが当たり前ですから、木造以外の建物だと落ち着かないっす」
「……それでわざわざ木造の建物をギルドにしたの?」
エルフは緑の自然を愛するが故に自分が住む場所も木造製の建物でなければ落ち着かず、ギルドマスターの意向でギルドの建物も木造建築に決まったらしい。木造ではない建物だとエルフは安心して休む事はできないらしく、エリナも木造以外の建物では心が休まらないらしい。
「実は金色に所属する冒険者の半分近くはエルフで構成されてます。だから木造製の建物じゃないと皆安心できないんですよ」
「えっ!?そんなにエルフの冒険者がいるんですか!?」
「黒虎にはエルフの冒険者は一人もいない……そう考えると凄い話」
王都どころか国中の冒険者ギルドの中でも黒虎は最大人数の冒険者を抱えているが、その中にエルフの冒険者は一人もいない。そもそもエルフが冒険者稼業を行っている事が珍しく、殆どのエルフは自分が生まれた地から離れることはない。
人里にエルフが訪れることは滅多になく、人間社会に馴染もうとするエルフは更に稀有だった。だが、金色の冒険者の半数はエルフであると知ってレナは驚き、エリナは自慢げに語る。
「ふふふ……うちのギルドが金色と名乗る理由は冒険者の大半がエルフだからですよ。うちに所属するエルフは皆が金髪ですからね、だから分かりやすいように金色という名前にしたんです」
「そ、そんな理由で……」
金色の名前の由来を聞いてレノは呆れてしまい、まさか金髪のエルフが大量に所属しているから名前も金色に決まったとは夢にも思わなかった。ちなみに金色に改名する前は別の名前でギルドを経営していたらしく、他の三大ギルドと拮抗するだけの規模に成長した時点で今の名前に改名したことが発覚した。
「少し前までは金色じゃなくて魔弾と呼ばれていました。エルフの大半は弓使いですからね」
「魔弾?」
「そっちの方が格好良かった」
「でも魔弾という名前だけだと冒険者全員が弓使いだと勘違いされることもあったんですよ。だからギルドマスターの提案で金色という名前に改名しました」
「あ、なるほど」
改名する前は金色は「魔弾」という名前のギルドであったことが判明し、三大ギルドの中でも金色は最近に有名になったギルドだった。ちなみに金色の前には別のギルドが三大ギルドの一角を担っていたが、色々とあって現在はギルド自体が解散したらしい。
「うちが三大ギルドと呼ばれる前までは牙竜と呼ばれるギルドがあったんです。あたしが加入する前の話なんでよく知らないんですけど……」
「牙竜?」
「……私は知ってる。碌なギルドじゃなかった」
金色の前は牙竜と呼ばれるギルドが三大ギルドの一角だったが、現在の三大ギルドは「黒虎」「氷雨」「金色」で構成されている。金色はギルドとしての歴史は浅いが冒険者の質は他のギルドにも劣らない。
「黒虎さんのように冒険者がいっぱいいるわけじゃないですけど、うちは金級冒険者の数なら一番ですからね」
「へえ、そうなんだ」
「悔しいけどその通り……黒虎に所属する金級冒険者は10人ぐらいしかいない」
「金色はあたしも含めて15人もいます!!どうっすか?凄いでしょ~」
「むむむっ……」
1000人以上の冒険者を抱える黒虎でさえも金級冒険者は10人程度しかおらず、一方で金色は数十人の冒険者しかいないが金級冒険者の数は黒虎よりも多い。階級だけで評価するならば冒険者の質は黒虎よりも金色が勝っている。
「さあさあ、早く中に入りましょう。あ、でもネコミンさんはバッジを隠してください」
「どうして?」
「他のギルドの冒険者が入ってきたら警戒されるじゃないですか。今だけでいいですから隠しておいてください」
「……むう、仕方ない」
所属が異なる冒険者が他のギルドに訪れることは滅多になく、もしもネコミンが黒虎の冒険者だと知られたら金色の冒険者に絡まれる可能性もあった。そんな事態に陥るのを避けるためにネコミンは渋々とバッジを外す。
エリナの案内でレノとネコミンは遂に金色のギルドに訪れると、建物の中は黒虎と違ってあまり人の姿は見かけない。黒虎のギルドでは常に建物の中には大勢の人間がごった返しているが、金色のギルドは反対に人の数が異様に少ない。
「あれ?これだけ?」
「いや~いつもはもっと人が多いんですけどね。稼ぎ頭の冒険者集団はだいたいが遠征しているんで今は王都にいないんですよ」
思っていたよりも人の数が少ない事にレノは戸惑うが、エリナによると実力がある冒険者の殆どは現在は王都を離れているらしい。冒険者が遠征して仕事を行う事自体は別に珍しいことでもないのでレノは納得した。
「これが依頼書が張り出されている掲示板です」
「え、これが……」
「……依頼書が少ない」
「まあ、うちは基本的に指定依頼ばかりですからね」
掲示板に張り出されている依頼書は冒険者の意志で自由に引き受けられるが、黒虎と比べて金色の掲示板に張り出されている依頼書の数は異様に少なかった。その代わりに冒険者を指名して依頼されることが多いらしく、実力のある冒険者は殆どが依頼人が直々に指定するらしい。
「基本的には指定依頼を受けた場合は他の依頼は受けられないのでレノさんも金色に入った時は注意してくださいね」
「え?あ、うん……」
「……レノは金色に入ると決めてない」
「いや、まあ仮に入るとしたらの話ですよ」
さりげなくエリナはレノに勧誘を行い、それに対してネコミンは眉をしかめた。だが、いくらレノの保護者を自称しても最終的に金色に加入するかどうかを決めるのはレノであるため、彼は真剣に悩む。
(黒虎とは雰囲気が全然違うな……それにどの依頼書も難しそうだ)
掲示板に張り出されている依頼書の内容を確認してレノが驚いたのは殆どが「銀級以上の冒険者推奨」という条件が加えられていた。これを見る限り、銅級や鉄級の冒険者は依頼を引き受けることもできない。
もしも金色に入れたとしても銅級や鉄級の冒険者は掲示板に張り出されている仕事は引き受けられず、受付で仕事を斡旋してもらうしかない。レノは金色に加入する際に「銀級冒険者」の資格を与えるという条件が何となく分かった気がした。
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