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冒険者の試験
第37話 魔法金属の武器
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「さあ、後は他の魔物に気付かれる前に解体を終えて帰るだけ」
「うげっ……そういえばそうだった」
ネコミンの言葉を聞いてレノは表情を暗くさせ、討伐を果たしただけでは依頼を達成したことにはならない。討伐の証をギルドに持ち帰るまでは依頼の達成は認められない事を思い出す。
討伐対象の魔物を倒した場合は証拠を持ち帰る必要があり、死骸を解体して素材を持ち帰らなければならない。しかし、野生動物や身体が小さい魔物の解体は行った事があるが、今回のような大物の魔物の解体はレノも初めての経験だった。
「まずは止めを刺す必要がある。レノは離れてて」
「え、でも……大丈夫?」
「問題ない、どんなに力が強くても意識を失っている相手なら……」
説明の際中にネコミンは短剣を取り出すと、彼女は気絶しているボアへと近寄る。彼女はボアの首元に短剣を構えると、目にも止まらぬ速度で短剣を突き刺す。
「ッ――――!?」
「……こうして急所を貫けば簡単に仕留められる」
「うわぁっ……」
意識を失っていたとはいえあれほど苦戦したボアを一撃で仕留めたネコミンにレノは驚愕し、改めて彼女が暗殺者である事を思い知る。急所を一突きして仕留めた彼女の腕前は正に暗殺者の名に恥じぬ神業だった。
「これで血抜きは終わり、後は毛皮を剥いで肉をできる限り持って帰る……でも、他の魔物が血の臭いに勘付いてくる前に終わらせる必要がある」
「もしも魔物が現れたら?」
「その時は逃げるしかない。来る敵全部を相手にしていたらきりがない」
勿体ないが他の魔物に見つかった場合は退散するのが解体の基本らしく、大抵の魔物は普通の動物よりも血に敏感なので臭いを嗅ぎつければすぐにやってくるらしい。だから解体作業は手短に行う必要があり、必要な分の素材だけを回収したら早々に退散しなければならない。
「レノも見てないで手伝って」
「あ、はい!!」
ネコミンに言われて慌ててレノも解体を手伝おうとしたが、ボアの毛皮を剥ごうとした際に想像以上に頑丈な体毛で覆われていることに気付く。彼の持っている短剣では中々切れずに焦りを抱く。
「な、何だこの硬さ……普通の猪と全然違う!?」
「魔物と動物は見た目は似ていたとしても中身は別物、なまくらな刃じゃ解体もままならない」
「そ、そんな!?」
レノは所有する短剣を全て試してみるがどれもボアの体毛を切り裂く事もできず、これでは解体を手伝うこともできない。見かねたネコミンが自分の予備の短剣を差し出す。
「私の短剣を貸してあげる。でも、使い終わったら必ず返して」
「あ、ありがとう……これは?」
「ミスリル製の短剣、高価な物だから壊さないように気を付けて」
ネコミンが差し出した短剣は刃が緑色の金属で構成されており、ミスリルという名前を聞いてレノは思い出す。ミスリルは特殊な鉱石を加工して作り出された魔法金属であり、鋼鉄を遥かに上回る硬度と耐久力を誇る。
魔法金属は様々な種類があるが一般の間でも最も流通されているのがミスリルだった。一流の冒険者の殆どはミスリル製の武器を所持しており、強い魔物との戦闘では魔法金属製の武器は必需品である。
(凄いなこれ……簡単に切り分けられる)
ミスリル製の刃の短剣は容易くボアの肉体を切り裂き、レノが所持する短剣とは比べ物にならない切れ味を誇った。鉄の様に硬いボアの体毛も簡単に切り裂き、しかもいくら切っても切れ味は鈍らない。
(魔法金属は普通の金属とは比べ物にならないほど優れているとは聞いていたけど、こんなにも差があるなんて思わなかったな。もしも最初からこれぐらいの武器を持っていれば……)
ボアとの戦闘ではレノが所有していた短剣はボアに通じず、簡単に弾き飛ばされてしまった。だが、もしもミスリル製の短剣を撃ちこんでいたらボアの頑丈な肉体も貫いて倒せた可能性もあった。
(やっぱり武器は重要だよな……安物の短剣じゃ話にならない)
今後も魔物との戦闘を行うならば鉄製の短剣を射出させて戦い続けるのは無理があり、せめてミスリル製の短剣のような武器が欲しいが、レノの戦い方の場合だといくつ武器があっても足りないのが問題だった。
(黒射で武器を撃ち込むと最悪の場合は回収できない可能性もあるからな……)
レノが戦闘では主に短剣しか射出しないのは理由があり、戦闘の際中に黒射で使用した武器が回収できない場合を想定して敢えて安物の短剣しか取り揃えていなかった。もしも高価な武器を購入して射出した場合、それを回収できなければ無駄な出費になってしまう。
金銭面にあまり余裕がないレノは武器が使い捨てになることを考慮し、安物の短剣しか戦闘では使用してこなかった。だが、今回の一件で強い魔物との戦闘ではどうしても魔法金属製の武器が必要だと思い知り、自分の戦い方を考え直す日が来たのかもしれない。
(まずは魔法金属を買えるだけ稼がないとな……)
魔法金属製の物品は高値で売買されていると聞いた事があり、金に余裕がないレノの手が出せる代物ではなかった。しかし、今後も冒険者として活動するならばどうしても魔物対策に魔法金属製の武器は必要不可欠だった。
どうにかして魔法金属製の武器が手に入らないかと考えながらレノは解体を行っていると、ネコミンがなにかに気付いたように振り返る。彼女は眉をしかめてレノに声をかけた。
「……レノ、もうここまででいい。すぐに引き返す準備をして」
「え?でも、まだ解体は……」
「魔物の気配を感じる。まだ姿は見えないけど、こっちに近付いている」
「えっ!?」
ネコミンの言葉を聞いてレノは慌てて周囲を見渡すがそれらしき姿は見つからない。しかし、暗殺者であるネコミンは常人よりも感覚が鋭く、自分達に接近する魔物の気配を敏感に感じとる。
「ここでもたもたしていると他の魔物に襲われる可能性が高い。必要最低限の素材は確保したからここで引き返した方がいい」
「でも……いや、分かった」
せっかく倒したボアの死骸を放置して引き返す事にレノは勿体ないと思うが、先輩冒険者のネコミンがここまで言うのであれば本当に危険が迫っていると判断して彼女に従う。
ボアの死骸から回収できたのは牙だけであり、他の毛皮や肉や骨などは諦めるしかなかった。ボアの肉は栄養価が高くて食材として人気もあるのだが、それだけにボアの死骸は他の魔物からも狙われやすい。もしもレノ達がここを去ればボアの死骸は他の魔物に無惨に食い散らかされるだろう。
「これだけの素材だと討伐の証として認めてくれるかは怪しいけど……これ以上は長居はできない。早く戻ろう」
「…………」
ネコミンは牙を鞄にしまうと王都へ戻ろうとした。だが、レノは残されたボアの死骸に視線を向け続け、そんな彼に気付いたネコミンは肩を叩く。
「残念だけど残りは置いていくしかない。それにこれ以上に素材を持ち帰ったら動きが遅くなる……諦めるしかない」
「……本当にそうかな?」
「え?」
レノはネコミンの言葉が正論ではあると思ったが、冷静に考えてみれば彼女の考えはあくまでも普通の冒険者の考え方であり、よくよく考えてみて後からやってきた魔物に自分達が倒したボアの死骸を好き勝手される事にレノは不満を抱く。
「駄目で元々……やってみるか」
ある考えを閃いたレノはボアの死骸に近付き、彼はボアの死骸に両手を伸ばした――
「うげっ……そういえばそうだった」
ネコミンの言葉を聞いてレノは表情を暗くさせ、討伐を果たしただけでは依頼を達成したことにはならない。討伐の証をギルドに持ち帰るまでは依頼の達成は認められない事を思い出す。
討伐対象の魔物を倒した場合は証拠を持ち帰る必要があり、死骸を解体して素材を持ち帰らなければならない。しかし、野生動物や身体が小さい魔物の解体は行った事があるが、今回のような大物の魔物の解体はレノも初めての経験だった。
「まずは止めを刺す必要がある。レノは離れてて」
「え、でも……大丈夫?」
「問題ない、どんなに力が強くても意識を失っている相手なら……」
説明の際中にネコミンは短剣を取り出すと、彼女は気絶しているボアへと近寄る。彼女はボアの首元に短剣を構えると、目にも止まらぬ速度で短剣を突き刺す。
「ッ――――!?」
「……こうして急所を貫けば簡単に仕留められる」
「うわぁっ……」
意識を失っていたとはいえあれほど苦戦したボアを一撃で仕留めたネコミンにレノは驚愕し、改めて彼女が暗殺者である事を思い知る。急所を一突きして仕留めた彼女の腕前は正に暗殺者の名に恥じぬ神業だった。
「これで血抜きは終わり、後は毛皮を剥いで肉をできる限り持って帰る……でも、他の魔物が血の臭いに勘付いてくる前に終わらせる必要がある」
「もしも魔物が現れたら?」
「その時は逃げるしかない。来る敵全部を相手にしていたらきりがない」
勿体ないが他の魔物に見つかった場合は退散するのが解体の基本らしく、大抵の魔物は普通の動物よりも血に敏感なので臭いを嗅ぎつければすぐにやってくるらしい。だから解体作業は手短に行う必要があり、必要な分の素材だけを回収したら早々に退散しなければならない。
「レノも見てないで手伝って」
「あ、はい!!」
ネコミンに言われて慌ててレノも解体を手伝おうとしたが、ボアの毛皮を剥ごうとした際に想像以上に頑丈な体毛で覆われていることに気付く。彼の持っている短剣では中々切れずに焦りを抱く。
「な、何だこの硬さ……普通の猪と全然違う!?」
「魔物と動物は見た目は似ていたとしても中身は別物、なまくらな刃じゃ解体もままならない」
「そ、そんな!?」
レノは所有する短剣を全て試してみるがどれもボアの体毛を切り裂く事もできず、これでは解体を手伝うこともできない。見かねたネコミンが自分の予備の短剣を差し出す。
「私の短剣を貸してあげる。でも、使い終わったら必ず返して」
「あ、ありがとう……これは?」
「ミスリル製の短剣、高価な物だから壊さないように気を付けて」
ネコミンが差し出した短剣は刃が緑色の金属で構成されており、ミスリルという名前を聞いてレノは思い出す。ミスリルは特殊な鉱石を加工して作り出された魔法金属であり、鋼鉄を遥かに上回る硬度と耐久力を誇る。
魔法金属は様々な種類があるが一般の間でも最も流通されているのがミスリルだった。一流の冒険者の殆どはミスリル製の武器を所持しており、強い魔物との戦闘では魔法金属製の武器は必需品である。
(凄いなこれ……簡単に切り分けられる)
ミスリル製の刃の短剣は容易くボアの肉体を切り裂き、レノが所持する短剣とは比べ物にならない切れ味を誇った。鉄の様に硬いボアの体毛も簡単に切り裂き、しかもいくら切っても切れ味は鈍らない。
(魔法金属は普通の金属とは比べ物にならないほど優れているとは聞いていたけど、こんなにも差があるなんて思わなかったな。もしも最初からこれぐらいの武器を持っていれば……)
ボアとの戦闘ではレノが所有していた短剣はボアに通じず、簡単に弾き飛ばされてしまった。だが、もしもミスリル製の短剣を撃ちこんでいたらボアの頑丈な肉体も貫いて倒せた可能性もあった。
(やっぱり武器は重要だよな……安物の短剣じゃ話にならない)
今後も魔物との戦闘を行うならば鉄製の短剣を射出させて戦い続けるのは無理があり、せめてミスリル製の短剣のような武器が欲しいが、レノの戦い方の場合だといくつ武器があっても足りないのが問題だった。
(黒射で武器を撃ち込むと最悪の場合は回収できない可能性もあるからな……)
レノが戦闘では主に短剣しか射出しないのは理由があり、戦闘の際中に黒射で使用した武器が回収できない場合を想定して敢えて安物の短剣しか取り揃えていなかった。もしも高価な武器を購入して射出した場合、それを回収できなければ無駄な出費になってしまう。
金銭面にあまり余裕がないレノは武器が使い捨てになることを考慮し、安物の短剣しか戦闘では使用してこなかった。だが、今回の一件で強い魔物との戦闘ではどうしても魔法金属製の武器が必要だと思い知り、自分の戦い方を考え直す日が来たのかもしれない。
(まずは魔法金属を買えるだけ稼がないとな……)
魔法金属製の物品は高値で売買されていると聞いた事があり、金に余裕がないレノの手が出せる代物ではなかった。しかし、今後も冒険者として活動するならばどうしても魔物対策に魔法金属製の武器は必要不可欠だった。
どうにかして魔法金属製の武器が手に入らないかと考えながらレノは解体を行っていると、ネコミンがなにかに気付いたように振り返る。彼女は眉をしかめてレノに声をかけた。
「……レノ、もうここまででいい。すぐに引き返す準備をして」
「え?でも、まだ解体は……」
「魔物の気配を感じる。まだ姿は見えないけど、こっちに近付いている」
「えっ!?」
ネコミンの言葉を聞いてレノは慌てて周囲を見渡すがそれらしき姿は見つからない。しかし、暗殺者であるネコミンは常人よりも感覚が鋭く、自分達に接近する魔物の気配を敏感に感じとる。
「ここでもたもたしていると他の魔物に襲われる可能性が高い。必要最低限の素材は確保したからここで引き返した方がいい」
「でも……いや、分かった」
せっかく倒したボアの死骸を放置して引き返す事にレノは勿体ないと思うが、先輩冒険者のネコミンがここまで言うのであれば本当に危険が迫っていると判断して彼女に従う。
ボアの死骸から回収できたのは牙だけであり、他の毛皮や肉や骨などは諦めるしかなかった。ボアの肉は栄養価が高くて食材として人気もあるのだが、それだけにボアの死骸は他の魔物からも狙われやすい。もしもレノ達がここを去ればボアの死骸は他の魔物に無惨に食い散らかされるだろう。
「これだけの素材だと討伐の証として認めてくれるかは怪しいけど……これ以上は長居はできない。早く戻ろう」
「…………」
ネコミンは牙を鞄にしまうと王都へ戻ろうとした。だが、レノは残されたボアの死骸に視線を向け続け、そんな彼に気付いたネコミンは肩を叩く。
「残念だけど残りは置いていくしかない。それにこれ以上に素材を持ち帰ったら動きが遅くなる……諦めるしかない」
「……本当にそうかな?」
「え?」
レノはネコミンの言葉が正論ではあると思ったが、冷静に考えてみれば彼女の考えはあくまでも普通の冒険者の考え方であり、よくよく考えてみて後からやってきた魔物に自分達が倒したボアの死骸を好き勝手される事にレノは不満を抱く。
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