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冒険者の試験
第35話 巨大猪
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「あ、あれがボア?なんて大きさだ……」
「違う、あれは普通のボアじゃない」
「え?」
身体を伏せながらレノ達はボアを観察すると、ネコミンは川辺にいる巨大猪の正体がただのボアではないと察した。
「普通のボアはあれの一回りは小さい。だけど、あのボアは明らかに大きすぎる……突然変異で肉体が異常発達したのかもしれない」
「異常発達?」
「魔物の中には特異な成長する個体が稀に生まれる。そういった魔物は「亜種」と呼ばれてる」
「亜種……」
亜種に関してはレノも授業で習った事があり、上位種は魔物が進化を果たした存在だが、亜種の場合は進化ではなく成長に特化した存在だと聞いている。
例えばゴブリンは進化すればホブゴブリンと呼ばれる存在に変貌し、肉体が大きくなって知能も高まる。だが、亜種の場合は上位種とは異なってどのような成長を遂げるのかは分からない。過去にゴブリンの亜種が生まれた際は全身の筋肉が異様に発達したり、または獣のように全身の体毛が伸びて鋭い牙や爪が生えたとも言われている。
「あのボアは普通のボアよりも身体が大きい……亜種の可能性が高い。私だけじゃ仕留めきるのは難しいかもしれない」
「な、ならどうすれば……」
「……力を貸してくれる?」
ネコミンがレノを連れてきたのは冒険者の仕事を見せるためだけだったが、相手が亜種となると彼女だけでは分が悪く、仕方なくレノに協力を求める。レノはボアを一瞥して考えた。
(山の中で遭遇した奴よりやばそうだ。でも、子供の頃とは違うんだ……あんな魔物に怯えているようじゃ大魔導士になれない!!)
覚悟を決めたレノはネコミンに頷き、彼女は短剣を抜くと逆手に持ち帰る。まずはボアの注意を引くためにレノに頼む。
「レノ……魔法であいつの注意を引いてくれる?」
「それぐらいなら……」
レノはネコミンの指示通りに離れた位置から黒渦を作り出し、それをボアに目掛けて移動させる。狙うのはボア本体ではなく、川に目掛けて異空間に取り込んでいた石ころを次々と落とす。
「フゴォッ!?」
川の水を飲んでいたボアはどこからか降ってきた石ころに気が付き、顔を上げて上空に浮かんでいる黒渦を確認した。ボアは黒渦の正体が分からずに混乱し、その間にネコミンは足音も立てずにボアに接近した。
暗殺者であるネコミンの足の速さは普通の人間とは比べ物にならず、彼女は気配を完璧に殺しながらボアに接近した。気配を完全に消せば普通の人間は存在感も感じなくなり、レノの目にはネコミンが透明人間のように消えてしまう。
(見えないけどボアの近くにいるのは間違いないんだ。ならもっと注意を引き付けないと)
黒渦を操作してレノはボアの注意を引き、上空に浮かんでいる黒渦に視線が釘付けなボアはネコミンの存在には気づいていない。このまま彼女が隙だらけのボアに攻撃を仕掛けるまでレノは注意を引こうとしたが、唐突にボアは大きな鼻を引くつかせる。
「フゴォッ!?」
「っ……!?」
ボアの行動に最初はレノは意図が読めなかったが、授業で習ったボアの生態を思い出す。ボアは野生の猪よりも嗅覚が鋭く、一度見つけた獲物は決して逃がさない。どんなに逃げようと臭いを辿って必ず追跡する。
今更ながらにボアの生態を思い出したレノはボアがネコミンの臭いに勘付いたと知り、いくら気配を隠そうと臭いで気づかれれば彼女は見つかってしまう。そこでレノはボアの注意を引くために黒渦から短剣を射出させた。
「喰らえっ!!」
「フゴォッ!?」
位置が離れているので精密な射撃はできなかったが、黒渦から発射された短剣はボアの背中の部分に当たった。だが、ボアの毛皮は普通の猪よりも硬くて分厚く、短剣は弾かれてしまった。
「嘘だろ!?」
「フゴォオオオッ!!」
これまでにゴブリンやオークといった魔物には通じた「黒射」が通用しないボアにレノは驚愕し、獲物を発見したボアは咆哮を放つ。ボアはレノを狙いに定めて身体を向けた瞬間、どこからともなくネコミンが現れてボアの左目に短剣を振り下ろす。
「にゃあっ!!」
「フギャッ!?」
「ネコミン!?」
ネコミンに片目を切りつけられたボアは悲鳴をあげ、彼女は珍しく焦った様子で距離を取った。レノが見つかってしまったので彼女はボアが彼を狙う前に自分を囮にしてレノに逃げる様に促す。
「早く逃げて!!私ができるだけ時間を稼ぐ!!」
「でも……」
「いいから早く!!」
「フゴォオオッ!!」
片目を切りつけられたボアは怒り心頭で獲物をレノからネコミンに切り替え、彼女に目掛けて突進してきた。それに対してネコミンは跳躍して回避するが、ボアは川辺にある岩に衝突する。
ボアが岩に突っ込んだ瞬間、轟音を鳴り響かせながら岩は粉々に砕けた。その破壊力を見てレノは愕然とした。山の中で遭遇したボアも樹木を薙ぎ倒す程の突進力はあったが、今回のボアはそれを上回る力を誇っていた。
(あ、あんなのを喰らったらひとたまりもないぞ……くそっ、俺が焦らなければ!!)
不用意にレノは自分がボアの注意を引こうとした事を後悔するが、ここはネコミンの言う通りに逃げるべきか悩む。ここでレノが逃げればネコミンは一人で相手をする事になり、あんな化物を彼女一人に任せる事に不安を抱く。
(くそっ、どうすればいいんだ!?戦うにしても黒射も通じないなら……)
レノが最も多用する攻撃法は「黒射」であり、異空間に取り込んだ物体を高速射出する事で攻撃を行う。だが、短剣程度の武器ではボアに通じない事は先ほど証明され、他の攻撃法でボアに通じそうなのは一つしかない。
「ネコミン!!こいつの視界を奪う!!早く離れて!!」
「っ!?」
「フゴォッ!?」
ネコミンに事前に注意したレノは右手から1メートル程の大きさの黒渦を作り出し、それをボアに目掛けて投げ放つ。黒渦が迫る光景を見てネコミンは咄嗟に距離を取ると、ボアの身体に黒渦を的中させる事に成功した。
レノが「黒旋」と呼んでいる戦法は黒渦を相手に衝突させる事で闇属性の魔力を霧化させ、相手にまとわせる事で敵の視界を封じる。単純な目眩ましだが意外と効果はあり、視界を封じられたボアは混乱した声を上げて無茶苦茶に走り回る。
「フゴォオッ……!?」
「今の内だ!!早く!!」
「んっ!!」
ボアの視界が封じられた隙にネコミンは距離を取り、これでしばらくの間は安全だった。その間にレノは川辺を見渡して武器になりそうな物を探すと、丁度いい物を発見した。
(よし、あれなら!!)
川辺にある岩に気付いたレノは黒渦を作り出して投げ放ち、岩を異空間の中に取り込む。試験の時のようにゴブリンの群れを蹴散らした時と同じく、敵の頭上から岩を落として仕留めようとした。
(頼む、これでくたばれ!!)
収納魔術師としてレノが繰り出せる最大の攻撃は異空間内に取り込んだ超重量の物体を相手に落とすだけであり、そしてレノの周囲にある物の中で岩以上に大きな物体はなかった。
黒渦に取り込んだ岩を当てるためにレノはボアの頭上に黒渦を移動させ、相手の視界が戻り切らない内に異空間から岩を射出した。ボアの身体に纏った黒霧が消える寸前、上空から落とした岩が衝突する。
「死ねぇっ!!」
「フゴォッ――!?」
視界が戻った瞬間、ボアの目に迫りくる岩の光景が映し出された。避ける暇もなくボアは顔面に岩が衝突して地面に倒れた。
「違う、あれは普通のボアじゃない」
「え?」
身体を伏せながらレノ達はボアを観察すると、ネコミンは川辺にいる巨大猪の正体がただのボアではないと察した。
「普通のボアはあれの一回りは小さい。だけど、あのボアは明らかに大きすぎる……突然変異で肉体が異常発達したのかもしれない」
「異常発達?」
「魔物の中には特異な成長する個体が稀に生まれる。そういった魔物は「亜種」と呼ばれてる」
「亜種……」
亜種に関してはレノも授業で習った事があり、上位種は魔物が進化を果たした存在だが、亜種の場合は進化ではなく成長に特化した存在だと聞いている。
例えばゴブリンは進化すればホブゴブリンと呼ばれる存在に変貌し、肉体が大きくなって知能も高まる。だが、亜種の場合は上位種とは異なってどのような成長を遂げるのかは分からない。過去にゴブリンの亜種が生まれた際は全身の筋肉が異様に発達したり、または獣のように全身の体毛が伸びて鋭い牙や爪が生えたとも言われている。
「あのボアは普通のボアよりも身体が大きい……亜種の可能性が高い。私だけじゃ仕留めきるのは難しいかもしれない」
「な、ならどうすれば……」
「……力を貸してくれる?」
ネコミンがレノを連れてきたのは冒険者の仕事を見せるためだけだったが、相手が亜種となると彼女だけでは分が悪く、仕方なくレノに協力を求める。レノはボアを一瞥して考えた。
(山の中で遭遇した奴よりやばそうだ。でも、子供の頃とは違うんだ……あんな魔物に怯えているようじゃ大魔導士になれない!!)
覚悟を決めたレノはネコミンに頷き、彼女は短剣を抜くと逆手に持ち帰る。まずはボアの注意を引くためにレノに頼む。
「レノ……魔法であいつの注意を引いてくれる?」
「それぐらいなら……」
レノはネコミンの指示通りに離れた位置から黒渦を作り出し、それをボアに目掛けて移動させる。狙うのはボア本体ではなく、川に目掛けて異空間に取り込んでいた石ころを次々と落とす。
「フゴォッ!?」
川の水を飲んでいたボアはどこからか降ってきた石ころに気が付き、顔を上げて上空に浮かんでいる黒渦を確認した。ボアは黒渦の正体が分からずに混乱し、その間にネコミンは足音も立てずにボアに接近した。
暗殺者であるネコミンの足の速さは普通の人間とは比べ物にならず、彼女は気配を完璧に殺しながらボアに接近した。気配を完全に消せば普通の人間は存在感も感じなくなり、レノの目にはネコミンが透明人間のように消えてしまう。
(見えないけどボアの近くにいるのは間違いないんだ。ならもっと注意を引き付けないと)
黒渦を操作してレノはボアの注意を引き、上空に浮かんでいる黒渦に視線が釘付けなボアはネコミンの存在には気づいていない。このまま彼女が隙だらけのボアに攻撃を仕掛けるまでレノは注意を引こうとしたが、唐突にボアは大きな鼻を引くつかせる。
「フゴォッ!?」
「っ……!?」
ボアの行動に最初はレノは意図が読めなかったが、授業で習ったボアの生態を思い出す。ボアは野生の猪よりも嗅覚が鋭く、一度見つけた獲物は決して逃がさない。どんなに逃げようと臭いを辿って必ず追跡する。
今更ながらにボアの生態を思い出したレノはボアがネコミンの臭いに勘付いたと知り、いくら気配を隠そうと臭いで気づかれれば彼女は見つかってしまう。そこでレノはボアの注意を引くために黒渦から短剣を射出させた。
「喰らえっ!!」
「フゴォッ!?」
位置が離れているので精密な射撃はできなかったが、黒渦から発射された短剣はボアの背中の部分に当たった。だが、ボアの毛皮は普通の猪よりも硬くて分厚く、短剣は弾かれてしまった。
「嘘だろ!?」
「フゴォオオオッ!!」
これまでにゴブリンやオークといった魔物には通じた「黒射」が通用しないボアにレノは驚愕し、獲物を発見したボアは咆哮を放つ。ボアはレノを狙いに定めて身体を向けた瞬間、どこからともなくネコミンが現れてボアの左目に短剣を振り下ろす。
「にゃあっ!!」
「フギャッ!?」
「ネコミン!?」
ネコミンに片目を切りつけられたボアは悲鳴をあげ、彼女は珍しく焦った様子で距離を取った。レノが見つかってしまったので彼女はボアが彼を狙う前に自分を囮にしてレノに逃げる様に促す。
「早く逃げて!!私ができるだけ時間を稼ぐ!!」
「でも……」
「いいから早く!!」
「フゴォオオッ!!」
片目を切りつけられたボアは怒り心頭で獲物をレノからネコミンに切り替え、彼女に目掛けて突進してきた。それに対してネコミンは跳躍して回避するが、ボアは川辺にある岩に衝突する。
ボアが岩に突っ込んだ瞬間、轟音を鳴り響かせながら岩は粉々に砕けた。その破壊力を見てレノは愕然とした。山の中で遭遇したボアも樹木を薙ぎ倒す程の突進力はあったが、今回のボアはそれを上回る力を誇っていた。
(あ、あんなのを喰らったらひとたまりもないぞ……くそっ、俺が焦らなければ!!)
不用意にレノは自分がボアの注意を引こうとした事を後悔するが、ここはネコミンの言う通りに逃げるべきか悩む。ここでレノが逃げればネコミンは一人で相手をする事になり、あんな化物を彼女一人に任せる事に不安を抱く。
(くそっ、どうすればいいんだ!?戦うにしても黒射も通じないなら……)
レノが最も多用する攻撃法は「黒射」であり、異空間に取り込んだ物体を高速射出する事で攻撃を行う。だが、短剣程度の武器ではボアに通じない事は先ほど証明され、他の攻撃法でボアに通じそうなのは一つしかない。
「ネコミン!!こいつの視界を奪う!!早く離れて!!」
「っ!?」
「フゴォッ!?」
ネコミンに事前に注意したレノは右手から1メートル程の大きさの黒渦を作り出し、それをボアに目掛けて投げ放つ。黒渦が迫る光景を見てネコミンは咄嗟に距離を取ると、ボアの身体に黒渦を的中させる事に成功した。
レノが「黒旋」と呼んでいる戦法は黒渦を相手に衝突させる事で闇属性の魔力を霧化させ、相手にまとわせる事で敵の視界を封じる。単純な目眩ましだが意外と効果はあり、視界を封じられたボアは混乱した声を上げて無茶苦茶に走り回る。
「フゴォオッ……!?」
「今の内だ!!早く!!」
「んっ!!」
ボアの視界が封じられた隙にネコミンは距離を取り、これでしばらくの間は安全だった。その間にレノは川辺を見渡して武器になりそうな物を探すと、丁度いい物を発見した。
(よし、あれなら!!)
川辺にある岩に気付いたレノは黒渦を作り出して投げ放ち、岩を異空間の中に取り込む。試験の時のようにゴブリンの群れを蹴散らした時と同じく、敵の頭上から岩を落として仕留めようとした。
(頼む、これでくたばれ!!)
収納魔術師としてレノが繰り出せる最大の攻撃は異空間内に取り込んだ超重量の物体を相手に落とすだけであり、そしてレノの周囲にある物の中で岩以上に大きな物体はなかった。
黒渦に取り込んだ岩を当てるためにレノはボアの頭上に黒渦を移動させ、相手の視界が戻り切らない内に異空間から岩を射出した。ボアの身体に纏った黒霧が消える寸前、上空から落とした岩が衝突する。
「死ねぇっ!!」
「フゴォッ――!?」
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