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冒険者の試験
第25話 外出許可証
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――ダガンとの試合を終えた後、レノは医療室で治療を行ってもらう。ダガンから事前に話を聞いていたのかイーシャンは回復薬を用意してくれた。
「どうじゃ?儂の回復薬は?」
「凄い……もう全然痛くないです」
「ふん、当然じゃ」
怪我をした箇所に回復薬を塗りたくるだけで痛みが引いて完全に治った。たった数秒足らずで身体が回復した事にレノは驚き、改めて回復薬の凄さを思い知る。
(高いだけはあって効果は抜群だな。俺も冒険者になったらこんな薬を買える様になるのかな……)
階級が高い冒険者は稼ぎも多いため、仕事の際は回復薬を常備する者も多いと聞いている。回復薬は高級品なので一流の冒険者でも気軽に購入できる代物ではないが、仕事を行う際に回復薬を持っているかどうかで危険度は大きく変わる。
「お前さんも冒険者になるのならば回復薬の1本ぐらいは常に持っておけ。なんなら儂の試作品を渡しても構わんぞ」
「え?試作品?」
「味は保証できんが効果は市販の物よりも高いぞ。ひっひっひっ……」
「何ですかその怪しい笑いは……」
イーシャンは回復薬を取り出すとレノに手渡し、市販の回復薬よりも色合いが濃く、いかにも怪しさ満点だった。だが、イーシャンの医者としての腕は確かなのでレノは一応は受け取っておく。
回復薬は異空間に預けると改めてレノはこれからの事を考えた。この学園に滞在できる時間はそれほど長くはなく、早いうちにどこのギルドに所属するのか決めなければならない。ギルドに入って仕事を受けられるようになれば金を稼いで新しく住む場所も探せる。
「イーシャン先生、三大ギルドの事は詳しいですか?」
「三大ギルド?そういえばお前は推薦状を貰っておったな」
「え?どうしてそれを……」
レノは三大ギルドから推薦状を受け取っているのを知っている人間は少なく、担当教師のダガンと同じ時期に試験に合格した生徒しか知らないはずである。その事を疑問に抱くとイーシャンは珍しく焦りの表情を抱く。
「ダ、ダガンの奴から聞いておったからな。そんな事よりもお主、結局は何処のギルドに受けるつもりじゃ?」
「いえ、まだ決めていません。そもそも三大ギルドの事をよく知らないんです」
「お主……三年もここに暮らしていて三大ギルドの事を何も知らんのか?」
「あんまり学園の外に出た事なかったので……」
三大ギルドは王都でも有名な冒険者ギルドだが、レノは学園に通っている間は自分を磨き続ける事に専念していたので学園の外に出た事も滅多にない。その話を聞いたイーシャンは仕方なく説明を行う。
「やれやれ、仕方ない奴じゃ……それなら儂が知っている限りの情報を教えてやろう」
「あ、ありがとうございます!!」
「といっても何から説明するべきか……そうじゃな、まずは三大ギルドの冒険者の構成を教えるとするか」
イーシャンは三大ギルドのそれぞれの冒険者の構成を語り、それぞれのギルドに所属する冒険者の数と質を詳しく教えてくれた――
――三大ギルドの中でも冒険者の数が最も多いのは「黒虎」であり、黒虎には総勢で1000名近くの冒険者が所属している。黒虎に所属する冒険者の殆どが武芸者であり、レノのような魔術師の冒険者はあまりいない。
黒虎の次に冒険者が多いのは「金色」であり、こちらは数は100名程度しかいない。但し、人数が少なくとも実力者揃いであり、金色の名の通りに「金級」の階級の冒険者も数多くいる。
最後の氷雨は冒険者の数は最も少なく30名もいるかどうかだった。だが、氷雨に所属する冒険者全員が「魔術師」であり、その中には「黄金級」に属する冒険者もいた。
王都に滞在する冒険者の中で黄金級にまで上り詰めた者は数人しかおらず、その全員が三大ギルドに所属していた。黒虎や金色にも黄金級冒険者は所属しているが、氷雨が最も多くの黄金級冒険者を抱えている。
「氷雨は王都の冒険者ギルドの中でも最も冒険者の数は少ないが、その分に質は高い。魔術師の冒険者は重宝されるからな」
「そうなんですか?」
「当たり前じゃ。魔物との戦闘で最も役立つのは誰だと思っておる?答えは魔術師に決まっておるだろう」
魔術師の魔法の力は魔物に対抗する最も有効的な手段であり、だからこそ30名近くの魔術師を抱えている氷雨は人気が高い。魔物討伐の仕事の際は彼等ほど頼りになる存在はおらず、人数は少ないながらに氷雨は三大ギルドの中で最も人気が高い。
「お主も魔術師ならば氷雨に興味はあると思ってたがな……」
「あははっ……あんまり他の魔術師に興味なかったので」
「いかんぞ、そういう考え方は……他の魔術師の知る事で学べる事もあるだろう」
「そうですね」
第一学園にはレノ以外に魔術師は通っておらず、魔術師の生徒が入学したとしてもすぐに第二学園に引き抜きされてしまう。魔術師の素質がある生徒は将来有望なので第二学園に引き抜かれる事が多い。但し、レノは魔術師でありながら引き抜きの話は一度もなかった。
(俺が第二学園に引き抜かれなかったのはそれだけ能力が低く見られたという事か……なんかむかつくな)
魔術師でありながらレノが第二学園に引き抜かれなかったのは彼の能力を正当に評価されていなかったのが原因であり、もしもレノが試験の時のように真の実力をもっと早く発揮していたら確実に第二学園に転入していた。但し、卒業が決まった以上は彼を第二学園に引き抜きする意味はない。
「世間では雑用は黒虎、護衛関連の仕事は金色、そして魔物退治は氷雨に任せるのが安泰だと言われておる。全く、不愉快な話じゃ……」
「不愉快?」
「第一学園の生徒の卒業生の多くは黒虎に所属しておる。黒虎のギルドマスターもわが校の卒業生じゃ」
「え!?そうだったんですか!?」
三大ギルドのギルドマスターが第一学園の卒業生だと聞いてレノは驚き、どんな人物なのか興味を抱く。
「黒虎のギルドマスターはどんな人なんですか?」
「うむ、儂が知っている限りでは我が校の歴史の中でも一番の問題児だったな」
「も、問題児?」
「昔から腕っ節が強くてよく揉め事を起こしておった。一時期は第二学園に引き抜きの話もあったが、あまりにも問題児過ぎて第二学園に入学させると何を仕出かすか分からんという理由で結局は第一学園で面倒を見る事になったぐらいじゃ」
「ええっ……」
第一学園の歴史の中でも一番の問題児だったらしく、実力は確かなのに性格に問題があって第二学園に引き抜かれる事もなかった。その点はレノと似ており、実力はあるのに二人とも第二学園に引き抜かれる事はなかった点は同じだった。
イーシャンの話を聞いてレノは黒虎のギルドマスターに興味を抱き、どんな人物なのか確かめたいと思った。そこで彼は考えた結果、黒虎のギルドに赴く事を決める。
「イーシャン先生、外出許可証を貰えますか?」
「外出許可証?お主、まさか外に出るつもりか?」
「はい、やっぱり自分の目で確かめてみたいので……」
学園の生徒が外出するには教師から許可証を貰わなければならず、レノはイーシャンに外出許可証を受け取って久々に学園の外に出る事にした。入学してからレノは殆ど学園の外に出た事はなかったが、自分が入る冒険者ギルドの下見を行うために外に出る事を決めた――
「どうじゃ?儂の回復薬は?」
「凄い……もう全然痛くないです」
「ふん、当然じゃ」
怪我をした箇所に回復薬を塗りたくるだけで痛みが引いて完全に治った。たった数秒足らずで身体が回復した事にレノは驚き、改めて回復薬の凄さを思い知る。
(高いだけはあって効果は抜群だな。俺も冒険者になったらこんな薬を買える様になるのかな……)
階級が高い冒険者は稼ぎも多いため、仕事の際は回復薬を常備する者も多いと聞いている。回復薬は高級品なので一流の冒険者でも気軽に購入できる代物ではないが、仕事を行う際に回復薬を持っているかどうかで危険度は大きく変わる。
「お前さんも冒険者になるのならば回復薬の1本ぐらいは常に持っておけ。なんなら儂の試作品を渡しても構わんぞ」
「え?試作品?」
「味は保証できんが効果は市販の物よりも高いぞ。ひっひっひっ……」
「何ですかその怪しい笑いは……」
イーシャンは回復薬を取り出すとレノに手渡し、市販の回復薬よりも色合いが濃く、いかにも怪しさ満点だった。だが、イーシャンの医者としての腕は確かなのでレノは一応は受け取っておく。
回復薬は異空間に預けると改めてレノはこれからの事を考えた。この学園に滞在できる時間はそれほど長くはなく、早いうちにどこのギルドに所属するのか決めなければならない。ギルドに入って仕事を受けられるようになれば金を稼いで新しく住む場所も探せる。
「イーシャン先生、三大ギルドの事は詳しいですか?」
「三大ギルド?そういえばお前は推薦状を貰っておったな」
「え?どうしてそれを……」
レノは三大ギルドから推薦状を受け取っているのを知っている人間は少なく、担当教師のダガンと同じ時期に試験に合格した生徒しか知らないはずである。その事を疑問に抱くとイーシャンは珍しく焦りの表情を抱く。
「ダ、ダガンの奴から聞いておったからな。そんな事よりもお主、結局は何処のギルドに受けるつもりじゃ?」
「いえ、まだ決めていません。そもそも三大ギルドの事をよく知らないんです」
「お主……三年もここに暮らしていて三大ギルドの事を何も知らんのか?」
「あんまり学園の外に出た事なかったので……」
三大ギルドは王都でも有名な冒険者ギルドだが、レノは学園に通っている間は自分を磨き続ける事に専念していたので学園の外に出た事も滅多にない。その話を聞いたイーシャンは仕方なく説明を行う。
「やれやれ、仕方ない奴じゃ……それなら儂が知っている限りの情報を教えてやろう」
「あ、ありがとうございます!!」
「といっても何から説明するべきか……そうじゃな、まずは三大ギルドの冒険者の構成を教えるとするか」
イーシャンは三大ギルドのそれぞれの冒険者の構成を語り、それぞれのギルドに所属する冒険者の数と質を詳しく教えてくれた――
――三大ギルドの中でも冒険者の数が最も多いのは「黒虎」であり、黒虎には総勢で1000名近くの冒険者が所属している。黒虎に所属する冒険者の殆どが武芸者であり、レノのような魔術師の冒険者はあまりいない。
黒虎の次に冒険者が多いのは「金色」であり、こちらは数は100名程度しかいない。但し、人数が少なくとも実力者揃いであり、金色の名の通りに「金級」の階級の冒険者も数多くいる。
最後の氷雨は冒険者の数は最も少なく30名もいるかどうかだった。だが、氷雨に所属する冒険者全員が「魔術師」であり、その中には「黄金級」に属する冒険者もいた。
王都に滞在する冒険者の中で黄金級にまで上り詰めた者は数人しかおらず、その全員が三大ギルドに所属していた。黒虎や金色にも黄金級冒険者は所属しているが、氷雨が最も多くの黄金級冒険者を抱えている。
「氷雨は王都の冒険者ギルドの中でも最も冒険者の数は少ないが、その分に質は高い。魔術師の冒険者は重宝されるからな」
「そうなんですか?」
「当たり前じゃ。魔物との戦闘で最も役立つのは誰だと思っておる?答えは魔術師に決まっておるだろう」
魔術師の魔法の力は魔物に対抗する最も有効的な手段であり、だからこそ30名近くの魔術師を抱えている氷雨は人気が高い。魔物討伐の仕事の際は彼等ほど頼りになる存在はおらず、人数は少ないながらに氷雨は三大ギルドの中で最も人気が高い。
「お主も魔術師ならば氷雨に興味はあると思ってたがな……」
「あははっ……あんまり他の魔術師に興味なかったので」
「いかんぞ、そういう考え方は……他の魔術師の知る事で学べる事もあるだろう」
「そうですね」
第一学園にはレノ以外に魔術師は通っておらず、魔術師の生徒が入学したとしてもすぐに第二学園に引き抜きされてしまう。魔術師の素質がある生徒は将来有望なので第二学園に引き抜かれる事が多い。但し、レノは魔術師でありながら引き抜きの話は一度もなかった。
(俺が第二学園に引き抜かれなかったのはそれだけ能力が低く見られたという事か……なんかむかつくな)
魔術師でありながらレノが第二学園に引き抜かれなかったのは彼の能力を正当に評価されていなかったのが原因であり、もしもレノが試験の時のように真の実力をもっと早く発揮していたら確実に第二学園に転入していた。但し、卒業が決まった以上は彼を第二学園に引き抜きする意味はない。
「世間では雑用は黒虎、護衛関連の仕事は金色、そして魔物退治は氷雨に任せるのが安泰だと言われておる。全く、不愉快な話じゃ……」
「不愉快?」
「第一学園の生徒の卒業生の多くは黒虎に所属しておる。黒虎のギルドマスターもわが校の卒業生じゃ」
「え!?そうだったんですか!?」
三大ギルドのギルドマスターが第一学園の卒業生だと聞いてレノは驚き、どんな人物なのか興味を抱く。
「黒虎のギルドマスターはどんな人なんですか?」
「うむ、儂が知っている限りでは我が校の歴史の中でも一番の問題児だったな」
「も、問題児?」
「昔から腕っ節が強くてよく揉め事を起こしておった。一時期は第二学園に引き抜きの話もあったが、あまりにも問題児過ぎて第二学園に入学させると何を仕出かすか分からんという理由で結局は第一学園で面倒を見る事になったぐらいじゃ」
「ええっ……」
第一学園の歴史の中でも一番の問題児だったらしく、実力は確かなのに性格に問題があって第二学園に引き抜かれる事もなかった。その点はレノと似ており、実力はあるのに二人とも第二学園に引き抜かれる事はなかった点は同じだった。
イーシャンの話を聞いてレノは黒虎のギルドマスターに興味を抱き、どんな人物なのか確かめたいと思った。そこで彼は考えた結果、黒虎のギルドに赴く事を決める。
「イーシャン先生、外出許可証を貰えますか?」
「外出許可証?お主、まさか外に出るつもりか?」
「はい、やっぱり自分の目で確かめてみたいので……」
学園の生徒が外出するには教師から許可証を貰わなければならず、レノはイーシャンに外出許可証を受け取って久々に学園の外に出る事にした。入学してからレノは殆ど学園の外に出た事はなかったが、自分が入る冒険者ギルドの下見を行うために外に出る事を決めた――
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