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冒険者の試験
第18話 試験の結果は……
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――ゴブリン達の再襲撃を撃退したレノ達は結局は碌に身体を休めないまま朝を迎えた。レノが倒し損ねたゴブリンが残っているかもしれず、また襲われる前に王都へ向けて出発する。
学園に通っていた時に人一倍厳しい訓練を受けていたレノは体力には自信があったが、流石に魔法の使いすぎて限界も近かった。歩いている途中で何度も倒れそうになったが、そんな彼を救ったのは意外な人物だった。
「おい、しっかり歩け」
「はあっ、はあっ……悪い」
「たくっ、面倒をかけさせやがって……」
レノに肩を貸して歩いたのはダンだった。彼はレノを誰よりも嫌っていたにも関わらず、彼が倒れそうになる度に肩を貸して支えてくれた。嫌いな相手とはいえ、何度も命を救われたせいかダンはレノを見捨てる事はできなかった。
「もっとしっかり歩けよ……全員で帰らないと不合格になるかもしれないだろ」
「はっ……分かってるよ。お前こそ足は平気なのか?」
「ふん、余計なお世話だ……」
「お、おい見ろよ……王都だ!!王都が見えてきたぞ!!」
ダンに肩を貸してもらいながらどうにかレノは歩き続けると、遂に王都が視界に入る距離まで辿り着いた。王都周辺は魔物が現れないため、ここまで辿り着ければ襲われる心配はない。
最後の力を振り絞ってレノ達は王都へ帰還すると、城門には見知った顔があった。第一学園の第二学園の教師が待ち構えており、レノ達が戻ってきたのを見て彼等はすぐに駆け付けた。
「お前達!!無事だったのか!?」
「怪我をしている人間はすぐに治療しろ!!」
「まさかこんなに早く戻ってくるとは……」
教師たちはレノ達を保護すると怪我の治療を行い、食べ物と飲み物を用意した――
――治療を終えた後、レノ達は全員が爆睡した。昨日から碌に眠っておらず、魔物との戦闘で全員の疲労が限界まで達していた。彼等が眠っている間、レノの担当教師であるダガンは第一学園の学園長の元に訪れた。
「学園長……レノ達が戻ってきました」
「そうか、予想以上に早かったな」
学園長室にてダガンはレノ達が戻ってきた事を報告すると、第一学園の管理者にして普段は医療室で勤務を行うイーシャンが顔を向ける。実は彼こそが第一学園の学園長であり、その事を知っているのは教師だけである。
イーシャンは医師であると同時に第一学園の学園長を任されており、彼が学園長である事を生徒に隠しているのは理由があった。学園長という立場では生徒達と気軽に接する事はできず、そこで普段は身分を偽って医師として生徒達と関りを持つ。
「今回の試験で戻ってきた生徒は彼等が一番という事になるが、他の生徒は戻ってくる様子はあるか?」
「いいえ、偵察役の報告によると他の生徒が戻ってくるには大分時間が掛かりそうです」
「やれやれ、全員が戻るまで何日かかる事か……」
これまでに試験を受けてきた第一学園と第二学園の生徒の中でレノ達のようにたった1日で戻ってきた生徒は殆どいない。大抵は2~3日はかかるのだが、それを考えるとレノ達の帰還はあまりにも早過ぎた。
「戻ってきた彼等の話を伺った所、どうやら我々が用意した魔物以外にも野生の魔物に襲撃されたそうです」
「ほう、よく生き延びれたな」
レノ達が入った洞窟の奥に潜んでいたオークは試験のために事前に用意していた魔物であり、冒険者が捕獲した魔物を調教して洞窟の中に配置させていた。
オークはレノ達を襲い掛かったが実は洞窟内には他の人間も潜ませており、もしも生徒達が殺されそうになったら助けるように指示を出していた。他に試験を受ける生徒達にも同様の罠を仕掛けており、生徒達の命が危ういと判断したら助けるように指示を出している。
「レノ達の偵察役を行った者の報告によると何度か窮地に陥ったようですが、その度にレノが解決したようです」
「やれやれ、あれほど注意したというのに魔法を使ったか」
「仕方ありません……私もレノの立場だったら迷わずに魔法を使います」
イーシャンとダガンはレノが言い付けを破って魔法の力で魔物と戦った事を知ってため息を吐き出し、できる事ならば彼が魔法を使う場面を他の人間に見られずに試験を終える事を期待していた。
「偵察役の人間がレノの魔法を見ていたという事は、遂に儂等以外の人間にレノの魔法の力が知られるたという事か」
「やはり問題がありますか?」
「当然じゃ、あの子の魔法の力は普通ではないからな」
収納魔術師は攻撃魔法が扱えないという常識を覆すレノの戦闘法を大勢の人間に知られる事は非常にまずく、間違いなく彼の力を知った人間は彼を狙う。
「どうにか口止めする事はできんのか?」
「難しいでしょう。偵察役の人間以外にもレノが行動を共にしていた第二学園の生徒がいます。彼等全員に口封じをする事は不可能です」
「……仕方あるまい、どちらにしろレノの卒業は決まっておる。儂等の手から離れるのであれば庇い切れん」
今回の試験でレノ達は合格する事は確定しており、他の組の誰よりも早くに彼等は戻ってきた。怪我人は出たが誰一人死ぬ事なく戻ってきた時点で彼等の合格は決まっていた。
試験に合格した生徒は学園からの卒業の権利を与えられ、冒険者の証を受け取った生徒は学園に滞在する事はできない。だからレノも冒険者の資格が認められれば学園を去らなければならない。
「これからはレノはどうなるのでしょうか?」
「儂にも分からん。収納魔術師は人気が高いから大手の冒険者ギルドが真っ先に勧誘してくるだろうがな」
「そうなると……氷雨、黒虎、金色ですか?」
「うむ……その三つは確実に勧誘してくるだろう」
冒険者ギルドとは冒険者を管理するための組織であり、冒険者は必ずどこかのギルドに所属する決まりがあった。レノも冒険者になる以上は王都内に存在するいずれかの冒険者ギルドに所属しなければならない。
王都には数十の冒険者ギルドが存在するが、その中でもダガンが告げた「氷雨」「黒虎」「金色」は三大冒険者ギルドと称されている。この三つのギルドは他のギルドと比べて冒険者の質も数も桁違いの差があり、民衆からの人気も高い。
氷雨は国内の冒険者ギルドの中で最も魔術師の冒険者が所属しており、黒虎は優秀な戦士が多く、金色は千を超える冒険者を抱えている。毎年に学園で試験を合格した人間の中で優秀な成績を残した者はこの三つのギルドのいずれから勧誘される事が多い。しかも今回は「収納魔術師」の合格者がいると知れば必ず三大ギルドは動く。
「仮にレノが魔法を使わなかったとしても三大ギルドから勧誘された可能性は……」
「勿論十分にあったじゃろう。収納魔術師は希少だからな……だが、ただの収納魔術師ならば氷雨から勧誘は来なかったかもしれん。あそこは優秀な魔術師が多いからな。しかし、レノの力が知られた以上は確実に氷雨は動く」
「…………」
魔術師を最も多く抱えている氷雨にも収納魔術師は少なからず所属しており、もしもレノがただの収納魔術師ならば勧誘はこなかったかもしれない。しかし、レノは普通の収納魔術師ならば有り得ない魔法の使い方を生み出した。氷雨は彼の力の秘密を探るため、どんな手を使っても勧誘してくる危険性がある。
「学園長、我々は……」
「もう儂等にできる事はなにもない。後はレノ自身が決めねばならん」
「しかし!!」
「ダガン、儂等の役目は生徒達を導く事じゃ。もう我々の役目は終わった」
ダガンはイーシャンの言葉に言い返す事が出来ず、結局はこれからのレノの人生は彼自身が決めなければならなかった――
学園に通っていた時に人一倍厳しい訓練を受けていたレノは体力には自信があったが、流石に魔法の使いすぎて限界も近かった。歩いている途中で何度も倒れそうになったが、そんな彼を救ったのは意外な人物だった。
「おい、しっかり歩け」
「はあっ、はあっ……悪い」
「たくっ、面倒をかけさせやがって……」
レノに肩を貸して歩いたのはダンだった。彼はレノを誰よりも嫌っていたにも関わらず、彼が倒れそうになる度に肩を貸して支えてくれた。嫌いな相手とはいえ、何度も命を救われたせいかダンはレノを見捨てる事はできなかった。
「もっとしっかり歩けよ……全員で帰らないと不合格になるかもしれないだろ」
「はっ……分かってるよ。お前こそ足は平気なのか?」
「ふん、余計なお世話だ……」
「お、おい見ろよ……王都だ!!王都が見えてきたぞ!!」
ダンに肩を貸してもらいながらどうにかレノは歩き続けると、遂に王都が視界に入る距離まで辿り着いた。王都周辺は魔物が現れないため、ここまで辿り着ければ襲われる心配はない。
最後の力を振り絞ってレノ達は王都へ帰還すると、城門には見知った顔があった。第一学園の第二学園の教師が待ち構えており、レノ達が戻ってきたのを見て彼等はすぐに駆け付けた。
「お前達!!無事だったのか!?」
「怪我をしている人間はすぐに治療しろ!!」
「まさかこんなに早く戻ってくるとは……」
教師たちはレノ達を保護すると怪我の治療を行い、食べ物と飲み物を用意した――
――治療を終えた後、レノ達は全員が爆睡した。昨日から碌に眠っておらず、魔物との戦闘で全員の疲労が限界まで達していた。彼等が眠っている間、レノの担当教師であるダガンは第一学園の学園長の元に訪れた。
「学園長……レノ達が戻ってきました」
「そうか、予想以上に早かったな」
学園長室にてダガンはレノ達が戻ってきた事を報告すると、第一学園の管理者にして普段は医療室で勤務を行うイーシャンが顔を向ける。実は彼こそが第一学園の学園長であり、その事を知っているのは教師だけである。
イーシャンは医師であると同時に第一学園の学園長を任されており、彼が学園長である事を生徒に隠しているのは理由があった。学園長という立場では生徒達と気軽に接する事はできず、そこで普段は身分を偽って医師として生徒達と関りを持つ。
「今回の試験で戻ってきた生徒は彼等が一番という事になるが、他の生徒は戻ってくる様子はあるか?」
「いいえ、偵察役の報告によると他の生徒が戻ってくるには大分時間が掛かりそうです」
「やれやれ、全員が戻るまで何日かかる事か……」
これまでに試験を受けてきた第一学園と第二学園の生徒の中でレノ達のようにたった1日で戻ってきた生徒は殆どいない。大抵は2~3日はかかるのだが、それを考えるとレノ達の帰還はあまりにも早過ぎた。
「戻ってきた彼等の話を伺った所、どうやら我々が用意した魔物以外にも野生の魔物に襲撃されたそうです」
「ほう、よく生き延びれたな」
レノ達が入った洞窟の奥に潜んでいたオークは試験のために事前に用意していた魔物であり、冒険者が捕獲した魔物を調教して洞窟の中に配置させていた。
オークはレノ達を襲い掛かったが実は洞窟内には他の人間も潜ませており、もしも生徒達が殺されそうになったら助けるように指示を出していた。他に試験を受ける生徒達にも同様の罠を仕掛けており、生徒達の命が危ういと判断したら助けるように指示を出している。
「レノ達の偵察役を行った者の報告によると何度か窮地に陥ったようですが、その度にレノが解決したようです」
「やれやれ、あれほど注意したというのに魔法を使ったか」
「仕方ありません……私もレノの立場だったら迷わずに魔法を使います」
イーシャンとダガンはレノが言い付けを破って魔法の力で魔物と戦った事を知ってため息を吐き出し、できる事ならば彼が魔法を使う場面を他の人間に見られずに試験を終える事を期待していた。
「偵察役の人間がレノの魔法を見ていたという事は、遂に儂等以外の人間にレノの魔法の力が知られるたという事か」
「やはり問題がありますか?」
「当然じゃ、あの子の魔法の力は普通ではないからな」
収納魔術師は攻撃魔法が扱えないという常識を覆すレノの戦闘法を大勢の人間に知られる事は非常にまずく、間違いなく彼の力を知った人間は彼を狙う。
「どうにか口止めする事はできんのか?」
「難しいでしょう。偵察役の人間以外にもレノが行動を共にしていた第二学園の生徒がいます。彼等全員に口封じをする事は不可能です」
「……仕方あるまい、どちらにしろレノの卒業は決まっておる。儂等の手から離れるのであれば庇い切れん」
今回の試験でレノ達は合格する事は確定しており、他の組の誰よりも早くに彼等は戻ってきた。怪我人は出たが誰一人死ぬ事なく戻ってきた時点で彼等の合格は決まっていた。
試験に合格した生徒は学園からの卒業の権利を与えられ、冒険者の証を受け取った生徒は学園に滞在する事はできない。だからレノも冒険者の資格が認められれば学園を去らなければならない。
「これからはレノはどうなるのでしょうか?」
「儂にも分からん。収納魔術師は人気が高いから大手の冒険者ギルドが真っ先に勧誘してくるだろうがな」
「そうなると……氷雨、黒虎、金色ですか?」
「うむ……その三つは確実に勧誘してくるだろう」
冒険者ギルドとは冒険者を管理するための組織であり、冒険者は必ずどこかのギルドに所属する決まりがあった。レノも冒険者になる以上は王都内に存在するいずれかの冒険者ギルドに所属しなければならない。
王都には数十の冒険者ギルドが存在するが、その中でもダガンが告げた「氷雨」「黒虎」「金色」は三大冒険者ギルドと称されている。この三つのギルドは他のギルドと比べて冒険者の質も数も桁違いの差があり、民衆からの人気も高い。
氷雨は国内の冒険者ギルドの中で最も魔術師の冒険者が所属しており、黒虎は優秀な戦士が多く、金色は千を超える冒険者を抱えている。毎年に学園で試験を合格した人間の中で優秀な成績を残した者はこの三つのギルドのいずれから勧誘される事が多い。しかも今回は「収納魔術師」の合格者がいると知れば必ず三大ギルドは動く。
「仮にレノが魔法を使わなかったとしても三大ギルドから勧誘された可能性は……」
「勿論十分にあったじゃろう。収納魔術師は希少だからな……だが、ただの収納魔術師ならば氷雨から勧誘は来なかったかもしれん。あそこは優秀な魔術師が多いからな。しかし、レノの力が知られた以上は確実に氷雨は動く」
「…………」
魔術師を最も多く抱えている氷雨にも収納魔術師は少なからず所属しており、もしもレノがただの収納魔術師ならば勧誘はこなかったかもしれない。しかし、レノは普通の収納魔術師ならば有り得ない魔法の使い方を生み出した。氷雨は彼の力の秘密を探るため、どんな手を使っても勧誘してくる危険性がある。
「学園長、我々は……」
「もう儂等にできる事はなにもない。後はレノ自身が決めねばならん」
「しかし!!」
「ダガン、儂等の役目は生徒達を導く事じゃ。もう我々の役目は終わった」
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