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少年の過去 《冒険者養成学園》
第10話 黒の旋風
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――冒険者養成学園に入ってから2年の月日が経過し、遂にレノは14才となった。冒険者の試験を受けられる日まで1年を切り、彼は強くなるための修業に励む。
「よし、もう一度だ」
学生寮の自室でレノは訓練を行い、最近は夜に抜け出して訓練場で練習を行う事は少なくなった。理由は夜間の警備が強化され、これまでのように気軽に学生寮から抜け出せなくなる。
どうして急に警備が強化されたのかというと先日にレノが魔法の練習をしていた時に訓練場の鍛錬器具を壊してしまい、それが原因で教師が夜の間に誰かが無断で訓練場を使用している事が気付かれてしまった。
(ちょっと練習に熱が入ったせいで面倒な事になったな……)
レノも鍛錬器具を壊すつもりはなかったが、以前と比べてレノの魔力は大幅に増していた。毎日欠かさずに魔法の練習を続けた事、そして肉体がまだ成長期を迎えているので自然と魔力が伸びていく。
魔術師は肉体が成長する程に自然と魔力も増えていき、今現在のレノの魔力は子供の頃とは比べ物にならない程に増加していた。昔よりも異空間に収められる質量も格段に増えており、現在のレノならば10トンの重量はある物体でも異空間に余裕で取り込める。
「この調子なら魔物とも十分に戦えそうだな。だけど、慢心は禁物だ」
自分が成長した事を自覚しながらもレノは満足はせず、むしろ今よりも強くなるために彼は毎日の鍛錬を怠らない。魔法の力だけではなく、肉体の方も2年間の地獄の訓練のお陰でたくましく成長していた。
「ダガン先生、急に親身になってくれたな。鍛え方のコツも色々と教えてくれたし……でも、ちょっと暑苦しくて苦手なんだよな」
少し前まではダガンは訓練の時はレノを執拗に痛めつけていたが、彼に敗れてからは態度が一変した。訓練の際は今まで通りに組手を行うが必要以上に彼を追い詰めるような真似はせず、身体の鍛え方も色々と指導してくれた。
ダガンの協力もあってレノは入学前と比べて体力も筋力も身に着け、これならば魔法の力無しでも一般人には負けない程度の実力は身に着けた。但し、彼はあくまでも魔術師なので魔法の力を重点的に磨く方針は変わらない。
「早い所、こいつを完成させないとな」
訓練場を使えない以上は「黒射」や「反射」の修業は行えず、その代わりにレノはこの二つの代わりとなる新しい技術の開発に勤しむ。
(集中しろ……大丈夫だ。今の俺ならできるはずだ)
目を閉じた状態でレノは立ち尽くし、両手を左右に広げたまま意識を集中させる。そして彼が目を開いた瞬間、両手から黒渦が出現した。
左右に伸ばした腕から二つの黒渦を展開させ、そこから更に黒渦の規模を大きくさせていく。今のレノの魔力ならば1メートル程の大きさの黒渦を複数作る事も可能であり、その状態からレノは部屋の中に事前に用意していた木造人形に目を向ける。
「苦労して訓練場から運んできた甲斐があったな。異空間に預けて置けばバレる心配はないし……」
実は訓練場の警備が強化される前にレノは木造人形を一体だけ拝借しており、自分の訓練のために部屋の中に設置する。勿論だがこのまま盗むつもりはなく、時期を見計らって返却するつもりだが今は訓練のために利用させてもらう。
「まずはこっちだ!!」
右手に作り出した黒渦を振りかざし、部屋の中心に立っている木造人形に目掛けて放つ。まるで円盤の如く黒渦は回転しながら木造人形に衝突すると、一瞬にして弾け飛ぶ。
黒渦は攻撃能力は皆無のため、物体に当たれば消散する。しかし、完全に消えるまでにいくばくかの猶予があり、黒渦に衝突した物体は一時的にだが黒渦が崩壊した時に発生する闇の魔力を纏う。
「……やっぱり壊れないか」
いくら魔力が増えても黒渦の性質は変わる事はなく、どんなに大きな黒渦を作り出して相手に当てても掻き消えてしまう。黒渦自体には攻撃性能がない事を再確認し、せいぜい当てた相手の視界を数秒程度封じるだけの効果しかない。
「黒渦の規模や渦の回転力を上げればイケるかと思ったけど、そんなに都合のいい話はないか。まあいいや、今日は休もう」
レノは残された左手の黒渦を操作して床に移動させると、木造人形を持ち上げて黒渦の中に放り込もうとした。だが、ここでレノはある事を想いつく。
「待てよ、これならどうだ?」
黒渦を利用したとある方法を思いつき、もしも上手くいけば敵の動きを封じる事もできる手段になるかもしれなかった――
――翌朝、レノは徹夜で魔法の練習をしてしまい、疲労は限界に達していた。今日は珍しく訓練は休みであり、ゆっくりと身体を休ませる事ができた。
「つ、疲れた……けど、これなら使えるぞ」
一晩かけてレノは新しい戦闘法を思いつき、今回の場合は条件付きではあるが相手の動きを封じ込める事ができる技を思いついた。
「早く実戦で使ってみたいな……けど、我慢だ」
これまでの練習の成果を試したい気持ちはあるが、今は我慢しなければならない。まだ冒険者にもなれていないのに自分の力をひけらかすような真似は絶対に避けなければならない。
レノの目的はあくまでも大魔導士になる事であり、そのためには己の力を磨き続けなければならない。少しばかり魔法の腕が上達したからといって浮かれる事は許されず、慢心を捨てて肉体と心を磨かねばならない。
「あと1年だ……それまでは我慢するんだ」
自分の力を披露できるのは冒険者になってからであり、それまではレノは決して他の人間に実力を知られてはならない。同級生は決して仲間などではなく、試験の際は彼等は敵となる。
試験の合格者数は決まっており、毎年に冒険者になれるのは「10名」のみである。レノと同じく学園に入学した生徒は100名を超えるが、現在は半分の50名しか残っていない。過酷な訓練に付いて来れずに半分の生徒が辞めてしまったが、それでもまだ50名は残っている。
今の調子だと試験が受けられる日まで更に生徒の数は減り、恐らくは30名にも満たないかもしれない。だが、それでも合格者の人数よりも多く残る事は間違いなく、レノは他の生徒を出し抜いて合格しなければならない。
(必ず合格する。俺にはそれ以外の道はない)
仮に試験が不合格だった場合、次に試験を受けられるのは一年後である。生徒が希望すれば学園に残る事もできるが、その場合は一学年下の生徒と混じって訓練を受ける事になる。しかし、レノの場合は資金の問題で学園に残る事はできない。
二年間の荷物運びの仕事で貯めていた資金は三年分の学費と雑費で使い果たしてしまい、もしも試験に落ちればレノは学園にも残れずに路頭に迷う事になる。だからこそ彼は何としても冒険者にならなければいけなかった。
「やってやる」
覚悟を決めた表情を浮かべてレノは身体を起き上げ、もう少しだけ練習を行う事にした――
「よし、もう一度だ」
学生寮の自室でレノは訓練を行い、最近は夜に抜け出して訓練場で練習を行う事は少なくなった。理由は夜間の警備が強化され、これまでのように気軽に学生寮から抜け出せなくなる。
どうして急に警備が強化されたのかというと先日にレノが魔法の練習をしていた時に訓練場の鍛錬器具を壊してしまい、それが原因で教師が夜の間に誰かが無断で訓練場を使用している事が気付かれてしまった。
(ちょっと練習に熱が入ったせいで面倒な事になったな……)
レノも鍛錬器具を壊すつもりはなかったが、以前と比べてレノの魔力は大幅に増していた。毎日欠かさずに魔法の練習を続けた事、そして肉体がまだ成長期を迎えているので自然と魔力が伸びていく。
魔術師は肉体が成長する程に自然と魔力も増えていき、今現在のレノの魔力は子供の頃とは比べ物にならない程に増加していた。昔よりも異空間に収められる質量も格段に増えており、現在のレノならば10トンの重量はある物体でも異空間に余裕で取り込める。
「この調子なら魔物とも十分に戦えそうだな。だけど、慢心は禁物だ」
自分が成長した事を自覚しながらもレノは満足はせず、むしろ今よりも強くなるために彼は毎日の鍛錬を怠らない。魔法の力だけではなく、肉体の方も2年間の地獄の訓練のお陰でたくましく成長していた。
「ダガン先生、急に親身になってくれたな。鍛え方のコツも色々と教えてくれたし……でも、ちょっと暑苦しくて苦手なんだよな」
少し前まではダガンは訓練の時はレノを執拗に痛めつけていたが、彼に敗れてからは態度が一変した。訓練の際は今まで通りに組手を行うが必要以上に彼を追い詰めるような真似はせず、身体の鍛え方も色々と指導してくれた。
ダガンの協力もあってレノは入学前と比べて体力も筋力も身に着け、これならば魔法の力無しでも一般人には負けない程度の実力は身に着けた。但し、彼はあくまでも魔術師なので魔法の力を重点的に磨く方針は変わらない。
「早い所、こいつを完成させないとな」
訓練場を使えない以上は「黒射」や「反射」の修業は行えず、その代わりにレノはこの二つの代わりとなる新しい技術の開発に勤しむ。
(集中しろ……大丈夫だ。今の俺ならできるはずだ)
目を閉じた状態でレノは立ち尽くし、両手を左右に広げたまま意識を集中させる。そして彼が目を開いた瞬間、両手から黒渦が出現した。
左右に伸ばした腕から二つの黒渦を展開させ、そこから更に黒渦の規模を大きくさせていく。今のレノの魔力ならば1メートル程の大きさの黒渦を複数作る事も可能であり、その状態からレノは部屋の中に事前に用意していた木造人形に目を向ける。
「苦労して訓練場から運んできた甲斐があったな。異空間に預けて置けばバレる心配はないし……」
実は訓練場の警備が強化される前にレノは木造人形を一体だけ拝借しており、自分の訓練のために部屋の中に設置する。勿論だがこのまま盗むつもりはなく、時期を見計らって返却するつもりだが今は訓練のために利用させてもらう。
「まずはこっちだ!!」
右手に作り出した黒渦を振りかざし、部屋の中心に立っている木造人形に目掛けて放つ。まるで円盤の如く黒渦は回転しながら木造人形に衝突すると、一瞬にして弾け飛ぶ。
黒渦は攻撃能力は皆無のため、物体に当たれば消散する。しかし、完全に消えるまでにいくばくかの猶予があり、黒渦に衝突した物体は一時的にだが黒渦が崩壊した時に発生する闇の魔力を纏う。
「……やっぱり壊れないか」
いくら魔力が増えても黒渦の性質は変わる事はなく、どんなに大きな黒渦を作り出して相手に当てても掻き消えてしまう。黒渦自体には攻撃性能がない事を再確認し、せいぜい当てた相手の視界を数秒程度封じるだけの効果しかない。
「黒渦の規模や渦の回転力を上げればイケるかと思ったけど、そんなに都合のいい話はないか。まあいいや、今日は休もう」
レノは残された左手の黒渦を操作して床に移動させると、木造人形を持ち上げて黒渦の中に放り込もうとした。だが、ここでレノはある事を想いつく。
「待てよ、これならどうだ?」
黒渦を利用したとある方法を思いつき、もしも上手くいけば敵の動きを封じる事もできる手段になるかもしれなかった――
――翌朝、レノは徹夜で魔法の練習をしてしまい、疲労は限界に達していた。今日は珍しく訓練は休みであり、ゆっくりと身体を休ませる事ができた。
「つ、疲れた……けど、これなら使えるぞ」
一晩かけてレノは新しい戦闘法を思いつき、今回の場合は条件付きではあるが相手の動きを封じ込める事ができる技を思いついた。
「早く実戦で使ってみたいな……けど、我慢だ」
これまでの練習の成果を試したい気持ちはあるが、今は我慢しなければならない。まだ冒険者にもなれていないのに自分の力をひけらかすような真似は絶対に避けなければならない。
レノの目的はあくまでも大魔導士になる事であり、そのためには己の力を磨き続けなければならない。少しばかり魔法の腕が上達したからといって浮かれる事は許されず、慢心を捨てて肉体と心を磨かねばならない。
「あと1年だ……それまでは我慢するんだ」
自分の力を披露できるのは冒険者になってからであり、それまではレノは決して他の人間に実力を知られてはならない。同級生は決して仲間などではなく、試験の際は彼等は敵となる。
試験の合格者数は決まっており、毎年に冒険者になれるのは「10名」のみである。レノと同じく学園に入学した生徒は100名を超えるが、現在は半分の50名しか残っていない。過酷な訓練に付いて来れずに半分の生徒が辞めてしまったが、それでもまだ50名は残っている。
今の調子だと試験が受けられる日まで更に生徒の数は減り、恐らくは30名にも満たないかもしれない。だが、それでも合格者の人数よりも多く残る事は間違いなく、レノは他の生徒を出し抜いて合格しなければならない。
(必ず合格する。俺にはそれ以外の道はない)
仮に試験が不合格だった場合、次に試験を受けられるのは一年後である。生徒が希望すれば学園に残る事もできるが、その場合は一学年下の生徒と混じって訓練を受ける事になる。しかし、レノの場合は資金の問題で学園に残る事はできない。
二年間の荷物運びの仕事で貯めていた資金は三年分の学費と雑費で使い果たしてしまい、もしも試験に落ちればレノは学園にも残れずに路頭に迷う事になる。だからこそ彼は何としても冒険者にならなければいけなかった。
「やってやる」
覚悟を決めた表情を浮かべてレノは身体を起き上げ、もう少しだけ練習を行う事にした――
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