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外伝
結婚式
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――ヤマタノオロチとの決戦から数か月が経過し、レノは遂に森人族の成人年齢に到達し、聖導教会では彼の結婚式が行われようとしていた。王国と聖導教会の繋がりを深めるため、新しく大将軍として就任したレノと聖導教会の聖天魔導士に抜擢されたコトミが向き直り、美しいウェディングドレスを纏ったコトミにレノは微笑む。
「綺麗だよ、コトミ」
「……照れる」
頬を赤く染めながらコトミが俯き、そんな彼女の頭を撫でやりながら、二人は新夫役を勤めるセンリの元で向かい合う。
「では……レノ、貴方は妻となるのコトミを愛する事を誓いますか?」
「誓います」
「コトミ、貴女は夫となるレノを愛する事を誓いますか?」
「……誓います」
「それではお互いの指輪を交換し、誓いの口付けを……」
衆人環視の中、レノとコトミはお互いに向い直り、指輪を外そうとした時、聖堂の扉が大きく開かれる。
『その結婚、待ったぁあああああっ!!』
扉から複数人の女子が流れ込み、最初に2人の元に辿り着いたのは巫女姫であるヨウカであり、コトミが白色を基調としたウェディングドレスに対し、彼女は桃色を含んだウェディングドレスを纏っていた。
「酷いよコトミちゃん!!レノたんと結婚したいのは私もだよ!!」
「……むう、早い者勝ち」
「よ、ヨウカ様……今は結婚式の最中ですよ……!?」
「センリもどうして黙ってたのさ!!私がレノたんの事を大好きなのは知ってるよね!?」
「え、そうなの?」
ヨウカの唐突な告白にレノは驚いた表情を浮かべ、聖堂内の人間達もざわつく。この場所には各種族の代表とその関係者が集まっており、ヨウカは大々的にレノを告白した事に動揺が走る。
「お待ちください!!私もレノ様を愛しています!!」
「じゃ、ジャンヌ!!貴女もですか!?」
「おおっ……なんか格好いいドレスだな」
ヨウカとコトミと違い、ジャンヌは露出が激しいドレスを着こんでおり、どちらかというと妹のカトレアが好みそうな服装ではあるが、姉妹というだけあって趣向が似ているのかもしれない。
「わぅんっ!!私もレノさんと結婚したいです!!」
「ポチ子は服装間違えてないかな~……」
ジャンヌの背後から何故か様式ではなく、和式の衣装を纏ったポチ子が現れる。初めて化粧を行ったのか、その顔にはコントのように白塗りに眉が太目の化粧が施しており、何人かが笑いを抑えていた。
「レノたん!!私と先にちゅーしよ!!」
「……だめ、レノと先に結婚するのは私」
「レノ様……その、ずっとお慕いしてました……」
「わぅっ……この服装、走りにくいです~」
「ちょっ……落ち着け皆……」
四人の新婦に追い詰められ、レノはどうするべきかと悩んでいると、再び扉が押し開かれる。
バタァアアアアンッ!!
今度は派手に扉が押し開かれ、全員の視線が集まると、そこには全身をフードで覆い尽くした女性が立っており、その姿を見た全員が驚愕の表情を浮かべる。
「そ、その結婚……異議あり、です!!」
『レミアッ!?』
――今まで消息不明だったレミアが半死半生の状態で現れ、彼女はふらふらな状態でありながらレノ達の元に移動し、その異様な迫力に新婦達は左右に別れる。
「レノ様と……結婚するのは、私ですぅうううっ……!!」
「ちょ、怖い!!アンデットみたいになってるぞ!!」
「す、すぐに手当てを!!」
慌てて式に参加していたセンリたちが駆けつけ、レミアを抱きかかえると治療を開始する。一体、彼女にどんな事が起きたのかは不明だが、そんな光景を楽しそうに見つめる2人組が存在した。
「あははははっ!!見ていて飽きないですね~レノさんの周囲は」
「全く……これを見るためにわざわざ戻ってきたのか」
「まあ、いいじゃないですか。これが終ればちゃんと戻りますよ」
――結婚式場にはラビットの時のように死亡してしまった女性に乗り移ったアイリィとフォルムの姿があり、2人はあの後に成仏せず、現世に引き返してレノの結婚式場に参加していた。
「死人である私達が現世に干渉する事はあまり良くないが……彼が幸せそうで何よりだな」
「そうですね。あの笑顔を見られただけでも十分ですよ」
アイリィはレミアを抱えるレノに微笑みを浮かべ、その顔を確認したフォルムは何時の間にか姉離れをしていた妹に少し寂しさを覚える一方、いい加減にこの世界から離れなければならない。
「そろそろいいだろう。私達はもうこの世界には必要ない……ここから先は彼等の世界だ」
「そういう事になりますかね。まあ、レノさんの身体に乗り移って赤ん坊として生まれ変わる事も考えましたけど……」
「止めなさい。お前が言うと冗談に聞こえない」
二人は立ち上がり、最後にアイリィは掌を振ると騒動のどさくさに紛れて結婚式場から抜け出す。
「さてと……現世に戻る前にケーキバイキングでも楽しみませんか?」
「お前という奴は……まあ、生まれ変わった後に私達が姉妹として生まれるかは分からないからな。最後ぐらいは付き合って……」
「おい」
通路を進む彼女達の後方から声を掛けられ、その声を聞いた瞬間にアイリィは冷や汗を流し、フォルムも後方から感じる謎の威圧感に恐る恐る振り返ると、
「お前たち……普通の人間じゃないな」
そこには弟の結婚式のため、黒塗りのドレスを纏って一応は参加していたホムラの姿があり、彼女は2人に視線を向けて笑みを浮かべ、
「この魔力……人じゃない、かと言って怨霊の類でもない……楽しめそうだ」
何処からかロンギヌスの槍を取り出し、怪しい雰囲気を纏いながら接近してくるホムラに対し、2人の英雄姉妹は即座に全力疾走を行う。
「ひぃいいいいっ!!急いで下さいお姉さま!!逃げるんだよぉおおおおっ!!」
「おい!!なんだあれは!?人間なのか!?人間の皮を被った悪魔じゃないのか!?」
「逃さんっ」
後方からホムラが笑みを浮かべて追跡を開始し、過去の英雄と現代の世界で最強の称号を誇る戦闘狂の鬼ごっこが開始し、その結末の知る者は誰もしらない。
――こうして、レノが預かり知らぬところで現世に舞い戻っていた英雄姉妹も騒動に巻き込まれ、恐らく今後もレノという人物の周囲には似たような騒動が繰り返されるだろう。
後に歴史の研究者達はレノの事をこのように語る。「世界の救済者」「六種族の英雄」「破壊の将」「聖女たらし」「王国の守護者」その中でも一番有名なのは「厄介事の元凶」という言葉もあり、ある意味では彼の本質をよく表現していた――
※これで完結です。きっと、レノ達はこれからも様々な出来事が待ち受けていると思いますが、この種族統合の物語はここで完結とします。
種族統合は全ての種族が和解するまでの物語として描くつもりでしたが、想像以上に主人公のレノの思い入れが強くなり、彼の人生を描いた物語になってしまいました。勿論、レノ以外にもたくさんのキャラが描けて楽しかったです。
少しだけレノ達の未来を教えますが、取りあえずアルトは結婚します。そして子供が生まれて後にレノの子供と結婚し、親戚関係になります。ゴンゾウは結局はダンゾウと分かり合えませんが、彼の家族は自分を育ててくれた親と妹だけです。ポチ子は5人ぐらい子供を産んで、実家の温泉稼業を子供の1人が受け継ぎます。リノンも幼い頃から共に過ごした人物と結婚し、その娘が後に大将軍の跡を引き継ぎます。彼女の結婚相手については敢えて黙っておきましょう。
ケンキはダンゾウと和解し、地上初のハーフでありながら巨人族の代表に選ばれます。もちろん、彼が代表の座に就く事を反対する者も多いですが、力ずくで従わせます。レフィーアも宣言通りに代表の座を辞めて娘に跡を継がせ、その後はレノノ森に訪れて隠居します。昔の彼女を知っている者には信じられない程に他種族と打ち解けており、ムミョウやフレイとも主従ではなく友人関係を築き上げます。
ウルは放浪島に帰還すると、北部山岳の白狼種の王となります。ですが、時折はレノに召喚されて地上に遊びに来ることもあり、子供が生まれた後はウルは放浪島から立ち去り、レノの家族に囲まれて余生を暮らします。
テラノは生涯将軍として王国に使え、その命を終えるまで次の世代の兵士達の育成を行います。彼の偉業は何時までも称えられ、葬式の際には数多くの人間達が参加し、聖導教会総本部で執り行われました。その一方、聖属性を修得しているセンリは人としては相当な長寿であり、ヨウカの初孫が生まれるまで彼女を見守りました。
黒猫酒場は相変わらず闘人都市で経営していますが、店主が結婚してから大々的に酒場を改築し、今では都市一番の酒場として有名です。数々の英雄たちが訪れる酒場として世界中から人が集まり、結局は本業の盗賊家業は行えませんが、結婚してからバルも丸くなり、子供達の悪影響になるような行動は行わなくなりました。
交易都市のホノカはヨウカとほぼ同時期に結婚し、彼女に相応しい相手と結婚しました。それでも交易都市を収める事が出来るのは彼女だけであり、盗賊王として君臨し続けます。
ハヤテは武者修行の旅を終え、最後に王国のレノと決闘を行い、その戦闘を最後に護衛長の座を引退します。それでも若手の育成のためにアトラス大森林に残り、何時か自分を超える弟子を作り上げるためにエルフ達を鍛え上げます。
ベータとデルタは地上の施設の後始末を行います。シュンは彼女達に従い、彼が生み出したホムンクルス達も従います。ホムラは相変わらず武者修行の旅に出ると、最終的にヤマタノオロチを打ち倒したレノの領域にまで到達するまで強さを求めます。
アリア平原には新しい都市が生み出され、レフィーアの望み通りに全ての種族が訪れる大きな都市になります。闘人都市から引っ越しをしたカリナが商人として大成し、銅像まで建てられるくらいのお金持ちになります。
他にも数多くのキャラクターのその後の人生は存在しますが、主要人物達だけの説明に抑えておきます。種族統合のリメイクを行う場合、大幅に設定が変更される事になります。投稿は未定ですが、何時か書けたらいなと思います。
ここまで読んでくださった読者の皆様に感謝します。最後まで付きあってくれた方々は本当にありがとうございます。
「綺麗だよ、コトミ」
「……照れる」
頬を赤く染めながらコトミが俯き、そんな彼女の頭を撫でやりながら、二人は新夫役を勤めるセンリの元で向かい合う。
「では……レノ、貴方は妻となるのコトミを愛する事を誓いますか?」
「誓います」
「コトミ、貴女は夫となるレノを愛する事を誓いますか?」
「……誓います」
「それではお互いの指輪を交換し、誓いの口付けを……」
衆人環視の中、レノとコトミはお互いに向い直り、指輪を外そうとした時、聖堂の扉が大きく開かれる。
『その結婚、待ったぁあああああっ!!』
扉から複数人の女子が流れ込み、最初に2人の元に辿り着いたのは巫女姫であるヨウカであり、コトミが白色を基調としたウェディングドレスに対し、彼女は桃色を含んだウェディングドレスを纏っていた。
「酷いよコトミちゃん!!レノたんと結婚したいのは私もだよ!!」
「……むう、早い者勝ち」
「よ、ヨウカ様……今は結婚式の最中ですよ……!?」
「センリもどうして黙ってたのさ!!私がレノたんの事を大好きなのは知ってるよね!?」
「え、そうなの?」
ヨウカの唐突な告白にレノは驚いた表情を浮かべ、聖堂内の人間達もざわつく。この場所には各種族の代表とその関係者が集まっており、ヨウカは大々的にレノを告白した事に動揺が走る。
「お待ちください!!私もレノ様を愛しています!!」
「じゃ、ジャンヌ!!貴女もですか!?」
「おおっ……なんか格好いいドレスだな」
ヨウカとコトミと違い、ジャンヌは露出が激しいドレスを着こんでおり、どちらかというと妹のカトレアが好みそうな服装ではあるが、姉妹というだけあって趣向が似ているのかもしれない。
「わぅんっ!!私もレノさんと結婚したいです!!」
「ポチ子は服装間違えてないかな~……」
ジャンヌの背後から何故か様式ではなく、和式の衣装を纏ったポチ子が現れる。初めて化粧を行ったのか、その顔にはコントのように白塗りに眉が太目の化粧が施しており、何人かが笑いを抑えていた。
「レノたん!!私と先にちゅーしよ!!」
「……だめ、レノと先に結婚するのは私」
「レノ様……その、ずっとお慕いしてました……」
「わぅっ……この服装、走りにくいです~」
「ちょっ……落ち着け皆……」
四人の新婦に追い詰められ、レノはどうするべきかと悩んでいると、再び扉が押し開かれる。
バタァアアアアンッ!!
今度は派手に扉が押し開かれ、全員の視線が集まると、そこには全身をフードで覆い尽くした女性が立っており、その姿を見た全員が驚愕の表情を浮かべる。
「そ、その結婚……異議あり、です!!」
『レミアッ!?』
――今まで消息不明だったレミアが半死半生の状態で現れ、彼女はふらふらな状態でありながらレノ達の元に移動し、その異様な迫力に新婦達は左右に別れる。
「レノ様と……結婚するのは、私ですぅうううっ……!!」
「ちょ、怖い!!アンデットみたいになってるぞ!!」
「す、すぐに手当てを!!」
慌てて式に参加していたセンリたちが駆けつけ、レミアを抱きかかえると治療を開始する。一体、彼女にどんな事が起きたのかは不明だが、そんな光景を楽しそうに見つめる2人組が存在した。
「あははははっ!!見ていて飽きないですね~レノさんの周囲は」
「全く……これを見るためにわざわざ戻ってきたのか」
「まあ、いいじゃないですか。これが終ればちゃんと戻りますよ」
――結婚式場にはラビットの時のように死亡してしまった女性に乗り移ったアイリィとフォルムの姿があり、2人はあの後に成仏せず、現世に引き返してレノの結婚式場に参加していた。
「死人である私達が現世に干渉する事はあまり良くないが……彼が幸せそうで何よりだな」
「そうですね。あの笑顔を見られただけでも十分ですよ」
アイリィはレミアを抱えるレノに微笑みを浮かべ、その顔を確認したフォルムは何時の間にか姉離れをしていた妹に少し寂しさを覚える一方、いい加減にこの世界から離れなければならない。
「そろそろいいだろう。私達はもうこの世界には必要ない……ここから先は彼等の世界だ」
「そういう事になりますかね。まあ、レノさんの身体に乗り移って赤ん坊として生まれ変わる事も考えましたけど……」
「止めなさい。お前が言うと冗談に聞こえない」
二人は立ち上がり、最後にアイリィは掌を振ると騒動のどさくさに紛れて結婚式場から抜け出す。
「さてと……現世に戻る前にケーキバイキングでも楽しみませんか?」
「お前という奴は……まあ、生まれ変わった後に私達が姉妹として生まれるかは分からないからな。最後ぐらいは付き合って……」
「おい」
通路を進む彼女達の後方から声を掛けられ、その声を聞いた瞬間にアイリィは冷や汗を流し、フォルムも後方から感じる謎の威圧感に恐る恐る振り返ると、
「お前たち……普通の人間じゃないな」
そこには弟の結婚式のため、黒塗りのドレスを纏って一応は参加していたホムラの姿があり、彼女は2人に視線を向けて笑みを浮かべ、
「この魔力……人じゃない、かと言って怨霊の類でもない……楽しめそうだ」
何処からかロンギヌスの槍を取り出し、怪しい雰囲気を纏いながら接近してくるホムラに対し、2人の英雄姉妹は即座に全力疾走を行う。
「ひぃいいいいっ!!急いで下さいお姉さま!!逃げるんだよぉおおおおっ!!」
「おい!!なんだあれは!?人間なのか!?人間の皮を被った悪魔じゃないのか!?」
「逃さんっ」
後方からホムラが笑みを浮かべて追跡を開始し、過去の英雄と現代の世界で最強の称号を誇る戦闘狂の鬼ごっこが開始し、その結末の知る者は誰もしらない。
――こうして、レノが預かり知らぬところで現世に舞い戻っていた英雄姉妹も騒動に巻き込まれ、恐らく今後もレノという人物の周囲には似たような騒動が繰り返されるだろう。
後に歴史の研究者達はレノの事をこのように語る。「世界の救済者」「六種族の英雄」「破壊の将」「聖女たらし」「王国の守護者」その中でも一番有名なのは「厄介事の元凶」という言葉もあり、ある意味では彼の本質をよく表現していた――
※これで完結です。きっと、レノ達はこれからも様々な出来事が待ち受けていると思いますが、この種族統合の物語はここで完結とします。
種族統合は全ての種族が和解するまでの物語として描くつもりでしたが、想像以上に主人公のレノの思い入れが強くなり、彼の人生を描いた物語になってしまいました。勿論、レノ以外にもたくさんのキャラが描けて楽しかったです。
少しだけレノ達の未来を教えますが、取りあえずアルトは結婚します。そして子供が生まれて後にレノの子供と結婚し、親戚関係になります。ゴンゾウは結局はダンゾウと分かり合えませんが、彼の家族は自分を育ててくれた親と妹だけです。ポチ子は5人ぐらい子供を産んで、実家の温泉稼業を子供の1人が受け継ぎます。リノンも幼い頃から共に過ごした人物と結婚し、その娘が後に大将軍の跡を引き継ぎます。彼女の結婚相手については敢えて黙っておきましょう。
ケンキはダンゾウと和解し、地上初のハーフでありながら巨人族の代表に選ばれます。もちろん、彼が代表の座に就く事を反対する者も多いですが、力ずくで従わせます。レフィーアも宣言通りに代表の座を辞めて娘に跡を継がせ、その後はレノノ森に訪れて隠居します。昔の彼女を知っている者には信じられない程に他種族と打ち解けており、ムミョウやフレイとも主従ではなく友人関係を築き上げます。
ウルは放浪島に帰還すると、北部山岳の白狼種の王となります。ですが、時折はレノに召喚されて地上に遊びに来ることもあり、子供が生まれた後はウルは放浪島から立ち去り、レノの家族に囲まれて余生を暮らします。
テラノは生涯将軍として王国に使え、その命を終えるまで次の世代の兵士達の育成を行います。彼の偉業は何時までも称えられ、葬式の際には数多くの人間達が参加し、聖導教会総本部で執り行われました。その一方、聖属性を修得しているセンリは人としては相当な長寿であり、ヨウカの初孫が生まれるまで彼女を見守りました。
黒猫酒場は相変わらず闘人都市で経営していますが、店主が結婚してから大々的に酒場を改築し、今では都市一番の酒場として有名です。数々の英雄たちが訪れる酒場として世界中から人が集まり、結局は本業の盗賊家業は行えませんが、結婚してからバルも丸くなり、子供達の悪影響になるような行動は行わなくなりました。
交易都市のホノカはヨウカとほぼ同時期に結婚し、彼女に相応しい相手と結婚しました。それでも交易都市を収める事が出来るのは彼女だけであり、盗賊王として君臨し続けます。
ハヤテは武者修行の旅を終え、最後に王国のレノと決闘を行い、その戦闘を最後に護衛長の座を引退します。それでも若手の育成のためにアトラス大森林に残り、何時か自分を超える弟子を作り上げるためにエルフ達を鍛え上げます。
ベータとデルタは地上の施設の後始末を行います。シュンは彼女達に従い、彼が生み出したホムンクルス達も従います。ホムラは相変わらず武者修行の旅に出ると、最終的にヤマタノオロチを打ち倒したレノの領域にまで到達するまで強さを求めます。
アリア平原には新しい都市が生み出され、レフィーアの望み通りに全ての種族が訪れる大きな都市になります。闘人都市から引っ越しをしたカリナが商人として大成し、銅像まで建てられるくらいのお金持ちになります。
他にも数多くのキャラクターのその後の人生は存在しますが、主要人物達だけの説明に抑えておきます。種族統合のリメイクを行う場合、大幅に設定が変更される事になります。投稿は未定ですが、何時か書けたらいなと思います。
ここまで読んでくださった読者の皆様に感謝します。最後まで付きあってくれた方々は本当にありがとうございます。
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