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大迷宮編 〈前半編〉
ハヤテの目的
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(逃げろって言ってるのか?罠……いや)
ハヤテは明らかに自分の「間合い」の領域に入っている自分に対して攻撃を仕掛けず、逃げようとした瞬間に攻撃を行う可能性もあるが、何となくだがレノは彼は信じられる気がした。
「さあ……行きやすよ」
「……っ!!」
ダァンッ‼
レノはハヤテが動き出す前に上空に跳躍し、そのまま瞬脚で空中を駆け出す。その姿にエルフ達は驚愕の声を上げ、
「な、なんだあれは⁉」
「空を……走っている⁉」
「あんな魔法見た事ない……」
空中を移動する事は森人族の戦士ならば誰でも可能だが、レノのように空中を駆け出すように高速移動できる者はいない。そのまま彼は勢いよく空中を駆け抜け、噴水広場から離れる。
「面白い移動方法ですが……逃がしやせんよ‼」
ハヤテも勢いよく跳躍し、建物の屋根を駆け巡ってレノの後を追跡する。すぐに他のエルフ達も続くが、彼の方が圧倒的に早く、徐々に距離が生まれる。
(何処まで逃げればいいんだ……? )
空中から降下し、レノも屋根の上に降り立つ。この大集落は元々は守護戦士達の住処であり、彼等が王国に向けて出動したため、予想よりも集落内のエルフの数は少ない。それでもいつまでも同じ場所に待機していては危険であり、レノは隠れられる場所が無いか探すと、
「……おっと、そっちは危ないですよ‼」
「っ⁉」
後方からハヤテに声を掛けられ、振り返ると何時の間にか自分の背後にまで迫っており、屋根の上に腰を落ち着けていた。気配に敏感なはずのレノでさえも気付くのが遅かったことから、もしかしたら彼もフウカ同様に自分の気配を絶つ術を持っているのかもしれない。
「ふふふっ……どうやら英雄さんにも苦手な物があるようでやんすね……あんたの膨大な魔力は居場所を教えてくれやしたよ」
「魔力感知か……」
「わっしはある事情で両目が使いません……ですが、瞼を開いているようにはっきりと周囲の存在を掴むことができやす。特に兄さんのような強すぎる魔力の持ち主を探し出すのは容易い事ですからね」
「なるほど……」
レノの膨大な魔力は魔力感知を得意とする者には分かりやすいらしく、確かにレノは自分の魔力を隠蔽する方法は知らない。今までに隠蔽する必要が無く、そもそも敵側で魔力感知を得意とする者はあまりいなかったのも原因である。
ハヤテはゆっくりと懐から緑色のペンダントを取り出し、どうやら結界石で造られたペンダントであり、レノに手渡す。
「これを付けて下さい……大丈夫、罠ではないでやんす」
「その変な訛りも生まれつきなの?」
「わっしはこことは違う場所の生まれでしてね。あまり気にしないでくれやす」
「……これは?」
「兄さんの魔力を隠蔽する魔道具ですよ。フウカさんがよく愛用してる代物で、結界石に魔力を注ぎ込めば気配を遮断してくれる優れものでしてね」
「隠密の魔石みたいだな……」
レノはペンダントを素直に受け取り、首に装着して魔力を注ぎ込む。罠の可能性もあったが、仮にペンダントが爆発物だったとしても魔鎧を全身で覆う事で致命傷は避けられる。レノは結界石のペンダントに魔力を送り込むと、不意に周囲の空間に揺らめきが生じ、すぐに元に戻る。
「これで安心、というわけではないでしょうが……姿を見られない限りは兄さんの存在がばれることはありやせん。さあ、今のうちにこの家を少しばかり拝借させて貰いましょう」
ハヤテは屋根の上から飛び降り、街路からレノを手招きする。彼の目的が何なのかは分からないが、一応は時間稼ぎは達成したため、ここは彼に従って後に続く。
「失礼しやすよ……どうやら留守の様ですね」
「今、鍵はどうやって開けた?」
「生憎と人間の国と違って、わっしらの領土の治安は平和その物でしてね。盗人なんて存在しないので鍵なんてないんですよ」
「ホノカが盗み放題だな……」
建物の中は出動した守護戦士の家なのか、住民の気配はなく、ハヤテは傍に転がっていた椅子に座り込む。この家の家主は慌てて出かけて行ったのか、あちこちの家具が散乱しており、レノは窓の様子を確認する。
『くそっ‼何処に行った⁉』
『ハヤテ様の手助けをしないと……‼』
『こっちの方か⁉』
エルフの兵士たちが街路を行き交っており、すぐにレノは身を隠す。彼等はそのまま走り去るのを確認すると、ハヤテと向き直る。
「……色々と聞きたい事はあるけど、まずは助けてくれてありがとう」
「助けた……というんでしょうかね? わっしとしては面倒事に巻き込んで申し訳ない気持ちですが」
「ん?」
「……一先ず、どうしてわっしが兄さんを助けたのかを説明しやしょうか」
ハヤテはゆっくりと腰の長剣を机に立て掛け、レノに向き直る。瞼が開いていないはずなのだが、はっきりとレノの位置を特定できるらしく、現在の彼は気配を遮断するペンダントを使用しているにも関わらずに詳しい位置を把握している。
(心眼って奴かな? それとも第六感? )
彼がどのような方法で自分の居場所を察知しているのかは気になったが、今はハヤテの話に聞くことが重要であり、こうしている間にもコウシュン達の身に何かが起きているかも知れない。
「まず、わっしが兄さんを助けたのは長老会の暴走を知ったからです。あの人たちは上手く隠しているようですが、わっしの目は誤魔化せません」
「目、閉じてるじゃん」
「これは一本取られやしたね。まあ、偉そうに言いましたがわっしも長老会の暴走が気付いた時は、既にレフィーア様が攫われた後でした」
――三人の護衛長のハヤテは、最近の長老会の不審な動きを1人だけ察知していたらしく、単独で彼等の調査を行っていたらしい。護衛長の中でも一番の年長者であり、実力者である彼はすぐに長老会の背後に謎の人物が関係している事を突き止める。
半年ほど前に長老会の主であるレイラの元にある「魔術師」が護衛として採用され、彼女は常日頃からレイラと行動を共にしており、同時に彼女が現れた時期から長老会の不可解な行動が確認されている。その内容は王国に関する内密の調査が活発化になり、そしてあの「闘人都市」での長老会の配下である「緑影」の暴走事件にも関わっている節があった。
彼の調査によると、闘人都市での緑影の行動は表向きは「レイラ」による指示だったが、実際のところはこの魔術師が提案を行い、レイラが採用した事が判明した。最近になって護衛に採用され、更には短期間でレイラに地下雨期、彼女から厚い信頼を受ける魔術師にハヤテは不信を抱き、独自で身辺を調査する。
だが、どういう事なのか魔術師の素性は一切掴めず、何時の間にか長老会の内部に入り込み、レイラの傍に仕えていた事しか分からず、彼女の過去に関する事は何も分からなかった。
ハヤテが内密に魔術師の調査を行っている間、突如としてバルトロス王国が各地のエルフ達が住んでいるという集落を大軍で襲撃しているという報告がこの大集落に送られ、すぐに守護戦士が出動する。
しかし、ハヤテだけは王国が襲撃してきたという報に疑問を抱き、少し調査しただけでその報告が虚偽だと判明し、今回の出来事が長老会の自作自演だった事を突き止めた。
ハヤテは明らかに自分の「間合い」の領域に入っている自分に対して攻撃を仕掛けず、逃げようとした瞬間に攻撃を行う可能性もあるが、何となくだがレノは彼は信じられる気がした。
「さあ……行きやすよ」
「……っ!!」
ダァンッ‼
レノはハヤテが動き出す前に上空に跳躍し、そのまま瞬脚で空中を駆け出す。その姿にエルフ達は驚愕の声を上げ、
「な、なんだあれは⁉」
「空を……走っている⁉」
「あんな魔法見た事ない……」
空中を移動する事は森人族の戦士ならば誰でも可能だが、レノのように空中を駆け出すように高速移動できる者はいない。そのまま彼は勢いよく空中を駆け抜け、噴水広場から離れる。
「面白い移動方法ですが……逃がしやせんよ‼」
ハヤテも勢いよく跳躍し、建物の屋根を駆け巡ってレノの後を追跡する。すぐに他のエルフ達も続くが、彼の方が圧倒的に早く、徐々に距離が生まれる。
(何処まで逃げればいいんだ……? )
空中から降下し、レノも屋根の上に降り立つ。この大集落は元々は守護戦士達の住処であり、彼等が王国に向けて出動したため、予想よりも集落内のエルフの数は少ない。それでもいつまでも同じ場所に待機していては危険であり、レノは隠れられる場所が無いか探すと、
「……おっと、そっちは危ないですよ‼」
「っ⁉」
後方からハヤテに声を掛けられ、振り返ると何時の間にか自分の背後にまで迫っており、屋根の上に腰を落ち着けていた。気配に敏感なはずのレノでさえも気付くのが遅かったことから、もしかしたら彼もフウカ同様に自分の気配を絶つ術を持っているのかもしれない。
「ふふふっ……どうやら英雄さんにも苦手な物があるようでやんすね……あんたの膨大な魔力は居場所を教えてくれやしたよ」
「魔力感知か……」
「わっしはある事情で両目が使いません……ですが、瞼を開いているようにはっきりと周囲の存在を掴むことができやす。特に兄さんのような強すぎる魔力の持ち主を探し出すのは容易い事ですからね」
「なるほど……」
レノの膨大な魔力は魔力感知を得意とする者には分かりやすいらしく、確かにレノは自分の魔力を隠蔽する方法は知らない。今までに隠蔽する必要が無く、そもそも敵側で魔力感知を得意とする者はあまりいなかったのも原因である。
ハヤテはゆっくりと懐から緑色のペンダントを取り出し、どうやら結界石で造られたペンダントであり、レノに手渡す。
「これを付けて下さい……大丈夫、罠ではないでやんす」
「その変な訛りも生まれつきなの?」
「わっしはこことは違う場所の生まれでしてね。あまり気にしないでくれやす」
「……これは?」
「兄さんの魔力を隠蔽する魔道具ですよ。フウカさんがよく愛用してる代物で、結界石に魔力を注ぎ込めば気配を遮断してくれる優れものでしてね」
「隠密の魔石みたいだな……」
レノはペンダントを素直に受け取り、首に装着して魔力を注ぎ込む。罠の可能性もあったが、仮にペンダントが爆発物だったとしても魔鎧を全身で覆う事で致命傷は避けられる。レノは結界石のペンダントに魔力を送り込むと、不意に周囲の空間に揺らめきが生じ、すぐに元に戻る。
「これで安心、というわけではないでしょうが……姿を見られない限りは兄さんの存在がばれることはありやせん。さあ、今のうちにこの家を少しばかり拝借させて貰いましょう」
ハヤテは屋根の上から飛び降り、街路からレノを手招きする。彼の目的が何なのかは分からないが、一応は時間稼ぎは達成したため、ここは彼に従って後に続く。
「失礼しやすよ……どうやら留守の様ですね」
「今、鍵はどうやって開けた?」
「生憎と人間の国と違って、わっしらの領土の治安は平和その物でしてね。盗人なんて存在しないので鍵なんてないんですよ」
「ホノカが盗み放題だな……」
建物の中は出動した守護戦士の家なのか、住民の気配はなく、ハヤテは傍に転がっていた椅子に座り込む。この家の家主は慌てて出かけて行ったのか、あちこちの家具が散乱しており、レノは窓の様子を確認する。
『くそっ‼何処に行った⁉』
『ハヤテ様の手助けをしないと……‼』
『こっちの方か⁉』
エルフの兵士たちが街路を行き交っており、すぐにレノは身を隠す。彼等はそのまま走り去るのを確認すると、ハヤテと向き直る。
「……色々と聞きたい事はあるけど、まずは助けてくれてありがとう」
「助けた……というんでしょうかね? わっしとしては面倒事に巻き込んで申し訳ない気持ちですが」
「ん?」
「……一先ず、どうしてわっしが兄さんを助けたのかを説明しやしょうか」
ハヤテはゆっくりと腰の長剣を机に立て掛け、レノに向き直る。瞼が開いていないはずなのだが、はっきりとレノの位置を特定できるらしく、現在の彼は気配を遮断するペンダントを使用しているにも関わらずに詳しい位置を把握している。
(心眼って奴かな? それとも第六感? )
彼がどのような方法で自分の居場所を察知しているのかは気になったが、今はハヤテの話に聞くことが重要であり、こうしている間にもコウシュン達の身に何かが起きているかも知れない。
「まず、わっしが兄さんを助けたのは長老会の暴走を知ったからです。あの人たちは上手く隠しているようですが、わっしの目は誤魔化せません」
「目、閉じてるじゃん」
「これは一本取られやしたね。まあ、偉そうに言いましたがわっしも長老会の暴走が気付いた時は、既にレフィーア様が攫われた後でした」
――三人の護衛長のハヤテは、最近の長老会の不審な動きを1人だけ察知していたらしく、単独で彼等の調査を行っていたらしい。護衛長の中でも一番の年長者であり、実力者である彼はすぐに長老会の背後に謎の人物が関係している事を突き止める。
半年ほど前に長老会の主であるレイラの元にある「魔術師」が護衛として採用され、彼女は常日頃からレイラと行動を共にしており、同時に彼女が現れた時期から長老会の不可解な行動が確認されている。その内容は王国に関する内密の調査が活発化になり、そしてあの「闘人都市」での長老会の配下である「緑影」の暴走事件にも関わっている節があった。
彼の調査によると、闘人都市での緑影の行動は表向きは「レイラ」による指示だったが、実際のところはこの魔術師が提案を行い、レイラが採用した事が判明した。最近になって護衛に採用され、更には短期間でレイラに地下雨期、彼女から厚い信頼を受ける魔術師にハヤテは不信を抱き、独自で身辺を調査する。
だが、どういう事なのか魔術師の素性は一切掴めず、何時の間にか長老会の内部に入り込み、レイラの傍に仕えていた事しか分からず、彼女の過去に関する事は何も分からなかった。
ハヤテが内密に魔術師の調査を行っている間、突如としてバルトロス王国が各地のエルフ達が住んでいるという集落を大軍で襲撃しているという報告がこの大集落に送られ、すぐに守護戦士が出動する。
しかし、ハヤテだけは王国が襲撃してきたという報に疑問を抱き、少し調査しただけでその報告が虚偽だと判明し、今回の出来事が長老会の自作自演だった事を突き止めた。
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