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大迷宮編 〈前半編〉
結界侵入
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「よし……行くぞ」
「余分に回復薬を持ってきておいて良かったね」
「助かりました」
レノ達はホノカが持参していた魔力を回復させるマナ・ポーションを飲み込み、フウカとの対戦で消費した魔力を回復させる。特にミキを憑依させているレミアは魔力消費が激しく、彼女は余分に回復薬を持参する。
魔力を回復させるだけならレノの魔力供給の能力の方が確実で迅速に回復できるが、ここから先は激戦が想像されており、出来る事なら一番の戦力であるレノに無駄に魔力を消費させるわけにはいかない。
「よし……頼むぞ姉ちゃん」
「ああ……アイギス」
眼の前に広がる集落を覆う結界に向け、ホノカはアイギスを構えると、瞬時に守護壁が展開される。今度は全員を覆い包むのではなく、結界にアーチ状の守護壁が発動し、空間に出入口が形成される。
「最初からこうして置けばよかったね」
「ひゅうっ♪頼りになるな姉ちゃん」
「とは言え、アイギスは一度使用すると次に発動するまでに時間が掛かる。それに守護壁を展開するのにも時間が掛かるからあまり頼りに出来ないね」
「結界を潜り抜けられるだけで十分ですよ。ほら、さっさと行きましょう」
レノ達は結界を潜り抜け、遂に集落の内部に入り込む。湖の上に造られているとはいえ、しっかりとした木の板で覆われており、巨大な船に乗り込んだ感覚に陥る。揺れも全くなく、板の下がどのように湖に固定されているのかは分からないが、これならば地面の上を移動するのと変わらず動くことが出来る。
「ここがエルフの集落……」
「案外、地味なもんだろ? 他の都市と比べて派手さがねえからな。まあ、名産品は幾つかあるが……」
想像に反して集落はレノが嘗て住んでいた深淵の森と大差なく、特徴があるとすればあらゆる建物が木造で構成されており、やたらと花壇や植物があちこちに埋め込まれている。コウシュンは周囲を確認し、人影は見当たないように見えるが、確かに視線は感じる。
「……くるぞ‼」
コウシュンの言葉に反応するように周囲の建物から人影が飛び出し、全身が漆黒の装束に覆われた男女が出現する。全員が間違いなく森人族の「緑影」であり、弓矢を構えてくる。
「たく、ゴキブリ共が……一気に駆け抜けるぞ‼」
「乱刃‼」
「セイントフォース‼」
レノとミキが同時に砲撃魔法を放出し、前方に群がる男達に射出する。相手も手練れ揃いであり、彼等は2人の魔法を回避するが、激しい爆発が生じる。
ドォオオオンッ‼
「よし、行くぞぉっ‼」
爆発を切っ掛けにレノ達は駆け出し、目指す場所は大集落の中心部に存在する大樹であり、地上から接近を試みる。
「迂闊に飛ぶなよ‼空を飛んだら格好の的だ‼建物を盾代わりにして移動しろ‼」
「すっかりリーダー気取りですね」
「別にいいんじゃない?」
「こういう時こそ、この指輪が役に立つ」
レノは瞬脚で建物の上を移動し、コウシュンもその後に続く。ベータとミキは狙撃されないように地上すれすれの低空飛行を行い、ホノカだけはレノから借りた指輪で次々と転移する。
「コウシュン‼この裏切り者が‼」
「てめえらに言われる筋はねえなぁっ‼」
ガキィンッ‼
建物の間から影達が剣を引き抜いて姿を現し、コウシュンに切りかかる。彼は即座に長剣で弾き返し、すぐにレノが援護に回る。
「紫電‼」
「ぐああっ⁉」
「ありがとよ‼」
「うぐっ⁉」
1人をレノの電流で痺れさせ、もう1人をコウシュンが腹部を蹴り上げてそのまま建物の下に落下させる。だが、立ち止まっている間にも後方から影達が追跡し、2人に襲い掛かる。
「死ね‼」
「ふっ‼」
「ワンパターンなんだよ‼乱刃‼」
「「うわぁあああっ⁉」」
吹き矢を放とうとした影達にレノは掌を構え、一網打尽にするために三日月状の嵐の刃を放つ。嵐属性を得意とする彼等には効果が薄いが、それでも吹き飛ばすほどの効果はある。
「ちっ……‼弱い奴を狙え‼」
「それは誰の事だい?」
「なっ⁉」
恐らくは緑影の中でも統率する立場だと思われる男が建物の上で指示を与える中、後方からホノカが姿を現し、そのまま彼の背中を押して突き落とす。
「うおおおおっ⁉」
「た、隊長‼」
「貴様‼」
「おっと、逃げるが勝ちだね」
ガシャアアアンッ‼
派手に隊長格の男性が下に積み込まれていた木箱に衝突し、それを見た周囲の影達がホノカに弓を構えるが、既に彼女は転移して離れた場所に移動していた。
「な、なんだこいつは⁉」
「だ~か~ら~……効きませんて、毒なんて」
ベータに向けて吹き矢を放つ影達が動揺し、生憎と終末者の肉体である彼女に毒針など刺さらない。彼女はそのまま気にせずに移動し、ミキも並行して飛行する。
「面倒ですね……加速‼」
ビュオォオオッ‼
ミキは一気に飛行速度を加速させ、そのまま突き抜ける。それに習って他の者達も速度を上げ、レノ達は一気に集落の住宅街の方向へ移動する。
「うわっ⁉」
「な、何だ⁉」
「人間⁉どうしてここに⁉」
「あれって、コウシュンさんじゃないか⁉」
住宅街にまで移動すると、一般人と思われるエルフ達もちらほらと姿を現し、混乱する彼等を潜り抜けてレノ達は移動する。
「この人たちは?」
「何も知らねえ一般人だ‼長老会に脅されて、集落の外にも出られねえ‼出来れば手を出すな‼」
「正直、邪魔ですね‼」
大勢のエルフの人混みを掻き分け、レノ達は緑葉塔に向けて移動を行う。人混みに紛れる事で影達の追跡を撒くことが出来ないかと考えたが、
「死ね‼」
「うわっ?」
「油断すんな‼ 一般人に化けた奴等も混じってやがる‼」
「ぐはっ⁉」
混乱する一般人を装った影が姿を現し、レノに向けて剣を振るうが、すぐにコウシュンが首元を強打して気絶させる。
「そいつらは人間だ‼殺せ‼」
「人間だと⁉」
「どうしてここに……」
緑影たちが一般人たちにレノ達を始末するように指示を与えるが、彼等の大半は混乱を起こし、その隙にレノ達は通り抜ける。大分進んだように思えたが、まだ中心地の大樹まで距離が存在し、一気に移動したいが人混みや影が邪魔で進めない。
「そこをどけ‼ 貴様等何をしている‼」
「やべ、守備兵まで来やがった‼」
「守備兵?」
「この集落を守備する兵士たちだ‼強行突破するぞ‼」
エルフにしては珍しく鎧で武装した集団が姿を現し、街路を塞ぐように並び立つ。建物の屋根にも無数の弓矢を構えたエルフ達が存在し、一般人が大勢いるにも関わらずに武器を構える。
「どうする?」
「仕方ねえ‼レノちゃん、やっちまえ‼」
「いいの?」
「それなりに鍛えられている連中だ‼ 遠慮せずにやっちまえ‼」
「了解‼」
バチィイイイッ‼
レノは右足に電流を纏わせ、そのままサッカーボールを蹴るように放つ。
「雷斧‼」
ズドォオオオンッ‼
「「うわぁあああああああっ⁉」」
右足から巨大な雷が放出され、そのまま街路を塞いでいた兵士たちに直撃し、一気に数十人単位のエルフ達が吹き飛ばされる。
「余分に回復薬を持ってきておいて良かったね」
「助かりました」
レノ達はホノカが持参していた魔力を回復させるマナ・ポーションを飲み込み、フウカとの対戦で消費した魔力を回復させる。特にミキを憑依させているレミアは魔力消費が激しく、彼女は余分に回復薬を持参する。
魔力を回復させるだけならレノの魔力供給の能力の方が確実で迅速に回復できるが、ここから先は激戦が想像されており、出来る事なら一番の戦力であるレノに無駄に魔力を消費させるわけにはいかない。
「よし……頼むぞ姉ちゃん」
「ああ……アイギス」
眼の前に広がる集落を覆う結界に向け、ホノカはアイギスを構えると、瞬時に守護壁が展開される。今度は全員を覆い包むのではなく、結界にアーチ状の守護壁が発動し、空間に出入口が形成される。
「最初からこうして置けばよかったね」
「ひゅうっ♪頼りになるな姉ちゃん」
「とは言え、アイギスは一度使用すると次に発動するまでに時間が掛かる。それに守護壁を展開するのにも時間が掛かるからあまり頼りに出来ないね」
「結界を潜り抜けられるだけで十分ですよ。ほら、さっさと行きましょう」
レノ達は結界を潜り抜け、遂に集落の内部に入り込む。湖の上に造られているとはいえ、しっかりとした木の板で覆われており、巨大な船に乗り込んだ感覚に陥る。揺れも全くなく、板の下がどのように湖に固定されているのかは分からないが、これならば地面の上を移動するのと変わらず動くことが出来る。
「ここがエルフの集落……」
「案外、地味なもんだろ? 他の都市と比べて派手さがねえからな。まあ、名産品は幾つかあるが……」
想像に反して集落はレノが嘗て住んでいた深淵の森と大差なく、特徴があるとすればあらゆる建物が木造で構成されており、やたらと花壇や植物があちこちに埋め込まれている。コウシュンは周囲を確認し、人影は見当たないように見えるが、確かに視線は感じる。
「……くるぞ‼」
コウシュンの言葉に反応するように周囲の建物から人影が飛び出し、全身が漆黒の装束に覆われた男女が出現する。全員が間違いなく森人族の「緑影」であり、弓矢を構えてくる。
「たく、ゴキブリ共が……一気に駆け抜けるぞ‼」
「乱刃‼」
「セイントフォース‼」
レノとミキが同時に砲撃魔法を放出し、前方に群がる男達に射出する。相手も手練れ揃いであり、彼等は2人の魔法を回避するが、激しい爆発が生じる。
ドォオオオンッ‼
「よし、行くぞぉっ‼」
爆発を切っ掛けにレノ達は駆け出し、目指す場所は大集落の中心部に存在する大樹であり、地上から接近を試みる。
「迂闊に飛ぶなよ‼空を飛んだら格好の的だ‼建物を盾代わりにして移動しろ‼」
「すっかりリーダー気取りですね」
「別にいいんじゃない?」
「こういう時こそ、この指輪が役に立つ」
レノは瞬脚で建物の上を移動し、コウシュンもその後に続く。ベータとミキは狙撃されないように地上すれすれの低空飛行を行い、ホノカだけはレノから借りた指輪で次々と転移する。
「コウシュン‼この裏切り者が‼」
「てめえらに言われる筋はねえなぁっ‼」
ガキィンッ‼
建物の間から影達が剣を引き抜いて姿を現し、コウシュンに切りかかる。彼は即座に長剣で弾き返し、すぐにレノが援護に回る。
「紫電‼」
「ぐああっ⁉」
「ありがとよ‼」
「うぐっ⁉」
1人をレノの電流で痺れさせ、もう1人をコウシュンが腹部を蹴り上げてそのまま建物の下に落下させる。だが、立ち止まっている間にも後方から影達が追跡し、2人に襲い掛かる。
「死ね‼」
「ふっ‼」
「ワンパターンなんだよ‼乱刃‼」
「「うわぁあああっ⁉」」
吹き矢を放とうとした影達にレノは掌を構え、一網打尽にするために三日月状の嵐の刃を放つ。嵐属性を得意とする彼等には効果が薄いが、それでも吹き飛ばすほどの効果はある。
「ちっ……‼弱い奴を狙え‼」
「それは誰の事だい?」
「なっ⁉」
恐らくは緑影の中でも統率する立場だと思われる男が建物の上で指示を与える中、後方からホノカが姿を現し、そのまま彼の背中を押して突き落とす。
「うおおおおっ⁉」
「た、隊長‼」
「貴様‼」
「おっと、逃げるが勝ちだね」
ガシャアアアンッ‼
派手に隊長格の男性が下に積み込まれていた木箱に衝突し、それを見た周囲の影達がホノカに弓を構えるが、既に彼女は転移して離れた場所に移動していた。
「な、なんだこいつは⁉」
「だ~か~ら~……効きませんて、毒なんて」
ベータに向けて吹き矢を放つ影達が動揺し、生憎と終末者の肉体である彼女に毒針など刺さらない。彼女はそのまま気にせずに移動し、ミキも並行して飛行する。
「面倒ですね……加速‼」
ビュオォオオッ‼
ミキは一気に飛行速度を加速させ、そのまま突き抜ける。それに習って他の者達も速度を上げ、レノ達は一気に集落の住宅街の方向へ移動する。
「うわっ⁉」
「な、何だ⁉」
「人間⁉どうしてここに⁉」
「あれって、コウシュンさんじゃないか⁉」
住宅街にまで移動すると、一般人と思われるエルフ達もちらほらと姿を現し、混乱する彼等を潜り抜けてレノ達は移動する。
「この人たちは?」
「何も知らねえ一般人だ‼長老会に脅されて、集落の外にも出られねえ‼出来れば手を出すな‼」
「正直、邪魔ですね‼」
大勢のエルフの人混みを掻き分け、レノ達は緑葉塔に向けて移動を行う。人混みに紛れる事で影達の追跡を撒くことが出来ないかと考えたが、
「死ね‼」
「うわっ?」
「油断すんな‼ 一般人に化けた奴等も混じってやがる‼」
「ぐはっ⁉」
混乱する一般人を装った影が姿を現し、レノに向けて剣を振るうが、すぐにコウシュンが首元を強打して気絶させる。
「そいつらは人間だ‼殺せ‼」
「人間だと⁉」
「どうしてここに……」
緑影たちが一般人たちにレノ達を始末するように指示を与えるが、彼等の大半は混乱を起こし、その隙にレノ達は通り抜ける。大分進んだように思えたが、まだ中心地の大樹まで距離が存在し、一気に移動したいが人混みや影が邪魔で進めない。
「そこをどけ‼ 貴様等何をしている‼」
「やべ、守備兵まで来やがった‼」
「守備兵?」
「この集落を守備する兵士たちだ‼強行突破するぞ‼」
エルフにしては珍しく鎧で武装した集団が姿を現し、街路を塞ぐように並び立つ。建物の屋根にも無数の弓矢を構えたエルフ達が存在し、一般人が大勢いるにも関わらずに武器を構える。
「どうする?」
「仕方ねえ‼レノちゃん、やっちまえ‼」
「いいの?」
「それなりに鍛えられている連中だ‼ 遠慮せずにやっちまえ‼」
「了解‼」
バチィイイイッ‼
レノは右足に電流を纏わせ、そのままサッカーボールを蹴るように放つ。
「雷斧‼」
ズドォオオオンッ‼
「「うわぁあああああああっ⁉」」
右足から巨大な雷が放出され、そのまま街路を塞いでいた兵士たちに直撃し、一気に数十人単位のエルフ達が吹き飛ばされる。
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