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剣乱武闘 覇者編
真紅と紅蓮
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レノとゴンゾウの決着から少しだけ時を遡り、2人から離れたホムラとエンはお互いに炎を放出して試合場の岩石を溶解させながら移動し続けていた。
「しつこい奴だ」
「てめえには言われたくねえ‼」
ドガァアアンッ‼
真紅と紅蓮の炎が爆ぜ、2人の通過した地面がが焼き焦がされる。ホムラとエンは掌に火球を形成し、同時に炎を噴射する。
「焔」
「絶炎」
ゴォオオオオッ……‼
ホムラの掌から真紅の炎、エンの掌から漆黒の炎が放たれ、衝突した瞬間に大爆発が生じる。どちらも炎属性を極めているだけはあり、普通の人間よりは火属性に対する耐性は強いが、岩石を溶解させるほどの威力の爆発に巻き込まれるては無事では済まない。
ここまで移動する間にも何度もお互いの炎を衝突させ、単純な破壊力はホムラの方が上手だが、エンの炎は纏わりついて消えにくいため、迂闊には近づけない。
(戦りにくい……)
珍しくホムラは眉を顰め、ここまで思い通りにならない相手はホノカ以来である。自分の炎を真っ向から対抗し、更には岩石を盾に逃げ続けるため、距離が詰められない。単純な身体能力は自分の方が上だと思っていたが、エンという男は逃げ足だけは異常に速い。
「絶火‼」
「ちっ……」
ズドォンッ‼
岩石を貫通し、死角から向かってくる紅蓮の槍を回避し、ホムラは舌打ちする。彼女の反射神経ならば不意打ちだろうと対応できるが、相手の居所を掴めないのでは反撃できない。一気にこの周辺を焼き尽くすかと考えたが、以前と比べてホムラも無制限に炎を生み出せるわけではなく、時間が掛かってしまう。
「黒流炎」
エンの声が響き渡り、今度は何をする気なのかとホムラは声のした方角に振り返ると、そこには異様な光景が広がっていた。
ジュワァアアアアッ……‼
まるで火山流のように黒い炎が地面から押し寄せられ、ホムラの元に迫る。彼女はすぐにすぐ傍の岩石の上に移動し、地面に流れ込む黒炎を確認する。
「これも炎なのか……面白い」
地面を黒く染める炎を確認し、ホムラは笑みを浮かべる。先ほどは馬鹿にしたが、こんな芸当は彼女には真似できず、自分とは性質が違う炎を操るエンに感心する一方、このままでは足場が無くなってしまう。
ズブズブッ……‼
ホムラが避難した岩石も飲み込まれ始め、既に熱を帯びている。彼女は周囲を確認し、まだ比較的無事な岩石に向けて跳躍する。
ダァンッ‼
(……奴は何処だ? )
岩石から新しい岩石へと跳躍を繰り返し、ホムラは地面を覆う黒炎を確認し、恐らくエンはこの炎の中に身を隠している。この世界の魔法の原則は「自分の魔法ならば自分を傷つかない」という法則であり、恐らくは地面を覆いつくした黒炎の何処かにあの男は隠れていると判断し、ホムラは位置を探す。
あまり得意ではない魔力感知に頼ろうとしたが、すぐに中止する。レノと違い、彼女の魔力感知はそれほど優れてはおらず、第一に周囲一帯の地面に流れ込む黒炎によって上手く感知できない。
「まさか私が炎に追い詰められる日が来るとはな……」
自分が最も得意とする炎属性の魔法により、自分が追い込まれる状況に陥るなど一度も考えた事も無く、ホムラはこの状況を打破する方法を考える。黒炎を生み出している大本であるエンを見つけ出し、打ち倒せば自然と地面に広がる黒炎も消散するのだろうが、位置が掴めない限りはどうしようもない。
「仕方ない……あいつとの戦いまで取って置こうかと思ったが」
ボウッ……‼
ホムラは両手を合わせ、火球を形成する。今までの物と違い、その輝きは小規模の「太陽」を想像させ、圧縮させた彼女の魔力を表現している。レノが長年の努力と経験で天属性を習得したが、彼女は幼少の頃から炎を操れ、この年齢まで扱い続けた。
「陽光(サン)」
次の瞬間、ホムラの手元の火球が光り輝き、次の瞬間に巨大な火柱が誕生する。ホムラが立っていた岩石が飲み込まれ、彼女はその場から跳躍して離れる。
ズドォオオオオオンッ‼
火柱はそのまま上昇し、やがてある程度の距離まで登り詰めると、先ほど飲み込んだ岩石が放出され、無数の火山弾が降り注ぐ。
ドゴォオオオンッ‼ズガァアアンッ‼
まるで隕石のように溶岩と化した岩石の欠片が降り注ぎ、地面を覆う黒炎に衝突する。その光景は正に世界の終わりが来たのではないかと思えるほどに壮絶であり、観客達は目を離せない。
ドォオオオオンッ‼
火柱から火山弾が尽きた頃、ホムラは上空から黒炎が覆っている地面の全体図を確認し、すぐに違和感に気が付く。
「そこか」
黒炎がやたらと揺らめく場所を発見し、彼女は一気に落下する。右腕に火炎を纏わせ、長年の直感を頼りに地面に向けて突き刺す。
「火炎槍」
――ズドォオオンッ‼
地面に炎の槍を突き刺し、ホムラはその感触に笑みを浮かべ、次の瞬間に地面を覆っていた黒炎が激しく揺れ動く。
「ぐぁあああっ⁉」
彼女が槍を突き刺した地面から悲鳴が上がり、黒炎の中から人の腕が出現する。やがて、地面を覆っていた黒炎が徐々に薄らぎ、ホムラは地面にうつ伏せで倒れるエンを発見する。
「て、てめぇっ……⁉」
「ほう、まだ喋れる余裕があるのは流石だな」
どうやらホムラの火炎槍はエンの肩に命中していたらしく、そのまま彼女は黒炎が消え去った地面に着地する。大分焼け焦げて高熱を発しているが、熱耐性がある彼女には問題はなく、そのまま腕を上げて無理やり肩を突き刺しているエンを立ち上がらせる。
「ぐああっ⁉」
「思ったよりも楽しめたが、そろそろ終わりだ」
「く、くそがぁっ……姫さんの身体、傷つけやがって……‼」
エンはレミアの身体に憑依した存在であり、彼がレミアの中に戻れば元の姿に戻るが、その際の傷はレミアが受け継ぐことはない。但し、憑依中に大怪我を負えば負うほど彼女の魔力が消耗し、下手をしたら魔力枯渇状態に陥って死亡してしまう。
肩を貫いた炎を振り払おうとするが、激痛で集中力が乱れ、彼にはもう魔法も発現出来ない。そもそも今までの魔法の使用だけでも彼の魔力は底を突き、これ以上は動けない。
「殺しはしない。失格になるからな」
「けっ……そりゃどう……ぐほぉっ⁉」
ズゥンッ‼
皮肉を告げようとしたエンの腹部にホムラの拳が決まり、彼はそのまま地面に倒れこもうとし、寸前でホムラに裾を掴まれ、
「邪魔だ」
「おぐっ……⁉」
そのまま勢いよく試合場の端にまで投擲され、エンは派手に土煙を上げて倒れこむ。それを確認したホムラは後方を振り返ると、どうやらあちらの方も終わったことを確信し、焼け焦げた地面を歩みながら首を鳴らす。
「準備運動にはなったか……」
キマイラ、エンとの戦闘で身体も温まり、彼女はこれで思う存分に戦えることを確認し、こちらに向かってくる人影に笑みを浮かべる。前回の時よりも大きく成長した相手に期待する一方、今回は一切の邪魔が入らないという状況に不安もある。
――自分がたった一人の弟を殺さないのかという不安と、それを上回る強敵へと成長したレノとの戦闘の期待感を胸に、彼女はゆっくりと歩む。
「しつこい奴だ」
「てめえには言われたくねえ‼」
ドガァアアンッ‼
真紅と紅蓮の炎が爆ぜ、2人の通過した地面がが焼き焦がされる。ホムラとエンは掌に火球を形成し、同時に炎を噴射する。
「焔」
「絶炎」
ゴォオオオオッ……‼
ホムラの掌から真紅の炎、エンの掌から漆黒の炎が放たれ、衝突した瞬間に大爆発が生じる。どちらも炎属性を極めているだけはあり、普通の人間よりは火属性に対する耐性は強いが、岩石を溶解させるほどの威力の爆発に巻き込まれるては無事では済まない。
ここまで移動する間にも何度もお互いの炎を衝突させ、単純な破壊力はホムラの方が上手だが、エンの炎は纏わりついて消えにくいため、迂闊には近づけない。
(戦りにくい……)
珍しくホムラは眉を顰め、ここまで思い通りにならない相手はホノカ以来である。自分の炎を真っ向から対抗し、更には岩石を盾に逃げ続けるため、距離が詰められない。単純な身体能力は自分の方が上だと思っていたが、エンという男は逃げ足だけは異常に速い。
「絶火‼」
「ちっ……」
ズドォンッ‼
岩石を貫通し、死角から向かってくる紅蓮の槍を回避し、ホムラは舌打ちする。彼女の反射神経ならば不意打ちだろうと対応できるが、相手の居所を掴めないのでは反撃できない。一気にこの周辺を焼き尽くすかと考えたが、以前と比べてホムラも無制限に炎を生み出せるわけではなく、時間が掛かってしまう。
「黒流炎」
エンの声が響き渡り、今度は何をする気なのかとホムラは声のした方角に振り返ると、そこには異様な光景が広がっていた。
ジュワァアアアアッ……‼
まるで火山流のように黒い炎が地面から押し寄せられ、ホムラの元に迫る。彼女はすぐにすぐ傍の岩石の上に移動し、地面に流れ込む黒炎を確認する。
「これも炎なのか……面白い」
地面を黒く染める炎を確認し、ホムラは笑みを浮かべる。先ほどは馬鹿にしたが、こんな芸当は彼女には真似できず、自分とは性質が違う炎を操るエンに感心する一方、このままでは足場が無くなってしまう。
ズブズブッ……‼
ホムラが避難した岩石も飲み込まれ始め、既に熱を帯びている。彼女は周囲を確認し、まだ比較的無事な岩石に向けて跳躍する。
ダァンッ‼
(……奴は何処だ? )
岩石から新しい岩石へと跳躍を繰り返し、ホムラは地面を覆う黒炎を確認し、恐らくエンはこの炎の中に身を隠している。この世界の魔法の原則は「自分の魔法ならば自分を傷つかない」という法則であり、恐らくは地面を覆いつくした黒炎の何処かにあの男は隠れていると判断し、ホムラは位置を探す。
あまり得意ではない魔力感知に頼ろうとしたが、すぐに中止する。レノと違い、彼女の魔力感知はそれほど優れてはおらず、第一に周囲一帯の地面に流れ込む黒炎によって上手く感知できない。
「まさか私が炎に追い詰められる日が来るとはな……」
自分が最も得意とする炎属性の魔法により、自分が追い込まれる状況に陥るなど一度も考えた事も無く、ホムラはこの状況を打破する方法を考える。黒炎を生み出している大本であるエンを見つけ出し、打ち倒せば自然と地面に広がる黒炎も消散するのだろうが、位置が掴めない限りはどうしようもない。
「仕方ない……あいつとの戦いまで取って置こうかと思ったが」
ボウッ……‼
ホムラは両手を合わせ、火球を形成する。今までの物と違い、その輝きは小規模の「太陽」を想像させ、圧縮させた彼女の魔力を表現している。レノが長年の努力と経験で天属性を習得したが、彼女は幼少の頃から炎を操れ、この年齢まで扱い続けた。
「陽光(サン)」
次の瞬間、ホムラの手元の火球が光り輝き、次の瞬間に巨大な火柱が誕生する。ホムラが立っていた岩石が飲み込まれ、彼女はその場から跳躍して離れる。
ズドォオオオオオンッ‼
火柱はそのまま上昇し、やがてある程度の距離まで登り詰めると、先ほど飲み込んだ岩石が放出され、無数の火山弾が降り注ぐ。
ドゴォオオオンッ‼ズガァアアンッ‼
まるで隕石のように溶岩と化した岩石の欠片が降り注ぎ、地面を覆う黒炎に衝突する。その光景は正に世界の終わりが来たのではないかと思えるほどに壮絶であり、観客達は目を離せない。
ドォオオオオンッ‼
火柱から火山弾が尽きた頃、ホムラは上空から黒炎が覆っている地面の全体図を確認し、すぐに違和感に気が付く。
「そこか」
黒炎がやたらと揺らめく場所を発見し、彼女は一気に落下する。右腕に火炎を纏わせ、長年の直感を頼りに地面に向けて突き刺す。
「火炎槍」
――ズドォオオンッ‼
地面に炎の槍を突き刺し、ホムラはその感触に笑みを浮かべ、次の瞬間に地面を覆っていた黒炎が激しく揺れ動く。
「ぐぁあああっ⁉」
彼女が槍を突き刺した地面から悲鳴が上がり、黒炎の中から人の腕が出現する。やがて、地面を覆っていた黒炎が徐々に薄らぎ、ホムラは地面にうつ伏せで倒れるエンを発見する。
「て、てめぇっ……⁉」
「ほう、まだ喋れる余裕があるのは流石だな」
どうやらホムラの火炎槍はエンの肩に命中していたらしく、そのまま彼女は黒炎が消え去った地面に着地する。大分焼け焦げて高熱を発しているが、熱耐性がある彼女には問題はなく、そのまま腕を上げて無理やり肩を突き刺しているエンを立ち上がらせる。
「ぐああっ⁉」
「思ったよりも楽しめたが、そろそろ終わりだ」
「く、くそがぁっ……姫さんの身体、傷つけやがって……‼」
エンはレミアの身体に憑依した存在であり、彼がレミアの中に戻れば元の姿に戻るが、その際の傷はレミアが受け継ぐことはない。但し、憑依中に大怪我を負えば負うほど彼女の魔力が消耗し、下手をしたら魔力枯渇状態に陥って死亡してしまう。
肩を貫いた炎を振り払おうとするが、激痛で集中力が乱れ、彼にはもう魔法も発現出来ない。そもそも今までの魔法の使用だけでも彼の魔力は底を突き、これ以上は動けない。
「殺しはしない。失格になるからな」
「けっ……そりゃどう……ぐほぉっ⁉」
ズゥンッ‼
皮肉を告げようとしたエンの腹部にホムラの拳が決まり、彼はそのまま地面に倒れこもうとし、寸前でホムラに裾を掴まれ、
「邪魔だ」
「おぐっ……⁉」
そのまま勢いよく試合場の端にまで投擲され、エンは派手に土煙を上げて倒れこむ。それを確認したホムラは後方を振り返ると、どうやらあちらの方も終わったことを確信し、焼け焦げた地面を歩みながら首を鳴らす。
「準備運動にはなったか……」
キマイラ、エンとの戦闘で身体も温まり、彼女はこれで思う存分に戦えることを確認し、こちらに向かってくる人影に笑みを浮かべる。前回の時よりも大きく成長した相手に期待する一方、今回は一切の邪魔が入らないという状況に不安もある。
――自分がたった一人の弟を殺さないのかという不安と、それを上回る強敵へと成長したレノとの戦闘の期待感を胸に、彼女はゆっくりと歩む。
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