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真章 〈終末の使者編〉
海王竜
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海王石を設置してから1時間の時が流れ、流石に何時までも変わらない状況に皆が警戒を緩めかけたとき、海面に異変が訪れた。
「大渦が発生したぞぉっ‼」
船島の南端部に配置された兵士の誰かが叫び声を上げ、言葉通りに海面に巨大な渦が誕生する。不可思議なことに間近で渦が発生しているにも関わらず、船島が引き寄せられる様子は見えず、代わりに海中から無数の魚人が水飛沫を派手に巻き上げながら姿を現す。
「「ギョギョギョッ‼」」
奇怪な鳴き声を挙げながら、人間の大人並の大きさの魚人たちが次々と出現し、船島に向けて着地する。予想通り、いや予想以上の数であり、一気に数百の魚人が船島に乗り上げてくる。
「全隊‼ 武器を構え‼ やれ‼」
「「うおぉおおおおっ‼」」
「人間に後れを取るな‼ 我らも行くぞ‼」
「「はっ‼」」
六種族の兵士たちが入り乱れながらも動き、魚人達との激しい戦闘が始まる。各所に存在する大船の甲板にて魚人たちが登り上げ、餌である人間達に襲撃し、各種族の精鋭部隊も応戦に入る。流石は伝説獣と戦う事を想定して厳選された人材であり、兵士たちは慣れない船の上でも見事に戦闘を行う。
「ふんっ‼」
「せいっ‼」
「王国を舐めるな‼」
「グゲェッ⁉」
ズバァアアアッ‼
バルトロス王国のストームナイツ騎士団は南側に配置されており、彼等はテンペスト騎士団に規模は負けるが、それでも大陸内では指折りの騎士団であり、1人1人が並の兵士とは比べ物にならない実力を誇る。アルトも一時期は所属しており、彼らはあらゆる武芸に秀でている。
「うおぉおおおおっ‼」
「グギャアァアアッ⁉」
「ふんっ‼」
「ギャウッ⁉」
ドゴォオオオンッ‼
騎士団の中には巨人族の兵士も混じっており、彼等は六種族の中では最も海に出ることが多い「漁師」の家系であり、大きな銛を片手に魚人たちを薙ぎ払う。この時のためにダンゾウが呼び寄せた数十年の付き合いがある配下であり、彼等は魔物との船上戦に慣れており、魚人たちを屠る。
「人間と魚人に後れを取るな‼ 我々も出るぞ‼」
「はっ‼」
ズドドドッ‼
レフィーアの護衛役を勤めるカイザンが複数の森人族の戦士を連れて動き出し、彼等は肉体強化と風属性の魔法によって軽快に船の上を飛び回り、空中で弓矢を構え、魚人達だけを狙い撃つ。
「グギィッ⁉」
「ガァアアッ⁉」
マシンガンのように降り注ぐ矢の雨に魚人たちが射抜かれるが、さらに追撃するように上空に待機していた人魚族の部隊が収集し、数人同士が集まって掌を翳し、空中に「水の槍」を造り出す。
「とりゃ~‼」
「私達の都市を返せ~‼」
「え~い‼」
ズドォンッ‼
人魚たちが上空から水の槍を射出し、そのまま傷ついた魚人達に叩き付ける。上空から放たれた槍の形をした水の塊は加速し、例え相手が相性の悪い海中の生物だろうが当たれば無傷では済まず、魚人たちを怯ませる。
「おお~……凄い光景」
「言ってる場合ですか‼レノさん、私達も……」
「落ち着け、君たちは切り札なんだぞ。迂闊に動くな」
「も、申し訳ありません……」
戦斧を片手にアルカディア号から降りようとしたジャンヌに獣王が叱りつけ、聖剣の所有者である2人が余計な戦闘をさせる訳には行かず、本命であるリバイアサンが出現した時に聖剣を使用できないほどに疲労していたら意味はない。
ジャンヌは自分の迂闊な行動に反省し、それでも船島で戦う兵士たちを確認しながら自分だけが戦えないことに動けない事に拳を握りしめ、いつでも出撃できるように待機する。
「ウォンッ‼」
「お前はここにいろ。事情を知らない兵士が間違ってお前を襲い掛かるかも知れない」
「グルルルッ……‼」
「……めっ」
「クゥ~ンッ……」
血が滾るとばかりに今にも飛び降りそうなウルをコトミが叱りつけ、レノは状況を確認する。船島の各所では魚人たちとの激しい攻防戦が繰り広げられ、現在の状況はこちら側の有利に思えるが、相手は次々と海中から姿を現し、尽きる様子がない。
この数日の間にどれほど魚人が増殖したのかは分からないが、船島全体が取り囲まれており、徐々にだが戦線が押されているように思える。
「くっ……数が多すぎる。俺も出るぞ‼」
「ふざけるな‼大将の貴様が迂闊に出るとは何事だ‼」
「しかし……」
「落ち着きなよ。まだ状況は五分だ。それにいざという時はバルトロス国王が提案した例の作戦もある。今は僕たちの兵士を信じよう」
「しかし……少しずつだが押されているぞ」
代表達が会話をする中、レノは南側の方が押されていることに勘付き、どうやら大渦が発生している南端の方から魚人たちが集中しているのは間違いない。
「く、くそっ……‼数が多すぎる‼」
「こ、これ以上は持ちこたえられんぞ‼」
「仕方ない‼退け‼この船は放棄する‼」
「「シャアァアアアアッ‼」」
遂には南側に存在する船の1つが魚人たちの大群に押し込まれ、兵士たちが抑えきれずに船外へと退却する。甲板に居た兵士たち全員が退くのを確認すると、部隊の隊長が事前に渡された筒状の魔道具を取り出す。
「行け‼」
ドォオオンッ‼
筒に取り付けられた紐を引き、まるで照明弾を想像させる魔弾が放出され、それを見た船島の中腹部に配置している魔術師部隊が動き出す。
「合図だ‼ 放て‼」
「「フレイムランサー‼」」
事前に詠唱を終え、準備を行っていた王国の魔術師部隊が杖先を空に向けて放出し、次の瞬間に数十発の槍の形をした火の塊が照明弾が打ち上げられた船に的中する。
「グゲェッ⁉」
「ギギギッ……‼」
上空から放たれる火炎の槍に魚人たちは驚愕し、船上から移動しようとした時、一本の火の槍がマストの部分に固定された火属性の魔石が大量に収納されている袋に的中し、
――ズガァアアアンッ‼
「「イギャアァアアアアアアッ⁉」」
次の瞬間、船島全体が震えたのではないかという衝撃が走り、大量の魚人たちが群がっていた大川が爆発を起こす。この船島作戦に使用されたすべての船には大量の火属性の魔石が設置されており、いざという時は船を犠牲にして魚人たちを葬る作戦もアルトが提案していたのだ。
この火属性の魔石を利用した作戦は魔王討伐大戦にも利用されており、アルトはこの船島作戦を考え付いた時から船を犠牲にして魚人を一網打尽にする方法も考えていた。無論、船同士を大木で連結させている以上、他の船にも爆炎が回る事を考慮して人魚たちが消火活動を行えるように上空に配置し、船島の氷が砕け散らない程度に爆発の威力を抑えているが。
「おお~……すごいな、一気に300体ぐらいは倒したんじゃない?」
「……でも、またいっぱい出てきた」
アルカディア号から黒煙が舞う船島の南端部を確認し、相当数の魚人が爆発に飲み込まれたはずだが、すぐに海面の大渦から新手の魚人たちが姿を現す
「大渦が発生したぞぉっ‼」
船島の南端部に配置された兵士の誰かが叫び声を上げ、言葉通りに海面に巨大な渦が誕生する。不可思議なことに間近で渦が発生しているにも関わらず、船島が引き寄せられる様子は見えず、代わりに海中から無数の魚人が水飛沫を派手に巻き上げながら姿を現す。
「「ギョギョギョッ‼」」
奇怪な鳴き声を挙げながら、人間の大人並の大きさの魚人たちが次々と出現し、船島に向けて着地する。予想通り、いや予想以上の数であり、一気に数百の魚人が船島に乗り上げてくる。
「全隊‼ 武器を構え‼ やれ‼」
「「うおぉおおおおっ‼」」
「人間に後れを取るな‼ 我らも行くぞ‼」
「「はっ‼」」
六種族の兵士たちが入り乱れながらも動き、魚人達との激しい戦闘が始まる。各所に存在する大船の甲板にて魚人たちが登り上げ、餌である人間達に襲撃し、各種族の精鋭部隊も応戦に入る。流石は伝説獣と戦う事を想定して厳選された人材であり、兵士たちは慣れない船の上でも見事に戦闘を行う。
「ふんっ‼」
「せいっ‼」
「王国を舐めるな‼」
「グゲェッ⁉」
ズバァアアアッ‼
バルトロス王国のストームナイツ騎士団は南側に配置されており、彼等はテンペスト騎士団に規模は負けるが、それでも大陸内では指折りの騎士団であり、1人1人が並の兵士とは比べ物にならない実力を誇る。アルトも一時期は所属しており、彼らはあらゆる武芸に秀でている。
「うおぉおおおおっ‼」
「グギャアァアアッ⁉」
「ふんっ‼」
「ギャウッ⁉」
ドゴォオオオンッ‼
騎士団の中には巨人族の兵士も混じっており、彼等は六種族の中では最も海に出ることが多い「漁師」の家系であり、大きな銛を片手に魚人たちを薙ぎ払う。この時のためにダンゾウが呼び寄せた数十年の付き合いがある配下であり、彼等は魔物との船上戦に慣れており、魚人たちを屠る。
「人間と魚人に後れを取るな‼ 我々も出るぞ‼」
「はっ‼」
ズドドドッ‼
レフィーアの護衛役を勤めるカイザンが複数の森人族の戦士を連れて動き出し、彼等は肉体強化と風属性の魔法によって軽快に船の上を飛び回り、空中で弓矢を構え、魚人達だけを狙い撃つ。
「グギィッ⁉」
「ガァアアッ⁉」
マシンガンのように降り注ぐ矢の雨に魚人たちが射抜かれるが、さらに追撃するように上空に待機していた人魚族の部隊が収集し、数人同士が集まって掌を翳し、空中に「水の槍」を造り出す。
「とりゃ~‼」
「私達の都市を返せ~‼」
「え~い‼」
ズドォンッ‼
人魚たちが上空から水の槍を射出し、そのまま傷ついた魚人達に叩き付ける。上空から放たれた槍の形をした水の塊は加速し、例え相手が相性の悪い海中の生物だろうが当たれば無傷では済まず、魚人たちを怯ませる。
「おお~……凄い光景」
「言ってる場合ですか‼レノさん、私達も……」
「落ち着け、君たちは切り札なんだぞ。迂闊に動くな」
「も、申し訳ありません……」
戦斧を片手にアルカディア号から降りようとしたジャンヌに獣王が叱りつけ、聖剣の所有者である2人が余計な戦闘をさせる訳には行かず、本命であるリバイアサンが出現した時に聖剣を使用できないほどに疲労していたら意味はない。
ジャンヌは自分の迂闊な行動に反省し、それでも船島で戦う兵士たちを確認しながら自分だけが戦えないことに動けない事に拳を握りしめ、いつでも出撃できるように待機する。
「ウォンッ‼」
「お前はここにいろ。事情を知らない兵士が間違ってお前を襲い掛かるかも知れない」
「グルルルッ……‼」
「……めっ」
「クゥ~ンッ……」
血が滾るとばかりに今にも飛び降りそうなウルをコトミが叱りつけ、レノは状況を確認する。船島の各所では魚人たちとの激しい攻防戦が繰り広げられ、現在の状況はこちら側の有利に思えるが、相手は次々と海中から姿を現し、尽きる様子がない。
この数日の間にどれほど魚人が増殖したのかは分からないが、船島全体が取り囲まれており、徐々にだが戦線が押されているように思える。
「くっ……数が多すぎる。俺も出るぞ‼」
「ふざけるな‼大将の貴様が迂闊に出るとは何事だ‼」
「しかし……」
「落ち着きなよ。まだ状況は五分だ。それにいざという時はバルトロス国王が提案した例の作戦もある。今は僕たちの兵士を信じよう」
「しかし……少しずつだが押されているぞ」
代表達が会話をする中、レノは南側の方が押されていることに勘付き、どうやら大渦が発生している南端の方から魚人たちが集中しているのは間違いない。
「く、くそっ……‼数が多すぎる‼」
「こ、これ以上は持ちこたえられんぞ‼」
「仕方ない‼退け‼この船は放棄する‼」
「「シャアァアアアアッ‼」」
遂には南側に存在する船の1つが魚人たちの大群に押し込まれ、兵士たちが抑えきれずに船外へと退却する。甲板に居た兵士たち全員が退くのを確認すると、部隊の隊長が事前に渡された筒状の魔道具を取り出す。
「行け‼」
ドォオオンッ‼
筒に取り付けられた紐を引き、まるで照明弾を想像させる魔弾が放出され、それを見た船島の中腹部に配置している魔術師部隊が動き出す。
「合図だ‼ 放て‼」
「「フレイムランサー‼」」
事前に詠唱を終え、準備を行っていた王国の魔術師部隊が杖先を空に向けて放出し、次の瞬間に数十発の槍の形をした火の塊が照明弾が打ち上げられた船に的中する。
「グゲェッ⁉」
「ギギギッ……‼」
上空から放たれる火炎の槍に魚人たちは驚愕し、船上から移動しようとした時、一本の火の槍がマストの部分に固定された火属性の魔石が大量に収納されている袋に的中し、
――ズガァアアアンッ‼
「「イギャアァアアアアアアッ⁉」」
次の瞬間、船島全体が震えたのではないかという衝撃が走り、大量の魚人たちが群がっていた大川が爆発を起こす。この船島作戦に使用されたすべての船には大量の火属性の魔石が設置されており、いざという時は船を犠牲にして魚人たちを葬る作戦もアルトが提案していたのだ。
この火属性の魔石を利用した作戦は魔王討伐大戦にも利用されており、アルトはこの船島作戦を考え付いた時から船を犠牲にして魚人を一網打尽にする方法も考えていた。無論、船同士を大木で連結させている以上、他の船にも爆炎が回る事を考慮して人魚たちが消火活動を行えるように上空に配置し、船島の氷が砕け散らない程度に爆発の威力を抑えているが。
「おお~……すごいな、一気に300体ぐらいは倒したんじゃない?」
「……でも、またいっぱい出てきた」
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