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魔王大戦編
砂漠での決闘
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――鳳凰学園にてバルトロス王国の精鋭部隊とロスト・ナンバーズの決戦が開始された同時刻、交易都市が存在するアマラ砂漠には2人の女性が向かい合っていた。周囲には砂丘と巨大な鮫の形をした飛行船の残骸が墜落しており、他に人影は見えない。片方は黒塗りの服を着こんで真紅の槍を掲げており、もう片方は全身を薄手の服で右手に日本刀を想像させる武器を握りしめていた。
交易都市の所有者である「ホノカ」そして最強のダークエルフである「ホムラ」は向かい合い、片方は笑みを浮かべ、もう片方は面倒そうに溜息を吐きながら、一定の距離を保っていた。
「全く……しつこい奴だね君も」
「そういうな。苦労して、こんな暑苦しい場所にまで足を運んだんだ」
「この場所に立ち寄ろうとする森人族は君ぐらいだよ」
ホノカは愛刀のクサナギを握りしめ、ホムラはゲイ・ボルグを軽く振り翳し、能力を発動させる
ブゥンッ――!!
槍の先端部に異変が生じ、空間が揺らぎ始める。全ての聖遺物の中でも異質な能力であり、あらゆるものを「消滅」させる力を所持している。恐らくはどんな存在も掻き消す事が可能であり。正に武器系統の聖遺物の中では頂点に位置した武具で間違いない。
ホノカはフライングシャーク号で交易都市に帰還中、突然のホムラの襲撃を受けて墜落してしまい、逃げ場がない状況で一騎打ちという形に持ち込まれる。幸いにも船員は既に避難させており、ここでなら周囲の被害も考えずにクサナギの全力を引き出せる。
「お前には色々と学ばせてもらった……痛みを感じる暇も無く、殺してやる」
「それはどうも……だが、僕もただやられるわけにはいかないからね」
「期待している」
クサナギに嵐を纏わせ、ホノカは両手で握り締めるとホムラは笑みを浮かべ、やっと決着がつけられるのかと構えるが、すぐに眉を顰め、
「待て」
「ん?」
「……ふんっ!」
ブォンッ!!
ホムラが後方に向けて槍を振り抜いた瞬間、衝撃波のような物が広がり、砂丘が抉り取られる。これは消滅の力ではなく純粋な彼女の身体能力による素振りであり、派手に砂煙が舞い上がったため、ホノカは眉を顰めて口元を覆う。
『……ほう、気付かれるとはな』
舞い上がった砂煙の中から1人の女性が姿を現し、2人は疑問を浮かぶ。どちらも見覚えのない相手であり、耳の大きさから森人族である事が分かるが、どういう事か服の類を一切装備していない。まるでボディペイントのように身体中に黒塗りの「紋様」が刻まれていた。
女は無駄な肉が無い程に鍛えこまれた肉体であり、森人族特有の優れた容姿をしている。しかし、全身から醸し出す雰囲気は異様であり、周囲の空気が一気に重くなったように感じられた。
「誰だ……君の知り合いかい?」
「こんな痴女など知らん」
『言ってくれるな……私の力を受け継いでいるからと言って、あまり調子に乗るなよ』
女の声音は独特で妙に頭に響き、まるで魔導電話越しに話しかけられているように感じられ、ホノカは新たに現れた得体の知れない相手に警戒しながらも、不意に右手から違和感を感じ取る。同時にホムラも左肩を抑え、目の前の女に視線を向けたまま動かない。
2人の右手と左肩にはそれぞれ「転移」と「炎」の聖痕が刻まれており、強い発熱を起こしている。すぐに察しの良い彼女達は女の正体に気が付き、
「……魔王か」
『返してもらうぞ。私の力と槍を』
「これはこれは……わざわざ自分から出向くとは」
相手が魔王(リーリス)という事に対し、特に驚いた風も無く2人は身構え、そんな彼女達にリーリスはゆっくりと歩み寄り、ホノカに視線を向け、
『まずはお前からだ……返してもらうぞ』
「断ると言ったら?」
『軽口もそこまでだ』
リーリスは左腕を見せつけ、まるでU字型の「磁石」を想像させる紋様に光が灯り、瞬時に周囲の砂漠に異変が生じる。無数の砂丘の中から黒い砂が舞い上がり、リーリスの上部へ集まってくる。
「まさか……!?」
すぐにホノカが現在立っている場所の砂漠には大漁の「砂鉄」が混じっている事に気が付き、事前にアイリィから聞いていた「磁力の聖痕」の能力を思い出し、魔王は磁力にで砂漠の中に存在する砂鉄を操作しようとしている事に気が付き、瞬時に自分も転移魔方陣を発動させ、ホムラも面倒気に槍を構える。
『喰らえ』
空中に浮き上がった大量の砂鉄が頭上から放たれ、ホノカは転移魔方陣から「アイギス」を取り出し、ホムラは右手を構えると、
「守護せよ!!」
「燃え尽きろ」
――ドォオオオオオンッ!!
周囲一帯に轟音が響き渡り、大量の砂鉄が辺り一面に舞い散り、残ったのは自分を中心にアイギスの防護壁を張ったホノカと、炎属性の爆炎で砂鉄を蹴散らした2人の姿があり、何時の間にかリーリスが地上から姿を消していた。
『なるほど……流石に私の力を使いこなしているだけはある』
上空から声が響き渡り、見上げるとそこには砂鉄によって形成したと思われる「黒雲」を想像させる乗り物に仁王立ちするリーリスの姿があり、彼女は余裕のつもりなのか笑みを浮かべて見下ろす。
『だが……何処まで耐え切れるかな?』
ゴゴゴゴッ……!!
左腕を天に掲げた瞬間、地震が発生したかのように地面が揺れ動き、ホノカは大きく目を見開く。彼女の視界一面に広がる砂丘から砂鉄が浮き上がり、先ほどよりも比べ切れない量の黒砂がリーリスの元に集まり、
『さあ……死ぬまで私を楽しませろ』
大量の砂鉄が収集し、やがて巨大な蛇を想像させる形状へと変化し、まるでバジリスクを想像させる「黒蛇」が誕生し、そのまま大きく口を開いて2人に目掛けて放たれた。
「ちっ……」
「これはまずいっ」
自分たちに向かってくる砂鉄の大蛇に対し、ホノカとホムラは避けきれないと判断して武器を構え、同時に攻撃を行う。
「薙ぎ払え!!」
「焔」
ズガァアアアアアンッ……!!
黒蛇の口元に目掛けてクサナギの竜巻と爆炎が同時に放たれ、そのまま周囲一帯に砂鉄を飛び散らせながら瓦解するかと思われたが、
ゴゴゴゴッ……!!
まるで時間を撒き戻したように消散したはずの砂鉄が浮き上がり、再び収集されて元の形に戻る。それを確認してホノカは本体を倒さない限りは何時までも黒蛇が復活する事を察知し、彼女よりも先に気付いたホムラが動き出す。
「消え失せろ悪霊!!」
ドォンッ!!
下が砂地にも関わらず、ホムラはまるでレノの瞬脚のように跳躍し、槍を構えながら空中に佇んでいるリーリスに向けて突進する。
『ふんっ』
向かってくるホムラに対してリーリスは腕を振り払う動作を行い、すぐに砂丘から大量の砂鉄が湧き上がり、横方向から向い来る彼女の身体に衝突してそのまま吹き飛ばす。
「ちっ……」
ドゴォオオンッ!!
自分の身体に纏わりつく砂鉄を彼女は完全無詠唱で爆炎を発現させ、そのまま燃やし尽くす。磁力は熱に弱く、操られた砂鉄を高温で熱すれば機能を失う。ホムラは地面に着地し、空中に滞在しているリーリスに視線を向け、右手を向ける。
「燃えろ」
ドゴォオオオオンッ!!
一瞬にして10メートル級の巨大な「火球」を生み出し、そのまま砲弾のように放つ。
『色々とやるな』
だが、接近してくる火球に対してリーリスは今度は右足の太腿の「水滴」を想像させる形状の紋様を輝かせ、媒介も無しに唐突に大量の水が出現し、彼女を覆い囲む。
ジュワァアアアッ……!!
火球が水の防護壁に触れた瞬間に煙が舞い上がり、そのまま掻き消えてしまう。相性的には水属性の方が確かに有利ではあるが、あれほどの規模の火球を完全に蒸発させるなど予想外であり、ホノカは動揺を隠せない。
『諦めろ。お前達の能力は私には通用しない』
交易都市の所有者である「ホノカ」そして最強のダークエルフである「ホムラ」は向かい合い、片方は笑みを浮かべ、もう片方は面倒そうに溜息を吐きながら、一定の距離を保っていた。
「全く……しつこい奴だね君も」
「そういうな。苦労して、こんな暑苦しい場所にまで足を運んだんだ」
「この場所に立ち寄ろうとする森人族は君ぐらいだよ」
ホノカは愛刀のクサナギを握りしめ、ホムラはゲイ・ボルグを軽く振り翳し、能力を発動させる
ブゥンッ――!!
槍の先端部に異変が生じ、空間が揺らぎ始める。全ての聖遺物の中でも異質な能力であり、あらゆるものを「消滅」させる力を所持している。恐らくはどんな存在も掻き消す事が可能であり。正に武器系統の聖遺物の中では頂点に位置した武具で間違いない。
ホノカはフライングシャーク号で交易都市に帰還中、突然のホムラの襲撃を受けて墜落してしまい、逃げ場がない状況で一騎打ちという形に持ち込まれる。幸いにも船員は既に避難させており、ここでなら周囲の被害も考えずにクサナギの全力を引き出せる。
「お前には色々と学ばせてもらった……痛みを感じる暇も無く、殺してやる」
「それはどうも……だが、僕もただやられるわけにはいかないからね」
「期待している」
クサナギに嵐を纏わせ、ホノカは両手で握り締めるとホムラは笑みを浮かべ、やっと決着がつけられるのかと構えるが、すぐに眉を顰め、
「待て」
「ん?」
「……ふんっ!」
ブォンッ!!
ホムラが後方に向けて槍を振り抜いた瞬間、衝撃波のような物が広がり、砂丘が抉り取られる。これは消滅の力ではなく純粋な彼女の身体能力による素振りであり、派手に砂煙が舞い上がったため、ホノカは眉を顰めて口元を覆う。
『……ほう、気付かれるとはな』
舞い上がった砂煙の中から1人の女性が姿を現し、2人は疑問を浮かぶ。どちらも見覚えのない相手であり、耳の大きさから森人族である事が分かるが、どういう事か服の類を一切装備していない。まるでボディペイントのように身体中に黒塗りの「紋様」が刻まれていた。
女は無駄な肉が無い程に鍛えこまれた肉体であり、森人族特有の優れた容姿をしている。しかし、全身から醸し出す雰囲気は異様であり、周囲の空気が一気に重くなったように感じられた。
「誰だ……君の知り合いかい?」
「こんな痴女など知らん」
『言ってくれるな……私の力を受け継いでいるからと言って、あまり調子に乗るなよ』
女の声音は独特で妙に頭に響き、まるで魔導電話越しに話しかけられているように感じられ、ホノカは新たに現れた得体の知れない相手に警戒しながらも、不意に右手から違和感を感じ取る。同時にホムラも左肩を抑え、目の前の女に視線を向けたまま動かない。
2人の右手と左肩にはそれぞれ「転移」と「炎」の聖痕が刻まれており、強い発熱を起こしている。すぐに察しの良い彼女達は女の正体に気が付き、
「……魔王か」
『返してもらうぞ。私の力と槍を』
「これはこれは……わざわざ自分から出向くとは」
相手が魔王(リーリス)という事に対し、特に驚いた風も無く2人は身構え、そんな彼女達にリーリスはゆっくりと歩み寄り、ホノカに視線を向け、
『まずはお前からだ……返してもらうぞ』
「断ると言ったら?」
『軽口もそこまでだ』
リーリスは左腕を見せつけ、まるでU字型の「磁石」を想像させる紋様に光が灯り、瞬時に周囲の砂漠に異変が生じる。無数の砂丘の中から黒い砂が舞い上がり、リーリスの上部へ集まってくる。
「まさか……!?」
すぐにホノカが現在立っている場所の砂漠には大漁の「砂鉄」が混じっている事に気が付き、事前にアイリィから聞いていた「磁力の聖痕」の能力を思い出し、魔王は磁力にで砂漠の中に存在する砂鉄を操作しようとしている事に気が付き、瞬時に自分も転移魔方陣を発動させ、ホムラも面倒気に槍を構える。
『喰らえ』
空中に浮き上がった大量の砂鉄が頭上から放たれ、ホノカは転移魔方陣から「アイギス」を取り出し、ホムラは右手を構えると、
「守護せよ!!」
「燃え尽きろ」
――ドォオオオオオンッ!!
周囲一帯に轟音が響き渡り、大量の砂鉄が辺り一面に舞い散り、残ったのは自分を中心にアイギスの防護壁を張ったホノカと、炎属性の爆炎で砂鉄を蹴散らした2人の姿があり、何時の間にかリーリスが地上から姿を消していた。
『なるほど……流石に私の力を使いこなしているだけはある』
上空から声が響き渡り、見上げるとそこには砂鉄によって形成したと思われる「黒雲」を想像させる乗り物に仁王立ちするリーリスの姿があり、彼女は余裕のつもりなのか笑みを浮かべて見下ろす。
『だが……何処まで耐え切れるかな?』
ゴゴゴゴッ……!!
左腕を天に掲げた瞬間、地震が発生したかのように地面が揺れ動き、ホノカは大きく目を見開く。彼女の視界一面に広がる砂丘から砂鉄が浮き上がり、先ほどよりも比べ切れない量の黒砂がリーリスの元に集まり、
『さあ……死ぬまで私を楽しませろ』
大量の砂鉄が収集し、やがて巨大な蛇を想像させる形状へと変化し、まるでバジリスクを想像させる「黒蛇」が誕生し、そのまま大きく口を開いて2人に目掛けて放たれた。
「ちっ……」
「これはまずいっ」
自分たちに向かってくる砂鉄の大蛇に対し、ホノカとホムラは避けきれないと判断して武器を構え、同時に攻撃を行う。
「薙ぎ払え!!」
「焔」
ズガァアアアアアンッ……!!
黒蛇の口元に目掛けてクサナギの竜巻と爆炎が同時に放たれ、そのまま周囲一帯に砂鉄を飛び散らせながら瓦解するかと思われたが、
ゴゴゴゴッ……!!
まるで時間を撒き戻したように消散したはずの砂鉄が浮き上がり、再び収集されて元の形に戻る。それを確認してホノカは本体を倒さない限りは何時までも黒蛇が復活する事を察知し、彼女よりも先に気付いたホムラが動き出す。
「消え失せろ悪霊!!」
ドォンッ!!
下が砂地にも関わらず、ホムラはまるでレノの瞬脚のように跳躍し、槍を構えながら空中に佇んでいるリーリスに向けて突進する。
『ふんっ』
向かってくるホムラに対してリーリスは腕を振り払う動作を行い、すぐに砂丘から大量の砂鉄が湧き上がり、横方向から向い来る彼女の身体に衝突してそのまま吹き飛ばす。
「ちっ……」
ドゴォオオンッ!!
自分の身体に纏わりつく砂鉄を彼女は完全無詠唱で爆炎を発現させ、そのまま燃やし尽くす。磁力は熱に弱く、操られた砂鉄を高温で熱すれば機能を失う。ホムラは地面に着地し、空中に滞在しているリーリスに視線を向け、右手を向ける。
「燃えろ」
ドゴォオオオオンッ!!
一瞬にして10メートル級の巨大な「火球」を生み出し、そのまま砲弾のように放つ。
『色々とやるな』
だが、接近してくる火球に対してリーリスは今度は右足の太腿の「水滴」を想像させる形状の紋様を輝かせ、媒介も無しに唐突に大量の水が出現し、彼女を覆い囲む。
ジュワァアアアッ……!!
火球が水の防護壁に触れた瞬間に煙が舞い上がり、そのまま掻き消えてしまう。相性的には水属性の方が確かに有利ではあるが、あれほどの規模の火球を完全に蒸発させるなど予想外であり、ホノカは動揺を隠せない。
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