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英雄編
ムメイの本体
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「どうした?」
「逃げるだけでは」
「我等に」
「勝てんぞ?」
「くっ……!!」
ジャンヌは迫りくる8本の「鋼糸」を躱し続け、1つでも喰らえば間違いなく致命傷は避けられない。ジャンヌは校舎の外壁沿いに移動しながら、向い来る全ての攻撃を回避し、執拗なムメイ達の追跡を振り切れないでいた。
4人に分身、というよりは分裂したかのように彼女達はジャンヌを執拗に追跡し、先ほどから鋼糸の攻撃だけを繰り返す。彼女達の両手から放たれる糸は周囲の物を見境なく破壊しながら、時には槍に、時には鞭のようにしならせて追い詰めていく。
当然、ジャンヌもレーヴァティンで反撃を試みるが、彼女の場合は事前に炎を蓄積させて攻撃するという手順を取らなければ攻撃できず、炎を放射するにしても一瞬でもいいので集中する時間を必要とする。しかし、糸人形達に矢継ぎ早に攻撃されては聖剣に力を蓄積する暇もない。
「ほれほれ」
「どうした?」
「この程度では」
「儂を殺すなど出来ぬぞ?」
「このっ……!!」
先ほどから挑発を繰り返すムメイに対し、ジャンヌは違和感を覚える。4人に増える前よりもどうにも好戦的であり、最初の頃は逃げ回っていたにも関わらず、今では立場が逆転して攻勢が入れ替わってしまった。だが、その一方でムメイの攻撃手段が先ほどよりも単調になっているように思える。
向い来る8本の鋼糸を躱しながら、ジャンヌは1人1人のムメイの姿を確認し、まるで鏡のように全員が同じ容姿であり、どれが本体なのかは見抜けない。ここまで完璧な分身を生み出すなど想像以上であり、同時に違和感を覚える。こちらに向かってくる糸の攻撃パターンが若干変化しており、8本の糸はまるで同調しているかのように同じ動作を行う。
8本の鋼糸は攻撃を行う際は必ず突き刺すか、周囲に鞭のようにしならせるかの二つだけ。どういう事かムメイはジャンヌを攻撃する事だけに専念しており、糸を利用して捕獲する様子は見せない。その気になれば無数の糸を拡散させて彼女を拘束できるにも関わらず、あくまでも殺す事を優先しているように思えた。
それだけではなく、攻撃が単調のために8本の鋼糸もジャンヌにとっては避ける事だけに集中すれば十分に回避可能であり、実際に未だに彼女はムメイの攻撃を掠りもしない。単純に分身を造り過ぎた事で操作しきれず、単調な攻撃を繰り返している可能性もあるが。
(けど……本体を見つけなければどうしようも……!?)
ズドドドッ……!!
迫りくる鋼糸(スレッド)を避け続け、ジャンヌは4人のムメイを伺うが、やはり本体の決め手になりそうな外見の違いや隙は見当たらず、それぞれがバラバラに動いているようにしか見えない。但し、攻撃を行う瞬間は全くの同時であり、だからこそ糸を見切りやすい。
(落ち着ついて……窮地の時こそ冷静に……!!)
聖導教会にいた頃のミキの戦場での教訓を思い出し、彼女はレーヴァティンで鋼糸を受け流しながら、とりあえずは1人に集中して攻撃を仕掛ける事にする。本体である可能性は4分の1であり、彼女はレーヴァティンを振るい上げ、
「烈火線!!」
「なんとっ……!?」
ゴォオオオオオオッ……!!
1つの鋼糸に向けてレーヴァティンの炎を発火させ、そのまま真紅の炎が糸を伝ってムメイの1人に向かう。すぐに彼女は糸を振り払おうとしたが、間に合わずに炎が身体に到達した。
ドゴォオオオオッ……!!
『ぐわぁあああああああっ……!!』
凄まじい火柱が発生し、彼女を飲み込んだ瞬間に周囲に悲鳴が響き渡る。ジャンヌは一発で本体に命中したのかと顔を向けた際、他の三人が一瞬だけ硬直したが、すぐに何事もなかったかのように動き出す。
「残念」
「惜しいのう」
「外れじゃ」
三人のムメイは一旦、距離を取ってジャンヌを警戒するように動かず、何時でも糸を出せるように両手の構えたまま動かない。その間にもジャンヌは先ほどの1体の分身が焼却された瞬間に見せた三人の行動に疑問を抱き、自分は何か大きな勘違いをしているのではないかと気付く。
四人の分身、単調化した攻撃手段、今さっきの分身1体を焼却した際の三人の硬直状態、そもそもどうしてジャンヌはこの中に本体がいると決めつけてしまったのか。
(本体は……何処かに隠れている?)
目の前に存在するムメイは全て分身であり、本体は何処からか監視してジャンヌと分身たちの行動を把握し、遠隔操作で分身たちを操っている可能性が存在した。そして、あくまでも戦場を渡り続けたジャンヌの勘ではあるが、それほど遠くない位置に本体が隠れているように思われる。
複数の分身を操作する事は相手にとっても困難な事は間違いなく、実際に数の利を生かしきれずにジャンヌに簡単に反撃されてしまう。そう考えたとしたら今までの分身たちの動作も納得できるが、同時に疑問も浮かぶ。ムメイ本体は何処に隠れているのか。
ジャンヌはさり気なく周囲を確認し、少なくとも建物の類は見当たらない。左側は鳳凰学園を多い囲む外壁が存在し、しかも結界で遮断されているため仮に学園の敷地内でこちらの様子を伺っていたとしても、結界外に自分の分身だけを送り込む事など不可能のはず。
しかし、右側には並木路が広がっているだけであり、肉体強化で視覚を強化させても誰かが隠れている様子は見えない。恐ろしく隠密性に優れた能力で潜んでいる可能性もあるが、彼女はここまでずっと追跡されながらも周囲の状況を把握し、他の仲間が隠れていないのかを確認しながら逃走していたことから考え、少なくとも目が見える範囲に本体は確認できない。
(やはり考えすぎでしょうか……?)
不意に両手で握り締めているレーヴァティンに違和感を感じ、どういう事か刀身がデュランダルのように震えている。ムメイが何時の間にか聖剣に何かを施したのかと思ったが、すぐにそれは聖剣の「共鳴」だと気が付く。
――全ての聖剣には自身と「同質」の力を感じ取った際に「共鳴」と呼ばれる現象が発生し、実際にレノも聖導教会に立ち寄った際に聖爪とエクスカリバーの刀身が反応していた。これは同じ力を持つ物同士が磁石のように引かれ合い、1つの形になろうとしているのだ。
ジャンヌは自身のレーヴァティンがどうして反応を示しているのか分からず、少なくともこの聖剣と同質の力を持つ存在が近くにあるはずだが、この剣と同じ力を持つ聖具の類など今までに聞いたことが無い。しかし、確かに刀身は未だに震えて共鳴反応を示しており、何処から力を感じ取るのか感覚で分かる。
(……まさか……!?)
その方向を確認した瞬間、ジャンヌは雷に打たれたように衝撃を受ける。同時に今までの出来事を思い出し、アイリィが事前に告げた話と、レノが語ってくれたエクスカリバーに関わる話も思い出し、もしも彼女の推理が正しければ、いったいどんな因果関係があるのかと考えずにはいられない。
「……どうした?」
「急に大人しくなったのう?」
「ほれほれ、遠慮せずにその力を発揮するがいい?」
黙り込んだ彼女にムメイ達は首を傾げ、挑発してくる。彼女達は何時でも逃走可能の体勢であり、ジャンヌは聖剣を構えながら考え込む。もしも自分の推論が外れていた場合、大きな隙を彼女達に与えてしまう事になるが今は考えている余裕はない。
「――浄化の炎よ!!」
ドゴォオオオオオッ……!!
唐突に聖剣を天に翳し、レーヴァティンの刀身から火柱が舞い上がり、ジャンヌはありったけの魔力を注ぎ込む。彼女のその姿にムメイ達は驚いた表情を浮かべるが、敢えて邪魔はしない。恐らく、彼女が刀身の炎を解放した際に生じる大きな隙を狙い、攻撃を仕掛ける好機を待っているのだろう。
――しかし、その判断が頭脳聡明であるはずのムメイの油断であり、ジャンヌは最大限にまで浄化の炎を蓄積させると、分身たちに向けてではなく、自分の足元に向けて振り翳し、リノンが得意とするあの技を真似て刃を突き刺す。
「極炎陣!!」
ズドォオオオオンッ!!
周囲一帯に凄まじい轟音が響き渡り、学園都市で天にまで届きそうな勢いの巨大な火柱が生じた光景を何万人もの人間が目撃した――
「逃げるだけでは」
「我等に」
「勝てんぞ?」
「くっ……!!」
ジャンヌは迫りくる8本の「鋼糸」を躱し続け、1つでも喰らえば間違いなく致命傷は避けられない。ジャンヌは校舎の外壁沿いに移動しながら、向い来る全ての攻撃を回避し、執拗なムメイ達の追跡を振り切れないでいた。
4人に分身、というよりは分裂したかのように彼女達はジャンヌを執拗に追跡し、先ほどから鋼糸の攻撃だけを繰り返す。彼女達の両手から放たれる糸は周囲の物を見境なく破壊しながら、時には槍に、時には鞭のようにしならせて追い詰めていく。
当然、ジャンヌもレーヴァティンで反撃を試みるが、彼女の場合は事前に炎を蓄積させて攻撃するという手順を取らなければ攻撃できず、炎を放射するにしても一瞬でもいいので集中する時間を必要とする。しかし、糸人形達に矢継ぎ早に攻撃されては聖剣に力を蓄積する暇もない。
「ほれほれ」
「どうした?」
「この程度では」
「儂を殺すなど出来ぬぞ?」
「このっ……!!」
先ほどから挑発を繰り返すムメイに対し、ジャンヌは違和感を覚える。4人に増える前よりもどうにも好戦的であり、最初の頃は逃げ回っていたにも関わらず、今では立場が逆転して攻勢が入れ替わってしまった。だが、その一方でムメイの攻撃手段が先ほどよりも単調になっているように思える。
向い来る8本の鋼糸を躱しながら、ジャンヌは1人1人のムメイの姿を確認し、まるで鏡のように全員が同じ容姿であり、どれが本体なのかは見抜けない。ここまで完璧な分身を生み出すなど想像以上であり、同時に違和感を覚える。こちらに向かってくる糸の攻撃パターンが若干変化しており、8本の糸はまるで同調しているかのように同じ動作を行う。
8本の鋼糸は攻撃を行う際は必ず突き刺すか、周囲に鞭のようにしならせるかの二つだけ。どういう事かムメイはジャンヌを攻撃する事だけに専念しており、糸を利用して捕獲する様子は見せない。その気になれば無数の糸を拡散させて彼女を拘束できるにも関わらず、あくまでも殺す事を優先しているように思えた。
それだけではなく、攻撃が単調のために8本の鋼糸もジャンヌにとっては避ける事だけに集中すれば十分に回避可能であり、実際に未だに彼女はムメイの攻撃を掠りもしない。単純に分身を造り過ぎた事で操作しきれず、単調な攻撃を繰り返している可能性もあるが。
(けど……本体を見つけなければどうしようも……!?)
ズドドドッ……!!
迫りくる鋼糸(スレッド)を避け続け、ジャンヌは4人のムメイを伺うが、やはり本体の決め手になりそうな外見の違いや隙は見当たらず、それぞれがバラバラに動いているようにしか見えない。但し、攻撃を行う瞬間は全くの同時であり、だからこそ糸を見切りやすい。
(落ち着ついて……窮地の時こそ冷静に……!!)
聖導教会にいた頃のミキの戦場での教訓を思い出し、彼女はレーヴァティンで鋼糸を受け流しながら、とりあえずは1人に集中して攻撃を仕掛ける事にする。本体である可能性は4分の1であり、彼女はレーヴァティンを振るい上げ、
「烈火線!!」
「なんとっ……!?」
ゴォオオオオオオッ……!!
1つの鋼糸に向けてレーヴァティンの炎を発火させ、そのまま真紅の炎が糸を伝ってムメイの1人に向かう。すぐに彼女は糸を振り払おうとしたが、間に合わずに炎が身体に到達した。
ドゴォオオオオッ……!!
『ぐわぁあああああああっ……!!』
凄まじい火柱が発生し、彼女を飲み込んだ瞬間に周囲に悲鳴が響き渡る。ジャンヌは一発で本体に命中したのかと顔を向けた際、他の三人が一瞬だけ硬直したが、すぐに何事もなかったかのように動き出す。
「残念」
「惜しいのう」
「外れじゃ」
三人のムメイは一旦、距離を取ってジャンヌを警戒するように動かず、何時でも糸を出せるように両手の構えたまま動かない。その間にもジャンヌは先ほどの1体の分身が焼却された瞬間に見せた三人の行動に疑問を抱き、自分は何か大きな勘違いをしているのではないかと気付く。
四人の分身、単調化した攻撃手段、今さっきの分身1体を焼却した際の三人の硬直状態、そもそもどうしてジャンヌはこの中に本体がいると決めつけてしまったのか。
(本体は……何処かに隠れている?)
目の前に存在するムメイは全て分身であり、本体は何処からか監視してジャンヌと分身たちの行動を把握し、遠隔操作で分身たちを操っている可能性が存在した。そして、あくまでも戦場を渡り続けたジャンヌの勘ではあるが、それほど遠くない位置に本体が隠れているように思われる。
複数の分身を操作する事は相手にとっても困難な事は間違いなく、実際に数の利を生かしきれずにジャンヌに簡単に反撃されてしまう。そう考えたとしたら今までの分身たちの動作も納得できるが、同時に疑問も浮かぶ。ムメイ本体は何処に隠れているのか。
ジャンヌはさり気なく周囲を確認し、少なくとも建物の類は見当たらない。左側は鳳凰学園を多い囲む外壁が存在し、しかも結界で遮断されているため仮に学園の敷地内でこちらの様子を伺っていたとしても、結界外に自分の分身だけを送り込む事など不可能のはず。
しかし、右側には並木路が広がっているだけであり、肉体強化で視覚を強化させても誰かが隠れている様子は見えない。恐ろしく隠密性に優れた能力で潜んでいる可能性もあるが、彼女はここまでずっと追跡されながらも周囲の状況を把握し、他の仲間が隠れていないのかを確認しながら逃走していたことから考え、少なくとも目が見える範囲に本体は確認できない。
(やはり考えすぎでしょうか……?)
不意に両手で握り締めているレーヴァティンに違和感を感じ、どういう事か刀身がデュランダルのように震えている。ムメイが何時の間にか聖剣に何かを施したのかと思ったが、すぐにそれは聖剣の「共鳴」だと気が付く。
――全ての聖剣には自身と「同質」の力を感じ取った際に「共鳴」と呼ばれる現象が発生し、実際にレノも聖導教会に立ち寄った際に聖爪とエクスカリバーの刀身が反応していた。これは同じ力を持つ物同士が磁石のように引かれ合い、1つの形になろうとしているのだ。
ジャンヌは自身のレーヴァティンがどうして反応を示しているのか分からず、少なくともこの聖剣と同質の力を持つ存在が近くにあるはずだが、この剣と同じ力を持つ聖具の類など今までに聞いたことが無い。しかし、確かに刀身は未だに震えて共鳴反応を示しており、何処から力を感じ取るのか感覚で分かる。
(……まさか……!?)
その方向を確認した瞬間、ジャンヌは雷に打たれたように衝撃を受ける。同時に今までの出来事を思い出し、アイリィが事前に告げた話と、レノが語ってくれたエクスカリバーに関わる話も思い出し、もしも彼女の推理が正しければ、いったいどんな因果関係があるのかと考えずにはいられない。
「……どうした?」
「急に大人しくなったのう?」
「ほれほれ、遠慮せずにその力を発揮するがいい?」
黙り込んだ彼女にムメイ達は首を傾げ、挑発してくる。彼女達は何時でも逃走可能の体勢であり、ジャンヌは聖剣を構えながら考え込む。もしも自分の推論が外れていた場合、大きな隙を彼女達に与えてしまう事になるが今は考えている余裕はない。
「――浄化の炎よ!!」
ドゴォオオオオオッ……!!
唐突に聖剣を天に翳し、レーヴァティンの刀身から火柱が舞い上がり、ジャンヌはありったけの魔力を注ぎ込む。彼女のその姿にムメイ達は驚いた表情を浮かべるが、敢えて邪魔はしない。恐らく、彼女が刀身の炎を解放した際に生じる大きな隙を狙い、攻撃を仕掛ける好機を待っているのだろう。
――しかし、その判断が頭脳聡明であるはずのムメイの油断であり、ジャンヌは最大限にまで浄化の炎を蓄積させると、分身たちに向けてではなく、自分の足元に向けて振り翳し、リノンが得意とするあの技を真似て刃を突き刺す。
「極炎陣!!」
ズドォオオオオンッ!!
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