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英雄編
深夜の門答
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枯葉の森に訪れてから半日の時が流れ、既に外は暗闇に覆われ、全員が寝静まっていた頃に全身が薄夜がれた姿でフレイとウルが小屋の中に入ってきた。
「ただい……うわっ!?何だこの状況!?」
「お帰りなさい~……随分と時間かかりましたね」
「ウォンッ……」
小屋の中で雑魚寝で眠っているレノ達を確認して驚愕し、ウルは眠気に耐え切れないのかよろよろとその場で倒れ込み、寝息を立てる。唯一起きていたアイリィだけはフレイの姿を確認し、ジト目で見つめてくる。
「ていうか貴女、どんだけ帰ってくるのに時間かかってんですか……もう一ヶ月ですよ」
「し、仕方ないだろうが!!お前が転移結晶を分けてくれなかったお蔭で、大陸を歩いて帰ってきたんだぞ!?」
「それはそれで凄いですね……」
ちなみに放浪島に訪れた人員は全員城塞都市まで移動すると、それぞれが帰路に就く手筈になっている。一応は志願した一般冒険者は送り迎えがされる形なのだが、彼女の場合は任務放棄(本来なら北部山岳に赴くはずなのにはぐれてしまったため)と見なされ、報酬どころから城から追い出されてしまう。
最初の内はレノ達と合流して枯葉の森に返してもらおうと思っていたのだが、肝心の彼等が城から出てくる様子は無く、そもそも彼女と別れた際はまだ彼はヒナの姿だったため、どちらにしろ転移魔方陣が使用できないと思い込み、仕方なくウルと共に城塞都市から枯葉の森まで自力で帰ってきたらしい。
道中で何度も道に迷い、ウルの帰巣本能を頼りにやっとの事でここまで帰り付いたようだが、途中で山賊や盗賊に何度も襲われ、その度に命賭けで逃げ延びてここまで戻っくるのに時間が掛かった。
「というかレノ!!お前元に戻れたのなら何で教えてくれなかったんだぁ!?」
「ううんっ……」
「ちょっと大きな声出さないで下さいよ。起きちゃうじゃないですか可哀想に」
「え、あ、ごめんっ……って、何でお前は私に対してだけは厳しいんだよ!?」
フレイはレノが男の状態に戻っている事に憤慨し、これならば城塞都市で彼と再会していれば嫌な思いもせずに枯葉の森に戻れたのだが、今更遅い。アイリィは仕方なく、彼女の首を「優しく」締め付け、じたばたともがくフレイを連れ出して小屋の外に出る。
「……それで首尾の方は?」
「いや、ちょっ……まずは首を離して……ぐえっ……!?」
「はいはい」
首元を離した瞬間、フレイはすぐに距離を取るように後ろに後退し、息を荒げながらも自分の鞄を取り出してアイリィに放り投げる。
「ほら……あの口の悪いジジイから貰ってきたぞ」
「いや~ありがとうございます。あの島へは私もそう簡単に行き来できないようになったんで助かります」
「……そんなのが何の役に立つんだよ?」
「貴方には分からないかもしれませんけど、これは私があの無駄に景色だけは綺麗な島でコツコツと造り出した切り札ですよ」
「そんな物が?」
受け取った鞄からバスケットボールほどの魔水晶(クリスタル)を取り出し、アイリィが長い時を掛けて蓄積させた魔力が封じ込まれている。これを使う機会が来るとは彼女本人も思っていなかったが、魔王に対抗するためには必要な物だ。
放浪島にいる老人に自分がいない間は預かっているように頼んでいたが、律儀にも彼女が消えた二年間の間、ずっと守ってくれていた彼には感謝しても仕切れない。レノの次に恩を報いなければならない相手だと再認識する。
「さてと……フレイさん」
「ん?」
「貴女がムミョウさんから頂いたあれを使う機会が訪れましたよ」
アイリィの言葉にフレイは表情を変え、しばらくの間は考え込むように黙り込み、ゆっくりと首を傾げ、真顔で言葉を告げる。
「……どれの事?」
「とりゃっ!」
「あいだぁっ!?」
定番のギャグをかます彼女の頭に鉄拳をめり込ませ、その場でフレイは転げまわる。想像以上に激痛が走り、頭を抑えたまま涙目でアイリィを睨み付け、
「殴るのは辞めろよ!!お前の拳、何だか力を吸われるようで気持ち悪いんだよ!?」
「ほう……私のドレインパンチに気付きましたか」
「何だその技!!まさかレノにも変な技を教えてないだろうな!?」
「…………話を戻しますけどぉ~」
「答えろぉおおおおっ!!私の甥に何をしたぁっ!!」
あからさまに視線を逸らすアイリィにフレイが食って掛かるが、しばらくの間取っ組み合いを終えた後、心身ともに疲れ果てたフレイをアイリィが乗りかかる形で抑え込み、無理やりに話を続ける。
「話を戻しますけど、ムミョウさんから頂いた結界石は残ってますか?」
「……け、結界石?」
ムミョウはムメイからの伝言を受けた際、すぐに集落から立ち去ってしまったが、別れ際にレノ達の役立つ物を幾つか残してくれた。その中には深淵の森でも利用される結界石も存在し、以前に剣乱武闘が始まる前にレノ達を閉じ込めた代物だった。
通常の魔石や魔水晶と違い、森人族の結界石は魔力を送り続ける事が出来れば何度でも使用できる。実際に深淵の森などの森人族の集落を覆っている結界は常時発動しており、魔力を供給し続けるシステムさえ存在すれば恒久的に稼働し続ける。
また、結界石は破壊されたとしてもある程度の損傷ならば修復が可能であり、全ての魔石や魔水晶の頂点に立つと言っても過言ではない代物である。だからこそ、森人族はこの結界石を何よりも大事にし、他の種族の手に渡らないように厳重に守護しているのだが、集落から追放された際にムミョウは内密に持ち出していた。
鳳凰学園に仕掛けられた「結界」がムメイの手によって形成された代物ならば、深淵の森から回収したという結界石と同質の物を使用している可能性は高い。これならば鳳凰学園の結界も潜り抜ける事が可能だろうが、
「それで?ちゃんと持ってるんですか?」
「あ、ああ……私の小屋の傍に埋めてある……何度もウルに掘り起こされたけど」
「貴女、あれがどれだけの価値があると思ってるんですか?」
原始的な方法で隠蔽を試みるフレイに呆れながらも、レノ達がこの集落に訪れた目的を達成できそうなことにアイリィは安堵し、朝を迎えたら彼らを起こそうかと考えたとき、
「けど、どうして結界石なんて必要なんだよ?あれは神聖な物なんだぞ?」
「その神聖な物を地面に埋め込んだのは誰ですか。私が必要なんじゃなくて、レノさん達が必要なんです」
とは言え、仮にアイリィが結界石の情報を未然に知らされていたら何としても回収し、自分の実験に利用していただろうが。
「れ、レノ?何であいつ等が必要なんだ……?結界石は純粋な森人族、しかも族長のような特別な存在にしか扱えないんだぞ?」
「知ってますよそんな事ぐらい。同時に結界石は同質の力で生み出された結界を潜り抜ける能力も備わっているんでしょう?貴方達は普段から合言葉以外に結界を潜り抜ける方法を持っているんでしょう?」
通常、森人族の住人は自分の集落に入る際は合言葉を使用して結界を解除するのだが、万が一の場合は結界石の欠片を装備している。だいたい欠片の大きさはビー玉ほどであれば十分であり、所持しているだけでエルフ達は結界の内外を自由に行き交い出来る(最も合言葉を忘れた者は族長から厳しい説教を受けるが)。
「な、何でお前がそんな事を……!?」
「貴方達エルフは1000年前から何一つ変わっていませんからね。未だにそんな方法を続けている事が逆に驚きですよ」
「この妖怪め……!!」
「まあ、どうでもいいですけどさっさと掘り起こしてくださいよ。もしかしたら、貴女の出番が必要になるかもしれませんから」
「どういう意味だ?というか、いい加減に降りろよ……」
馬乗りのままで会話を続けるアイリィにフレイは溜息を吐き、とりあえずは彼女を退いた途端に立ち上がり、自分の小屋に向かう。
「……最近、何だか掘ってばかりだな」
放浪島でも地下施設に侵入のために地面を掘っていたことを思い出し、彼女は深い溜息を吐いた。
「ただい……うわっ!?何だこの状況!?」
「お帰りなさい~……随分と時間かかりましたね」
「ウォンッ……」
小屋の中で雑魚寝で眠っているレノ達を確認して驚愕し、ウルは眠気に耐え切れないのかよろよろとその場で倒れ込み、寝息を立てる。唯一起きていたアイリィだけはフレイの姿を確認し、ジト目で見つめてくる。
「ていうか貴女、どんだけ帰ってくるのに時間かかってんですか……もう一ヶ月ですよ」
「し、仕方ないだろうが!!お前が転移結晶を分けてくれなかったお蔭で、大陸を歩いて帰ってきたんだぞ!?」
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ちなみに放浪島に訪れた人員は全員城塞都市まで移動すると、それぞれが帰路に就く手筈になっている。一応は志願した一般冒険者は送り迎えがされる形なのだが、彼女の場合は任務放棄(本来なら北部山岳に赴くはずなのにはぐれてしまったため)と見なされ、報酬どころから城から追い出されてしまう。
最初の内はレノ達と合流して枯葉の森に返してもらおうと思っていたのだが、肝心の彼等が城から出てくる様子は無く、そもそも彼女と別れた際はまだ彼はヒナの姿だったため、どちらにしろ転移魔方陣が使用できないと思い込み、仕方なくウルと共に城塞都市から枯葉の森まで自力で帰ってきたらしい。
道中で何度も道に迷い、ウルの帰巣本能を頼りにやっとの事でここまで帰り付いたようだが、途中で山賊や盗賊に何度も襲われ、その度に命賭けで逃げ延びてここまで戻っくるのに時間が掛かった。
「というかレノ!!お前元に戻れたのなら何で教えてくれなかったんだぁ!?」
「ううんっ……」
「ちょっと大きな声出さないで下さいよ。起きちゃうじゃないですか可哀想に」
「え、あ、ごめんっ……って、何でお前は私に対してだけは厳しいんだよ!?」
フレイはレノが男の状態に戻っている事に憤慨し、これならば城塞都市で彼と再会していれば嫌な思いもせずに枯葉の森に戻れたのだが、今更遅い。アイリィは仕方なく、彼女の首を「優しく」締め付け、じたばたともがくフレイを連れ出して小屋の外に出る。
「……それで首尾の方は?」
「いや、ちょっ……まずは首を離して……ぐえっ……!?」
「はいはい」
首元を離した瞬間、フレイはすぐに距離を取るように後ろに後退し、息を荒げながらも自分の鞄を取り出してアイリィに放り投げる。
「ほら……あの口の悪いジジイから貰ってきたぞ」
「いや~ありがとうございます。あの島へは私もそう簡単に行き来できないようになったんで助かります」
「……そんなのが何の役に立つんだよ?」
「貴方には分からないかもしれませんけど、これは私があの無駄に景色だけは綺麗な島でコツコツと造り出した切り札ですよ」
「そんな物が?」
受け取った鞄からバスケットボールほどの魔水晶(クリスタル)を取り出し、アイリィが長い時を掛けて蓄積させた魔力が封じ込まれている。これを使う機会が来るとは彼女本人も思っていなかったが、魔王に対抗するためには必要な物だ。
放浪島にいる老人に自分がいない間は預かっているように頼んでいたが、律儀にも彼女が消えた二年間の間、ずっと守ってくれていた彼には感謝しても仕切れない。レノの次に恩を報いなければならない相手だと再認識する。
「さてと……フレイさん」
「ん?」
「貴女がムミョウさんから頂いたあれを使う機会が訪れましたよ」
アイリィの言葉にフレイは表情を変え、しばらくの間は考え込むように黙り込み、ゆっくりと首を傾げ、真顔で言葉を告げる。
「……どれの事?」
「とりゃっ!」
「あいだぁっ!?」
定番のギャグをかます彼女の頭に鉄拳をめり込ませ、その場でフレイは転げまわる。想像以上に激痛が走り、頭を抑えたまま涙目でアイリィを睨み付け、
「殴るのは辞めろよ!!お前の拳、何だか力を吸われるようで気持ち悪いんだよ!?」
「ほう……私のドレインパンチに気付きましたか」
「何だその技!!まさかレノにも変な技を教えてないだろうな!?」
「…………話を戻しますけどぉ~」
「答えろぉおおおおっ!!私の甥に何をしたぁっ!!」
あからさまに視線を逸らすアイリィにフレイが食って掛かるが、しばらくの間取っ組み合いを終えた後、心身ともに疲れ果てたフレイをアイリィが乗りかかる形で抑え込み、無理やりに話を続ける。
「話を戻しますけど、ムミョウさんから頂いた結界石は残ってますか?」
「……け、結界石?」
ムミョウはムメイからの伝言を受けた際、すぐに集落から立ち去ってしまったが、別れ際にレノ達の役立つ物を幾つか残してくれた。その中には深淵の森でも利用される結界石も存在し、以前に剣乱武闘が始まる前にレノ達を閉じ込めた代物だった。
通常の魔石や魔水晶と違い、森人族の結界石は魔力を送り続ける事が出来れば何度でも使用できる。実際に深淵の森などの森人族の集落を覆っている結界は常時発動しており、魔力を供給し続けるシステムさえ存在すれば恒久的に稼働し続ける。
また、結界石は破壊されたとしてもある程度の損傷ならば修復が可能であり、全ての魔石や魔水晶の頂点に立つと言っても過言ではない代物である。だからこそ、森人族はこの結界石を何よりも大事にし、他の種族の手に渡らないように厳重に守護しているのだが、集落から追放された際にムミョウは内密に持ち出していた。
鳳凰学園に仕掛けられた「結界」がムメイの手によって形成された代物ならば、深淵の森から回収したという結界石と同質の物を使用している可能性は高い。これならば鳳凰学園の結界も潜り抜ける事が可能だろうが、
「それで?ちゃんと持ってるんですか?」
「あ、ああ……私の小屋の傍に埋めてある……何度もウルに掘り起こされたけど」
「貴女、あれがどれだけの価値があると思ってるんですか?」
原始的な方法で隠蔽を試みるフレイに呆れながらも、レノ達がこの集落に訪れた目的を達成できそうなことにアイリィは安堵し、朝を迎えたら彼らを起こそうかと考えたとき、
「けど、どうして結界石なんて必要なんだよ?あれは神聖な物なんだぞ?」
「その神聖な物を地面に埋め込んだのは誰ですか。私が必要なんじゃなくて、レノさん達が必要なんです」
とは言え、仮にアイリィが結界石の情報を未然に知らされていたら何としても回収し、自分の実験に利用していただろうが。
「れ、レノ?何であいつ等が必要なんだ……?結界石は純粋な森人族、しかも族長のような特別な存在にしか扱えないんだぞ?」
「知ってますよそんな事ぐらい。同時に結界石は同質の力で生み出された結界を潜り抜ける能力も備わっているんでしょう?貴方達は普段から合言葉以外に結界を潜り抜ける方法を持っているんでしょう?」
通常、森人族の住人は自分の集落に入る際は合言葉を使用して結界を解除するのだが、万が一の場合は結界石の欠片を装備している。だいたい欠片の大きさはビー玉ほどであれば十分であり、所持しているだけでエルフ達は結界の内外を自由に行き交い出来る(最も合言葉を忘れた者は族長から厳しい説教を受けるが)。
「な、何でお前がそんな事を……!?」
「貴方達エルフは1000年前から何一つ変わっていませんからね。未だにそんな方法を続けている事が逆に驚きですよ」
「この妖怪め……!!」
「まあ、どうでもいいですけどさっさと掘り起こしてくださいよ。もしかしたら、貴女の出番が必要になるかもしれませんから」
「どういう意味だ?というか、いい加減に降りろよ……」
馬乗りのままで会話を続けるアイリィにフレイは溜息を吐き、とりあえずは彼女を退いた途端に立ち上がり、自分の小屋に向かう。
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