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ヒナ編
肉体の異変
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「――というわけで、私が少しばかり油断したばかりに世界が無茶苦茶になったというわけですよ」
「その言い方はどうかと思うが……まあ、間違ってはいないのかな」
「「「……え、ええ~……」」」
全ての話(流石に「旧世界」については触れていない)を聞き終え、フレイだけは事前に説明されているので事情は理解しているが、今初めて聞かされたバルたちは話の大きさの理解に追いつかず、ヨウカに至っては頭に湯気を上げている。
「え、えっと……レノたんが北部迷宮で脱出して、その後にドラゴンを倒して私を助けてくれて……??」
「お、落ち着いて下さいヨウカ様、言ってる事が無茶苦茶です。それに北部迷宮ではなく北部山岳と地下迷宮です」
「……俄かには信じられないね、と、言いたいところだけど……さっきの魔法を見せつけられたらねぇ」
「ああ……確かに凄い魔法だった。しかも、あのレノでさえも極めていないと天属性の力も感じられたな……」
「わうっ……アイリィさんはアイルさんだったんですか?あれ、でも今はラビットさんに……わ、わぅうっ?」
「……はっ、眠っていた」
「頭がこんがらかるっす……」
全員があまりの内容に脳の限界要領(キャパシティ)を超え、頭を抑える者が多数存在するが、
「まあ、そういう反応が当たり前でしょうね。ですけど、この話を信じてくれない限りは今後はレノさんと一緒に行動できないと思ってください」
「……どういう意味だい?」
何か含みのある言い方にバルは眉を顰めると、アイリィはゆっくりと顔を上げ、
「もうそろそろですかね……あ、来ましたよ」
「え?」
彼女がある方向を指さすと、全員が顔を振り向けた瞬間、驚愕する。
コツッ……コツッ……
上の階から誰かが階段を降りる音が響き渡り、まずは長く降ろした黒髪が確認でき、すぐに全員がレノだと確信するが、それが間違いだとすぐに気づかされる。
「ふぁあっ……」
妙に高い声が響き渡り、その「黒髪」の少女は首を鳴らしながら、ゆっくりと階段を降りると、不意に自分に大多数の視線が向けられている事に気づき、
「えっと……どしたの?」
――数分後、黒髪の少女が酒場の中央の机に座り込み、全員がそれを食い入るように注視する中、少女はグラスの水をごくごくと飲み干す。
「ぷはぁっ……生き返った」
「4日ぶりの水分補給ですからねぇ……あっ、お腹減ってません?」
「空いてる空いてる、何かないバル?」
「え、あ、えっと……カリナ!!」
「は~い」
少女に話を掛けられ、バルは慌ててカリナに用意させる。カウンターから彼女が山ほどの果物を皿に乗せて現れ、彼女は目を輝かせる。
「一応は野菜も混じってるっすけど……大丈夫っすか」
「平気平気」
ぽりぽりと生で人参のような野菜を食し、その光景に間違いなく彼女が森人族である事は間違いないが、同時にその姿に皆が良く知っている少年の姿が被り、
「あんた……本当にレノなのかい?」
「はえ?」
「あ~……何処から説明したらいいですかね」
ガツガツと果物を食しながら、顔を上げる少女。確かにその顔立ちはソフィアの状態とよく似ているが、少なくとも髪の毛の色が違う。ソフィアは青白く輝く髪色だったが、現在の彼女は黒く艶めく髪色だった。
変化はそれだけではなく、肉体方面にも変化があり、全体的に少しだけほっそりとしており、同時に森人族特有のエルフ耳は健在であり、彼女が本物のレノ、もしくはソフィアである事は間違いない。
しかし、長年過ごしてきたバルでさえも現在の「彼女」のような姿に変化した彼を見たことが無く、その仕草から本人であることを確信するが、一体彼女の身体に何が起きているのか。少女とアイリィに全員の視線が注がれ、片方が面倒そうに頭を搔きながら、レノと思われる少女に顔を向ける。
「えっと、とりあえずはレノさんと呼べばいいですか?」
「レノ?」
「貴女の事ですよ」
「レノ……レノか」
「「?」」
少女の反応に周囲の者達が疑問符を浮かび、本当に何が起きているのか理解出来ない。必然的に唯一事情を把握していそうなアイリィに視線が集中し、彼女はにこにこと笑みを浮かべながらレノを見つめ、
「――ちなみに……何処まで覚えてます?」
一瞬、彼女が何を言っているのか誰もが理解できなかったが、何人かがすぐに察し、まさかレノが記憶喪失に陥ったのではないかと目を見開くが、
「う~ん……正確に言えば、思い出したかな」
彼女は苦笑いを浮かべ、その表情にアイリィは「そうですか」と一言告げると、
「……どうでしたか?前世の思い出は?」
「正直、笑い話にもならない人生だったね。こっちの世界に訪れてから少しずつ忘れていたけど、眠っている間に完全に思い出しちゃった」
「その口調が、本来の貴女なんですか?」
「そう、かも」
「ちょっとちょっと!!あんた達だけ分かっているような話をするんじゃないよ!!一体何が起きてるんだい!?」
いい加減に切れ気味のバルが怒鳴り声を上げると、2人は顔を見合わせ、アイリィが仕方ないという頷き、彼女はゆっくりと語り始める。
「――その前に自己紹介から始めようかな……初めまして、私の本当の名前は「霧咲 雛(ヒナ)」です」
「は?」
「キリサキ……」
「ヒナ?」
唐突のレノと思われる少女の自己紹介に、今度はアイリィ以外のその場にいる全員が顔を見合わせ、どういう事かと困惑したように「ヒナ」と名乗る少女に視線を向け、
「レノという名前はこっちの世界に付けられた名前……転生、って分かるかな?私の前世はこことは時代が違う世界の人間なんだ」
その言葉に酒場が数秒ほど静けさに覆われ、
「ぷっ……あははははっ!!きゅっ、急に笑わせないで下さいよ!!」
「そうだな……転生という概念がそもそも存在するのか怪しいし」
「あ、頭を強く打ったせいだな……やはりもう少し寝ていた方が」
「なんか頭が可哀想な子の反応されてる」
「言い方が悪かったんですかね……」
まさかの皆の大笑いにレノ、いや「ヒナ」とアイリィは顔を見合わせて苦笑いを浮かべるが、確かにこのような突拍子もない話を信じて貰えないとは予想していた。だが、聖導教会出身のセンリだけは何かを考え込むように顎に手を当て、ヨウカも首を傾げてヒナを見続け、
「……転生ですか、それは本当なのですか?」
「えっと……ヒナたんでいいのかな?何だか「色」が少しだけ変わってるけど……大丈夫?」
2人の発言に笑い声が止まり、皆が不思議そうに視線がヒナ達とヨウカ達に行き来する中、ハイ・ゴブリンのカイが恐る恐るといった感じで手を上げる。
「あの……もしや、レノ様はユニコーンと同じ能力を持っているのでは……」
「そうですね、丁度私も同じことを考えていました」
カイの言葉にセンリが深く頷き、彼女はゆっくりとヒナの向い側の席に移動すると、
「今はヒナ……さんでよろしいですか?貴女の言葉が真実ならば、前世の記憶を受け継いだままこの世界に「生まれ変わった」のですね」
「そうだけど……信じてくれるの?」
「聖導教会にはこのような言い伝えがあります。我が教会の象徴ともいえるユニコーンは死を迎える際、同時刻に新たなユニコーンの赤子が生まれると……我々はこの現象を死を迎えたユニコーンが、新しいユニコーンへと「転生」したと判断しています」
「なるほど……」
「それに転生に関してはレミア将軍の「憑依術」の件もあるので、あながち否定出来る事ではありません。彼女は過去の大英霊の魂を呼び出し、自分の肉体に宿す事で一時的に転生させていると言っても過言ではありません」
「なるほど~」
センリの説明に笑っていた者も納得したかのように黙って聞き込み、アイリィは自分が補足をせずに済みそうなことに内心安堵した。
「その言い方はどうかと思うが……まあ、間違ってはいないのかな」
「「「……え、ええ~……」」」
全ての話(流石に「旧世界」については触れていない)を聞き終え、フレイだけは事前に説明されているので事情は理解しているが、今初めて聞かされたバルたちは話の大きさの理解に追いつかず、ヨウカに至っては頭に湯気を上げている。
「え、えっと……レノたんが北部迷宮で脱出して、その後にドラゴンを倒して私を助けてくれて……??」
「お、落ち着いて下さいヨウカ様、言ってる事が無茶苦茶です。それに北部迷宮ではなく北部山岳と地下迷宮です」
「……俄かには信じられないね、と、言いたいところだけど……さっきの魔法を見せつけられたらねぇ」
「ああ……確かに凄い魔法だった。しかも、あのレノでさえも極めていないと天属性の力も感じられたな……」
「わうっ……アイリィさんはアイルさんだったんですか?あれ、でも今はラビットさんに……わ、わぅうっ?」
「……はっ、眠っていた」
「頭がこんがらかるっす……」
全員があまりの内容に脳の限界要領(キャパシティ)を超え、頭を抑える者が多数存在するが、
「まあ、そういう反応が当たり前でしょうね。ですけど、この話を信じてくれない限りは今後はレノさんと一緒に行動できないと思ってください」
「……どういう意味だい?」
何か含みのある言い方にバルは眉を顰めると、アイリィはゆっくりと顔を上げ、
「もうそろそろですかね……あ、来ましたよ」
「え?」
彼女がある方向を指さすと、全員が顔を振り向けた瞬間、驚愕する。
コツッ……コツッ……
上の階から誰かが階段を降りる音が響き渡り、まずは長く降ろした黒髪が確認でき、すぐに全員がレノだと確信するが、それが間違いだとすぐに気づかされる。
「ふぁあっ……」
妙に高い声が響き渡り、その「黒髪」の少女は首を鳴らしながら、ゆっくりと階段を降りると、不意に自分に大多数の視線が向けられている事に気づき、
「えっと……どしたの?」
――数分後、黒髪の少女が酒場の中央の机に座り込み、全員がそれを食い入るように注視する中、少女はグラスの水をごくごくと飲み干す。
「ぷはぁっ……生き返った」
「4日ぶりの水分補給ですからねぇ……あっ、お腹減ってません?」
「空いてる空いてる、何かないバル?」
「え、あ、えっと……カリナ!!」
「は~い」
少女に話を掛けられ、バルは慌ててカリナに用意させる。カウンターから彼女が山ほどの果物を皿に乗せて現れ、彼女は目を輝かせる。
「一応は野菜も混じってるっすけど……大丈夫っすか」
「平気平気」
ぽりぽりと生で人参のような野菜を食し、その光景に間違いなく彼女が森人族である事は間違いないが、同時にその姿に皆が良く知っている少年の姿が被り、
「あんた……本当にレノなのかい?」
「はえ?」
「あ~……何処から説明したらいいですかね」
ガツガツと果物を食しながら、顔を上げる少女。確かにその顔立ちはソフィアの状態とよく似ているが、少なくとも髪の毛の色が違う。ソフィアは青白く輝く髪色だったが、現在の彼女は黒く艶めく髪色だった。
変化はそれだけではなく、肉体方面にも変化があり、全体的に少しだけほっそりとしており、同時に森人族特有のエルフ耳は健在であり、彼女が本物のレノ、もしくはソフィアである事は間違いない。
しかし、長年過ごしてきたバルでさえも現在の「彼女」のような姿に変化した彼を見たことが無く、その仕草から本人であることを確信するが、一体彼女の身体に何が起きているのか。少女とアイリィに全員の視線が注がれ、片方が面倒そうに頭を搔きながら、レノと思われる少女に顔を向ける。
「えっと、とりあえずはレノさんと呼べばいいですか?」
「レノ?」
「貴女の事ですよ」
「レノ……レノか」
「「?」」
少女の反応に周囲の者達が疑問符を浮かび、本当に何が起きているのか理解出来ない。必然的に唯一事情を把握していそうなアイリィに視線が集中し、彼女はにこにこと笑みを浮かべながらレノを見つめ、
「――ちなみに……何処まで覚えてます?」
一瞬、彼女が何を言っているのか誰もが理解できなかったが、何人かがすぐに察し、まさかレノが記憶喪失に陥ったのではないかと目を見開くが、
「う~ん……正確に言えば、思い出したかな」
彼女は苦笑いを浮かべ、その表情にアイリィは「そうですか」と一言告げると、
「……どうでしたか?前世の思い出は?」
「正直、笑い話にもならない人生だったね。こっちの世界に訪れてから少しずつ忘れていたけど、眠っている間に完全に思い出しちゃった」
「その口調が、本来の貴女なんですか?」
「そう、かも」
「ちょっとちょっと!!あんた達だけ分かっているような話をするんじゃないよ!!一体何が起きてるんだい!?」
いい加減に切れ気味のバルが怒鳴り声を上げると、2人は顔を見合わせ、アイリィが仕方ないという頷き、彼女はゆっくりと語り始める。
「――その前に自己紹介から始めようかな……初めまして、私の本当の名前は「霧咲 雛(ヒナ)」です」
「は?」
「キリサキ……」
「ヒナ?」
唐突のレノと思われる少女の自己紹介に、今度はアイリィ以外のその場にいる全員が顔を見合わせ、どういう事かと困惑したように「ヒナ」と名乗る少女に視線を向け、
「レノという名前はこっちの世界に付けられた名前……転生、って分かるかな?私の前世はこことは時代が違う世界の人間なんだ」
その言葉に酒場が数秒ほど静けさに覆われ、
「ぷっ……あははははっ!!きゅっ、急に笑わせないで下さいよ!!」
「そうだな……転生という概念がそもそも存在するのか怪しいし」
「あ、頭を強く打ったせいだな……やはりもう少し寝ていた方が」
「なんか頭が可哀想な子の反応されてる」
「言い方が悪かったんですかね……」
まさかの皆の大笑いにレノ、いや「ヒナ」とアイリィは顔を見合わせて苦笑いを浮かべるが、確かにこのような突拍子もない話を信じて貰えないとは予想していた。だが、聖導教会出身のセンリだけは何かを考え込むように顎に手を当て、ヨウカも首を傾げてヒナを見続け、
「……転生ですか、それは本当なのですか?」
「えっと……ヒナたんでいいのかな?何だか「色」が少しだけ変わってるけど……大丈夫?」
2人の発言に笑い声が止まり、皆が不思議そうに視線がヒナ達とヨウカ達に行き来する中、ハイ・ゴブリンのカイが恐る恐るといった感じで手を上げる。
「あの……もしや、レノ様はユニコーンと同じ能力を持っているのでは……」
「そうですね、丁度私も同じことを考えていました」
カイの言葉にセンリが深く頷き、彼女はゆっくりとヒナの向い側の席に移動すると、
「今はヒナ……さんでよろしいですか?貴女の言葉が真実ならば、前世の記憶を受け継いだままこの世界に「生まれ変わった」のですね」
「そうだけど……信じてくれるの?」
「聖導教会にはこのような言い伝えがあります。我が教会の象徴ともいえるユニコーンは死を迎える際、同時刻に新たなユニコーンの赤子が生まれると……我々はこの現象を死を迎えたユニコーンが、新しいユニコーンへと「転生」したと判断しています」
「なるほど……」
「それに転生に関してはレミア将軍の「憑依術」の件もあるので、あながち否定出来る事ではありません。彼女は過去の大英霊の魂を呼び出し、自分の肉体に宿す事で一時的に転生させていると言っても過言ではありません」
「なるほど~」
センリの説明に笑っていた者も納得したかのように黙って聞き込み、アイリィは自分が補足をせずに済みそうなことに内心安堵した。
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