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剣乱武闘編
新たな力
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枯葉の森に到着し、レノはハイ・ゴブリン達にヨウカ達の事を紹介すると、すぐにゴブリン達が気を使って食事を用意してくれた。アイリィの言う通り、この星その物が活性化現象を起こしている影響か、随分とこの森にも緑が戻ってきた。
だが、まだ果物が実る段階ではなく、ゴブリン達が用意したのはこの森に住み始めた魔獣達の肉であり、あとはムミョウが栽培している果物と野菜を少々用意し、組手の前に軽めの昼食を行う。
ズズッ……
「わあっ……美味しいねこのスープ」
「トンジル……と言ったか?まさか、イノブタの肉をこんな風に調理するとは……」
「……美味い」
「おかわり!!」
「はいはい……お前たちも遠慮するなよ」
「「ギギィッ!!」」
巨大な鍋を煮込むレノの前に行列が出来ており、1人ずつ容器に豚汁を注ぎ込む。この料理はどうやらこの世界には存在しないらしく、今度から黒猫酒場でも新メニューとして出すべきが検討中である。
「ところでカイと長老は何処に行ったんだ?」
「ギギィッ!!ギギッ、ギギギッ!!」
「なるほど分からん」
一昨日は2人ともいたはずだが、また狩りに出かけているのか不在のままだった。そのため、ゴブリン達と意思疎通が難しく、一応はこちらの言いたいことは理解しているようだが、言葉が通じないのが不便である。
中には人語を学んでいるゴブリンもいるが、やはりカイほどにはいかず、せいぜい挨拶程度の単語しか喋れない。
「ニイチャッ……オカワリ」
「そう言う言葉だけは覚えるんだな……はいよ」
子供のゴブリン達に急かされ、容器を受け取っておかわりを盛ると、ゴブリンは「アリガトッ!!」と嬉しそうに受け取る。
「……噂には聞いていたが、随分と規模が大きいんだな。これだけのハイ・ゴブリンなど見たことが無い」
「流石はレノたんだね~」
リノンとヨウカが感心した風に声を上げ、何故かゴンゾウとコトミがうんうんと深く頷く。別にレノがゴブリン達に指示を与えて集落を造り上げたわけではないのだが、一応はこの場所を提供したのは彼である事に間違いなく、ハイ・ゴブリン達が最も感謝しているのはレノである事は間違いない。
――粗方の鍋の中身を食し終え、片付けをゴブリン達に任せると、しばらくの間は食休みとしてそれぞれが自由行動を取る。
「けんけん、ぱっ!」
「ギギッ♪」
「おっとと……なかなかやるな」
「ギィギッ!!」
ヨウカは子供ゴブリンと地面に画いた輪の上を飛び回り(遊び方はレノが教えた)、リノンは年長のゴブリンに囲まれ、彼らの手には棍棒が握られており、彼女の指示を受けて鍛錬を行う。
「高い高~い」
「ギギギッ!?」
「ギギィッ!!」
ゴンゾウの方にも子供のゴブリンが群がっており、彼の身体にしがみ付き、ゴンゾウも少し嬉しそうに相手をしている。年の離れた妹がいるとは昔から聞いており、子供の扱いには慣れているようだ。
「平和だな……」
「すぅ……すぅっ……」
一方でレノはゴブリン達が敷き詰めた葉っぱの絨毯の上で寝転がると、コトミも彼の隣に並んで寝息を立てる。一昨日もこのように過ごしたが、あの時と比べて人数が多い。
本来ならバルたちも連れてくる予定だったが、わざわざホノカが酒場を1日貸切を行ったので、今日は1日中飲み倒すつもりらしい。ポチ子に関しては鮭殺しを一杯飲んだだけで酔っ払い、今頃自室で眠りこけている(明日の試合に備えて二日酔いによく効く薬は事前にホノカが用意してくれた)。
「さて……そろそろいいじゃないのか、レノ?」
「うむ……」
「ん~……そうだね」
ある程度のゴブリン達の鍛錬を終えたリノンと、子供達を降ろすゴンゾウが接近し、2人とも武器を整える。
「悪いが手加減はしない……正直に言って、もうお前に勝てる気がしないからな」
「俺も、新技を試したい……いいか?」
「いいよ、こっちも本気で殺るから」
「そ、それは止めてくれ……君が言うと場合は冗談とは思えない」
レノは立ち上がるtp、身体から感じ取れる自身の魔力に今なら「あの姿」でも制御できる自信が湧き上がる。
「ソフィア」
ボウッ……!!
レノの肉体が光り輝き、一瞬で少女の姿へと変化する。が、
「青い……髪?」
「凄い……魔力だ」
――外見に異変が生じており、まるで子供の時の用に髪の毛の色が青みがかった銀髪に変化しており、肉体も微妙に胸の大きさが若干増している。
また、右腕の紋様が光り輝き、異様な高揚感に襲われる。まだ強化術も発動していないにもかかわらず、試しに右足を上げて地面に叩き付けると、
ズドォオオンッ!!
「うおおっ!?」
「なんっ……!?」
「ふぁっ……?」
「ふぇええっ!?」
「「ギギィイイイッ!?」」
右足の地面に亀裂が走り、軽い振動が周囲に走る。ソフィア自身もあまりの身体能力の上昇に呆気にとられ、我ながら冷や汗を流す。
「まさか……ここまでとは」
「れ、レノ……いや、今はソフィアか?本当に私達を殺すつもりじゃないだろうな!?」
「……俺も、鬼人化(本気)出していいか?」
流石にここまで強くなっているとは予想しておらず、ゴンゾウとリノンはそれぞれ武器を身構える。
「あ~……うん、いいよ。2人とも本気出して」
「くっ……余裕だな」
「ふっ……流石だ」
ジャキッ……!
ビキィイイッ……!!
リノンが愛剣を構え、ゴンゾウは両腕の筋肉に血管を浮き上がらせ、ソフィアも構えを取ろうとした時、
「……でも、ここだと被害が大きいかもしれないから少し移動しようか」
「「……そうだな」」
不安そうにこちらを見つめてくるハイ・ゴブリン達の集落を崩壊させないため、場所を移動することにした――
だが、まだ果物が実る段階ではなく、ゴブリン達が用意したのはこの森に住み始めた魔獣達の肉であり、あとはムミョウが栽培している果物と野菜を少々用意し、組手の前に軽めの昼食を行う。
ズズッ……
「わあっ……美味しいねこのスープ」
「トンジル……と言ったか?まさか、イノブタの肉をこんな風に調理するとは……」
「……美味い」
「おかわり!!」
「はいはい……お前たちも遠慮するなよ」
「「ギギィッ!!」」
巨大な鍋を煮込むレノの前に行列が出来ており、1人ずつ容器に豚汁を注ぎ込む。この料理はどうやらこの世界には存在しないらしく、今度から黒猫酒場でも新メニューとして出すべきが検討中である。
「ところでカイと長老は何処に行ったんだ?」
「ギギィッ!!ギギッ、ギギギッ!!」
「なるほど分からん」
一昨日は2人ともいたはずだが、また狩りに出かけているのか不在のままだった。そのため、ゴブリン達と意思疎通が難しく、一応はこちらの言いたいことは理解しているようだが、言葉が通じないのが不便である。
中には人語を学んでいるゴブリンもいるが、やはりカイほどにはいかず、せいぜい挨拶程度の単語しか喋れない。
「ニイチャッ……オカワリ」
「そう言う言葉だけは覚えるんだな……はいよ」
子供のゴブリン達に急かされ、容器を受け取っておかわりを盛ると、ゴブリンは「アリガトッ!!」と嬉しそうに受け取る。
「……噂には聞いていたが、随分と規模が大きいんだな。これだけのハイ・ゴブリンなど見たことが無い」
「流石はレノたんだね~」
リノンとヨウカが感心した風に声を上げ、何故かゴンゾウとコトミがうんうんと深く頷く。別にレノがゴブリン達に指示を与えて集落を造り上げたわけではないのだが、一応はこの場所を提供したのは彼である事に間違いなく、ハイ・ゴブリン達が最も感謝しているのはレノである事は間違いない。
――粗方の鍋の中身を食し終え、片付けをゴブリン達に任せると、しばらくの間は食休みとしてそれぞれが自由行動を取る。
「けんけん、ぱっ!」
「ギギッ♪」
「おっとと……なかなかやるな」
「ギィギッ!!」
ヨウカは子供ゴブリンと地面に画いた輪の上を飛び回り(遊び方はレノが教えた)、リノンは年長のゴブリンに囲まれ、彼らの手には棍棒が握られており、彼女の指示を受けて鍛錬を行う。
「高い高~い」
「ギギギッ!?」
「ギギィッ!!」
ゴンゾウの方にも子供のゴブリンが群がっており、彼の身体にしがみ付き、ゴンゾウも少し嬉しそうに相手をしている。年の離れた妹がいるとは昔から聞いており、子供の扱いには慣れているようだ。
「平和だな……」
「すぅ……すぅっ……」
一方でレノはゴブリン達が敷き詰めた葉っぱの絨毯の上で寝転がると、コトミも彼の隣に並んで寝息を立てる。一昨日もこのように過ごしたが、あの時と比べて人数が多い。
本来ならバルたちも連れてくる予定だったが、わざわざホノカが酒場を1日貸切を行ったので、今日は1日中飲み倒すつもりらしい。ポチ子に関しては鮭殺しを一杯飲んだだけで酔っ払い、今頃自室で眠りこけている(明日の試合に備えて二日酔いによく効く薬は事前にホノカが用意してくれた)。
「さて……そろそろいいじゃないのか、レノ?」
「うむ……」
「ん~……そうだね」
ある程度のゴブリン達の鍛錬を終えたリノンと、子供達を降ろすゴンゾウが接近し、2人とも武器を整える。
「悪いが手加減はしない……正直に言って、もうお前に勝てる気がしないからな」
「俺も、新技を試したい……いいか?」
「いいよ、こっちも本気で殺るから」
「そ、それは止めてくれ……君が言うと場合は冗談とは思えない」
レノは立ち上がるtp、身体から感じ取れる自身の魔力に今なら「あの姿」でも制御できる自信が湧き上がる。
「ソフィア」
ボウッ……!!
レノの肉体が光り輝き、一瞬で少女の姿へと変化する。が、
「青い……髪?」
「凄い……魔力だ」
――外見に異変が生じており、まるで子供の時の用に髪の毛の色が青みがかった銀髪に変化しており、肉体も微妙に胸の大きさが若干増している。
また、右腕の紋様が光り輝き、異様な高揚感に襲われる。まだ強化術も発動していないにもかかわらず、試しに右足を上げて地面に叩き付けると、
ズドォオオンッ!!
「うおおっ!?」
「なんっ……!?」
「ふぁっ……?」
「ふぇええっ!?」
「「ギギィイイイッ!?」」
右足の地面に亀裂が走り、軽い振動が周囲に走る。ソフィア自身もあまりの身体能力の上昇に呆気にとられ、我ながら冷や汗を流す。
「まさか……ここまでとは」
「れ、レノ……いや、今はソフィアか?本当に私達を殺すつもりじゃないだろうな!?」
「……俺も、鬼人化(本気)出していいか?」
流石にここまで強くなっているとは予想しておらず、ゴンゾウとリノンはそれぞれ武器を身構える。
「あ~……うん、いいよ。2人とも本気出して」
「くっ……余裕だな」
「ふっ……流石だ」
ジャキッ……!
ビキィイイッ……!!
リノンが愛剣を構え、ゴンゾウは両腕の筋肉に血管を浮き上がらせ、ソフィアも構えを取ろうとした時、
「……でも、ここだと被害が大きいかもしれないから少し移動しようか」
「「……そうだな」」
不安そうにこちらを見つめてくるハイ・ゴブリン達の集落を崩壊させないため、場所を移動することにした――
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