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蛇足編
閑話 《バル将軍》
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――時は10年近く前まで遡り、冒険者を辞めたバルは一年の間だけ将軍に就いた。彼女が冒険者を辞めて将軍になったのは復讐のためであり、愛する仲間や恋人を殺した吸血鬼ゲインを倒すために彼女は腕を磨く。ゲインを倒すためには対人戦の戦闘訓練を積む必要があり、そこで彼女は冒険者を辞めて最初は国の兵士になった。
これまでのバルは魔物とばかり戦ってきたせいで対人戦の経験はあまり積んでいなかった。そのせいで彼女はゲインとの戦闘で後れを取り、仲間を守り切れずに殺されてしまう。冒険者のままでも他の冒険者と戦うことはできるが、彼女以外の冒険者も殆どが魔物との戦闘ばかりで対人戦の経験はあまりない。
傭兵になることも考えたがバルトロス王国は他の国と比べても治安はいいため、他の国ほどの仕事にありつけない。それに彼女はゲインの情報を探るためにバルトロス王国から離れるわけにはいかず、そこで以前に助けた貴族の伝手を使って彼女は兵士となった。
「どうしたんだい!?普段は偉そうにしてるくせに女一人に勝てないのか!?」
「き、貴様……上官の私にこんなことをしてただで済むと思ってるのか!?」
「笑わせるんじゃないよ!!あんたが本気で掛かってこいと言ったんだろうがっ!!」
「ぐはぁっ!?」
「バル!?やり過ぎだ!!」
「誰かこの女を止めろ!!」
兵士としてバルは上官から直々に指導を受ける機会を得るが、あまりにも彼女の指導を任された上官が弱すぎて一方的に叩きのめす。それを見かねた他の兵士が彼女を止めようとするが、それに対してバルは一睨みで大人しくさせる。
「腰抜け共が偉そうにするんじゃないよ!!」
『うっ……』
ゲインに逃げられてからバルは異様な迫力が増し、彼女は仲間が殺された日から確実に強くなっていた。ゲインへの復讐心によって前より強さを追い求めるようになり、復讐を果たすためならば彼女は鬼になるつもりだった。
吸血鬼は高い再生能力を誇るのにゲインは傷を負ったのはバルが強い憎しみによって剣聖とは異なる存在へと変異しかけていた。彼女は正に「剣鬼」へと近付いており、このままいけば彼女は剣鬼と化す。
「さあ、誰でもいいから掛かってきな!!何だったら全員相手にしてやろうか!?」
「こ、この……貴様は首だ!!とっとと出て行け!!」
「ふん、上等だよ!!誰がお前等なんかの世話になるかい!!」
バルが叩きのめした上官は彼女の解雇を言い渡すが、バルはそれを聞いて不機嫌そうに立ち去ろうとした。だが、そんな彼女の前に思いもよらぬ人物が現れた。
「待ちたまえ。僕が相手をしてあげるよ」
「あん……誰だいあんたは?」
「なっ!?あ、貴方は……ミドル大将軍!?」
「ど、どうしてこちらに!?」
バルの前に立ちはだかったのはミドルだった。彼は訓練用の槍を手にして現れ、兵士達は突然に現れた彼に戸惑う。一方でバルはミドルを見て只者ではないと判断する。
(こいつ……強い!?)
見た目は華奢な青年にしか見えないが間近で相対すると彼から異様な威圧感を感じ取り、バルはゲインと戦った時以上の緊張感を抱く。ミドルは倒れている上官に視線を向け、笑顔を浮かべながら見下ろす。
「さあ、立つんだ」
「あ、ありが……ぐふぅっ!?」
「なっ!?」
上官の兵士は立ち上がろうとした瞬間、目にも止まらぬ速度で放たれたミドルの槍を受けて吹き飛ぶ。傍目から見ると兵士が自分から吹っ飛んだようにしか見えなかったが、バルは確かに彼が殴り飛ばされる姿を目撃した。
(なんて槍の速さ……こいつ、アイラさん並か!?)
ミドルの槍裁きを見ただけでバルは彼が全盛期のアイラに匹敵する実力者だと悟り、彼女は戦慄した。今までバルは数多くの武人と遭遇してきたが、アイラと比肩する程の実力者を今まで見たことがない。一方でミドルは殴り飛ばした兵士に視線を向け、つまらなそうに呟く。
「この程度か……鍛錬を怠り過ぎた」
「あ、あんた……」
「申し訳なかったね。彼の言葉は気にしなくていい、これからも国のために尽くしてくれ」
「うっ……」
上官に暴行を加えたにも関わらず、バルはミドルの判断で罪を許された。彼女はミドルに肩を掴まれた際に恐怖を抱き、どうあがいても自分では敵わない存在だと認識した。その途端、彼女の復讐の炎が消えていく。
剣鬼に至りかけていたバルだったが、圧倒的な実力差を持つ人間を目の当たりにしたことで怖気づいた。剣鬼に至る人間は他人を恐れてはならず、ミドルの存在が彼女の剣鬼に至る道を閉ざした。その後、バルはミドルに才能を買われて彼女は半年もたたないうちに将軍へと昇格を果たす。将来的に優秀な手駒になり得るかもしれないとミドルが王妃に報告した結果、彼女は異例な速度で出世した。
将軍となったバルはナオの指導役を任されるようになり、彼女を徹底的に鍛え上げた。しかし、ナオと親しい仲となった彼女を王妃は邪魔者だと判断して将軍の座を剥奪する。ミドルとしてはバルを自分の右腕に育て上げるつもりだったので残念がったが、王妃の判断には逆らずに彼女を追放した――
※今回の話は今月更新されたコミカライズ版の話と深い繋がりがあります。それとウルの元飼い主のエルフはあんなに美人だったなんて初めて知りました(衝撃の新事実)。
( ゚Д゚)ヘエ~コンナカオシテタンダ←コミカライズ版を見た作者
これまでのバルは魔物とばかり戦ってきたせいで対人戦の経験はあまり積んでいなかった。そのせいで彼女はゲインとの戦闘で後れを取り、仲間を守り切れずに殺されてしまう。冒険者のままでも他の冒険者と戦うことはできるが、彼女以外の冒険者も殆どが魔物との戦闘ばかりで対人戦の経験はあまりない。
傭兵になることも考えたがバルトロス王国は他の国と比べても治安はいいため、他の国ほどの仕事にありつけない。それに彼女はゲインの情報を探るためにバルトロス王国から離れるわけにはいかず、そこで以前に助けた貴族の伝手を使って彼女は兵士となった。
「どうしたんだい!?普段は偉そうにしてるくせに女一人に勝てないのか!?」
「き、貴様……上官の私にこんなことをしてただで済むと思ってるのか!?」
「笑わせるんじゃないよ!!あんたが本気で掛かってこいと言ったんだろうがっ!!」
「ぐはぁっ!?」
「バル!?やり過ぎだ!!」
「誰かこの女を止めろ!!」
兵士としてバルは上官から直々に指導を受ける機会を得るが、あまりにも彼女の指導を任された上官が弱すぎて一方的に叩きのめす。それを見かねた他の兵士が彼女を止めようとするが、それに対してバルは一睨みで大人しくさせる。
「腰抜け共が偉そうにするんじゃないよ!!」
『うっ……』
ゲインに逃げられてからバルは異様な迫力が増し、彼女は仲間が殺された日から確実に強くなっていた。ゲインへの復讐心によって前より強さを追い求めるようになり、復讐を果たすためならば彼女は鬼になるつもりだった。
吸血鬼は高い再生能力を誇るのにゲインは傷を負ったのはバルが強い憎しみによって剣聖とは異なる存在へと変異しかけていた。彼女は正に「剣鬼」へと近付いており、このままいけば彼女は剣鬼と化す。
「さあ、誰でもいいから掛かってきな!!何だったら全員相手にしてやろうか!?」
「こ、この……貴様は首だ!!とっとと出て行け!!」
「ふん、上等だよ!!誰がお前等なんかの世話になるかい!!」
バルが叩きのめした上官は彼女の解雇を言い渡すが、バルはそれを聞いて不機嫌そうに立ち去ろうとした。だが、そんな彼女の前に思いもよらぬ人物が現れた。
「待ちたまえ。僕が相手をしてあげるよ」
「あん……誰だいあんたは?」
「なっ!?あ、貴方は……ミドル大将軍!?」
「ど、どうしてこちらに!?」
バルの前に立ちはだかったのはミドルだった。彼は訓練用の槍を手にして現れ、兵士達は突然に現れた彼に戸惑う。一方でバルはミドルを見て只者ではないと判断する。
(こいつ……強い!?)
見た目は華奢な青年にしか見えないが間近で相対すると彼から異様な威圧感を感じ取り、バルはゲインと戦った時以上の緊張感を抱く。ミドルは倒れている上官に視線を向け、笑顔を浮かべながら見下ろす。
「さあ、立つんだ」
「あ、ありが……ぐふぅっ!?」
「なっ!?」
上官の兵士は立ち上がろうとした瞬間、目にも止まらぬ速度で放たれたミドルの槍を受けて吹き飛ぶ。傍目から見ると兵士が自分から吹っ飛んだようにしか見えなかったが、バルは確かに彼が殴り飛ばされる姿を目撃した。
(なんて槍の速さ……こいつ、アイラさん並か!?)
ミドルの槍裁きを見ただけでバルは彼が全盛期のアイラに匹敵する実力者だと悟り、彼女は戦慄した。今までバルは数多くの武人と遭遇してきたが、アイラと比肩する程の実力者を今まで見たことがない。一方でミドルは殴り飛ばした兵士に視線を向け、つまらなそうに呟く。
「この程度か……鍛錬を怠り過ぎた」
「あ、あんた……」
「申し訳なかったね。彼の言葉は気にしなくていい、これからも国のために尽くしてくれ」
「うっ……」
上官に暴行を加えたにも関わらず、バルはミドルの判断で罪を許された。彼女はミドルに肩を掴まれた際に恐怖を抱き、どうあがいても自分では敵わない存在だと認識した。その途端、彼女の復讐の炎が消えていく。
剣鬼に至りかけていたバルだったが、圧倒的な実力差を持つ人間を目の当たりにしたことで怖気づいた。剣鬼に至る人間は他人を恐れてはならず、ミドルの存在が彼女の剣鬼に至る道を閉ざした。その後、バルはミドルに才能を買われて彼女は半年もたたないうちに将軍へと昇格を果たす。将来的に優秀な手駒になり得るかもしれないとミドルが王妃に報告した結果、彼女は異例な速度で出世した。
将軍となったバルはナオの指導役を任されるようになり、彼女を徹底的に鍛え上げた。しかし、ナオと親しい仲となった彼女を王妃は邪魔者だと判断して将軍の座を剥奪する。ミドルとしてはバルを自分の右腕に育て上げるつもりだったので残念がったが、王妃の判断には逆らずに彼女を追放した――
※今回の話は今月更新されたコミカライズ版の話と深い繋がりがあります。それとウルの元飼い主のエルフはあんなに美人だったなんて初めて知りました(衝撃の新事実)。
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