1,991 / 2,083
蛇足編
閑話 《他のキャラを夢の世界に連れ込んだ場合 その1》
しおりを挟む
※本編に組み込もうか悩みましたが、現在は同行していないキャラクターを夢の世界へ連れ込むのにどれくらい時間が掛かるのか分からないので閑話としました。
※コトミンの場合
「今日はコトミンを連れてきたよ」
「おお、本当に真っ白な世界……ここが夢の中?」
「どうもどうも、レナさんの保護者のアイリスです」
「何時の間に保護者になった」
レナはコトミンと共に夢の世界へ訪れるとアイリスは挨拶を行い、記憶を失うことは分かっているとはいえ事前に彼女には説明をしておいた。コトミンはレナの言うことならば疑わずに夢の世界を受け入れる。
「貴方がレナの話していた面白い天使さん?」
「どんな説明をしてるんですか。言っておきますけど私は凄いんですよ、レナさんの命を何十回も救っています」
「まあ、それは否定しない」
「凄い」
コトミンはアイリスに対して拍手を行い、アイリスは満足げな表情を浮かべた。自己紹介を終えると三人は机を挟んで座り込み、アイリスはコトミンのためにかき氷を用意した。
「どうぞこれでも食べてください。ブルーハワイですよ」
「……美味い、魚よりも美味しい」
「あんまり食べ過ぎると腹壊すけどね……」
「この世界ではいくらでも食べれますから遠慮しないでください」
ブルーハワイのかき氷をコトミンは心行くまで堪能し、朝になるまで三人はまったりとした時間を過ごした――
※ダインの場合
「うわ、何だここ!?まさか天国か!?僕、死んじゃったの!?」
「だから言ったじゃん。夢の世界だって」
「また騒がしい人を連れてきましたね」
「わああっ!?天使がいる!!本当に死んだのか僕達!?」
ダインは夢の世界に訪れるとアイリスを見て度肝を抜かし、羽根を生やした彼女を見て天使だと信じる。実際にアイリスは天使ではあるがこの世界は天国ではないことを伝える。
「ご安心ください。ここは天国でもなければ地獄でもありません。ここは私の夢の世界です」
「ゆ、夢の世界?まさかレナの話が本当だったなんて……」
「ここならどんな願いも叶うらしいから、ダインの願い事も叶えて貰えば?」
「え!?そんないきなり言われても……う~ん、願い事か」
「エッチな願いは駄目ですよ」
「……わ、分かってるよ!!」
「今、間がなかった?」
アイリスの忠告にダインはぎくりとした表情を浮かべるが、彼は悩んだ末に願い事を申し込む。
「じゃあ、僕だけが絶対に勝てるカジノを作って欲しいんだけど……」
「ダイン、まだ懲りてないの?」
「作れなくもないですけど本当にその願いでいいんですか?」
「いいんだよ!!言っておくけど僕だけが大勝ちできるカジノだからな!?一度でいいからカジノで大儲けしたいんだよ!!」
「わ、分かりました」
あまりのダインの迫力にアイリスは気圧されてしまい、その日はダインが満足するまでカジノで遊んだ――
――翌日、目を覚ましたダインは夢の世界の記憶を失ったが何故か今日はカジノで大勝ちできる気がした。そこで彼はカジノに赴くが、結果から言えば大敗して身ぐるみを剥がされかけたがレナが駆けつけて助けてくれた。
※ゴンゾウの場合
「ここが夢の世界だよ」
「おおっ……レナの言う通りに真っ白な世界だな」
「また意外な人を連れてきましたね」
ゴンゾウは夢の世界に招くと彼は真っ先にアイリスに頼みごとを行う。彼の願いは夢の中でも自分を鍛える方法を教えて欲しいと頼む。
「レナから話を聞いている。貴女がレナを指導していたと教わった」
「まあ、最初の頃はレナさんの指導をしていたのは私ですが……」
「俺もレナのように強くしてくれ!!俺はもっと強くりたいんだ!!」
「と言う事なんだけど……できる?」
「それは構いませんけど、ここでの記憶はなくなるんですよ?私が指導しても夢から覚めたら覚えてませんからね」
「そこをなんとかできないか?」
アイリスはゴンゾウに指導を頼まれて困り果て、夢の世界の記憶はレナ以外の人間は継承できないのでこの世界の出来事はゴンゾウが目覚めれば忘れてしまう。しかし、ゴンゾウは熱心にアイリスの指導を受けたいことを伝えると、彼女は悩んだ末にある提案を行う。
「分かりました。記憶を継承させることはできませんがゴンゾウさんが強くなれるようにイメージトレーニングを行いましょう」
「イメージトレーニング?」
「ここではどんな人物も作り出せます。ゴンゾウさんが戦いたい相手をいくらでも呼び出せますので戦ってください。それをレナさんがしっかりと見て覚えるんですよ」
「俺が!?」
「ゴンゾウさんの戦いぶりを見て弱点が見つかれば夢から覚めた後にレナさんが注意するんです。そうすれば夢から覚めても弱点克服もできます」
「なるほど……レナ、協力してくれ!!」
「う、うん……まあいいけど」
ゴンゾウに記憶が残らなくてもレナは夢の世界の出来事を覚えているため、彼の戦闘ぶりを見て弱点を見抜き、夢から覚めた後にゴンゾウに指摘する。そうすればゴンゾウは自分の弱点を知れて克服すればより強くなれるはずだった――
――翌日、ゴンゾウは目を覚ますと隣にはレナは疲れた表情を浮かべていた。ゴンゾウはそれを見て驚き、体長が悪いのかを尋ねる。
「どうしたレナ!?顔色が悪いぞ!?」
「……朝までゴンちゃんの修業に付き合ってたからね」
「修行?何の話だ?」
記憶を失っているゴンゾウはレナの言葉の意味が分からなかったが、実は夢の中のゴンゾウは朝までアイリスが用意した敵と戦い続けた。その戦いぶりをずっと見せられていたレナは夢から覚めても疲れが取らず、しばらくの間はゴンゾウを夢の世界に呼ぶのは止めようと思った。
※他のキャラの話は別の機会に書こうと思います。
※コトミンの場合
「今日はコトミンを連れてきたよ」
「おお、本当に真っ白な世界……ここが夢の中?」
「どうもどうも、レナさんの保護者のアイリスです」
「何時の間に保護者になった」
レナはコトミンと共に夢の世界へ訪れるとアイリスは挨拶を行い、記憶を失うことは分かっているとはいえ事前に彼女には説明をしておいた。コトミンはレナの言うことならば疑わずに夢の世界を受け入れる。
「貴方がレナの話していた面白い天使さん?」
「どんな説明をしてるんですか。言っておきますけど私は凄いんですよ、レナさんの命を何十回も救っています」
「まあ、それは否定しない」
「凄い」
コトミンはアイリスに対して拍手を行い、アイリスは満足げな表情を浮かべた。自己紹介を終えると三人は机を挟んで座り込み、アイリスはコトミンのためにかき氷を用意した。
「どうぞこれでも食べてください。ブルーハワイですよ」
「……美味い、魚よりも美味しい」
「あんまり食べ過ぎると腹壊すけどね……」
「この世界ではいくらでも食べれますから遠慮しないでください」
ブルーハワイのかき氷をコトミンは心行くまで堪能し、朝になるまで三人はまったりとした時間を過ごした――
※ダインの場合
「うわ、何だここ!?まさか天国か!?僕、死んじゃったの!?」
「だから言ったじゃん。夢の世界だって」
「また騒がしい人を連れてきましたね」
「わああっ!?天使がいる!!本当に死んだのか僕達!?」
ダインは夢の世界に訪れるとアイリスを見て度肝を抜かし、羽根を生やした彼女を見て天使だと信じる。実際にアイリスは天使ではあるがこの世界は天国ではないことを伝える。
「ご安心ください。ここは天国でもなければ地獄でもありません。ここは私の夢の世界です」
「ゆ、夢の世界?まさかレナの話が本当だったなんて……」
「ここならどんな願いも叶うらしいから、ダインの願い事も叶えて貰えば?」
「え!?そんないきなり言われても……う~ん、願い事か」
「エッチな願いは駄目ですよ」
「……わ、分かってるよ!!」
「今、間がなかった?」
アイリスの忠告にダインはぎくりとした表情を浮かべるが、彼は悩んだ末に願い事を申し込む。
「じゃあ、僕だけが絶対に勝てるカジノを作って欲しいんだけど……」
「ダイン、まだ懲りてないの?」
「作れなくもないですけど本当にその願いでいいんですか?」
「いいんだよ!!言っておくけど僕だけが大勝ちできるカジノだからな!?一度でいいからカジノで大儲けしたいんだよ!!」
「わ、分かりました」
あまりのダインの迫力にアイリスは気圧されてしまい、その日はダインが満足するまでカジノで遊んだ――
――翌日、目を覚ましたダインは夢の世界の記憶を失ったが何故か今日はカジノで大勝ちできる気がした。そこで彼はカジノに赴くが、結果から言えば大敗して身ぐるみを剥がされかけたがレナが駆けつけて助けてくれた。
※ゴンゾウの場合
「ここが夢の世界だよ」
「おおっ……レナの言う通りに真っ白な世界だな」
「また意外な人を連れてきましたね」
ゴンゾウは夢の世界に招くと彼は真っ先にアイリスに頼みごとを行う。彼の願いは夢の中でも自分を鍛える方法を教えて欲しいと頼む。
「レナから話を聞いている。貴女がレナを指導していたと教わった」
「まあ、最初の頃はレナさんの指導をしていたのは私ですが……」
「俺もレナのように強くしてくれ!!俺はもっと強くりたいんだ!!」
「と言う事なんだけど……できる?」
「それは構いませんけど、ここでの記憶はなくなるんですよ?私が指導しても夢から覚めたら覚えてませんからね」
「そこをなんとかできないか?」
アイリスはゴンゾウに指導を頼まれて困り果て、夢の世界の記憶はレナ以外の人間は継承できないのでこの世界の出来事はゴンゾウが目覚めれば忘れてしまう。しかし、ゴンゾウは熱心にアイリスの指導を受けたいことを伝えると、彼女は悩んだ末にある提案を行う。
「分かりました。記憶を継承させることはできませんがゴンゾウさんが強くなれるようにイメージトレーニングを行いましょう」
「イメージトレーニング?」
「ここではどんな人物も作り出せます。ゴンゾウさんが戦いたい相手をいくらでも呼び出せますので戦ってください。それをレナさんがしっかりと見て覚えるんですよ」
「俺が!?」
「ゴンゾウさんの戦いぶりを見て弱点が見つかれば夢から覚めた後にレナさんが注意するんです。そうすれば夢から覚めても弱点克服もできます」
「なるほど……レナ、協力してくれ!!」
「う、うん……まあいいけど」
ゴンゾウに記憶が残らなくてもレナは夢の世界の出来事を覚えているため、彼の戦闘ぶりを見て弱点を見抜き、夢から覚めた後にゴンゾウに指摘する。そうすればゴンゾウは自分の弱点を知れて克服すればより強くなれるはずだった――
――翌日、ゴンゾウは目を覚ますと隣にはレナは疲れた表情を浮かべていた。ゴンゾウはそれを見て驚き、体長が悪いのかを尋ねる。
「どうしたレナ!?顔色が悪いぞ!?」
「……朝までゴンちゃんの修業に付き合ってたからね」
「修行?何の話だ?」
記憶を失っているゴンゾウはレナの言葉の意味が分からなかったが、実は夢の中のゴンゾウは朝までアイリスが用意した敵と戦い続けた。その戦いぶりをずっと見せられていたレナは夢から覚めても疲れが取らず、しばらくの間はゴンゾウを夢の世界に呼ぶのは止めようと思った。
※他のキャラの話は別の機会に書こうと思います。
0
お気に入りに追加
16,534
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。