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蛇足編

※また歯医者に行くのでおまけ回です。

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カタナヅキ「すいません、作者の都合で今回はおまけ回となります」
レナ「医者から余命宣告でもされたか」
カタナヅキ「歯医者つってんだろうがっ」
アイリス「さっさと治しなさい」

レナ「おまけと言ってもなんかネタがあったかな?」
アイリス「それじゃあ、レナさんが倒した魔王の詳しい情報を公開しますかね」



――魔王とはスライムのような不定形生物と魔法金属を組み合わせた金属生命体であり、魔法を吸収して増幅させる能力を持つ。レナが倒した魔王は唯一の生き残りであり、他の金属生命体は全て歴代の勇者によって破壊されている。

魔王を作り出したのは魔人族だが、彼等は初代勇者が残した科学技術を利用して魔王を生み出した。それを知った後世の勇者は行き過ぎた科学は悪人に悪用される可能性もあるため、初代勇者が残した科学技術を封印した。しかし、そのせいで勇者の召喚技術も廃れてしまい、現在では異世界から勇者を召喚する術は失われた。

勇者が残した科学技術は完全に封じられ、世界中に残されていた科学施設の殆ども機能を停止させた状態で放置されている。そして現在は塔の大迷宮のアンドロイドであるリーリスだけが活動している。リーリスは勇者の子孫であるレナに協力しているが、彼女はあくまでも勇者の子孫だけに協力するようにプログラムされているので異世界人には本来は接触してはならない立場だった。



レナ「リーリスにそんな設定があったのか」
リーリス「まあ、完全な後付け設定ですね」
カタナヅキ「こらっ!!」



――ちなみに異世界召喚は行えなくなったが過去の世界にタイムスリップするための機器は残っており、これらの機械は初代勇者が偶然の産物で造り出した代物だった。まるで何者かの意志によって偶然にも誕生したとしか言えず、この機械を使用した事で歴史を変える事はできない。死ぬ事が決まっている人間は必ず死亡し、未来に生きている人間を過去の世界で殺す事もできない。



レナ「俺が前に過去の世界に言った時の出来事は本来の歴史通りだったのか」
カタナヅキ「そういう事になるね。仮に君が過去の世界の歴史を変えようとしてもできないんだ」
アイリス「つまりは死んだ人間を生き返らせる事は不可能というわけですか」



――聖剣は勇者の子孫ならば一定のレベルまで高めれば扱えるが、聖剣の真の力を引き出せるのは聖痕の所有者のみである。



レナ「この設定のせいで腐敗龍が一気に弱くなった気がする。あれだけ苦労して倒したのに実は聖剣の力を完全に引き出していない状態で倒せたなんて……」
カタナヅキ「まあ……初めて出てきた竜種だし、竜種の中では一番弱い種かな」
アイリス「可哀想ですね」


腐敗龍「壁|д゚)エッ……」


※腐敗龍は戦闘力は他の竜種に劣りますが、能力が一番厄介な存在です。


カタナヅキ「歯医者の時間だからそろそろ行ってくるよ」
レナ「骨は拾ってやる」
カタナヅキ「いや、だから普通の歯医者だってば!!」






※数時間後

歯医者「貴方の命は今月まででしょう」
カタナヅキ「なんでじゃっ!?」
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