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蛇足編
自信を取り戻すために……
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「本当にここに死霊がいたのですか?」
「そのはずだけど……おかしいな、何処かに消えたみたいだ」
レミアと共にレナは地下迷宮を探索し、死霊の集合体に襲われた場所まで戻ってきた。しかし、何故か死霊は姿を消しており、感知系の技能さえも反応しない。
(最初にここへ来た時も死霊の存在に気付くのに時間が掛かった。感知系の技能だと役に立たないのかもしれない……)
死霊は天井に居た事に気付いたのはレナでもすぐには気付かず、死霊は感知系の技能が通じない相手の可能性も高い。しかし、レミアは聖属性の聖痕の持ち主であるが故に死霊などの闇属性の魔力で構成された存在には敏感らしく、彼女は天井に向けて掌を伸ばす。
「……確かに死霊の残滓を感じられます。先ほどまでここに多数の死霊が居た事は間違いありませんね」
「そんな事も分かるの?」
「はい、死霊ならば幾度も退治した事があるので分かります」
大将軍になる前からレミアは死霊系の魔物の浄化を何度もしており、彼女は死霊の気配には敏感だった。レミアは消えた死霊の後を追うために行動を開始した。
「こちらの方から気配を感じます。私に付いて来て下さい」
「分かった」
「……ご安心ください、何があろうと守ってみせます」
レナを守りながらレミアは死霊の討伐を行う事を約束し、彼女は今回の任務で失敗は許されないと考えていた。闘技祭の失態を挽回するためにも何としても彼女は任務を成功させようと決意する。そんな彼女を見てレナは少しだけ心配した。
死霊の気配を頼りに通路を移動すると、死霊の気配がどんどんと強まっていく。レナは何も感じないが、レミアは死霊がそれほど離れていない場所に潜んでいる事を見抜く。
「お気を付けください、死霊の気配が強まりました。この近くに隠れています」
「そう……俺は下がった方がいい?」
「いいえ、私の傍から離れないでください」
レミアはレナを自分の元から離れないように注意し、彼女は腰に差した聖剣に手を伸ばす。その顔は緊張感を漂わせ、冷や汗を流していた。それを見たレナはレミアの心中を察する。
(レミアは焦っているんだ……これ以上の失敗を恐れている。でも、だからこそ任務をやり遂げれば自信を取り戻すはず)
闘技祭でレミアは確かに失態を見せてしまった。しかし、あの時と違ってレミアは聖剣の力に驕らず、自分の力を磨いてきた事はレナも聞いている。ナオからレミアは厳しい修行を行い、以前よりも確実に強さを取り戻したと聞いていた。
レナが同行を申し出たのは彼女に敢えて難しい任務を与える事により、成功すればレミアは大きな功績を上げて名誉挽回する事ができる。今の彼女に必要なのは自信を取り戻すための難しい任務であり、失敗すれば彼女はもう二度と立ち直れないかもしれない。それでも大将軍としてこの国を支える人間かどうか相応しいのかを見定めるためにレナは彼女を見極める。
(レミア、自分を信じろ)
心の中でレナはレミアに応援すると、彼女は落ち着きを取り戻したのか聖剣を抜き放つ。そして彼女は天井に目掛けて聖剣を掲げた。
「聖光斬!!」
「うわっ!?」
『オアアアアッ!?』
何もないと思われた天井に目掛けてレミアは聖剣を放つと、天井と一体化して隠れていた死霊の群れが姿を現す。聖剣の一撃によって死霊は次々と浄化されるが、中には攻撃を躱してレナ達の元へ向かう死霊も存在した。
『オアアアッ!!』
「来る!!」
「レナ王子、そこから動かないでください!!」
迫りくる死霊の群れに対してレナは空間魔法を発動させて武器を取り出そうとしたが、その前にレミアが前に出て彼を守るように聖剣を床に突き刺す。すると聖剣を中心に光の障壁が形成され、レナを包み込む。
「これは……」
「結界です、その中に居る限りは死霊も襲う事ができません」
『オアッ!?』
聖剣が作り出す魔力の結界によってレナは守られ、かつてレナは妹達も聖剣の力を利用して似たような物を作り出した事を思い出す。聖剣はどうやら魔力で障壁も作り出せるらしく、レナに近付こうとした死霊は結界に弾かれて消えてしまう。
しかし、レナを守るためにレミアは聖剣を手放してしまい、無防備となった彼女に死霊は迫る。だが、元々はレミアは武器を所有する事はなく、彼女は自らの魔力を武器として戦う戦士だった。
「聖鎧!!」
『ッ……!?』
全身に聖属性の魔力を送り込み、レミアは光の鎧を身にまとう。彼女の聖鎧はレナの魔鎧術と同じ原理だが、聖属性の魔力の資質が高いため、死霊はレミアの聖鎧が放つ魔力の波動を嫌って近づけない。
「聖槍!!」
さらにレミアは両腕を伸ばして魔力を集中させると、彼女の両腕に槍の形をした魔力が形成された。レナの魔刀術とは異なり、彼女は武器ではなく自分の肉体のみに魔力を纏わせ、攻撃する手段を持ち合わせている。両手に聖槍を纏ったレミアは死霊の群れに飛び込む――
「そのはずだけど……おかしいな、何処かに消えたみたいだ」
レミアと共にレナは地下迷宮を探索し、死霊の集合体に襲われた場所まで戻ってきた。しかし、何故か死霊は姿を消しており、感知系の技能さえも反応しない。
(最初にここへ来た時も死霊の存在に気付くのに時間が掛かった。感知系の技能だと役に立たないのかもしれない……)
死霊は天井に居た事に気付いたのはレナでもすぐには気付かず、死霊は感知系の技能が通じない相手の可能性も高い。しかし、レミアは聖属性の聖痕の持ち主であるが故に死霊などの闇属性の魔力で構成された存在には敏感らしく、彼女は天井に向けて掌を伸ばす。
「……確かに死霊の残滓を感じられます。先ほどまでここに多数の死霊が居た事は間違いありませんね」
「そんな事も分かるの?」
「はい、死霊ならば幾度も退治した事があるので分かります」
大将軍になる前からレミアは死霊系の魔物の浄化を何度もしており、彼女は死霊の気配には敏感だった。レミアは消えた死霊の後を追うために行動を開始した。
「こちらの方から気配を感じます。私に付いて来て下さい」
「分かった」
「……ご安心ください、何があろうと守ってみせます」
レナを守りながらレミアは死霊の討伐を行う事を約束し、彼女は今回の任務で失敗は許されないと考えていた。闘技祭の失態を挽回するためにも何としても彼女は任務を成功させようと決意する。そんな彼女を見てレナは少しだけ心配した。
死霊の気配を頼りに通路を移動すると、死霊の気配がどんどんと強まっていく。レナは何も感じないが、レミアは死霊がそれほど離れていない場所に潜んでいる事を見抜く。
「お気を付けください、死霊の気配が強まりました。この近くに隠れています」
「そう……俺は下がった方がいい?」
「いいえ、私の傍から離れないでください」
レミアはレナを自分の元から離れないように注意し、彼女は腰に差した聖剣に手を伸ばす。その顔は緊張感を漂わせ、冷や汗を流していた。それを見たレナはレミアの心中を察する。
(レミアは焦っているんだ……これ以上の失敗を恐れている。でも、だからこそ任務をやり遂げれば自信を取り戻すはず)
闘技祭でレミアは確かに失態を見せてしまった。しかし、あの時と違ってレミアは聖剣の力に驕らず、自分の力を磨いてきた事はレナも聞いている。ナオからレミアは厳しい修行を行い、以前よりも確実に強さを取り戻したと聞いていた。
レナが同行を申し出たのは彼女に敢えて難しい任務を与える事により、成功すればレミアは大きな功績を上げて名誉挽回する事ができる。今の彼女に必要なのは自信を取り戻すための難しい任務であり、失敗すれば彼女はもう二度と立ち直れないかもしれない。それでも大将軍としてこの国を支える人間かどうか相応しいのかを見定めるためにレナは彼女を見極める。
(レミア、自分を信じろ)
心の中でレナはレミアに応援すると、彼女は落ち着きを取り戻したのか聖剣を抜き放つ。そして彼女は天井に目掛けて聖剣を掲げた。
「聖光斬!!」
「うわっ!?」
『オアアアアッ!?』
何もないと思われた天井に目掛けてレミアは聖剣を放つと、天井と一体化して隠れていた死霊の群れが姿を現す。聖剣の一撃によって死霊は次々と浄化されるが、中には攻撃を躱してレナ達の元へ向かう死霊も存在した。
『オアアアッ!!』
「来る!!」
「レナ王子、そこから動かないでください!!」
迫りくる死霊の群れに対してレナは空間魔法を発動させて武器を取り出そうとしたが、その前にレミアが前に出て彼を守るように聖剣を床に突き刺す。すると聖剣を中心に光の障壁が形成され、レナを包み込む。
「これは……」
「結界です、その中に居る限りは死霊も襲う事ができません」
『オアッ!?』
聖剣が作り出す魔力の結界によってレナは守られ、かつてレナは妹達も聖剣の力を利用して似たような物を作り出した事を思い出す。聖剣はどうやら魔力で障壁も作り出せるらしく、レナに近付こうとした死霊は結界に弾かれて消えてしまう。
しかし、レナを守るためにレミアは聖剣を手放してしまい、無防備となった彼女に死霊は迫る。だが、元々はレミアは武器を所有する事はなく、彼女は自らの魔力を武器として戦う戦士だった。
「聖鎧!!」
『ッ……!?』
全身に聖属性の魔力を送り込み、レミアは光の鎧を身にまとう。彼女の聖鎧はレナの魔鎧術と同じ原理だが、聖属性の魔力の資質が高いため、死霊はレミアの聖鎧が放つ魔力の波動を嫌って近づけない。
「聖槍!!」
さらにレミアは両腕を伸ばして魔力を集中させると、彼女の両腕に槍の形をした魔力が形成された。レナの魔刀術とは異なり、彼女は武器ではなく自分の肉体のみに魔力を纏わせ、攻撃する手段を持ち合わせている。両手に聖槍を纏ったレミアは死霊の群れに飛び込む――
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