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蛇足編
ようやく未来へ
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「――着いた!!もうこれで帰れるんだよね!?」
「ええ、もう帰る準備は全て終わりました。だからそんなに気合入れる必要ないですよ?」
「いや、これまでのパターンだとまた厄介事に巻き込まれるかと思って……」
「クゥ~ンッ」
「ぷるぷるっ」
レナ達は深淵の森の転移装置を起動させ、無事にヨツバ王国の遺跡へと戻ってきた。未来へ戻るために必要な魔石は入手し、後はタイムマシンに魔石を嵌め込んで転移すれば未来へ帰れるはずだった。
「けど、俺達も結構やらかしちゃったから未来に異変が起きてないといいけど……」
「そこは祈るしかありませんね。もしも私達の知っている未来とは別の世界線になっていたら……その時は二人で楽しく生きてきましょう。ホネミンルートの爆誕です」
「ええっ……」
ホネミンは台座に魔石を装着すると、彼女はタイムマシンの起動を行う。全員が台座に乗り込み、起動するまで待機する。
「本当にこれで帰れるの?間違ってもっと過去の世界に転移しないだろうな」
「大丈夫……だと思いたいですね」
「本当に!?」
最後の言葉にレナは不安を駆られるが、もう装置は起動しているので後戻りはできない。やがて台座から放たれた光に包み込まれると、レナ達の姿が消えていく――
――光に包まれた後、レナ達は目を覚ますと台座の上に横たわっていた。タイムマシンの起動に成功したのかはまだ分からず、全員を起こしてレナは外へ向かう。
「ここは……」
「どうやら戻ってこれたようですね」
「ウォンッ!!」
「ぷるるんっ」
外へ出てみるとレナ達が最初に遺跡に訪れた時と同じ風景が広がっており、遺跡を守る戦人形の残骸も消えていた。無事に未来へ戻れたことを確認すると、まずはレナはアイリスと交信を行う。
『アイリス!!』
『わっ!?なんですかレナさん、今まで何処に行ってたんですか!?』
『おおっ、繋がった!!』
未来へ戻れたことでアイリスとも交信できるようになり、彼女と交信できるという事は元の世界へ戻ってきた事が証明される。レナは手短にアイリスにこれまでの報告を行うと彼女は納得した。
『ほうほう、過去の世界へタイムスリップしてたんですか。それは興味深いですね、後でレナさんの記憶を覗かせて貰います』
『えっ、そんな事までできるの!?』
『ちょっと待ってくださいね、ビデオデッキは何処にやったか探してきます』
『しかもビデオなの!?』
アイリスはレナの記憶を探り、過去の世界で何が起きたのか確認を行う。レナは記憶を読み取られる事に少し抵抗感はあったが、未来の世界に何らかの影響が起きていないのか確かめる必要があった。
記憶を確認したアイリスは過去の世界で何が起きたのかを把握し、時間的にはレナ達が過ごしたのはせいぜい2、3日程度である。だが、その間に未来の世界でも関わりがある者達に接触していた事にアイリスは驚く。
『ちょっとちょっと、いったいどれだけの人と出会ってるんですか。なんでレナさんは厄介事に巻き込まれるですか』
『う~ん、そう言われても……邪神を崇拝しているからかな』
『誰が邪神ですか!!しかも崇拝してないでしょ!!むしろ私が尽くしているほうじゃないですか!!』
レナの発言にアイリスは怒りながらも彼女は過去の世界に起きた出来事を確認し、現在の世界にどのような影響が起きているのかを把握する。その結果、驚愕の事実が発覚した。
『どうやらこちらの世界では何の影響も起きてませんね』
『えっ!?そうなの?』
『レナさん達は偶然にもタイムマシンを起動させたと思っているようですが、実際の所は運命が働いたんですね』
『運命?』
『つまり最初からレナさん達は過去の世界にタイムスリップして、その時代の人たちと関わる事は決定事項だったんですよ』
『どういう意味?』
アイリスの説明にレナはよく分からずに問い質すと、彼女はどのように説明するか悩んだ様子で話し始める。
『詳しく説明するとなるとややこしいので、分かりやすく簡単に言えばレナさん達が引き起こした出来事は全て偶然ではなく、本来の歴史通りに起きる出来事なんです』
『よく分からないけど、俺達が過去に行く事は偶然じゃなくて最初から決まっていたって事?俺達が過去の世界で起こした行動も歴史通りというわけ?』
『そういう事です。もしもレナさん達が過去の世界に行かなければ今頃は未来は大きく変わっていたでしょう』
レナ達が引き起こした過去の出来事は決して偶然ではなく、本来の歴史通りの出来事だった。もしもレナ達が過去に戻らなかった場合、今の世界は存在しなかった事になる。だからレナ達が装置を偶々起動したのではなく、最初から運命として過去の世界に行く事は決まっていたらしい。
「ええ、もう帰る準備は全て終わりました。だからそんなに気合入れる必要ないですよ?」
「いや、これまでのパターンだとまた厄介事に巻き込まれるかと思って……」
「クゥ~ンッ」
「ぷるぷるっ」
レナ達は深淵の森の転移装置を起動させ、無事にヨツバ王国の遺跡へと戻ってきた。未来へ戻るために必要な魔石は入手し、後はタイムマシンに魔石を嵌め込んで転移すれば未来へ帰れるはずだった。
「けど、俺達も結構やらかしちゃったから未来に異変が起きてないといいけど……」
「そこは祈るしかありませんね。もしも私達の知っている未来とは別の世界線になっていたら……その時は二人で楽しく生きてきましょう。ホネミンルートの爆誕です」
「ええっ……」
ホネミンは台座に魔石を装着すると、彼女はタイムマシンの起動を行う。全員が台座に乗り込み、起動するまで待機する。
「本当にこれで帰れるの?間違ってもっと過去の世界に転移しないだろうな」
「大丈夫……だと思いたいですね」
「本当に!?」
最後の言葉にレナは不安を駆られるが、もう装置は起動しているので後戻りはできない。やがて台座から放たれた光に包み込まれると、レナ達の姿が消えていく――
――光に包まれた後、レナ達は目を覚ますと台座の上に横たわっていた。タイムマシンの起動に成功したのかはまだ分からず、全員を起こしてレナは外へ向かう。
「ここは……」
「どうやら戻ってこれたようですね」
「ウォンッ!!」
「ぷるるんっ」
外へ出てみるとレナ達が最初に遺跡に訪れた時と同じ風景が広がっており、遺跡を守る戦人形の残骸も消えていた。無事に未来へ戻れたことを確認すると、まずはレナはアイリスと交信を行う。
『アイリス!!』
『わっ!?なんですかレナさん、今まで何処に行ってたんですか!?』
『おおっ、繋がった!!』
未来へ戻れたことでアイリスとも交信できるようになり、彼女と交信できるという事は元の世界へ戻ってきた事が証明される。レナは手短にアイリスにこれまでの報告を行うと彼女は納得した。
『ほうほう、過去の世界へタイムスリップしてたんですか。それは興味深いですね、後でレナさんの記憶を覗かせて貰います』
『えっ、そんな事までできるの!?』
『ちょっと待ってくださいね、ビデオデッキは何処にやったか探してきます』
『しかもビデオなの!?』
アイリスはレナの記憶を探り、過去の世界で何が起きたのか確認を行う。レナは記憶を読み取られる事に少し抵抗感はあったが、未来の世界に何らかの影響が起きていないのか確かめる必要があった。
記憶を確認したアイリスは過去の世界で何が起きたのかを把握し、時間的にはレナ達が過ごしたのはせいぜい2、3日程度である。だが、その間に未来の世界でも関わりがある者達に接触していた事にアイリスは驚く。
『ちょっとちょっと、いったいどれだけの人と出会ってるんですか。なんでレナさんは厄介事に巻き込まれるですか』
『う~ん、そう言われても……邪神を崇拝しているからかな』
『誰が邪神ですか!!しかも崇拝してないでしょ!!むしろ私が尽くしているほうじゃないですか!!』
レナの発言にアイリスは怒りながらも彼女は過去の世界に起きた出来事を確認し、現在の世界にどのような影響が起きているのかを把握する。その結果、驚愕の事実が発覚した。
『どうやらこちらの世界では何の影響も起きてませんね』
『えっ!?そうなの?』
『レナさん達は偶然にもタイムマシンを起動させたと思っているようですが、実際の所は運命が働いたんですね』
『運命?』
『つまり最初からレナさん達は過去の世界にタイムスリップして、その時代の人たちと関わる事は決定事項だったんですよ』
『どういう意味?』
アイリスの説明にレナはよく分からずに問い質すと、彼女はどのように説明するか悩んだ様子で話し始める。
『詳しく説明するとなるとややこしいので、分かりやすく簡単に言えばレナさん達が引き起こした出来事は全て偶然ではなく、本来の歴史通りに起きる出来事なんです』
『よく分からないけど、俺達が過去に行く事は偶然じゃなくて最初から決まっていたって事?俺達が過去の世界で起こした行動も歴史通りというわけ?』
『そういう事です。もしもレナさん達が過去の世界に行かなければ今頃は未来は大きく変わっていたでしょう』
レナ達が引き起こした過去の出来事は決して偶然ではなく、本来の歴史通りの出来事だった。もしもレナ達が過去に戻らなかった場合、今の世界は存在しなかった事になる。だからレナ達が装置を偶々起動したのではなく、最初から運命として過去の世界に行く事は決まっていたらしい。
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