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真・最終章 七魔将編
聖剣レーヴァティンの力
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「ゴアアッ!!」
「ちぃっ……退け!!」
迫りくるマグマゴーレムに対してホムラは魔刀術を繰り出すが、彼女の火属性の魔力で構成された刃はマグマゴーレムを貫く。しかし、マグマゴーレムは全身が名前の通りにマグマで構成されているため、その程度の攻撃は通じない。
「ゴオオッ!!」
「くぅっ!?」
「いけない!!」
腹を薙刀で貫かれようと構わずにマグマゴーレムはホムラへと迫り、それを見ていたツバサは剣を振り払って風属性の魔力を放つ。聖剣クサナギがなくとも彼女の力は妹のハヤテにも劣らず、剣が繰り出した突風によってマグマゴーレムを吹き飛ばす。
ツバサに助けられる形となったホムラは不満気な表情を浮かべるが、既に彼女達はマグマゴーレムに取り囲まれていた。騎獣は既にマグマゴーレムの攻撃で一撃で死亡し、全身が焼け焦げた甲殻獣が倒れていた。
『ゴァアアアッ!!』
「こいつら……調子に乗るな!!」
「いい加減にしなさい!!」
懲りずにマグマゴーレムに切りかかろうとするホムラをツバサは引き留め、彼女は肩を掴んでホムラを振替させる。ツバサの行動にホムラは驚くが、そんな彼女にツバサは告げた。
「ここで戦い続けて何の意味があるのですか!!一刻も争うという時に!!」
「だ、黙れ!!」
「いいえ、黙りません!!さあ、私に捕まって下さい!!このまま空を飛んでいきます!!」
「私に指図……」
「子供じゃあるまいし、いい加減にしてください!!」
ツバサの迫力にホムラは気圧され、普段の彼女ならば人の言う事など聞くはずがない。しかし、マグマゴーレムを相手に彼女の魔刀術は相性が悪く、そんな彼女にツバサはレーヴァティンを差し出す。
「どうしても戦うというのであればその聖剣を使ってください!!貴女ならば使いこなせるはずです!!」
「この剣は……」
「いつまでも壊れた武器に縋るつもりですか!!つまらない誇りなど捨てて戦いなさい!!」
「……くそっ!!」
ホムラはツバサの言われた通りに腰に差していたレーヴァティンを取り出す。聖剣レーヴァティンは火属性の聖痕の所有者のために作り出された聖剣であり、現世の聖痕所有者であるホムラならば真の力を引き出す事ができる。
聖剣レーヴァティンは他の聖剣と違って真紅の刀身であり、この聖剣だけはオリハルコン以外にヒヒイロカネと呼ばれる希少金属で構成されている。ホムラが聖剣を握りしめた瞬間、刀身が赤色に光り輝く。
(この力は……!?)
聖剣に魔力を送り込んだ瞬間に刀身に宿り、内側で魔力が増幅していく事に気付いたホムラは目を見開く。この聖剣ならば自分の力を最大限に引き出し、より高みへと目指せる。
「さあ、聖剣の力を開放して下さい!!」
「……おおおおおっ!!」
『ゴアッ……!?』
レーヴァティンから真紅の光が放たれ、その光を浴びたマグマゴーレムの大群は目を眩ませる。ホヌラは全力の一撃を放つために刃を振りかざすと、ツバサは反射的に身体を伏せた。
聖剣が降り抜かれた瞬間、刀身から東洋の龍を想像させる炎が放たれ、マグマゴーレムの大群を飲み込む。通常であればマグマゴーレムは火属性の魔力を吸収するのだが、あまりの魔力量にマグマゴーレムの肉体が耐え切れずに爆散した。
『ッ――――!?』
マグマゴーレムの大群が粉砕する光景をホムラとツバサは確認すると、その圧倒的な聖剣の力に戦慄した。ホムラでさえも今まではレーヴァティンを使用する事を拒んでいたにも関わらず、聖剣を使った瞬間に心が惹かれる。
(これが……聖剣の真の力か!?)
レーヴァティンの能力を完全に引き出したホムラは身体を振るえさせ、彼女は最強の剣を手に入れた――
――同時刻、シズネはハヤテと共にアインに担いで貰った状態で大地を駆け抜けていた。彼女達の後方からマグマゴーレムの大群が追跡するが、アインの脚力には及ばずにどんどんと距離を離す。
「キュロロロッ!!」
『ゴアアッ……!!』
「……この調子なら逃げ切れそうね」
『サイクロプスの脚力……ここまでのものか』
シズネとハヤテはアインに肩に担がれた状態で後方のマグマゴーレムの大群を確認し、このままアインが走り続ければマグマゴーレムに追いつかれる心配はない。しかし、油断せずに二人は剣を構えて置く。
二人とも七大魔剣の雪月花と青嵐の持ち主であり、シズネはそれとは別に白百合と聖剣リヴァイアサンの持ち主でもある。彼女は三本の刀を使い分けて戦うが、今回の場合は聖剣を使用しなければならない。
(私に使いこなせるかどうか……いざという時はあの力に頼るしかないわね)
聖剣リヴァイアサンに触れながらシズネは進路方向に視線を向け、実を言えば彼女達は最も作戦地域から遠い場所だった。だからこそ移動の際は迅速に行動しなければならず、一切の時間を無駄にできない。
「ちぃっ……退け!!」
迫りくるマグマゴーレムに対してホムラは魔刀術を繰り出すが、彼女の火属性の魔力で構成された刃はマグマゴーレムを貫く。しかし、マグマゴーレムは全身が名前の通りにマグマで構成されているため、その程度の攻撃は通じない。
「ゴオオッ!!」
「くぅっ!?」
「いけない!!」
腹を薙刀で貫かれようと構わずにマグマゴーレムはホムラへと迫り、それを見ていたツバサは剣を振り払って風属性の魔力を放つ。聖剣クサナギがなくとも彼女の力は妹のハヤテにも劣らず、剣が繰り出した突風によってマグマゴーレムを吹き飛ばす。
ツバサに助けられる形となったホムラは不満気な表情を浮かべるが、既に彼女達はマグマゴーレムに取り囲まれていた。騎獣は既にマグマゴーレムの攻撃で一撃で死亡し、全身が焼け焦げた甲殻獣が倒れていた。
『ゴァアアアッ!!』
「こいつら……調子に乗るな!!」
「いい加減にしなさい!!」
懲りずにマグマゴーレムに切りかかろうとするホムラをツバサは引き留め、彼女は肩を掴んでホムラを振替させる。ツバサの行動にホムラは驚くが、そんな彼女にツバサは告げた。
「ここで戦い続けて何の意味があるのですか!!一刻も争うという時に!!」
「だ、黙れ!!」
「いいえ、黙りません!!さあ、私に捕まって下さい!!このまま空を飛んでいきます!!」
「私に指図……」
「子供じゃあるまいし、いい加減にしてください!!」
ツバサの迫力にホムラは気圧され、普段の彼女ならば人の言う事など聞くはずがない。しかし、マグマゴーレムを相手に彼女の魔刀術は相性が悪く、そんな彼女にツバサはレーヴァティンを差し出す。
「どうしても戦うというのであればその聖剣を使ってください!!貴女ならば使いこなせるはずです!!」
「この剣は……」
「いつまでも壊れた武器に縋るつもりですか!!つまらない誇りなど捨てて戦いなさい!!」
「……くそっ!!」
ホムラはツバサの言われた通りに腰に差していたレーヴァティンを取り出す。聖剣レーヴァティンは火属性の聖痕の所有者のために作り出された聖剣であり、現世の聖痕所有者であるホムラならば真の力を引き出す事ができる。
聖剣レーヴァティンは他の聖剣と違って真紅の刀身であり、この聖剣だけはオリハルコン以外にヒヒイロカネと呼ばれる希少金属で構成されている。ホムラが聖剣を握りしめた瞬間、刀身が赤色に光り輝く。
(この力は……!?)
聖剣に魔力を送り込んだ瞬間に刀身に宿り、内側で魔力が増幅していく事に気付いたホムラは目を見開く。この聖剣ならば自分の力を最大限に引き出し、より高みへと目指せる。
「さあ、聖剣の力を開放して下さい!!」
「……おおおおおっ!!」
『ゴアッ……!?』
レーヴァティンから真紅の光が放たれ、その光を浴びたマグマゴーレムの大群は目を眩ませる。ホヌラは全力の一撃を放つために刃を振りかざすと、ツバサは反射的に身体を伏せた。
聖剣が降り抜かれた瞬間、刀身から東洋の龍を想像させる炎が放たれ、マグマゴーレムの大群を飲み込む。通常であればマグマゴーレムは火属性の魔力を吸収するのだが、あまりの魔力量にマグマゴーレムの肉体が耐え切れずに爆散した。
『ッ――――!?』
マグマゴーレムの大群が粉砕する光景をホムラとツバサは確認すると、その圧倒的な聖剣の力に戦慄した。ホムラでさえも今まではレーヴァティンを使用する事を拒んでいたにも関わらず、聖剣を使った瞬間に心が惹かれる。
(これが……聖剣の真の力か!?)
レーヴァティンの能力を完全に引き出したホムラは身体を振るえさせ、彼女は最強の剣を手に入れた――
――同時刻、シズネはハヤテと共にアインに担いで貰った状態で大地を駆け抜けていた。彼女達の後方からマグマゴーレムの大群が追跡するが、アインの脚力には及ばずにどんどんと距離を離す。
「キュロロロッ!!」
『ゴアアッ……!!』
「……この調子なら逃げ切れそうね」
『サイクロプスの脚力……ここまでのものか』
シズネとハヤテはアインに肩に担がれた状態で後方のマグマゴーレムの大群を確認し、このままアインが走り続ければマグマゴーレムに追いつかれる心配はない。しかし、油断せずに二人は剣を構えて置く。
二人とも七大魔剣の雪月花と青嵐の持ち主であり、シズネはそれとは別に白百合と聖剣リヴァイアサンの持ち主でもある。彼女は三本の刀を使い分けて戦うが、今回の場合は聖剣を使用しなければならない。
(私に使いこなせるかどうか……いざという時はあの力に頼るしかないわね)
聖剣リヴァイアサンに触れながらシズネは進路方向に視線を向け、実を言えば彼女達は最も作戦地域から遠い場所だった。だからこそ移動の際は迅速に行動しなければならず、一切の時間を無駄にできない。
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