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真・最終章 七魔将編
各地の戦闘
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――レナ達がマグマゴーレムの大群から逃れた頃、他の者達の元にもマグマゴーレムの大群が襲い掛かっていた。その中で最も苦戦を強いられていたのはダインと彼のサポート役を任されていたエリナだった。
「ひいいいっ!?こっち来んなぁっ!!」
「ちょ、ダインさん!!暴れないでください!!」
「ヒヒンッ!!」
『ゴォオオオッ!!』
ユニコに跨ったエリナの背中にダインは張り付き、後方から追いかけてくるマグマゴーレムの大群を見て情けない声を上げる。ユニコーンの移動速度は白狼種にも劣らないため、本来であればマグマゴーレムを振り切る事は容易い。
しかし、ユニコが向かう先の地面から次々と新手のマグマゴーレムが出現していく道を遮る。中には大型のマグマゴーレムも存在してダイン達に掴みかかろうとしてきた。
『ゴアアアッ!!』
「うわぁっ!?死ぬぅっ!!レナ、助けてぇええっ!!」
「もう、仕方ないっすね……はああっ!!」
師匠から譲り受けた黒弓を取り出すとエリナは正面から迫る大型のマグマゴーレムに構え、彼女は風属性の魔力を宿した矢を放つ。高速回転しながら放たれた矢は風の魔力を竜巻の如く纏い、マグマゴーレムの胸元を貫通して崩壊させた。
『ゴガァッ!?』
「ユニコ!!」
「ヒヒンッ!!」
「うわぁっ!?」
胸元に風穴ができあがったマグマゴーレムにユニコは突っ込み、風穴を潜り抜けて遂にマグマゴーレムの大群から抜け出す。エリナもレナ達と離れている間も修行は怠らず、いずれは六聖将の座に継ぐ程の実力者となっていた。
「ダインさん、しっかりして下さい!!もう少しで目的地ですから!!」
「そ、そうは言ってもこいつらに影魔法が効かないんだよ!!くそ、普通のゴーレムなら倒せるのに……」
マグマゴーレムのような全身がマグマで構成されている存在はダインの影魔法とは相性が悪く、マグマの放つ光によって影魔法は本来の効果を発揮しない。せめてロックゴーレムやブロックゴーレムのようなゴーレム種ならばダインの影魔法は通じたが、文句を言ったところで敵は手加減などしない。
エリナとユニコのサポートのお陰でダインは目的地へと向かい、マグマゴーレムの大群を振り切る事には成功した。しかし、他の場所でもダイン達のように苦戦を強いられている者達が居た――
――ゴウライとクレナイはヨツバ王国の飼育する甲殻獣に乗り込み、彼等はマグマゴーレムの大群を蹴散らしながら先に進んでいた。ゴウライとクレナイは互いに大剣を振り払い、次々と現れるマグマゴーレムを打ち倒しながら先に進む。
「ふはははっ!!これは中々に面白いな、昔を思い出す!!」
「貴様、何故鎧とマントを脱いだ!?火傷するぞ!!」
「大丈夫だ!!ダークエルフは火属性の耐性があるからな!!それにあんな鎧とマントを身に付けていた方が熱い!!」
「馬鹿者!!いくら火属性の耐性があろうとマグマを浴びれば無事なはずがあるまい!!」
『ゴアアアッ!!』
鎧とマントを脱いだゴウライは甲殻獣に跨った状態でデュランダルを振り回し、マグマゴーレムを相手に躊躇なく攻撃を仕掛けた。普通の武器ならばマグマゴーレムを構成するマグマに触れるだけで溶解するが、聖剣であるデュランダルは全く溶ける様子はなく、マグマゴーレムの身体を切り裂く。
いくら武器が大丈夫だとしてもマグマゴーレムを切り裂けばマグマが飛び散って攻撃した人間も危ないはずだが、ゴウライは無意識にデュランダルに魔力を纏わせていた。ゴウライは意識していないが彼女は攻撃の際にデュランダルに魔刀術を発動させ、土属性の魔力の性質を生かして重量を増減させる事ができる。また、自身も魔鎧術を発動させて身を守る。
(この女、大雑把なように見えて魔力を操作する技術は高い!!)
流石に破壊剣聖と呼ばれるだけはあってゴウライは只の脳筋ではなく、怪力と器用さ併せ持つ剣士だった。クレナイはそんな彼女の後に続き、若者の成長を実感する。
(俺もそろそろ引退か……いや、まだ若い者には負けん!!)
クレナイは柄にもない考えを抱きそうになったが、すぐに負けん気を起して彼は自分の武器に風属性の魔力を纏う。そしてマグマゴーレムを一掃させるために大技を放つ。
「道を作る!!そこを退け!!」
「ぬおっ!?」
『ゴガァアアアッ!?』
大剣から放たれた竜巻がマグマゴーレムを薙ぎ倒し、遂にはクレナイの前に存在したマグマゴーレムの大群は吹き飛んだ――
――ダインとゴウライが目的地に近付く中、意外な事にマグマゴーレムの大群に一番に苦戦を強いられていたのはホムラだった。彼女はツバサと共に行動していたが、共にマグマゴーレムの大群に囲まれて背中を合わせていた。
「ホムラさん!!ここは私に捕まって下さい、私の飛翔術で先に行きましょう!!」
「黙れ!!私に指図するな!!」
ホムラはツバサの提案を受け入れずに戦おうとするが、彼女は刃が壊れた薙刀を構え、魔刀術で刃を再現させる。しかし、今回の相手は火属性の魔力の塊といっても過言ではないマグマゴーレム出会った事が災いした。
「ひいいいっ!?こっち来んなぁっ!!」
「ちょ、ダインさん!!暴れないでください!!」
「ヒヒンッ!!」
『ゴォオオオッ!!』
ユニコに跨ったエリナの背中にダインは張り付き、後方から追いかけてくるマグマゴーレムの大群を見て情けない声を上げる。ユニコーンの移動速度は白狼種にも劣らないため、本来であればマグマゴーレムを振り切る事は容易い。
しかし、ユニコが向かう先の地面から次々と新手のマグマゴーレムが出現していく道を遮る。中には大型のマグマゴーレムも存在してダイン達に掴みかかろうとしてきた。
『ゴアアアッ!!』
「うわぁっ!?死ぬぅっ!!レナ、助けてぇええっ!!」
「もう、仕方ないっすね……はああっ!!」
師匠から譲り受けた黒弓を取り出すとエリナは正面から迫る大型のマグマゴーレムに構え、彼女は風属性の魔力を宿した矢を放つ。高速回転しながら放たれた矢は風の魔力を竜巻の如く纏い、マグマゴーレムの胸元を貫通して崩壊させた。
『ゴガァッ!?』
「ユニコ!!」
「ヒヒンッ!!」
「うわぁっ!?」
胸元に風穴ができあがったマグマゴーレムにユニコは突っ込み、風穴を潜り抜けて遂にマグマゴーレムの大群から抜け出す。エリナもレナ達と離れている間も修行は怠らず、いずれは六聖将の座に継ぐ程の実力者となっていた。
「ダインさん、しっかりして下さい!!もう少しで目的地ですから!!」
「そ、そうは言ってもこいつらに影魔法が効かないんだよ!!くそ、普通のゴーレムなら倒せるのに……」
マグマゴーレムのような全身がマグマで構成されている存在はダインの影魔法とは相性が悪く、マグマの放つ光によって影魔法は本来の効果を発揮しない。せめてロックゴーレムやブロックゴーレムのようなゴーレム種ならばダインの影魔法は通じたが、文句を言ったところで敵は手加減などしない。
エリナとユニコのサポートのお陰でダインは目的地へと向かい、マグマゴーレムの大群を振り切る事には成功した。しかし、他の場所でもダイン達のように苦戦を強いられている者達が居た――
――ゴウライとクレナイはヨツバ王国の飼育する甲殻獣に乗り込み、彼等はマグマゴーレムの大群を蹴散らしながら先に進んでいた。ゴウライとクレナイは互いに大剣を振り払い、次々と現れるマグマゴーレムを打ち倒しながら先に進む。
「ふはははっ!!これは中々に面白いな、昔を思い出す!!」
「貴様、何故鎧とマントを脱いだ!?火傷するぞ!!」
「大丈夫だ!!ダークエルフは火属性の耐性があるからな!!それにあんな鎧とマントを身に付けていた方が熱い!!」
「馬鹿者!!いくら火属性の耐性があろうとマグマを浴びれば無事なはずがあるまい!!」
『ゴアアアッ!!』
鎧とマントを脱いだゴウライは甲殻獣に跨った状態でデュランダルを振り回し、マグマゴーレムを相手に躊躇なく攻撃を仕掛けた。普通の武器ならばマグマゴーレムを構成するマグマに触れるだけで溶解するが、聖剣であるデュランダルは全く溶ける様子はなく、マグマゴーレムの身体を切り裂く。
いくら武器が大丈夫だとしてもマグマゴーレムを切り裂けばマグマが飛び散って攻撃した人間も危ないはずだが、ゴウライは無意識にデュランダルに魔力を纏わせていた。ゴウライは意識していないが彼女は攻撃の際にデュランダルに魔刀術を発動させ、土属性の魔力の性質を生かして重量を増減させる事ができる。また、自身も魔鎧術を発動させて身を守る。
(この女、大雑把なように見えて魔力を操作する技術は高い!!)
流石に破壊剣聖と呼ばれるだけはあってゴウライは只の脳筋ではなく、怪力と器用さ併せ持つ剣士だった。クレナイはそんな彼女の後に続き、若者の成長を実感する。
(俺もそろそろ引退か……いや、まだ若い者には負けん!!)
クレナイは柄にもない考えを抱きそうになったが、すぐに負けん気を起して彼は自分の武器に風属性の魔力を纏う。そしてマグマゴーレムを一掃させるために大技を放つ。
「道を作る!!そこを退け!!」
「ぬおっ!?」
『ゴガァアアアッ!?』
大剣から放たれた竜巻がマグマゴーレムを薙ぎ倒し、遂にはクレナイの前に存在したマグマゴーレムの大群は吹き飛んだ――
――ダインとゴウライが目的地に近付く中、意外な事にマグマゴーレムの大群に一番に苦戦を強いられていたのはホムラだった。彼女はツバサと共に行動していたが、共にマグマゴーレムの大群に囲まれて背中を合わせていた。
「ホムラさん!!ここは私に捕まって下さい、私の飛翔術で先に行きましょう!!」
「黙れ!!私に指図するな!!」
ホムラはツバサの提案を受け入れずに戦おうとするが、彼女は刃が壊れた薙刀を構え、魔刀術で刃を再現させる。しかし、今回の相手は火属性の魔力の塊といっても過言ではないマグマゴーレム出会った事が災いした。
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