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真・最終章 七魔将編
不死身?
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顔面を切り付けられた異形の生物は倒れ込み、頭から血を流しながら動かなかった。それを確認したハンゾウは安堵しかけたが、彼女は嫌な予感を抱く。しばらくの間は彼女は化物の様子を伺うと、切りつけられた箇所に異変が起きた。
「なっ、これは!?」
「クォオオッ……!!」
傷口の部分から血の泡が噴き出し、それが傷口を覆い込むと泡が破裂した瞬間に傷口が完全に戻っていた。それを確認したハンゾウは目の前の敵が再生能力を持つ事に気付く。魔物の中には高い再生力を誇る種もいると聞いたが、10秒たらずで致命傷から復活した怪物にハンゾウは危機感を抱く。
即座にハンゾウは怪物から逃れるために行動を起こす。暗闇の洞窟の中を彼女は駆け抜け、怪物はその後を追う。暗視の技能を持つハンゾウと同じく怪物も暗黒の中でもハンゾウの姿を捉えていた。
「クオオッ!!」
「ぬあっ!?」
後方から再び舌を槍のように伸ばして繰り出した怪物に対し、咄嗟にハンゾウは跳躍して回避する。空中に浮かんだ彼女を見て怪物も飛びつき、鋭い鉤爪を繰り出す。
「クオッ!!」
「くっ……流水!!」
空中から繰り出された攻撃に対してハンゾウは「受け流し」の上位互換の戦技である「流水」を繰り出す。相手の攻撃を受け流すだけではなく、この技は相手の体勢を崩して反撃に繋げる。
「辻斬り!!」
「クオッ!?」
相手の攻撃をいなしながらハンゾウは今度は首の後ろに短剣を突き刺し、全体重を乗せて怪物を地面に叩き付ける。彼女の体重が加算した事で短剣は怪物の首の後ろにめり込み、そのまま彼女は斬り裂こうとした。
「これでどうでござる!?」
「グギャアッ!?」
首を斬りつけられた怪物は悲鳴を上げ、再生ができないようにハンゾウは完全に首を斬り裂く。頭と胴体が真っ二つに分かれた怪物は地面に倒れると、ハンゾウは汗を流しながら短刀を戻す。
怪物の首を切断した事でハンゾウは勝利を確信し、如何に再生能力を持つ存在だろうと頭を切り裂かれて無事な生物はいない。短刀にこびりついた血をふき取ると彼女はその場を去ろうとした。
「少し手間取ったでござる。早くレナ殿達を見つけなければ……!?」
ハンゾウがその場を離れようとした瞬間、彼女は右肩に激痛が走った。何が起きたのか一瞬理解できず、驚いた彼女は振り返ると、そこには頭だけの状態で舌を繰り出した怪物の姿があった。
「クオオッ!!」
「そ、そんな馬鹿な……あうっ!?」
頭を切り裂かれても生きているだけではなく、舌を伸ばして攻撃を繰り出した怪物にハンゾウは恐怖を抱く。肩から舌槍が引き抜かれると彼女は傷口を抑え、早急に治療しなければ危険な状態だった。
(ホネミン殿から受け取った薬を飲まなければ……)
万が一の場合に備えて全員がホネミンから1本ずつ回復薬と魔力回復薬を受け取っていた。彼女が作り出した特製の薬のため、ホネミンは傷口に回復薬を注ぐと痛みが走ったがすぐに傷口は塞がる。
「くぅうっ……!?」
「クオオッ……」
ハンゾウが治療を行う間、首だけとなった怪物は首元の部分から信じられない事に再生が始まり、時間を掛けて新しい肉体を築き上げる。首だけの状態でも再生を開始した怪物にハンゾウは信じられず、こんな怪物など聞いた事も見た事もない。
首だけの状態から肉体を再生した怪物は全身から改めてハンゾウと向き直り、ハンゾウはどのように戦うべきか悩む。首を切っても再生するのならば相手を燃やし尽くすしかないと思った彼女は小瓶を取り出す。小瓶の中には魔石の粉末が入っており、それを利用して彼女は最後の攻撃を仕掛けた。
「喰らうでござる!!」
「クオッ!?」
小瓶を投げつけたハンゾウに大して怪物は咄嗟に爪で小瓶を弾き返そうとした。しかし、投げつける際に蓋は開かれており、怪物が攻撃をした瞬間に中身の粉末が降りかかる。
「クオオッ!?」
「ここでござる!!」
粉末を浴びた怪物に対してハンゾウは踏み込むと、彼女は短刀を腰の鞘に戻して意識を集中させる。忍者ではあるが剣の腕前は剣聖にも劣らず、彼女は兄弟子を越えた一撃を繰り出す。
「居合・魔炎!!」
「ギャアアアッ!?」
駆け出した状態でハンゾウは短刀を凄まじい速度で刃を繰り出し、その一撃を受けた怪物は悲鳴を上げた。怪物の胸元に血飛沫ではなく火花が上がり、切口の部分が発火した。ハンゾウが所有する武器は只の短刀ではなく、実は魔剣の一種だった。
兄弟子のカゲマルとは違い、ハンゾウは同行する際に戦闘用の装備をちゃんと整えてから同行していた。彼女の扱う短刀は「火鼠」と呼ばれ、相手を切り付ける際に火花を生み出す。切り付けられた箇所は火傷を引き起こす魔剣だが、今回の場合は事前に怪物の身体に振りかかっていた魔石の粉末が反応して火炎を発生させる。
「なっ、これは!?」
「クォオオッ……!!」
傷口の部分から血の泡が噴き出し、それが傷口を覆い込むと泡が破裂した瞬間に傷口が完全に戻っていた。それを確認したハンゾウは目の前の敵が再生能力を持つ事に気付く。魔物の中には高い再生力を誇る種もいると聞いたが、10秒たらずで致命傷から復活した怪物にハンゾウは危機感を抱く。
即座にハンゾウは怪物から逃れるために行動を起こす。暗闇の洞窟の中を彼女は駆け抜け、怪物はその後を追う。暗視の技能を持つハンゾウと同じく怪物も暗黒の中でもハンゾウの姿を捉えていた。
「クオオッ!!」
「ぬあっ!?」
後方から再び舌を槍のように伸ばして繰り出した怪物に対し、咄嗟にハンゾウは跳躍して回避する。空中に浮かんだ彼女を見て怪物も飛びつき、鋭い鉤爪を繰り出す。
「クオッ!!」
「くっ……流水!!」
空中から繰り出された攻撃に対してハンゾウは「受け流し」の上位互換の戦技である「流水」を繰り出す。相手の攻撃を受け流すだけではなく、この技は相手の体勢を崩して反撃に繋げる。
「辻斬り!!」
「クオッ!?」
相手の攻撃をいなしながらハンゾウは今度は首の後ろに短剣を突き刺し、全体重を乗せて怪物を地面に叩き付ける。彼女の体重が加算した事で短剣は怪物の首の後ろにめり込み、そのまま彼女は斬り裂こうとした。
「これでどうでござる!?」
「グギャアッ!?」
首を斬りつけられた怪物は悲鳴を上げ、再生ができないようにハンゾウは完全に首を斬り裂く。頭と胴体が真っ二つに分かれた怪物は地面に倒れると、ハンゾウは汗を流しながら短刀を戻す。
怪物の首を切断した事でハンゾウは勝利を確信し、如何に再生能力を持つ存在だろうと頭を切り裂かれて無事な生物はいない。短刀にこびりついた血をふき取ると彼女はその場を去ろうとした。
「少し手間取ったでござる。早くレナ殿達を見つけなければ……!?」
ハンゾウがその場を離れようとした瞬間、彼女は右肩に激痛が走った。何が起きたのか一瞬理解できず、驚いた彼女は振り返ると、そこには頭だけの状態で舌を繰り出した怪物の姿があった。
「クオオッ!!」
「そ、そんな馬鹿な……あうっ!?」
頭を切り裂かれても生きているだけではなく、舌を伸ばして攻撃を繰り出した怪物にハンゾウは恐怖を抱く。肩から舌槍が引き抜かれると彼女は傷口を抑え、早急に治療しなければ危険な状態だった。
(ホネミン殿から受け取った薬を飲まなければ……)
万が一の場合に備えて全員がホネミンから1本ずつ回復薬と魔力回復薬を受け取っていた。彼女が作り出した特製の薬のため、ホネミンは傷口に回復薬を注ぐと痛みが走ったがすぐに傷口は塞がる。
「くぅうっ……!?」
「クオオッ……」
ハンゾウが治療を行う間、首だけとなった怪物は首元の部分から信じられない事に再生が始まり、時間を掛けて新しい肉体を築き上げる。首だけの状態でも再生を開始した怪物にハンゾウは信じられず、こんな怪物など聞いた事も見た事もない。
首だけの状態から肉体を再生した怪物は全身から改めてハンゾウと向き直り、ハンゾウはどのように戦うべきか悩む。首を切っても再生するのならば相手を燃やし尽くすしかないと思った彼女は小瓶を取り出す。小瓶の中には魔石の粉末が入っており、それを利用して彼女は最後の攻撃を仕掛けた。
「喰らうでござる!!」
「クオッ!?」
小瓶を投げつけたハンゾウに大して怪物は咄嗟に爪で小瓶を弾き返そうとした。しかし、投げつける際に蓋は開かれており、怪物が攻撃をした瞬間に中身の粉末が降りかかる。
「クオオッ!?」
「ここでござる!!」
粉末を浴びた怪物に対してハンゾウは踏み込むと、彼女は短刀を腰の鞘に戻して意識を集中させる。忍者ではあるが剣の腕前は剣聖にも劣らず、彼女は兄弟子を越えた一撃を繰り出す。
「居合・魔炎!!」
「ギャアアアッ!?」
駆け出した状態でハンゾウは短刀を凄まじい速度で刃を繰り出し、その一撃を受けた怪物は悲鳴を上げた。怪物の胸元に血飛沫ではなく火花が上がり、切口の部分が発火した。ハンゾウが所有する武器は只の短刀ではなく、実は魔剣の一種だった。
兄弟子のカゲマルとは違い、ハンゾウは同行する際に戦闘用の装備をちゃんと整えてから同行していた。彼女の扱う短刀は「火鼠」と呼ばれ、相手を切り付ける際に火花を生み出す。切り付けられた箇所は火傷を引き起こす魔剣だが、今回の場合は事前に怪物の身体に振りかかっていた魔石の粉末が反応して火炎を発生させる。
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