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真・最終章 七魔将編
オリハルコンの剣
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「コトミン様、シズネ様、人魚族の未来のためにどうか宝玉を我々に預けてください」
「今度こそ奪われないように守ってみせます~」
「という事らしいけど……どうする?」
「どうすると言われてもね、私達が持っていても意味ないでしょう?」
「むうっ、結構可愛いのに」
シズネは宝玉にはあまり興味はなさそうだったが、ティアラを手にしたコトミンはデザインが気に入っていたのか返却を求められて渋る。しかし、彼女達が求めるのはあくまでもティアラではなく嵌め込まれている宝玉だけらしく、リュウスイと名乗る女性が前に出た。
「コトミン様、失礼します~」
「失礼するなら帰って」
「コントじゃないんだから……」
リュウスイはコトミンの持つティアラに手を伸ばすと、彼女は宝玉を取り外して掌に収める。宝玉を取り外したティアラはコトミンに返却すると、宝玉だけを取り戻したリュウスイはスイレンに頷く。
「コトミン様、宝玉の代わりにこちらをどうぞ」
「これは?」
「我が人魚族に伝わる秘宝、虹水晶です」
スイレンは虹色に光り輝く水晶をティアラに嵌め込むと、コトミンへ手渡す。新しい水晶を嵌め込まれたティアラを見てコトミンは嬉しそうに自分の頭に嵌めると、改めて宝玉はスイレンとリュウスイの手に渡る。
リュウスイが宝玉を手にするとスイレンが他に連れてきた人魚族に視線を向け、彼女達は水晶で構築されたような美しい剣を取り出す。それを見たレナ達は驚き、色合いを見て彼女達が取り出した剣の正体をマリアは見抜く。
「それは……オリハルコン製の剣ね?」
「はい、その通りでございます」
「これが私達が代々守り続けている勇者様の剣、聖剣リヴァイアサンで~す」
『聖剣リヴァイアサン!?それは強そうだな!!』
聖剣と聞いてゴウライは興奮した様子で覗き込み、他の者たちも聖剣リヴァイアサンに興味を示す。存在自体はレナも聞いていたが、こんなにも早くに直に目にする日が来るとは思わなかった。
(これが聖剣リヴァイアサンか……カラドボルグやエクスカリバーとは全然違うだな)
これまでにレナが目にした聖剣と比べて美しい外見をしており、素材もオリハルコンだけをしようされているらしい。柄の部分には宝玉を嵌め込むための窪みが存在し、そこにリュウスイが手にした宝玉を嵌め込む。宝玉が嵌め込まれた瞬間、聖剣リヴァイアサンは一瞬だけ全身が輝く。
「うわっ!?眩しい!?」
「こ、今度は何なんだよ!?」
「大丈夫です、落ち着いて下さい」
「これで聖剣が復活しましたよ~」
輝きが収まる頃には聖剣リヴァイアサンは先ほどよりも刀身が美しく磨かれた様に変化し、神秘的な美しさを醸し出す。武器というにはあまりにも美しく、装飾品用の武器のではないかと思う。この時にシズネの水の聖痕が浮き上がり、彼女は驚いた様子で聖剣を眺める。
「聖痕が勝手に……」
「聖剣に聖痕が反応したのでしょう。シズネ様ならば聖剣リヴァイアサンを使いこなせるかもしれません」
「試してみます~?」
「……いいえ、結構よ。聖剣に手を出したらこの子が焼いてしまうわ」
聖剣を扱うかどうか尋ねられたシズネだったが、彼女は自分の手にする雪月花に手を伸ばし、聖剣など必要ない事を示す。彼女はあくまでも自分の武器しか扱わず、いくら伝説の聖剣であろうと使うつもりはない。
聖剣リヴァイアサンが宝玉を取り戻した事で完全復活を果たし、人魚族は聖剣を持ち返ってこれまで通りに守り続ける事を伝える。コトミンとシズネは彼女達にとっては仕えるべき主として認め、もしも二人が人魚族の力を借りたいのであれば何時でも力を貸す事を約束する。
「コトミン様、シズネ様もどうぞこちらをお受け取り下さい」
「これは……何かしら?」
「鏡?」
「それは人魚族に伝わる水鏡石と呼ばれる特別な水晶で作った鏡です~」
「その鏡に魔力を込めれば我々に何時でも連絡できます。御二人が我々の力を借りたい時はいつでも遠慮なく連絡してください」
水鏡石と呼ばれる魔道具をシズネとコトミンに渡すと、人魚族は潜水船から立ち去ろうとした。しかし、この時にレナは彼女達が立ち去る前に聖剣リヴァイアサンの事が気にかかり、駄目元で頼んでみる事にした。
「あのっ……すいません、その聖剣を少しだけ触ってもいいですか?」
「え?ですが……」
「人間の方には扱えないから、触っても意味ないと思いますよ~?」
「いいから触らせて、レナは私の旦那様だから言う事を聞いて」
「……私からもお願いよ。レナは私の……た、大切な人なの」
『おおっ!?遂に告白したか!!』
「う、うるさい!!そんなんじゃないわよ!!」
コトミンとシズネの命令にスイレンとリュウスイは困った表情を浮かべながらも聖剣をレナに差し出すと、レナは聖剣を触れた。カラドボルグと違ってこちらの聖剣は触れても問題はなく、とりあえずは触って刃を振り抜く。しかし、聖痕の所有者ではないレナには聖剣は反応はしない。
カラドボルグの場合は一定のレベルを超えていれば誰でも使用できたが、こちらの聖剣リヴァイアサンの場合は聖痕の所有者でなければ能力も発動しない事が判明した。それだけ確認できれば十分であり、レナは聖剣を返却した。
「今度こそ奪われないように守ってみせます~」
「という事らしいけど……どうする?」
「どうすると言われてもね、私達が持っていても意味ないでしょう?」
「むうっ、結構可愛いのに」
シズネは宝玉にはあまり興味はなさそうだったが、ティアラを手にしたコトミンはデザインが気に入っていたのか返却を求められて渋る。しかし、彼女達が求めるのはあくまでもティアラではなく嵌め込まれている宝玉だけらしく、リュウスイと名乗る女性が前に出た。
「コトミン様、失礼します~」
「失礼するなら帰って」
「コントじゃないんだから……」
リュウスイはコトミンの持つティアラに手を伸ばすと、彼女は宝玉を取り外して掌に収める。宝玉を取り外したティアラはコトミンに返却すると、宝玉だけを取り戻したリュウスイはスイレンに頷く。
「コトミン様、宝玉の代わりにこちらをどうぞ」
「これは?」
「我が人魚族に伝わる秘宝、虹水晶です」
スイレンは虹色に光り輝く水晶をティアラに嵌め込むと、コトミンへ手渡す。新しい水晶を嵌め込まれたティアラを見てコトミンは嬉しそうに自分の頭に嵌めると、改めて宝玉はスイレンとリュウスイの手に渡る。
リュウスイが宝玉を手にするとスイレンが他に連れてきた人魚族に視線を向け、彼女達は水晶で構築されたような美しい剣を取り出す。それを見たレナ達は驚き、色合いを見て彼女達が取り出した剣の正体をマリアは見抜く。
「それは……オリハルコン製の剣ね?」
「はい、その通りでございます」
「これが私達が代々守り続けている勇者様の剣、聖剣リヴァイアサンで~す」
『聖剣リヴァイアサン!?それは強そうだな!!』
聖剣と聞いてゴウライは興奮した様子で覗き込み、他の者たちも聖剣リヴァイアサンに興味を示す。存在自体はレナも聞いていたが、こんなにも早くに直に目にする日が来るとは思わなかった。
(これが聖剣リヴァイアサンか……カラドボルグやエクスカリバーとは全然違うだな)
これまでにレナが目にした聖剣と比べて美しい外見をしており、素材もオリハルコンだけをしようされているらしい。柄の部分には宝玉を嵌め込むための窪みが存在し、そこにリュウスイが手にした宝玉を嵌め込む。宝玉が嵌め込まれた瞬間、聖剣リヴァイアサンは一瞬だけ全身が輝く。
「うわっ!?眩しい!?」
「こ、今度は何なんだよ!?」
「大丈夫です、落ち着いて下さい」
「これで聖剣が復活しましたよ~」
輝きが収まる頃には聖剣リヴァイアサンは先ほどよりも刀身が美しく磨かれた様に変化し、神秘的な美しさを醸し出す。武器というにはあまりにも美しく、装飾品用の武器のではないかと思う。この時にシズネの水の聖痕が浮き上がり、彼女は驚いた様子で聖剣を眺める。
「聖痕が勝手に……」
「聖剣に聖痕が反応したのでしょう。シズネ様ならば聖剣リヴァイアサンを使いこなせるかもしれません」
「試してみます~?」
「……いいえ、結構よ。聖剣に手を出したらこの子が焼いてしまうわ」
聖剣を扱うかどうか尋ねられたシズネだったが、彼女は自分の手にする雪月花に手を伸ばし、聖剣など必要ない事を示す。彼女はあくまでも自分の武器しか扱わず、いくら伝説の聖剣であろうと使うつもりはない。
聖剣リヴァイアサンが宝玉を取り戻した事で完全復活を果たし、人魚族は聖剣を持ち返ってこれまで通りに守り続ける事を伝える。コトミンとシズネは彼女達にとっては仕えるべき主として認め、もしも二人が人魚族の力を借りたいのであれば何時でも力を貸す事を約束する。
「コトミン様、シズネ様もどうぞこちらをお受け取り下さい」
「これは……何かしら?」
「鏡?」
「それは人魚族に伝わる水鏡石と呼ばれる特別な水晶で作った鏡です~」
「その鏡に魔力を込めれば我々に何時でも連絡できます。御二人が我々の力を借りたい時はいつでも遠慮なく連絡してください」
水鏡石と呼ばれる魔道具をシズネとコトミンに渡すと、人魚族は潜水船から立ち去ろうとした。しかし、この時にレナは彼女達が立ち去る前に聖剣リヴァイアサンの事が気にかかり、駄目元で頼んでみる事にした。
「あのっ……すいません、その聖剣を少しだけ触ってもいいですか?」
「え?ですが……」
「人間の方には扱えないから、触っても意味ないと思いますよ~?」
「いいから触らせて、レナは私の旦那様だから言う事を聞いて」
「……私からもお願いよ。レナは私の……た、大切な人なの」
『おおっ!?遂に告白したか!!』
「う、うるさい!!そんなんじゃないわよ!!」
コトミンとシズネの命令にスイレンとリュウスイは困った表情を浮かべながらも聖剣をレナに差し出すと、レナは聖剣を触れた。カラドボルグと違ってこちらの聖剣は触れても問題はなく、とりあえずは触って刃を振り抜く。しかし、聖痕の所有者ではないレナには聖剣は反応はしない。
カラドボルグの場合は一定のレベルを超えていれば誰でも使用できたが、こちらの聖剣リヴァイアサンの場合は聖痕の所有者でなければ能力も発動しない事が判明した。それだけ確認できれば十分であり、レナは聖剣を返却した。
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