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真・最終章 七魔将編
閑話 《ある日の出来事》
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――レナの屋敷には客人がよく訪れ、その中には彼の母親であるアイラや叔母のマリアもよく尋ねに来る。ある時にレナが不在の時に二人が訪れた時、アイラはコトミンとティナに提案を行う。
「コトミンちゃん、ティナちゃん、そういえば二人は戦う術を身に着けているのかしら?」
「戦う術?」
「えっと……」
「ティナ様には私が護衛として常に行動を共にしています。コトミン様もウルが傍にいるので特に必要はないかと……」
アイラの質問にリンダが代わりに応えると、彼女は目つきを細めてコトミンとティナの様子を伺う。彼女は特に凝視したのは胸元の当たりであり、二人の胸の大きさを判断して手を叩く。
「うん、二人とも素質は十分にあるわね」
「姉さん……また胸の大きさで魔力の大きさを判断していない?」
「だって魔力の多い人は大抵胸が大きいし、マリアもお母様も大きいじゃない」
「な、何の話をしているのですか!?」
「え、えっ?」
「いやん」
胸の大きさでコトミンとティナの魔力の大きさを計るアイラにマリアは呆れ、一方で状況がよく呑み込めないティナ達にアイラは思いもよらぬ言葉をかける。
「二人とも魔鎧術は使えるかしら?」
「え?」
「レナが時々使う奴?」
「そう、魔力を実体化させて自分の身を守る鎧のように変化させる術……使い方によっては鎧だけではなく、武器にする事もできるわ」
魔鎧術はアイラも習得しており、この技術は彼女は母親のハヅキから教わった。この魔鎧術は魔術師ではない人間でも扱えるのが最大の利点であり、使い方によっては武器に魔力を纏わせて攻撃に利用する事もできた。
魔力を実体化させる技術は極めて困難であるため、森人族の中でも魔鎧術を完璧に扱える者は少ない。ちなみにマリアの場合は一応は習得しているが実戦で扱う事は殆どなく、彼女の場合はそもそも相手に近付く前に魔法で仕留める事を信条にしているので使う機会がなかった。
「二人とも素質は高いと思うから魔鎧術をこの際に覚えてみましょう。魔鎧術を覚える事ができればいざという時に身を守れるわよ?」
「お言葉ですがアイラ様、ティナ様には私が……」
「レナちゃんと一緒に生きていくのならどんな困難が待ち受けているのか分からないわよ。実際にこれまで色々と大変な目に遭って来たでしょう?ハヅキ家の人間は困難に巻き込まれやすい体質だから一緒に生きていくとなると大変よ?」
「……否定できないわね」
『…………』
アイラの言葉にマリアは珍しく冷や汗を流し、彼女も姉のアイラもこれまでの人生で大変な思いをしてきた。それはレナも同様であり、どうもハヅキ家の血筋の人間は困難から逃れられない運命の持ち主らしい。
これからもレナと共に生きていくのであればコトミンもティナも危険な目に巻き込まれる可能性が高く、それらから自分の身を守るための術を身に着けておく必要があった。それに愛する夫の母親の言葉は無視できず、彼女達はこっそりと指導を受ける――
――コトミンとティナは魔鎧術の習得のために様々な訓練を行い、二人とも魔力の素質が高い事もあって訓練は順調に進んだ。時にはリンダや他の者も協力して貰い、彼女達は短期間で魔鎧術の習得に成功した。
「……できた。コツを掴めば簡単」
「コトミンちゃん、凄いわ!!子供の頃の私よりも早く身に着けたわ!!」
「ウォンッ!!」
コトミンはウルのように両手に爪の形をした魔鎧術を発動させる事に成功し、それを見たアイラは拍手を行う。ちなみに訓練の際はアイラはビキニアーマーを装着し、この時に他の人間に見られないようにマリアがしっかりと結界を張っておく。
「姉さん……もう修行は済んだわね?なら早くいつものドレスに着替えて頂戴」
「あら、駄目よ。まだティナちゃんのも見ないと……」
「大丈夫よ!!王女様は私が面倒を見るから!!」
「そう?それなら仕方ないわね……う~ん、この格好も流石にこの年齢だと少し恥ずかしいわね」
「……もっと早くその羞恥心が芽生えて欲しかったわ」
久しぶりにビキニアーマーに着替えたアイラは少しだけ恥ずかしそうな表情を浮かべるが、そんな彼女にマリアは頭を抱えた。若い頃からアイラは何故かビキニアーマーを好んで装着し、それを自分の弟子であるバルや他の格闘家の女性陣に押し付けるのは止めて欲しいとマリアは心底に思う。
ちなみにアイラは自分に娘が生まれれば格闘家として育てて同じようにビキニアーマーを着させたいという思いがあり、その事をレナが知ったら男として転生させてくれたアイリスに泣いて感謝の言葉を告げたのは別の話である――
※ちなみにアイラの母親のハヅキも実はビキニアーマーを……おや、誰か来たようだ?(´・ω・)
「コトミンちゃん、ティナちゃん、そういえば二人は戦う術を身に着けているのかしら?」
「戦う術?」
「えっと……」
「ティナ様には私が護衛として常に行動を共にしています。コトミン様もウルが傍にいるので特に必要はないかと……」
アイラの質問にリンダが代わりに応えると、彼女は目つきを細めてコトミンとティナの様子を伺う。彼女は特に凝視したのは胸元の当たりであり、二人の胸の大きさを判断して手を叩く。
「うん、二人とも素質は十分にあるわね」
「姉さん……また胸の大きさで魔力の大きさを判断していない?」
「だって魔力の多い人は大抵胸が大きいし、マリアもお母様も大きいじゃない」
「な、何の話をしているのですか!?」
「え、えっ?」
「いやん」
胸の大きさでコトミンとティナの魔力の大きさを計るアイラにマリアは呆れ、一方で状況がよく呑み込めないティナ達にアイラは思いもよらぬ言葉をかける。
「二人とも魔鎧術は使えるかしら?」
「え?」
「レナが時々使う奴?」
「そう、魔力を実体化させて自分の身を守る鎧のように変化させる術……使い方によっては鎧だけではなく、武器にする事もできるわ」
魔鎧術はアイラも習得しており、この技術は彼女は母親のハヅキから教わった。この魔鎧術は魔術師ではない人間でも扱えるのが最大の利点であり、使い方によっては武器に魔力を纏わせて攻撃に利用する事もできた。
魔力を実体化させる技術は極めて困難であるため、森人族の中でも魔鎧術を完璧に扱える者は少ない。ちなみにマリアの場合は一応は習得しているが実戦で扱う事は殆どなく、彼女の場合はそもそも相手に近付く前に魔法で仕留める事を信条にしているので使う機会がなかった。
「二人とも素質は高いと思うから魔鎧術をこの際に覚えてみましょう。魔鎧術を覚える事ができればいざという時に身を守れるわよ?」
「お言葉ですがアイラ様、ティナ様には私が……」
「レナちゃんと一緒に生きていくのならどんな困難が待ち受けているのか分からないわよ。実際にこれまで色々と大変な目に遭って来たでしょう?ハヅキ家の人間は困難に巻き込まれやすい体質だから一緒に生きていくとなると大変よ?」
「……否定できないわね」
『…………』
アイラの言葉にマリアは珍しく冷や汗を流し、彼女も姉のアイラもこれまでの人生で大変な思いをしてきた。それはレナも同様であり、どうもハヅキ家の血筋の人間は困難から逃れられない運命の持ち主らしい。
これからもレナと共に生きていくのであればコトミンもティナも危険な目に巻き込まれる可能性が高く、それらから自分の身を守るための術を身に着けておく必要があった。それに愛する夫の母親の言葉は無視できず、彼女達はこっそりと指導を受ける――
――コトミンとティナは魔鎧術の習得のために様々な訓練を行い、二人とも魔力の素質が高い事もあって訓練は順調に進んだ。時にはリンダや他の者も協力して貰い、彼女達は短期間で魔鎧術の習得に成功した。
「……できた。コツを掴めば簡単」
「コトミンちゃん、凄いわ!!子供の頃の私よりも早く身に着けたわ!!」
「ウォンッ!!」
コトミンはウルのように両手に爪の形をした魔鎧術を発動させる事に成功し、それを見たアイラは拍手を行う。ちなみに訓練の際はアイラはビキニアーマーを装着し、この時に他の人間に見られないようにマリアがしっかりと結界を張っておく。
「姉さん……もう修行は済んだわね?なら早くいつものドレスに着替えて頂戴」
「あら、駄目よ。まだティナちゃんのも見ないと……」
「大丈夫よ!!王女様は私が面倒を見るから!!」
「そう?それなら仕方ないわね……う~ん、この格好も流石にこの年齢だと少し恥ずかしいわね」
「……もっと早くその羞恥心が芽生えて欲しかったわ」
久しぶりにビキニアーマーに着替えたアイラは少しだけ恥ずかしそうな表情を浮かべるが、そんな彼女にマリアは頭を抱えた。若い頃からアイラは何故かビキニアーマーを好んで装着し、それを自分の弟子であるバルや他の格闘家の女性陣に押し付けるのは止めて欲しいとマリアは心底に思う。
ちなみにアイラは自分に娘が生まれれば格闘家として育てて同じようにビキニアーマーを着させたいという思いがあり、その事をレナが知ったら男として転生させてくれたアイリスに泣いて感謝の言葉を告げたのは別の話である――
※ちなみにアイラの母親のハヅキも実はビキニアーマーを……おや、誰か来たようだ?(´・ω・)
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