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真・最終章 七魔将編
残る敵は一人
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「ダインの家系の事はともかく……とりあえず、今まで倒した七魔将の情報から整理しようか」
「そうね、では最初に七魔将を倒したのは……」
「俺だよ。魔眼将メドゥーサを2年前に倒した」
最初に倒された七魔将は「魔眼将メドゥーサ」であり、このメドゥーサを倒したのが全ての切っ掛けともいえる。かつてレナは王都へ侵入を試みた際、緑影の協力を借りて王都の地下に潜り込む。
王都の地下にはメドゥーサが住み着いており、そこには無数の石像が存在した。この石像全てが生きており、その中には人間以外にも多数の魔物や魔人族が含まれ、中には七魔将も含まれていた。
「レナが魔眼将を倒した事で石化されていた奴等が復活したのが切っ掛けね」
「でも、復活までかなり時間が掛かってるんだよな?」
「ずっと長い間、石化されていた奴ほど復活するのに時間が掛かるらしいよ。それに魔眼将を倒した後にキラウが魔眼を奪っていたから、そのせいで石像の解除が遅れた可能性もあるね」
「キラウ、ね……」
キラウの名前を出すとマリアは微妙な表情を浮かべ、彼女にとってキラウは父親違いの実の姉である。本来であればハヅキ家の長女として生まれたキラウだが、色々な事情があって彼女は家を離れて吸血鬼と化す。このキラウが魔眼を奪った事でヨツバ王国は大変な事態に陥った。
「ヨツバ王国で先に起きた事件の原因はキラウが切っ掛けだった……奴が魔眼を得たせいで大勢の同胞が命の危険にさらされ、王族の方々も大変な目に遭ったと聞いている」
「うっ……俺が魔眼将を倒した時に魔眼をしっかりと処理していれば良かったかな」
「いいえ、貴方のせいじゃないわ。そもそもあの事件はいくつもの偶然が重なった事で発生した事よ。誰の責任でもない、それにヨツバ王国に謀反を計画したのはカレハよ」
「カレハ様、だ……あの方は変わられてしまった」
ハシラはカレハの名前を聞くと寂し気な表情を浮かべ、カレハはティナが生まれるまではヨツバ王国を継承者として育てられ、非情に優れた人物だった。しかし、ティナが生まれた時に彼女の魔力がカレハを大きく上回る事が発覚し、将来的に自分の地位を脅かす存在になる事を知っておかしくなった。
ヨツバ王国では国王の座に就く人間は最も魔力に優れた人物であると決まっており、幼いティナはカレハを上回る魔力量を誇る。そのためにカレハはいずれティナが自分の地位を奪うのではないかと恐れ、彼女を暗殺しようとしたが結果的には失敗して幽閉されてしまう。
殺されず幽閉されていたのはデブリ国王の慈悲だったが、その後に彼女は偶然にも冒険都市から転移してきたマリアを捕縛した。彼女がマリアを捕まえた後はキラウと接触し、二人で手を組んでヨツバ王国を乗っ取ろうとした。それを阻止したのがレナ達である。
「過去の事に拘っても仕方がないわ。それよりも重要なのはキラウの魔眼を処理したせいで他の石像にされていた者達も蘇った。これで6人の七魔将が地上に復活した事になるわね」
「正確に言えば4人よ。竜人将ガイアと死人将ブラクは元々隠れて行動していたはず」
「この2人が石像に封じられていた七魔将と接触を図ろうとしていた時に俺達が駆けつけて、例の転移に巻き込まれたんだよね」
「そういえばソルとかいうおっさん、何処に行ったんだ?」
レナ達はソルという人物に情報を教えられ、彼から王都の地下に七魔将なる存在が潜んでいる事を知った。ソルの話によればレナの先祖であるバルトロス帝国の家系の人間らしく、彼は七魔将に挑んで石化されたという。
ソルは転移してから一度も姿を見た人間はおらず、生きているのかどうかも分からない。しかし、彼がいなくてもレナ達は6人の七魔将の討伐を果たし、残す敵は魔人将ラストだけだった。
「メドゥーサを倒した後は竜人将ガイア、牙人将ガオウも俺が倒したよ」
「紅血将アルドラは私が倒したわ」
「鬼人将オウガも俺とミレトとゴウライさんが倒したぞ」
「死人将ブラクは僕が倒した……で、いいんだよね?本体の方は僕が倒したし……」
「そうね、私が始末したのはブラクの影でしかないわ」
七魔将の内、魔眼将、竜人将、牙人将、紅血将、鬼人将、死人将は倒された。最後の七魔将である魔人将の居場所はレナは既に知っており、かつて自分がS級冒険者とマリアと共に訪れた火山に魔人将は居る事を既に教えてもらっていた。
(魔人将を倒す条件、他の七魔将を全員倒す事は終わった。後は戦力を集めないといけないのか……)
かつてアイリスは魔人将を倒すためにレナに課した条件、その内の一つである他の七魔将の撃破はやり遂げた。しかし、残る問題は魔人将を倒すには彼が居る場所が問題だった。魔人将の目的は地中に封じられた「炎龍」の復活であり、既に炎龍の封印は解かれていた。
死人将のブラクが使用していた「聖剣クリムゾン」は元々は炎龍の封印に使用されいた魔剣であり、このクリムゾンが炎龍に突き刺さっていた事で炎龍は生命力を奪われて封じられていた。しかし、今現在はその封印を解かれ、そして魔人将は火属性の聖痕を持つホムラを破って彼女から膨大な魔力を奪い、それを炎龍に与えて完全復活を試みる。
「そうね、では最初に七魔将を倒したのは……」
「俺だよ。魔眼将メドゥーサを2年前に倒した」
最初に倒された七魔将は「魔眼将メドゥーサ」であり、このメドゥーサを倒したのが全ての切っ掛けともいえる。かつてレナは王都へ侵入を試みた際、緑影の協力を借りて王都の地下に潜り込む。
王都の地下にはメドゥーサが住み着いており、そこには無数の石像が存在した。この石像全てが生きており、その中には人間以外にも多数の魔物や魔人族が含まれ、中には七魔将も含まれていた。
「レナが魔眼将を倒した事で石化されていた奴等が復活したのが切っ掛けね」
「でも、復活までかなり時間が掛かってるんだよな?」
「ずっと長い間、石化されていた奴ほど復活するのに時間が掛かるらしいよ。それに魔眼将を倒した後にキラウが魔眼を奪っていたから、そのせいで石像の解除が遅れた可能性もあるね」
「キラウ、ね……」
キラウの名前を出すとマリアは微妙な表情を浮かべ、彼女にとってキラウは父親違いの実の姉である。本来であればハヅキ家の長女として生まれたキラウだが、色々な事情があって彼女は家を離れて吸血鬼と化す。このキラウが魔眼を奪った事でヨツバ王国は大変な事態に陥った。
「ヨツバ王国で先に起きた事件の原因はキラウが切っ掛けだった……奴が魔眼を得たせいで大勢の同胞が命の危険にさらされ、王族の方々も大変な目に遭ったと聞いている」
「うっ……俺が魔眼将を倒した時に魔眼をしっかりと処理していれば良かったかな」
「いいえ、貴方のせいじゃないわ。そもそもあの事件はいくつもの偶然が重なった事で発生した事よ。誰の責任でもない、それにヨツバ王国に謀反を計画したのはカレハよ」
「カレハ様、だ……あの方は変わられてしまった」
ハシラはカレハの名前を聞くと寂し気な表情を浮かべ、カレハはティナが生まれるまではヨツバ王国を継承者として育てられ、非情に優れた人物だった。しかし、ティナが生まれた時に彼女の魔力がカレハを大きく上回る事が発覚し、将来的に自分の地位を脅かす存在になる事を知っておかしくなった。
ヨツバ王国では国王の座に就く人間は最も魔力に優れた人物であると決まっており、幼いティナはカレハを上回る魔力量を誇る。そのためにカレハはいずれティナが自分の地位を奪うのではないかと恐れ、彼女を暗殺しようとしたが結果的には失敗して幽閉されてしまう。
殺されず幽閉されていたのはデブリ国王の慈悲だったが、その後に彼女は偶然にも冒険都市から転移してきたマリアを捕縛した。彼女がマリアを捕まえた後はキラウと接触し、二人で手を組んでヨツバ王国を乗っ取ろうとした。それを阻止したのがレナ達である。
「過去の事に拘っても仕方がないわ。それよりも重要なのはキラウの魔眼を処理したせいで他の石像にされていた者達も蘇った。これで6人の七魔将が地上に復活した事になるわね」
「正確に言えば4人よ。竜人将ガイアと死人将ブラクは元々隠れて行動していたはず」
「この2人が石像に封じられていた七魔将と接触を図ろうとしていた時に俺達が駆けつけて、例の転移に巻き込まれたんだよね」
「そういえばソルとかいうおっさん、何処に行ったんだ?」
レナ達はソルという人物に情報を教えられ、彼から王都の地下に七魔将なる存在が潜んでいる事を知った。ソルの話によればレナの先祖であるバルトロス帝国の家系の人間らしく、彼は七魔将に挑んで石化されたという。
ソルは転移してから一度も姿を見た人間はおらず、生きているのかどうかも分からない。しかし、彼がいなくてもレナ達は6人の七魔将の討伐を果たし、残す敵は魔人将ラストだけだった。
「メドゥーサを倒した後は竜人将ガイア、牙人将ガオウも俺が倒したよ」
「紅血将アルドラは私が倒したわ」
「鬼人将オウガも俺とミレトとゴウライさんが倒したぞ」
「死人将ブラクは僕が倒した……で、いいんだよね?本体の方は僕が倒したし……」
「そうね、私が始末したのはブラクの影でしかないわ」
七魔将の内、魔眼将、竜人将、牙人将、紅血将、鬼人将、死人将は倒された。最後の七魔将である魔人将の居場所はレナは既に知っており、かつて自分がS級冒険者とマリアと共に訪れた火山に魔人将は居る事を既に教えてもらっていた。
(魔人将を倒す条件、他の七魔将を全員倒す事は終わった。後は戦力を集めないといけないのか……)
かつてアイリスは魔人将を倒すためにレナに課した条件、その内の一つである他の七魔将の撃破はやり遂げた。しかし、残る問題は魔人将を倒すには彼が居る場所が問題だった。魔人将の目的は地中に封じられた「炎龍」の復活であり、既に炎龍の封印は解かれていた。
死人将のブラクが使用していた「聖剣クリムゾン」は元々は炎龍の封印に使用されいた魔剣であり、このクリムゾンが炎龍に突き刺さっていた事で炎龍は生命力を奪われて封じられていた。しかし、今現在はその封印を解かれ、そして魔人将は火属性の聖痕を持つホムラを破って彼女から膨大な魔力を奪い、それを炎龍に与えて完全復活を試みる。
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