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真・最終章 七魔将編
迎えに来たよ〜
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『『ッ……!!』』
「く、くそっ……こいつら、喋らないはずなのに笑ってるように言えてきた」
「奇遇ですね、僕にもそう見えます」
「チュチュッ(←ファイティングポーズを取る)」
ダインとミイネは背中を合わせて前後から迫る戦人形と向かい合う。1体だけならば逃げ切る事は難しくはないが、前後を塞がれてしまっては逃げ場はない。左右に逃げるという手段もあるが、運が悪い事にダイン達の居る場所は建造物が並んでいた。
前後左右の逃げ場を失ったダインとミイネは戦うしか選択肢はなく、影魔法の準備をダインは行う。厄介な相手だが戦うしか方法はなく、ミイネも何処からか短剣を取り出して逆手に構える。
「背中は任せましたよ、ダインさん」
「よ、よし……やるぞ!!」
『『ッ……!!』』
戦闘準備を整えた2人に対して2体の戦人形が襲い掛かろうとした瞬間、転移門の方から強烈な光が発せられた。それを見たダイン達は驚愕の表情を浮かべ、一方で攻撃を仕掛けようとした戦人形も硬直する。
「うわっ!?」
「何ですか!?」
「チュチュッ!?」
転移門から「光の柱」が誕生し、やがて光が収まるとダインにとっては見覚えのある人物達が立っていた。それを見たダインは歓喜の表情を浮かべ、ミイネも衝撃の表情を浮かべた。
「ダイン、迎えに来たよ~」
「レ、レナぁあああっ!!」
遺跡内にレナの呑気な声とダインの感極まった声が響き渡り、転移門を利用して遺跡に転移してきたレナを見てダインは涙と鼻水を流す。その一方でレナと同行していたゴンゾウもダインと一緒にいるミイネに気付いて驚きの声を上げる。
「そこにいるのは……ネズミか!?大きくなったな!!」
「貴方は……ゴンゾウさん!?」
ゴンゾウも監獄都市に転移した際にミイネとは顔を合わせているため、成長した彼女の姿を見て驚く。ミイネもまさかこの状況でレナとゴンゾウと再会するとは思わず、戸惑いながらも嬉しそうな表情を浮かべた。
しかし、感動の再会ではあるが戦人形達からすれば新たな侵入者が現れたため、容赦なく襲い掛かってきた。レナとゴンゾウの姿を見て隙を見せたダイン達に対して2体の戦人形は襲い掛かる。
『『ッ……!!』』
「うわぁっ!?」
「ダインさん、伏せてっ!!」
「チュチュッ!!」
いち早く危険に気づいたミイネはダインの頭を掴んで地面に伏せると、戦人形が刃物に変形させた腕が2人の頭上を空振りする。それを見たレナとゴンゾウはすぐに動き出し、即座にレナは「瞬動術」を発動させて戦人形の1体に迫る。
「おらぁっ!!」
『ッ……!?』
戦人形の背後に接近したレナは退魔刀を振りかざし、背中に目掛けて叩き付ける。戦人形の1体が派手に吹き飛び、残りのもう1体に関しては他の者に任せてレナは吹き飛ばした戦人形の相手を行う。
「ダイン、ゴンちゃん、もう1体は頼むよ!!」
「よし、任せろ!!」
「わ、分かったよ!!」
「レナさ……!?」
レナの言葉を聞いて即座にゴンゾウとダインはもう1体と向かい合い、ミイネの方はレナに何か言いたげな表情だったが、すぐに気を取り直したように戦人形と向かい合う。今は再会の喜びを分かち合う暇はなく、まずは邪魔者を排除するために全員が動く。
吹き飛ばした戦人形の元にレナは向かうと、先ほどの攻撃で戦人形は歪な形に曲がっていた。しかし、破壊までには至らずに戦人形は全身を粘土のように変化させて元の姿に戻る。
『ッ……!!』
「やっぱり、普通に切っても倒せないか……」
深淵の森を守護していた戦人形ならば先ほどのレナの一撃で粉々に砕けて戦闘不能に陥っていただろう。しかし、この遺跡を守護する戦人形は、どんなに強い衝撃を受けても肉体を粘土のように変化させて元に戻る。しかもゴーレム種の弱点である水も効かず、物理攻撃で倒しきるのは不可能に近い。
(こいつを倒すのは苦労しそうだな……今回はコトミンも連れて来てないし、前の時みたいに氷漬けにするのは無理か)
前の時はコトミンの水属性の精霊魔法で水浸しにした状態で氷漬けにさせたが、彼女がいない今では同じ方法は使えない。しかし、前の時よりもレナは格段に剣術も魔法の腕も磨かれているため、絶対に勝てない敵ではない。
「お前とは決着がついていなかったな……来い!!」
『ッ……!!』
言葉は発しないが戦人形は怒りを示すように両腕を刃物に変形させ、さらに両腕を高速回転させながら接近する。子供がやる「ぐるぐるパンチ」の要領で戦人形は刃物に変形させた両腕を振り回しながら近付いてきた。
戦人形は肉体を粘土のように柔らかくするだけではなく、刃物に変形させた腕を硬質化させる事もできる。正確に言えば肉体の硬度を自由に調整する能力を持っており、深淵の森の遺跡の戦人形よりも戦闘力は高い。
『ッ……!!』
「二刀流か……なら、こっちもだ!!」
両腕を刃物に変形させて近付いてくる戦人形に対し、退魔刀だけではなく鏡刀を抜いたレナは二刀流で挑む。戦人形の腕とレナの剣が衝突し、激しい金属音と火花が飛び散る。
「く、くそっ……こいつら、喋らないはずなのに笑ってるように言えてきた」
「奇遇ですね、僕にもそう見えます」
「チュチュッ(←ファイティングポーズを取る)」
ダインとミイネは背中を合わせて前後から迫る戦人形と向かい合う。1体だけならば逃げ切る事は難しくはないが、前後を塞がれてしまっては逃げ場はない。左右に逃げるという手段もあるが、運が悪い事にダイン達の居る場所は建造物が並んでいた。
前後左右の逃げ場を失ったダインとミイネは戦うしか選択肢はなく、影魔法の準備をダインは行う。厄介な相手だが戦うしか方法はなく、ミイネも何処からか短剣を取り出して逆手に構える。
「背中は任せましたよ、ダインさん」
「よ、よし……やるぞ!!」
『『ッ……!!』』
戦闘準備を整えた2人に対して2体の戦人形が襲い掛かろうとした瞬間、転移門の方から強烈な光が発せられた。それを見たダイン達は驚愕の表情を浮かべ、一方で攻撃を仕掛けようとした戦人形も硬直する。
「うわっ!?」
「何ですか!?」
「チュチュッ!?」
転移門から「光の柱」が誕生し、やがて光が収まるとダインにとっては見覚えのある人物達が立っていた。それを見たダインは歓喜の表情を浮かべ、ミイネも衝撃の表情を浮かべた。
「ダイン、迎えに来たよ~」
「レ、レナぁあああっ!!」
遺跡内にレナの呑気な声とダインの感極まった声が響き渡り、転移門を利用して遺跡に転移してきたレナを見てダインは涙と鼻水を流す。その一方でレナと同行していたゴンゾウもダインと一緒にいるミイネに気付いて驚きの声を上げる。
「そこにいるのは……ネズミか!?大きくなったな!!」
「貴方は……ゴンゾウさん!?」
ゴンゾウも監獄都市に転移した際にミイネとは顔を合わせているため、成長した彼女の姿を見て驚く。ミイネもまさかこの状況でレナとゴンゾウと再会するとは思わず、戸惑いながらも嬉しそうな表情を浮かべた。
しかし、感動の再会ではあるが戦人形達からすれば新たな侵入者が現れたため、容赦なく襲い掛かってきた。レナとゴンゾウの姿を見て隙を見せたダイン達に対して2体の戦人形は襲い掛かる。
『『ッ……!!』』
「うわぁっ!?」
「ダインさん、伏せてっ!!」
「チュチュッ!!」
いち早く危険に気づいたミイネはダインの頭を掴んで地面に伏せると、戦人形が刃物に変形させた腕が2人の頭上を空振りする。それを見たレナとゴンゾウはすぐに動き出し、即座にレナは「瞬動術」を発動させて戦人形の1体に迫る。
「おらぁっ!!」
『ッ……!?』
戦人形の背後に接近したレナは退魔刀を振りかざし、背中に目掛けて叩き付ける。戦人形の1体が派手に吹き飛び、残りのもう1体に関しては他の者に任せてレナは吹き飛ばした戦人形の相手を行う。
「ダイン、ゴンちゃん、もう1体は頼むよ!!」
「よし、任せろ!!」
「わ、分かったよ!!」
「レナさ……!?」
レナの言葉を聞いて即座にゴンゾウとダインはもう1体と向かい合い、ミイネの方はレナに何か言いたげな表情だったが、すぐに気を取り直したように戦人形と向かい合う。今は再会の喜びを分かち合う暇はなく、まずは邪魔者を排除するために全員が動く。
吹き飛ばした戦人形の元にレナは向かうと、先ほどの攻撃で戦人形は歪な形に曲がっていた。しかし、破壊までには至らずに戦人形は全身を粘土のように変化させて元の姿に戻る。
『ッ……!!』
「やっぱり、普通に切っても倒せないか……」
深淵の森を守護していた戦人形ならば先ほどのレナの一撃で粉々に砕けて戦闘不能に陥っていただろう。しかし、この遺跡を守護する戦人形は、どんなに強い衝撃を受けても肉体を粘土のように変化させて元に戻る。しかもゴーレム種の弱点である水も効かず、物理攻撃で倒しきるのは不可能に近い。
(こいつを倒すのは苦労しそうだな……今回はコトミンも連れて来てないし、前の時みたいに氷漬けにするのは無理か)
前の時はコトミンの水属性の精霊魔法で水浸しにした状態で氷漬けにさせたが、彼女がいない今では同じ方法は使えない。しかし、前の時よりもレナは格段に剣術も魔法の腕も磨かれているため、絶対に勝てない敵ではない。
「お前とは決着がついていなかったな……来い!!」
『ッ……!!』
言葉は発しないが戦人形は怒りを示すように両腕を刃物に変形させ、さらに両腕を高速回転させながら接近する。子供がやる「ぐるぐるパンチ」の要領で戦人形は刃物に変形させた両腕を振り回しながら近付いてきた。
戦人形は肉体を粘土のように柔らかくするだけではなく、刃物に変形させた腕を硬質化させる事もできる。正確に言えば肉体の硬度を自由に調整する能力を持っており、深淵の森の遺跡の戦人形よりも戦闘力は高い。
『ッ……!!』
「二刀流か……なら、こっちもだ!!」
両腕を刃物に変形させて近付いてくる戦人形に対し、退魔刀だけではなく鏡刀を抜いたレナは二刀流で挑む。戦人形の腕とレナの剣が衝突し、激しい金属音と火花が飛び散る。
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