1,481 / 2,091
真・最終章 七魔将編
やったらぁあああっ!!(やけくそ)
しおりを挟む
『ッ……!!』
「くっ……こっちですよ!!」
ミイネは戦人形の攻撃を躱しながら走り続け、老朽化した建物へと入り込む。彼女の後を追って戦人形が入り込むと、建物の陰に隠れていたダインが飛び出す。彼は事前に準備しておいた瓦礫の元へ向かい、影魔法を発動させて準備を行う。
「おい、こっちだ化物!!僕の事を覚えてるか!?」
『ッ……!?』
「今です!!」
ダインは建物の中に声をかけると、ミイネを追いかけていた戦人形はダインの方へと振り返る。この一瞬の隙を逃さずにミイネは建物の窓に目掛けて飛び込むと、ダインは影魔法を利用して瓦礫を投げ飛ばす。
影魔法を利用すれば本来ならばダインの筋力では持ち上げられない物も動かす事ができる。今回の場合はダインは自分の影をロープのように変化させ、瓦礫に巻き付けた状態で引き寄せる。自分の影を投石器代わりに利用してダインは建物の中に投げ込む。
「喰らえっ!!」
『ッ……!?』
建物の出入口から投げ込まれた瓦礫は戦人形の元へ向かうが、咄嗟に戦人形は身体を反らして瓦礫を回避した。しかし、攻撃を回避した戦人形の姿にダインは笑みを浮かべ、彼が投げつけた瓦礫は建物を支える柱に衝突した。
「よし、崩れろ!!」
『ッ……!!』
瓦礫が柱に衝突した瞬間に激しい振動が建物内に襲い掛かり、柱が崩れると同時に建物が瓦解して天井から大量の瓦礫が降り注ぐ。戦人形は逃げる暇もなく、大量の瓦礫に埋もれてしまう。
作戦通りに建物を崩壊させて戦人形を瓦礫の山で押し潰す事に成功し、すぐにダインはミイネの元へ向かう。彼女は事前に窓から飛び出していたので瓦礫に埋もれる事はなく、相棒のリボンと共に地面の上に寝転がっていた。
「はあっ、はあっ……さ、流石に死ぬかと思いましたね」
「チュチュッ……(囮役はもう懲り懲り)」
「大丈夫か、二人とも!?」
「性格には一人と一匹ですけどね……手を貸してください」
ミイネはダインに手を貸して貰って起き上がると、リボンは彼女の頭の上に移動して改めて三人は瓦礫の山に視線を向けた。戦人形は完全に瓦礫に埋まって姿は見えず、これでしばらくの間は動けないのは間違いなかった。
「やりましたね、作戦成功です」
「ふうっ……上手くいって良かった」
「チュチュッ(手強い奴だったぜ)」
勝利を確信したダイン達は額の汗を拭い、改めて転移門へと向かおうとした。邪魔者が居ない内に転移門を起動させて王国領地へ戻ろうとした時、不意に3人の背後に不穏な物音が鳴り響く。
「……なあ、今何か聞こえなかったか?」
「……後ろから聞こえてきましたね」
「……チュチュッ(振り返るのが怖い)」
三人は恐る恐る後方を振り返ると、そこには瓦礫の山から蛇のように細長い物体が出てきた。最初にそれを見た時はダイン達は正体が分からずに唖然とするが、やがて蛇のような形をした物体は瓦礫の山から抜け出すと、徐々にとぐろを巻いて身体を膨らませていく。
最終的には岩ほどの大きさにまで膨らむと、形を徐々に変形させて人間の「騎士」を想像させる姿へと変貌する。この時点でダイン達は瓦礫の山から抜け出した物体の正体が戦人形だと気付き、どうやら形を蛇のように変化させて瓦礫の隙間から抜け出してきた事を理解する。
『ッ……!!』
「に、逃げろぉおおっ!!」
「わあっ!?」
「チュチュッ!?」
ダインはミイネの腕を掴んで駆け出すと戦人形は怒りを露わにするように彼等の後を追いかけ、両腕を刃物に変形させる。完全に戦人形を怒らせてしまったらしく、ダインは無我夢中に駆け出す。
『ッ……!!』
「こ、言葉は話せないようですが……どうやら凄く怒ってるみたいですね!!」
「そんな事を言っている場合か!!逃げるんだよぉおおっ!!」
「チュチュッ(すもーきんっ!!)」
自分達を追いかけてくる戦人形に対してダインは全速力で駆け出し、その後にリボンを頭に乗せたミイネが後に続く。戦人形の移動速度はそれほど早くはなく、徐々にダイン達との距離が開いていく。
戦人形は戦闘能力は高いが移動速度に関してはそれほど早くはなく、実際に前の時もダインは戦人形を目覚めさせてからしばらくの間は逃げ回りながらレナ達と合流するまで生き延びていた。このまま逃げ続ければ戦人形を巻けるのも時間の問題だと思われたが、逃走の際中にダイン達の前に人影が現れる。
『ッ……!!』
「うわぁっ!?な、何で先回りしてるんだよ!?」
「違います、ダインさん!!後ろからも来てます!!そいつは別の奴です!!」
「チュチュッ!?」
『ッ……!!』
ダイン達の進行方向の先にも戦人形が現れ、慌ててダイン達は立ち止まると後ろからも追跡してきた戦人形が追いつく。どうやら遺跡を守護する戦人形は1体だけではなかったらしく、前後を塞がれたダイン達は背中を合わせて身構える。
「くっ……こっちですよ!!」
ミイネは戦人形の攻撃を躱しながら走り続け、老朽化した建物へと入り込む。彼女の後を追って戦人形が入り込むと、建物の陰に隠れていたダインが飛び出す。彼は事前に準備しておいた瓦礫の元へ向かい、影魔法を発動させて準備を行う。
「おい、こっちだ化物!!僕の事を覚えてるか!?」
『ッ……!?』
「今です!!」
ダインは建物の中に声をかけると、ミイネを追いかけていた戦人形はダインの方へと振り返る。この一瞬の隙を逃さずにミイネは建物の窓に目掛けて飛び込むと、ダインは影魔法を利用して瓦礫を投げ飛ばす。
影魔法を利用すれば本来ならばダインの筋力では持ち上げられない物も動かす事ができる。今回の場合はダインは自分の影をロープのように変化させ、瓦礫に巻き付けた状態で引き寄せる。自分の影を投石器代わりに利用してダインは建物の中に投げ込む。
「喰らえっ!!」
『ッ……!?』
建物の出入口から投げ込まれた瓦礫は戦人形の元へ向かうが、咄嗟に戦人形は身体を反らして瓦礫を回避した。しかし、攻撃を回避した戦人形の姿にダインは笑みを浮かべ、彼が投げつけた瓦礫は建物を支える柱に衝突した。
「よし、崩れろ!!」
『ッ……!!』
瓦礫が柱に衝突した瞬間に激しい振動が建物内に襲い掛かり、柱が崩れると同時に建物が瓦解して天井から大量の瓦礫が降り注ぐ。戦人形は逃げる暇もなく、大量の瓦礫に埋もれてしまう。
作戦通りに建物を崩壊させて戦人形を瓦礫の山で押し潰す事に成功し、すぐにダインはミイネの元へ向かう。彼女は事前に窓から飛び出していたので瓦礫に埋もれる事はなく、相棒のリボンと共に地面の上に寝転がっていた。
「はあっ、はあっ……さ、流石に死ぬかと思いましたね」
「チュチュッ……(囮役はもう懲り懲り)」
「大丈夫か、二人とも!?」
「性格には一人と一匹ですけどね……手を貸してください」
ミイネはダインに手を貸して貰って起き上がると、リボンは彼女の頭の上に移動して改めて三人は瓦礫の山に視線を向けた。戦人形は完全に瓦礫に埋まって姿は見えず、これでしばらくの間は動けないのは間違いなかった。
「やりましたね、作戦成功です」
「ふうっ……上手くいって良かった」
「チュチュッ(手強い奴だったぜ)」
勝利を確信したダイン達は額の汗を拭い、改めて転移門へと向かおうとした。邪魔者が居ない内に転移門を起動させて王国領地へ戻ろうとした時、不意に3人の背後に不穏な物音が鳴り響く。
「……なあ、今何か聞こえなかったか?」
「……後ろから聞こえてきましたね」
「……チュチュッ(振り返るのが怖い)」
三人は恐る恐る後方を振り返ると、そこには瓦礫の山から蛇のように細長い物体が出てきた。最初にそれを見た時はダイン達は正体が分からずに唖然とするが、やがて蛇のような形をした物体は瓦礫の山から抜け出すと、徐々にとぐろを巻いて身体を膨らませていく。
最終的には岩ほどの大きさにまで膨らむと、形を徐々に変形させて人間の「騎士」を想像させる姿へと変貌する。この時点でダイン達は瓦礫の山から抜け出した物体の正体が戦人形だと気付き、どうやら形を蛇のように変化させて瓦礫の隙間から抜け出してきた事を理解する。
『ッ……!!』
「に、逃げろぉおおっ!!」
「わあっ!?」
「チュチュッ!?」
ダインはミイネの腕を掴んで駆け出すと戦人形は怒りを露わにするように彼等の後を追いかけ、両腕を刃物に変形させる。完全に戦人形を怒らせてしまったらしく、ダインは無我夢中に駆け出す。
『ッ……!!』
「こ、言葉は話せないようですが……どうやら凄く怒ってるみたいですね!!」
「そんな事を言っている場合か!!逃げるんだよぉおおっ!!」
「チュチュッ(すもーきんっ!!)」
自分達を追いかけてくる戦人形に対してダインは全速力で駆け出し、その後にリボンを頭に乗せたミイネが後に続く。戦人形の移動速度はそれほど早くはなく、徐々にダイン達との距離が開いていく。
戦人形は戦闘能力は高いが移動速度に関してはそれほど早くはなく、実際に前の時もダインは戦人形を目覚めさせてからしばらくの間は逃げ回りながらレナ達と合流するまで生き延びていた。このまま逃げ続ければ戦人形を巻けるのも時間の問題だと思われたが、逃走の際中にダイン達の前に人影が現れる。
『ッ……!!』
「うわぁっ!?な、何で先回りしてるんだよ!?」
「違います、ダインさん!!後ろからも来てます!!そいつは別の奴です!!」
「チュチュッ!?」
『ッ……!!』
ダイン達の進行方向の先にも戦人形が現れ、慌ててダイン達は立ち止まると後ろからも追跡してきた戦人形が追いつく。どうやら遺跡を守護する戦人形は1体だけではなかったらしく、前後を塞がれたダイン達は背中を合わせて身構える。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。