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S級冒険者編
研究施設の内部へ
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『ふむ……セイソウミンを纏えば魔力を吸収される事はない様子ですが、この建物の中だと魔法は使えないようですね』
「じゃあ、もしも魔物が現れたらどうするんだよ!?」
「その時は俺達が対処するしかなさそうだな」
「ま、任せて!!僕も頑張って皆は守ってみせるよ!!」
「雪月花は使えるようだから問題ないわ。貴方達はしっかりと付いてきなさい」
建物の内部では魔法が扱えないことが判明した以上、戦闘に陥った場合は魔術師組は援護すらも難しい。だが、この建物自体がそもそも生物が寄り付かない環境のため、そもそも魔物が入り込んでくる可能性は限りなく低いのでレナは躊躇せずに中に入り込む。
「とりあえずは先に進もうか。気配感知も魔力感知も反応がないからきっと大丈夫だよ、この中では魔法は使えないけど技能は使えるみたいだし……」
『確かにここに留まっても仕方ないですしね、さあ行きますよ!!ホネミン探検隊!!』
「探検隊!?」
ホネミンの先導の元、遂にレナ達は研究施設へと入った。ちなみに明かりに関しては松明を用意するしかなく、魔法が使えければ魔石の類も当然だが使用できない。それどころか魔石の魔力さえも奪われる恐れがあるので事前にレナに皆が荷物を預けていた。
「随分と暗いな……今のところは特に怪しい物は見当たらないけど」
『油断しないでください、仮にも勇者が残した施設なんですから侵入者対策として罠が施されている可能性もありますからね』
「前みたいに戦ったゴーレムみたいな奴らが現れたらどうするんだよ……」
「ゴーレム?」
レナ達はかつて深淵の森に存在する初代勇者が築いた遺跡に訪れた時、複数の「戦人形」と呼ばれる特殊なゴーレムと交戦した事がある。ゴーレムの1体1体の強さはミノタウロスに匹敵し、何百年も侵入者を排除してきた。先日もヨツバ王国にてレナは西聖将が管理する森の奥地に潜む「守護者」と交戦した事を思い出し、もしもこのような魔法が扱えない環境で戦闘に陥った場合、非常にまずい事態に陥る。
仮に戦人形のような相手ならば現在はシズネも存在するので特に大きな脅威にはならないが、守護者と同等の性能を持つ存在がいた場合はレナ達は窮地に陥る。レナが守護者を倒せたのは魔法の力があったからこそであり、もしも魔法が使えなければレナは他の剣聖にも勝てない。あくまでも魔術師であるレナの力の本質は魔法である以上、剣士ではないレナが真の剣士に勝つことは出来ない。
(鬼が出るか蛇が出るか……まあ、鬼ぐらいなら何とかなるか)
この世界にはオーガと呼ばれる鬼の姿をした魔物が実在し、今のレナならば特に脅威とは呼べない相手なので対処はできる。そんな事を考えている間にもレナ達は上に続く階段を発見し、特に何事もなく二階へと移動した。
「……この建物、二階があったんだ。外から見た限りだと二階なんてなさそうだったのに」
『外見は古代ローマ風ですけど、内部の方は結構造りが違いますね』
「こだいろーま?」
『あ、気にしないでください』
古代ローマの事を知らないコトミン達はホネミンの言葉に首を傾げるが、ともかく建造物の外見と反して内部の方には二階も存在した。そして遂にレナ達は大きな扉を発見する。
『むむっ!?この扉は……間違いありません、ここが私の目的の物があるはずです!!』
「な、何でそんな事が分かるんだよ」
「何か文字のような物が刻まれているが……読めないな」
「何語だよこれ」
「……第一研究室?」
金属製の両開きの扉には文字が記され、そこには「日本語」で「第一研究室」で記されていた。この世界の住民であるダインたちは読み取ることが出来ないが、レナとホネミンだけは読み取る事に成功する。その反応を見てシズネは少々驚いた。
「レナ、貴方この文字が読めるの?」
「え、いや……俺は翻訳の技能も持ってるから」
「マジかよ!?それ、凄い技能だろ!?確かどんな文字も言葉も理解できるレアスキルじゃんか!!」
「おおっ……流石はレナ」
今更ながらにレナは「翻訳」の技能を習得している事を他の人間に話すと驚かれ、この世界の人間の中では翻訳の技能を持つ存在は滅多に存在しない。ちなみにこの技能はアイリスがレナを転生させる際に授けてくれた技能の一種であり、地球からここへ訪れた転生者や転移者には必然的に与えられる技能でもある。
翻訳の技能を所持していればどの時代のどんな種族が残した言葉も文字も解読できるため、今のレナは地球で暮らしていた時に習っていない漢字や外国語を見ても理解は出来る。ホネミンも動揺の技能を覚えているので二人は久々に見た日本語も忘れておらず、互いに扉に描かれている文字を理解した。
「よし……じゃあ、中に入りますよ。私達の冒険はこれからです」
「おい、そのセリフは不吉だから止めろ!!」
扉を開ける前に不穏なフラグを立てたホネミンにレナは叱りつけるが、二人は同時に扉を開き、中の様子を確認した――
「じゃあ、もしも魔物が現れたらどうするんだよ!?」
「その時は俺達が対処するしかなさそうだな」
「ま、任せて!!僕も頑張って皆は守ってみせるよ!!」
「雪月花は使えるようだから問題ないわ。貴方達はしっかりと付いてきなさい」
建物の内部では魔法が扱えないことが判明した以上、戦闘に陥った場合は魔術師組は援護すらも難しい。だが、この建物自体がそもそも生物が寄り付かない環境のため、そもそも魔物が入り込んでくる可能性は限りなく低いのでレナは躊躇せずに中に入り込む。
「とりあえずは先に進もうか。気配感知も魔力感知も反応がないからきっと大丈夫だよ、この中では魔法は使えないけど技能は使えるみたいだし……」
『確かにここに留まっても仕方ないですしね、さあ行きますよ!!ホネミン探検隊!!』
「探検隊!?」
ホネミンの先導の元、遂にレナ達は研究施設へと入った。ちなみに明かりに関しては松明を用意するしかなく、魔法が使えければ魔石の類も当然だが使用できない。それどころか魔石の魔力さえも奪われる恐れがあるので事前にレナに皆が荷物を預けていた。
「随分と暗いな……今のところは特に怪しい物は見当たらないけど」
『油断しないでください、仮にも勇者が残した施設なんですから侵入者対策として罠が施されている可能性もありますからね』
「前みたいに戦ったゴーレムみたいな奴らが現れたらどうするんだよ……」
「ゴーレム?」
レナ達はかつて深淵の森に存在する初代勇者が築いた遺跡に訪れた時、複数の「戦人形」と呼ばれる特殊なゴーレムと交戦した事がある。ゴーレムの1体1体の強さはミノタウロスに匹敵し、何百年も侵入者を排除してきた。先日もヨツバ王国にてレナは西聖将が管理する森の奥地に潜む「守護者」と交戦した事を思い出し、もしもこのような魔法が扱えない環境で戦闘に陥った場合、非常にまずい事態に陥る。
仮に戦人形のような相手ならば現在はシズネも存在するので特に大きな脅威にはならないが、守護者と同等の性能を持つ存在がいた場合はレナ達は窮地に陥る。レナが守護者を倒せたのは魔法の力があったからこそであり、もしも魔法が使えなければレナは他の剣聖にも勝てない。あくまでも魔術師であるレナの力の本質は魔法である以上、剣士ではないレナが真の剣士に勝つことは出来ない。
(鬼が出るか蛇が出るか……まあ、鬼ぐらいなら何とかなるか)
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「……この建物、二階があったんだ。外から見た限りだと二階なんてなさそうだったのに」
『外見は古代ローマ風ですけど、内部の方は結構造りが違いますね』
「こだいろーま?」
『あ、気にしないでください』
古代ローマの事を知らないコトミン達はホネミンの言葉に首を傾げるが、ともかく建造物の外見と反して内部の方には二階も存在した。そして遂にレナ達は大きな扉を発見する。
『むむっ!?この扉は……間違いありません、ここが私の目的の物があるはずです!!』
「な、何でそんな事が分かるんだよ」
「何か文字のような物が刻まれているが……読めないな」
「何語だよこれ」
「……第一研究室?」
金属製の両開きの扉には文字が記され、そこには「日本語」で「第一研究室」で記されていた。この世界の住民であるダインたちは読み取ることが出来ないが、レナとホネミンだけは読み取る事に成功する。その反応を見てシズネは少々驚いた。
「レナ、貴方この文字が読めるの?」
「え、いや……俺は翻訳の技能も持ってるから」
「マジかよ!?それ、凄い技能だろ!?確かどんな文字も言葉も理解できるレアスキルじゃんか!!」
「おおっ……流石はレナ」
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「よし……じゃあ、中に入りますよ。私達の冒険はこれからです」
「おい、そのセリフは不吉だから止めろ!!」
扉を開ける前に不穏なフラグを立てたホネミンにレナは叱りつけるが、二人は同時に扉を開き、中の様子を確認した――
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