598 / 2,083
外伝 ~ヨツバ王国編~
石像と化した人々
しおりを挟む
――ヨツバ王国の団体がキラウの奇襲を受け、ラナを除いて全員が石像と化した日から数日が経過し、王城の一室に石化された石像が一か所に集められていた。石像と化したのはヨツバ王国の森人族だけではなく、先の防壁で魔物の襲撃を防いでいた兵士も数多く含まれていた。
ティナは石像と化した家族3人の姿と自分の世話役として常に行動を共にしてきたリンダの変わり果てた姿に衝撃を受け、連日のように石像の元へ訪れては涙を流す。石像になった4人に彼女は抱き着き、すすり泣く。
「ううっ……お父さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん……リンダ……」
「ティナ様……ご飯を持ってきたっす。一緒に食べましょう」
「うん、食べる……」
だが、エリナが食事を用意すると彼女は涙を流しながらもしっかりと食事を行い、どんなに悲しいときでも身体を大切にするようにリンダから教わっていたので彼女はエリナが運んできたおにぎりを食す。ちなみに森人族は菜食主義者が多いが、ティナもエリナも普通に肉を食べる。
給仕が用意してくれたブタンの丸焼け肉を頬張りながらもティナは石像に視線を向け、涙を流す。だが、いつまでも落ち込んではいられず、エリナは彼女を立ち直らせるために吉報を報告した。
「あ、そうだ!!ティナ様、後で兄貴もここへ訪れるようですよ!!そしたらウルにも会えますよきっと!!」
「えっ!?本当に!?」
レナとウルが城に訪れるという事を知ってティナは顔を輝かせ、先ほどまで落ち込んでいたのが嘘の様に慌てて丸焼け肉を頬張り、身なりを整える。少しでも彼女が元気を取り戻した事にエリナは安堵すると、今頃は玉座の間で話し合いを行っているはずのレナが早く訪れるように祈る――
――同時刻、レナはいつものメンバーを連れて玉座の間に向かう。表向きは追放されているとはいえ、既にレナが王弟である事は知れ渡っているため、兵士達は彼を無碍な扱いは行わず、ナオの元へ案内した。
「女王陛下、レナ様を連れてきました。中に入ってもよろしいですか?」
『ああ、分かった……中に入れろ』
兵士の言葉に扉の内側からナオの声が上がり、扉を開くとそこには玉座の間に座るナオとその隣には大量の書類を抱えたヴァルキュリア騎士団の副団長であるリノンの姿があった。他にも将軍や大臣と思われる人間が何人か存在し、彼等は両手に書類を抱えてナオの元へ跪く。
「女王陛下、こちらが各領地の貴族から送り届けられた報告書でございます」
「分かった、後で確認する」
「陛下、ヨツバ王国からの使者が再三訪れて謁見を願っています。どうしますか?」
「もう少し待たせておいてくれ」
「女王様、レナ様がお見えなられました」
「だから後で言って……レナ!?」
「なんか、大変そうだね……」
大勢の家臣に群がれながら大量の書類を処理していたナオは目に隈を浮かべながらも顔を上げ、レナ達が入って来た事に気付く。玉座の間に訪れる前に兵士が確認を行ったのだが、どうやら上の空で返事をしていたらしく、慌てて家臣たちを下がらせてレナと向き合う。
「おお、よく来てくれたなレナ……お前達、しばらくの間は休憩を取る。悪いが将軍以外の者はここから退室してくれ」
「分かりました」
「陛下、使者はどうされますか?今すぐにでも謁見を求められているのですが……」
「どうにか機嫌を損ねないように宥めておいてくれ。用事を終えたらすぐに会うと伝えてくれ」
「かしこまりました」
ナオの言葉に玉座の間に集まっていた文官や貴族は退室し、その光景を見たシズネは呆れた表情を浮かべ、レナに囁く。
「あいつら……王妃に従っていた奴等も居たわ。王妃が死んだ事で掌を返して寝返ったようね」
「そうなの?」
「何人か知った顔が居るわ。よくもまあ、平然と顔を出せたものね」
「仕方ないさ、彼等が居なければこの国は成り立たない……今は過去の事は水に流し、共に国を支える必要がある」
シズネの言葉が聞こえていたのかナオは苦笑いを浮かべ、王妃の派閥に存在した貴族の殆どは現在はナオに忠誠を誓い、マリアが消えた事でナオの元から離れていた貴族達も女王となった彼女に謝罪して彼女に忠誠を誓う。正直に言えばナオとしても自分の処刑に賛同した人間達が自分に媚びへつらう状況に戸惑い、ため息を吐き出す。
王妃という絶対的な存在が消えた事で彼女に従っていた貴族達も後釜を失い、自分の地位を守るためには敵対していたナオに従うしかなく、表向きは従順に従っていた。王妃も殺され、後継ぎであった王子は行方不明、彼女に仕えていた大将軍のミドルも消えた事で彼等には頼る存在はおらず、ナオに従うしかない。
シオンとリアナに関しても王妃が死亡した事が相当に衝撃を受けたらしく、現在は静養のために二人は王都を離れ、ナオの事を最後まで見放さなかった貴族の元で世話になっている。2人を王位に立てて国の実権を取り返そうとする貴族も居たが、当のシオンとリアナは国王の座には興味を示さず、お互いに慰め合う様に過ごしているという。
「王妃が死んだからと言ってこの国が平和になったとは言えない。先王も死亡し、国の重鎮である大将軍の一角も消えてしまった……今の王国は正に史上最大の危機を迎えている状況だ」
「街中でも噂になっていたよ。ヨツバ王国と戦争が始まるって……本当なの?」
「そうか……もう市民にまでそこまで伝わっていたのか」
「じゃ、じゃあ……本当に戦争が起きるのか!?あ、いや……起きるんですか!?」
ダインの言葉遣いに対してナオの両端に並んでいた女騎士が睨みつけると、彼は慌てて口調を正す。その反応を見てナオは苦笑し、質問に答える。
「正直に言えば……このままではヨツバ王国との戦争は避けられないだろう。王国側の要求は我が国が束縛している王族4名の解放を求めている」
「束縛だと……?」
「ああ、当然だが我が国はヨツバ王国の方々を拘束などしていない。しかし、それを証明する術がない……だからヨツバ王国はこれほどまでに強気でいられるんだ」
ヨツバ王国が動き出そうとしている事は事前にバルトロス王国も掴み、だからこそヨツバ王国の面々を国へ送り返して国王の代理とい名目で国を支配しているカレハを失脚させようとしたのだが、肝心のデブリ国王やティナを除いた子供達が石像とされてしまう。
石像にされた人間は喋る事も出来ず、完全な石の塊にしか見えないため、ナオが何度も説明してデブリ国王達はメドゥーサの呪いによって石像にされたと説明した。だが、ヨツバ王国から送り込まれた使者達は頑なに彼女の言葉を信じようとせず、世迷言を並べて我が国の王族を拘束するつもりかと激怒した。
それだけではなく、最初に送り込まれた使者が憤慨してヨツバ王国へと帰国したが、道中で何者かの襲撃を受けて使者の団体が壊滅した。生きのこった兵士によると襲撃を仕掛けた集団はバルトロス王国の兵士の装備をしていたと断言し、この事でヨツバ王国はバルトロス王国が王族を拘束するだけではなく、我が国に対して敵意を抱いていると判断する。
「既に二度目の使者が訪れた時には彼等は武装していた。最初に送り込まれた使者に攻撃を仕掛けたのは我が国だと疑っている……そして三度目の使者がこの城に訪れている」
「使者の要求は?一回目と二回目の使者は何て言っていた?」
「即刻、バルトロス王国内で拘束されているヨツバ王国の王族全員と配下の解放、並びに我が国に対して賠償金として白金貨1万枚か、あるいは所持している勇者の聖遺物である聖剣を引き渡す様に請求してきた」
「白金貨1万枚というと……金貨10万枚分!?」
「……それ、いくらぐらい?」
あまりにも法外な賠償金の金額にどの程度の価値があるのか分からずにコトミンは首を傾げるが、日本円に換算すると「100億円」を要求してきた事になる。当然だが現在の王国の所有する予算にそれだけの余裕はなく、相手もそれを見越して法外の値段を要求してきたのだろう。
ティナは石像と化した家族3人の姿と自分の世話役として常に行動を共にしてきたリンダの変わり果てた姿に衝撃を受け、連日のように石像の元へ訪れては涙を流す。石像になった4人に彼女は抱き着き、すすり泣く。
「ううっ……お父さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん……リンダ……」
「ティナ様……ご飯を持ってきたっす。一緒に食べましょう」
「うん、食べる……」
だが、エリナが食事を用意すると彼女は涙を流しながらもしっかりと食事を行い、どんなに悲しいときでも身体を大切にするようにリンダから教わっていたので彼女はエリナが運んできたおにぎりを食す。ちなみに森人族は菜食主義者が多いが、ティナもエリナも普通に肉を食べる。
給仕が用意してくれたブタンの丸焼け肉を頬張りながらもティナは石像に視線を向け、涙を流す。だが、いつまでも落ち込んではいられず、エリナは彼女を立ち直らせるために吉報を報告した。
「あ、そうだ!!ティナ様、後で兄貴もここへ訪れるようですよ!!そしたらウルにも会えますよきっと!!」
「えっ!?本当に!?」
レナとウルが城に訪れるという事を知ってティナは顔を輝かせ、先ほどまで落ち込んでいたのが嘘の様に慌てて丸焼け肉を頬張り、身なりを整える。少しでも彼女が元気を取り戻した事にエリナは安堵すると、今頃は玉座の間で話し合いを行っているはずのレナが早く訪れるように祈る――
――同時刻、レナはいつものメンバーを連れて玉座の間に向かう。表向きは追放されているとはいえ、既にレナが王弟である事は知れ渡っているため、兵士達は彼を無碍な扱いは行わず、ナオの元へ案内した。
「女王陛下、レナ様を連れてきました。中に入ってもよろしいですか?」
『ああ、分かった……中に入れろ』
兵士の言葉に扉の内側からナオの声が上がり、扉を開くとそこには玉座の間に座るナオとその隣には大量の書類を抱えたヴァルキュリア騎士団の副団長であるリノンの姿があった。他にも将軍や大臣と思われる人間が何人か存在し、彼等は両手に書類を抱えてナオの元へ跪く。
「女王陛下、こちらが各領地の貴族から送り届けられた報告書でございます」
「分かった、後で確認する」
「陛下、ヨツバ王国からの使者が再三訪れて謁見を願っています。どうしますか?」
「もう少し待たせておいてくれ」
「女王様、レナ様がお見えなられました」
「だから後で言って……レナ!?」
「なんか、大変そうだね……」
大勢の家臣に群がれながら大量の書類を処理していたナオは目に隈を浮かべながらも顔を上げ、レナ達が入って来た事に気付く。玉座の間に訪れる前に兵士が確認を行ったのだが、どうやら上の空で返事をしていたらしく、慌てて家臣たちを下がらせてレナと向き合う。
「おお、よく来てくれたなレナ……お前達、しばらくの間は休憩を取る。悪いが将軍以外の者はここから退室してくれ」
「分かりました」
「陛下、使者はどうされますか?今すぐにでも謁見を求められているのですが……」
「どうにか機嫌を損ねないように宥めておいてくれ。用事を終えたらすぐに会うと伝えてくれ」
「かしこまりました」
ナオの言葉に玉座の間に集まっていた文官や貴族は退室し、その光景を見たシズネは呆れた表情を浮かべ、レナに囁く。
「あいつら……王妃に従っていた奴等も居たわ。王妃が死んだ事で掌を返して寝返ったようね」
「そうなの?」
「何人か知った顔が居るわ。よくもまあ、平然と顔を出せたものね」
「仕方ないさ、彼等が居なければこの国は成り立たない……今は過去の事は水に流し、共に国を支える必要がある」
シズネの言葉が聞こえていたのかナオは苦笑いを浮かべ、王妃の派閥に存在した貴族の殆どは現在はナオに忠誠を誓い、マリアが消えた事でナオの元から離れていた貴族達も女王となった彼女に謝罪して彼女に忠誠を誓う。正直に言えばナオとしても自分の処刑に賛同した人間達が自分に媚びへつらう状況に戸惑い、ため息を吐き出す。
王妃という絶対的な存在が消えた事で彼女に従っていた貴族達も後釜を失い、自分の地位を守るためには敵対していたナオに従うしかなく、表向きは従順に従っていた。王妃も殺され、後継ぎであった王子は行方不明、彼女に仕えていた大将軍のミドルも消えた事で彼等には頼る存在はおらず、ナオに従うしかない。
シオンとリアナに関しても王妃が死亡した事が相当に衝撃を受けたらしく、現在は静養のために二人は王都を離れ、ナオの事を最後まで見放さなかった貴族の元で世話になっている。2人を王位に立てて国の実権を取り返そうとする貴族も居たが、当のシオンとリアナは国王の座には興味を示さず、お互いに慰め合う様に過ごしているという。
「王妃が死んだからと言ってこの国が平和になったとは言えない。先王も死亡し、国の重鎮である大将軍の一角も消えてしまった……今の王国は正に史上最大の危機を迎えている状況だ」
「街中でも噂になっていたよ。ヨツバ王国と戦争が始まるって……本当なの?」
「そうか……もう市民にまでそこまで伝わっていたのか」
「じゃ、じゃあ……本当に戦争が起きるのか!?あ、いや……起きるんですか!?」
ダインの言葉遣いに対してナオの両端に並んでいた女騎士が睨みつけると、彼は慌てて口調を正す。その反応を見てナオは苦笑し、質問に答える。
「正直に言えば……このままではヨツバ王国との戦争は避けられないだろう。王国側の要求は我が国が束縛している王族4名の解放を求めている」
「束縛だと……?」
「ああ、当然だが我が国はヨツバ王国の方々を拘束などしていない。しかし、それを証明する術がない……だからヨツバ王国はこれほどまでに強気でいられるんだ」
ヨツバ王国が動き出そうとしている事は事前にバルトロス王国も掴み、だからこそヨツバ王国の面々を国へ送り返して国王の代理とい名目で国を支配しているカレハを失脚させようとしたのだが、肝心のデブリ国王やティナを除いた子供達が石像とされてしまう。
石像にされた人間は喋る事も出来ず、完全な石の塊にしか見えないため、ナオが何度も説明してデブリ国王達はメドゥーサの呪いによって石像にされたと説明した。だが、ヨツバ王国から送り込まれた使者達は頑なに彼女の言葉を信じようとせず、世迷言を並べて我が国の王族を拘束するつもりかと激怒した。
それだけではなく、最初に送り込まれた使者が憤慨してヨツバ王国へと帰国したが、道中で何者かの襲撃を受けて使者の団体が壊滅した。生きのこった兵士によると襲撃を仕掛けた集団はバルトロス王国の兵士の装備をしていたと断言し、この事でヨツバ王国はバルトロス王国が王族を拘束するだけではなく、我が国に対して敵意を抱いていると判断する。
「既に二度目の使者が訪れた時には彼等は武装していた。最初に送り込まれた使者に攻撃を仕掛けたのは我が国だと疑っている……そして三度目の使者がこの城に訪れている」
「使者の要求は?一回目と二回目の使者は何て言っていた?」
「即刻、バルトロス王国内で拘束されているヨツバ王国の王族全員と配下の解放、並びに我が国に対して賠償金として白金貨1万枚か、あるいは所持している勇者の聖遺物である聖剣を引き渡す様に請求してきた」
「白金貨1万枚というと……金貨10万枚分!?」
「……それ、いくらぐらい?」
あまりにも法外な賠償金の金額にどの程度の価値があるのか分からずにコトミンは首を傾げるが、日本円に換算すると「100億円」を要求してきた事になる。当然だが現在の王国の所有する予算にそれだけの余裕はなく、相手もそれを見越して法外の値段を要求してきたのだろう。
0
お気に入りに追加
16,565
あなたにおすすめの小説
最弱職の初級魔術師 初級魔法を極めたらいつの間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された「霧崎ルノ」彼を召還したのはバルトロス帝国の33代目の皇帝だった。現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が帝国領土に出現し、数多くの人々に被害を与えていた。そのために皇帝は魔王軍に対抗するため、帝国に古から伝わる召喚魔法を利用して異世界から「勇者」の素質を持つ人間を呼び出す。しかし、どういう事なのか召喚されたルノはこの帝国では「最弱職」として扱われる職業の人間だと発覚する。
彼の「初級魔術師」の職業とは普通の魔術師が覚えられる砲撃魔法と呼ばれる魔法を覚えられない職業であり、彼の職業は帝国では「最弱職」と呼ばれている職業だった。王国の人間は自分達が召喚したにも関わらずに身勝手にも彼を城外に追い出す。
だが、追い出されたルノには「成長」と呼ばれる能力が存在し、この能力は常人の数十倍の速度でレベルが上昇するスキルであり、彼は瞬く間にレベルを上げて最弱の魔法と言われた「初級魔法」を現実世界の知恵で工夫を重ねて威力を上昇させ、他の職業の魔術師にも真似できない「形態魔法」を生み出す――
※リメイク版です。付与魔術師や支援魔術師とは違う職業です。前半は「最強の職業は付与魔術師かもしれない」と「最弱職と追い出されたけど、スキル無双で生き残ります」に投稿していた話が多いですが、後半からは大きく変わります。
(旧題:最弱職の初級魔術師ですが、初級魔法を極めたら何時の間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。