548 / 2,083
最終章 王国編
夢の世界の特訓
しおりを挟む
「――うう、今度はヒトミンの大群が押し寄せてくる……俺が何をしたって言うんだ」
「もしも~し!!起きてます?」
「はっ!?今度はアイリスの大群か!?」
「何を言ってんですか、私は一人しかいないでしょう?」
「あれ?本当だ……ていうか、アイリス?何でここに居るの?遂に実体化したか」
「違いますよ、ここは私の作り出した世界です」
レナは揺り動かされて目を覚ますと、視界にアイリスの顔が映し出される。どうして彼女が現実に居るのかと驚いたが、よくよく周囲を確認すると過去に何度か訪れた事がある「夢の世界」だと気づき、どうやら再びアイリスに呼び出された事を悟る。
この世界では思い描くことが現実になるため、現実世界では会えないアイリスとも邂逅する事が出来る事を思い出し、数日ぶりに再会を果たした彼女に事情を問う。
「前に一週間ぐらいは連絡出来ないとか言ってたのにもう会えるようになったの?」
「いえ、まだ完全にレナさんの風の聖痕が馴染んでいないので交信は出来ません。ですけどこの世界でならどうにか話せるようになりました。だけど、以前と違って時間の概念までは操れないんですよね」
「どういう事?」
「つまり、この世界で過ごしている間はリアルタイムで現実世界の方も時間が経過しています。なのでレナさんの本隊が目を覚ましたらこの世界からはじき出されるので気をつけて下さい」
「そうなのか……前の時は時間の流れを遅くさせてたんだっけ」
以前は夢の世界の時間の流れはアイリスが操作する事が出来たらしいが、現在は現実と同じ時間軸で動いているらしく、ここでの1時間は現実でも1時間過ごすらしい。それでもアイリスと交信出来た事は喜ばしく、レナは現在の状況を聞き出そうとした。
「アイリス、色々と聞きたいことがあるんだけど……」
「王妃の様子ですね?私がレナさんを呼んだのはちょっと不味い事態が起きたので、その事を説明するためにどうにか呼び出したんですよ」
「また何か問題が起きたのか……」
アイリスが自分を呼び出したという時点で悪い予感を覚えていたレナはため息を吐き出し、今回は時間に余裕がないのかアイリスは手短に話す。
「実は王妃の元に剣聖が集まっています。シュン、ロウガ、ゴウライと言えば分かりますね?」
「あの三人か……え、何で王妃の所に?まさか3人で乗り込んだんじゃ……」
「違います。この3人はマリアを人質に取られて王妃に従う様に脅迫されたんです」
「……マジか」
マリアが王妃と協力関係を結んでいるカレハに捕まったという話は真実だったらしく、マリアの命と引き換えに彼女に仕える剣聖達を呼び寄せ、王妃は戦力を増加させようとしていた。
「この王妃の提案に3人は承諾し、現在は王城で見張りを付けられた状態で待機しています。このまま革命軍が乗り込めば戦闘は避けられません」
「くそっ……こんな時に3人の剣聖が敵に回ったのか」
「それだけじゃありませんよ。シズネとレミアは拒否しましたが、ジャンヌも王妃の要求を受け入れて現在は釈放されています。つまり、このまま革命団が作戦を決行すれば5人の剣聖と戦う事になります」
「……最悪だな」
まさか氷雨に所属する全ての剣聖と戦うことになるなど予測できず、レナはため息を吐き出す。剣聖の称号を持つ人間は並の剣士とは比べ物にならない技量を誇り、正に一騎当千の実力者ばかりである。特にゴウライは単独で竜種を撃破する最強の剣士と言われ、もしかしたら実力はミドルを勝るかもしれない。
作戦通りに革命団が動けばミドル、カトレアの大将軍を筆頭に王妃の側近達、更には数多くの王国兵に加えて剣聖5人と戦わなければならない。そうなれば現在の戦力では勝ち目が薄い。それでも今日中に作戦を実行しなければナオの処刑されてしまう。
「さらに悪い知らせがあります。レナさんが集めたカラドボルグ、エクスカリバーは敵の元にあります。しかもゴウライはデュランダルを所持していますし、レミアさんから回収されたアスカロンも警戒しなければいけません」
「でも、聖剣は王族しか扱えないんでしょ?」
「忘れたんですか?ナオの妹二人は王妃に心酔しています。この二人も王族である以上は聖剣を扱う資格を持っています」
「ああ、そういえばそうだった……八方塞がりか」
「いえ、レナさんにも勝機はあります。聖剣ならレナさんも持っているじゃないですか」
「レーヴァティンの事?」
獣人国に転移した際、レナは偶然にも遺跡を発見して手に入れた「レーヴァティン」の存在を思い出す。元々はダインが発見した代物だが、紅蓮と交換する事で受け取った聖剣を異空間に収納したままだと気づく。
「そういえば異空間に入れっぱなしだった。でも、あっちは聖剣3本で俺が1本なら話にならないんじゃないの」
「何言ってんですか、聖剣を使用するには膨大な魔力を必要とします。それはレナさんもご存じじゃないですか?」
過去に腐敗竜との戦闘の時、レナはカラドボルグを使用した際に大量の魔力を消耗した事を思い出す。聖剣は強力な兵器であると同時に使い手を選び、生半可な人間には決して扱えない。そして聖剣を扱える人間には条件が存在する。
「それに聖剣にはレベル制限が施されています。今のレナさんは問題ないですけど、王女たちの方は条件を満たしていないので完全に聖剣の力を扱えませんよ」
「あ、そうか。そういう設定だった」
「設定とはどういう意味ですかっ」
聖剣には一定のレベルを超える人間にしか扱えないように細工が施されており、現時点ではレナ以外の人間の中に聖剣を完全に扱いこなせる人間はいない。なので聖剣の数が相手の方が有利でも、真に聖剣の力を使いこなせるのがレナだけならば戦力差を覆す事が出来た。
「とはいっても聖剣を使うときはここぞという場面だけにしてください。いくら今のレナさんでも聖剣を多用すれば肉体が持ちませんから」
「分かってるよ。カラドボルグでもう懲りたよ」
「それならいいです。それと、私の言ったことを覚えてますか?風の聖痕とレナさんの剣技を組み合わせた新しい技を作ると約束しましたよね?」
「……ぷいっ」
「こ、この人……完全に忘れてましたね!!」
わざとらしく顔を逸らすレナにアイリスが憤るが、ここまでの道中は色々とあって時間の余裕がなく、技の開発などしている暇がなかった。その事はアイリスも承知していたので仕方なく彼女は自分の力を貸すことにした。
「まあ、レナさんが大変だったのは知ってますのでこれ以上は怒りません。ですが、もう時間に余裕がないので今から練習して貰いますよ!!」
「なるほど、この世界で技を開発すればいいのか」
「そういう事です。幸いにもここではどれだけ魔法を使おうとレナさんの肉体に負担はありませんし、怪我をしても一瞬で治す事が出来ます。それに対戦相手も幾らでも生み出せますからね」
「つまり、特訓に集中出来るわけか……それならアイリス、俺の対戦相手にちょっと注文があるんだけど――」
――夢の世界で特訓を行い、新しい技を開発するように促すアイリスに対して仮想の敵を作り出す際にレナはある人物を指定した。
※今回はちょっと報告があります。
カタナヅキ「今回の投稿は私自身が公開ボタンを押しました。理由?打ち間違えたからさ!!」(ノД`)・゜・。
アイリス「全く紛らわしい……私のせいだと勘違いされたらどうするんですか」
カタナヅキ「それと外伝のヒロインルートに関しても報告します。今の所は最初のヒロインの話は書き上げました。色々と考えた末、やはりこの作品の最初のヒロインはこの人しかいないと思って書きました。他にもアイリスとナオのルートを執筆中です」
アイリス「おおっ……あれ、私も!?実体がないのにヒロインとは……(; ゚Д゚)」
「もしも~し!!起きてます?」
「はっ!?今度はアイリスの大群か!?」
「何を言ってんですか、私は一人しかいないでしょう?」
「あれ?本当だ……ていうか、アイリス?何でここに居るの?遂に実体化したか」
「違いますよ、ここは私の作り出した世界です」
レナは揺り動かされて目を覚ますと、視界にアイリスの顔が映し出される。どうして彼女が現実に居るのかと驚いたが、よくよく周囲を確認すると過去に何度か訪れた事がある「夢の世界」だと気づき、どうやら再びアイリスに呼び出された事を悟る。
この世界では思い描くことが現実になるため、現実世界では会えないアイリスとも邂逅する事が出来る事を思い出し、数日ぶりに再会を果たした彼女に事情を問う。
「前に一週間ぐらいは連絡出来ないとか言ってたのにもう会えるようになったの?」
「いえ、まだ完全にレナさんの風の聖痕が馴染んでいないので交信は出来ません。ですけどこの世界でならどうにか話せるようになりました。だけど、以前と違って時間の概念までは操れないんですよね」
「どういう事?」
「つまり、この世界で過ごしている間はリアルタイムで現実世界の方も時間が経過しています。なのでレナさんの本隊が目を覚ましたらこの世界からはじき出されるので気をつけて下さい」
「そうなのか……前の時は時間の流れを遅くさせてたんだっけ」
以前は夢の世界の時間の流れはアイリスが操作する事が出来たらしいが、現在は現実と同じ時間軸で動いているらしく、ここでの1時間は現実でも1時間過ごすらしい。それでもアイリスと交信出来た事は喜ばしく、レナは現在の状況を聞き出そうとした。
「アイリス、色々と聞きたいことがあるんだけど……」
「王妃の様子ですね?私がレナさんを呼んだのはちょっと不味い事態が起きたので、その事を説明するためにどうにか呼び出したんですよ」
「また何か問題が起きたのか……」
アイリスが自分を呼び出したという時点で悪い予感を覚えていたレナはため息を吐き出し、今回は時間に余裕がないのかアイリスは手短に話す。
「実は王妃の元に剣聖が集まっています。シュン、ロウガ、ゴウライと言えば分かりますね?」
「あの三人か……え、何で王妃の所に?まさか3人で乗り込んだんじゃ……」
「違います。この3人はマリアを人質に取られて王妃に従う様に脅迫されたんです」
「……マジか」
マリアが王妃と協力関係を結んでいるカレハに捕まったという話は真実だったらしく、マリアの命と引き換えに彼女に仕える剣聖達を呼び寄せ、王妃は戦力を増加させようとしていた。
「この王妃の提案に3人は承諾し、現在は王城で見張りを付けられた状態で待機しています。このまま革命軍が乗り込めば戦闘は避けられません」
「くそっ……こんな時に3人の剣聖が敵に回ったのか」
「それだけじゃありませんよ。シズネとレミアは拒否しましたが、ジャンヌも王妃の要求を受け入れて現在は釈放されています。つまり、このまま革命団が作戦を決行すれば5人の剣聖と戦う事になります」
「……最悪だな」
まさか氷雨に所属する全ての剣聖と戦うことになるなど予測できず、レナはため息を吐き出す。剣聖の称号を持つ人間は並の剣士とは比べ物にならない技量を誇り、正に一騎当千の実力者ばかりである。特にゴウライは単独で竜種を撃破する最強の剣士と言われ、もしかしたら実力はミドルを勝るかもしれない。
作戦通りに革命団が動けばミドル、カトレアの大将軍を筆頭に王妃の側近達、更には数多くの王国兵に加えて剣聖5人と戦わなければならない。そうなれば現在の戦力では勝ち目が薄い。それでも今日中に作戦を実行しなければナオの処刑されてしまう。
「さらに悪い知らせがあります。レナさんが集めたカラドボルグ、エクスカリバーは敵の元にあります。しかもゴウライはデュランダルを所持していますし、レミアさんから回収されたアスカロンも警戒しなければいけません」
「でも、聖剣は王族しか扱えないんでしょ?」
「忘れたんですか?ナオの妹二人は王妃に心酔しています。この二人も王族である以上は聖剣を扱う資格を持っています」
「ああ、そういえばそうだった……八方塞がりか」
「いえ、レナさんにも勝機はあります。聖剣ならレナさんも持っているじゃないですか」
「レーヴァティンの事?」
獣人国に転移した際、レナは偶然にも遺跡を発見して手に入れた「レーヴァティン」の存在を思い出す。元々はダインが発見した代物だが、紅蓮と交換する事で受け取った聖剣を異空間に収納したままだと気づく。
「そういえば異空間に入れっぱなしだった。でも、あっちは聖剣3本で俺が1本なら話にならないんじゃないの」
「何言ってんですか、聖剣を使用するには膨大な魔力を必要とします。それはレナさんもご存じじゃないですか?」
過去に腐敗竜との戦闘の時、レナはカラドボルグを使用した際に大量の魔力を消耗した事を思い出す。聖剣は強力な兵器であると同時に使い手を選び、生半可な人間には決して扱えない。そして聖剣を扱える人間には条件が存在する。
「それに聖剣にはレベル制限が施されています。今のレナさんは問題ないですけど、王女たちの方は条件を満たしていないので完全に聖剣の力を扱えませんよ」
「あ、そうか。そういう設定だった」
「設定とはどういう意味ですかっ」
聖剣には一定のレベルを超える人間にしか扱えないように細工が施されており、現時点ではレナ以外の人間の中に聖剣を完全に扱いこなせる人間はいない。なので聖剣の数が相手の方が有利でも、真に聖剣の力を使いこなせるのがレナだけならば戦力差を覆す事が出来た。
「とはいっても聖剣を使うときはここぞという場面だけにしてください。いくら今のレナさんでも聖剣を多用すれば肉体が持ちませんから」
「分かってるよ。カラドボルグでもう懲りたよ」
「それならいいです。それと、私の言ったことを覚えてますか?風の聖痕とレナさんの剣技を組み合わせた新しい技を作ると約束しましたよね?」
「……ぷいっ」
「こ、この人……完全に忘れてましたね!!」
わざとらしく顔を逸らすレナにアイリスが憤るが、ここまでの道中は色々とあって時間の余裕がなく、技の開発などしている暇がなかった。その事はアイリスも承知していたので仕方なく彼女は自分の力を貸すことにした。
「まあ、レナさんが大変だったのは知ってますのでこれ以上は怒りません。ですが、もう時間に余裕がないので今から練習して貰いますよ!!」
「なるほど、この世界で技を開発すればいいのか」
「そういう事です。幸いにもここではどれだけ魔法を使おうとレナさんの肉体に負担はありませんし、怪我をしても一瞬で治す事が出来ます。それに対戦相手も幾らでも生み出せますからね」
「つまり、特訓に集中出来るわけか……それならアイリス、俺の対戦相手にちょっと注文があるんだけど――」
――夢の世界で特訓を行い、新しい技を開発するように促すアイリスに対して仮想の敵を作り出す際にレナはある人物を指定した。
※今回はちょっと報告があります。
カタナヅキ「今回の投稿は私自身が公開ボタンを押しました。理由?打ち間違えたからさ!!」(ノД`)・゜・。
アイリス「全く紛らわしい……私のせいだと勘違いされたらどうするんですか」
カタナヅキ「それと外伝のヒロインルートに関しても報告します。今の所は最初のヒロインの話は書き上げました。色々と考えた末、やはりこの作品の最初のヒロインはこの人しかいないと思って書きました。他にもアイリスとナオのルートを執筆中です」
アイリス「おおっ……あれ、私も!?実体がないのにヒロインとは……(; ゚Д゚)」
0
お気に入りに追加
16,565
あなたにおすすめの小説
最弱職の初級魔術師 初級魔法を極めたらいつの間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された「霧崎ルノ」彼を召還したのはバルトロス帝国の33代目の皇帝だった。現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が帝国領土に出現し、数多くの人々に被害を与えていた。そのために皇帝は魔王軍に対抗するため、帝国に古から伝わる召喚魔法を利用して異世界から「勇者」の素質を持つ人間を呼び出す。しかし、どういう事なのか召喚されたルノはこの帝国では「最弱職」として扱われる職業の人間だと発覚する。
彼の「初級魔術師」の職業とは普通の魔術師が覚えられる砲撃魔法と呼ばれる魔法を覚えられない職業であり、彼の職業は帝国では「最弱職」と呼ばれている職業だった。王国の人間は自分達が召喚したにも関わらずに身勝手にも彼を城外に追い出す。
だが、追い出されたルノには「成長」と呼ばれる能力が存在し、この能力は常人の数十倍の速度でレベルが上昇するスキルであり、彼は瞬く間にレベルを上げて最弱の魔法と言われた「初級魔法」を現実世界の知恵で工夫を重ねて威力を上昇させ、他の職業の魔術師にも真似できない「形態魔法」を生み出す――
※リメイク版です。付与魔術師や支援魔術師とは違う職業です。前半は「最強の職業は付与魔術師かもしれない」と「最弱職と追い出されたけど、スキル無双で生き残ります」に投稿していた話が多いですが、後半からは大きく変わります。
(旧題:最弱職の初級魔術師ですが、初級魔法を極めたら何時の間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。