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放浪編
監獄都市、最終決戦!!
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「レナぁああああっ!!」
「ちょ、待っ……うわぁあああっ!?」
「何だっ!?」
二階の窓から放たれた大声が校庭に響き渡った瞬間、窓枠を破壊しながらネズミを抱えたゴンゾウが姿を現す。二階から飛び降りてきたゴンゾウを見て校庭に存在した全員が驚愕の表情を浮かべ、着地した瞬間に地面に振動が走る。
「待たせたなっ……!!」
「うぐっ……何で僕まで」
「ゴンちゃん!!それにネズミも……助けに来てくれたの?」
ゴンゾウの元にレナは駆け寄ると、その様子を伺っていたミノタウロスはゴンゾウの姿を見て小馬鹿にするように鼻で笑う。
「アノ時ノ小僧カ……マタ、俺ニヤラレニ来タノカ?」
「……昨日、確かに俺はお前に負けた。だが、今回は前の様に行くとは思うなよ」
堂々と自分の「金銀の闘拳」を身に着けているミノタウロスに対してゴンゾウは鼻息を荒くすると、拳同士を叩きつけて向き合う。その態度を見たミノタウロスは面白がるように兵士に邪魔をしないように告げる。
「コイツラハ俺ガ相手ヲスル!!オマエラハ邪魔ヲスルナッ!!」
「えっ!?し、しかし……」
「あの~……僕は巻き込まれただけというか、人質というか……」
ミノタウロスの命令に兵士は戸惑う一方、半ば強制的にゴンゾウに連れ出されたネズミは自分は無関係だとアピールするが、ここまで来た以上は彼にも協力してもらうためにレナはネズミの首根っこを掴む。
「ネズミ、こうなったらお前も覚悟を決めろ。お前にも協力してもらうぞ」
「えっ、ちょっ……!?」
「人質のふりをすれば途中で解放するから付き合え、この状況だとそれ以外に言い逃れは出来ないだろ」
ネズミを抱えながらレナは後方を振り返ると、やっと消火器の白煙を浴びて興奮したサイクロプスを抑えつけるのに成功したのか他の看守や傷だらけの兵士達も窓か身を乗り出し、校庭に姿を現す光景を確認する。
「見つけたぞ!!まだあんなところにいやがったか!!」
「くそ、とんでもない目に遭わせやがって……ぶっ殺してやる!!」
「待て、生け捕りだと言っただろう!!絶対に殺すなっ!!」
「あら?あれってもしかして……ネズミちゃん?」
「何っ……情報屋か!?」
サイクロプスに殴りつけられたと思われる側近の巨人族の兵士達は真っ先にレナ達の元に向かおうとしたが、興奮する彼等を看守長が抑え、その間にパールとハイ・ゴブリンも校庭に出るとレナの傍にネズミが存在する事に気づく。
前方はミノタウロスと数十人の兵士、後方からは看守長と他の看守と配下の兵士に囲まれてしまったレナはゴンゾウと背中を合わせ、ネズミを脇に抱えながら自分の傍に控えるゴブリンとガルムにも声を掛ける。
「面倒な事になってきたな……今の内ならあっちに戻ってもいいぞ?」
「ギイッ……!!」
「ガウッ!!」
「え、ゴブリン?何でこんな所に……レナさんも魔物使いだったんですか?」
ガルムに乗り込んだ隻腕のゴブリンはレナの言葉を聞いても離れようとはせず、恩を返すために戦う準備を整える。そんなゴブリンの姿を見てネズミは驚いた声を上げ、その一方でゴンゾウも戦闘体勢に入る。
「レナ、ネズミ……お前達だけでも外へ逃げろ。ここは俺が何とかする」
「馬鹿言わないでよ。逃げる時は皆一緒だよ」
「僕もですか!?……ああ、もう!!どうせ言い逃れできないのなら、最後まで付き合ってあげますよ!!こうなったらこんな辛気臭い所、さっさと抜け出しましょう!!」
「ギイッ!!」
「ガオッ!!」
レナ、ゴンゾウ、ネズミ、そしてゴブリンとガルムはお互いの背中を合わせるように周囲の光景を見渡し、相手の出方を伺う。その様子を見た看守長は表情を歪め、ミノタウロスは口元に笑みを浮かべ、ハイ・ゴブリンは冷や汗を流し、パールは少しっ困ったように首を傾げた。
「ネズミく……いや、ネズミ!!どうして君が……!!」
「あらあら……反抗期なのかしら?」
「おい、どうする?本当に情報屋と戦う気か?」
「ドウデモイイ、イツデモコイ!!」
ネズミがレナの傍に存在する事に看守達は明らかに動揺を示し、そんな彼等の態度にレナは疑問を抱き、ネズミはため息を吐きながら頬を掻く。そんな彼の顔を見てレナはある事を思い出し、ネズミに直接問いただす。
「そういえばネズミ、聞きたい事があるんだけど……お前、もしかして看守長の……」
「それ以上先は言わないでください……言いたい事は分かりますけど、今は逃げる事に集中しましょう」
「あ、うん……」
女囚館からレナが逃げ出す際、偶然にも見た看守長の顔がネズミと瓜二つだった事を質問しようとしたが、余程答えたくないのかネズミは今までに見た事がない程に疲れた表情を浮かべて返答を拒否する。そんなネズミの反応に疑問を抱きながらもレナは両手を左右に構え、本気で戦うために異空間から退魔刀と反鏡剣を取り出した。
※今回の投降の10秒前
カタナヅキ「ふうっ……今日の分は書き終えたな」
アイリス「お疲れ様です(´ω`)つ旦」
カタナヅキ「お、気が利くじゃないか……ぐふぅっ!?( ゚Д゚)ド、ドク……!?」
アイリス「ふふふっ……今日のノルマ達成です(●ω●)ノ公開ボタン」
「ちょ、待っ……うわぁあああっ!?」
「何だっ!?」
二階の窓から放たれた大声が校庭に響き渡った瞬間、窓枠を破壊しながらネズミを抱えたゴンゾウが姿を現す。二階から飛び降りてきたゴンゾウを見て校庭に存在した全員が驚愕の表情を浮かべ、着地した瞬間に地面に振動が走る。
「待たせたなっ……!!」
「うぐっ……何で僕まで」
「ゴンちゃん!!それにネズミも……助けに来てくれたの?」
ゴンゾウの元にレナは駆け寄ると、その様子を伺っていたミノタウロスはゴンゾウの姿を見て小馬鹿にするように鼻で笑う。
「アノ時ノ小僧カ……マタ、俺ニヤラレニ来タノカ?」
「……昨日、確かに俺はお前に負けた。だが、今回は前の様に行くとは思うなよ」
堂々と自分の「金銀の闘拳」を身に着けているミノタウロスに対してゴンゾウは鼻息を荒くすると、拳同士を叩きつけて向き合う。その態度を見たミノタウロスは面白がるように兵士に邪魔をしないように告げる。
「コイツラハ俺ガ相手ヲスル!!オマエラハ邪魔ヲスルナッ!!」
「えっ!?し、しかし……」
「あの~……僕は巻き込まれただけというか、人質というか……」
ミノタウロスの命令に兵士は戸惑う一方、半ば強制的にゴンゾウに連れ出されたネズミは自分は無関係だとアピールするが、ここまで来た以上は彼にも協力してもらうためにレナはネズミの首根っこを掴む。
「ネズミ、こうなったらお前も覚悟を決めろ。お前にも協力してもらうぞ」
「えっ、ちょっ……!?」
「人質のふりをすれば途中で解放するから付き合え、この状況だとそれ以外に言い逃れは出来ないだろ」
ネズミを抱えながらレナは後方を振り返ると、やっと消火器の白煙を浴びて興奮したサイクロプスを抑えつけるのに成功したのか他の看守や傷だらけの兵士達も窓か身を乗り出し、校庭に姿を現す光景を確認する。
「見つけたぞ!!まだあんなところにいやがったか!!」
「くそ、とんでもない目に遭わせやがって……ぶっ殺してやる!!」
「待て、生け捕りだと言っただろう!!絶対に殺すなっ!!」
「あら?あれってもしかして……ネズミちゃん?」
「何っ……情報屋か!?」
サイクロプスに殴りつけられたと思われる側近の巨人族の兵士達は真っ先にレナ達の元に向かおうとしたが、興奮する彼等を看守長が抑え、その間にパールとハイ・ゴブリンも校庭に出るとレナの傍にネズミが存在する事に気づく。
前方はミノタウロスと数十人の兵士、後方からは看守長と他の看守と配下の兵士に囲まれてしまったレナはゴンゾウと背中を合わせ、ネズミを脇に抱えながら自分の傍に控えるゴブリンとガルムにも声を掛ける。
「面倒な事になってきたな……今の内ならあっちに戻ってもいいぞ?」
「ギイッ……!!」
「ガウッ!!」
「え、ゴブリン?何でこんな所に……レナさんも魔物使いだったんですか?」
ガルムに乗り込んだ隻腕のゴブリンはレナの言葉を聞いても離れようとはせず、恩を返すために戦う準備を整える。そんなゴブリンの姿を見てネズミは驚いた声を上げ、その一方でゴンゾウも戦闘体勢に入る。
「レナ、ネズミ……お前達だけでも外へ逃げろ。ここは俺が何とかする」
「馬鹿言わないでよ。逃げる時は皆一緒だよ」
「僕もですか!?……ああ、もう!!どうせ言い逃れできないのなら、最後まで付き合ってあげますよ!!こうなったらこんな辛気臭い所、さっさと抜け出しましょう!!」
「ギイッ!!」
「ガオッ!!」
レナ、ゴンゾウ、ネズミ、そしてゴブリンとガルムはお互いの背中を合わせるように周囲の光景を見渡し、相手の出方を伺う。その様子を見た看守長は表情を歪め、ミノタウロスは口元に笑みを浮かべ、ハイ・ゴブリンは冷や汗を流し、パールは少しっ困ったように首を傾げた。
「ネズミく……いや、ネズミ!!どうして君が……!!」
「あらあら……反抗期なのかしら?」
「おい、どうする?本当に情報屋と戦う気か?」
「ドウデモイイ、イツデモコイ!!」
ネズミがレナの傍に存在する事に看守達は明らかに動揺を示し、そんな彼等の態度にレナは疑問を抱き、ネズミはため息を吐きながら頬を掻く。そんな彼の顔を見てレナはある事を思い出し、ネズミに直接問いただす。
「そういえばネズミ、聞きたい事があるんだけど……お前、もしかして看守長の……」
「それ以上先は言わないでください……言いたい事は分かりますけど、今は逃げる事に集中しましょう」
「あ、うん……」
女囚館からレナが逃げ出す際、偶然にも見た看守長の顔がネズミと瓜二つだった事を質問しようとしたが、余程答えたくないのかネズミは今までに見た事がない程に疲れた表情を浮かべて返答を拒否する。そんなネズミの反応に疑問を抱きながらもレナは両手を左右に構え、本気で戦うために異空間から退魔刀と反鏡剣を取り出した。
※今回の投降の10秒前
カタナヅキ「ふうっ……今日の分は書き終えたな」
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