278 / 2,083
闘技祭 決戦編
ミドルの疑念
しおりを挟む
――時は少し遡り、ミドルがアイラと交戦を取り逃した後、ミドルは真っ先にレナ達の追跡を行う。彼の目的は王妃にとって厄介な存在であるレナの排除であり、闘技場内に兵士を総動員して捜索を行わせようとした。しかし、何故か闘技場内の兵士の数が少ない事に気付く。
「……どういう事だ?何故、これだけの兵士しかいない?」
「だ、大将軍……申し訳ございません!!現在、この闘技場内の兵の大半は出払っているのです!!」
「出払っているだと?」
闘技場内の警備を任されている警備隊長を呼び寄せたミドルは兵士の数が少ない事を指摘すると、隊長は慌てて頭を下げる。しかし、ミドルは謝罪よりも理由を問い質す。
「どうして闘技場内の警備兵が出払っている?一体誰がそんな命令を下した!!理由を言え!!」
「そ、それが……実は命令を下したのはレミア様なのです」
「レミア……将軍が?」
ここでレミアの名前が出てきたことにミドルは疑問を抱き、どうして自分と同じく王妃に仕える彼女が闘技場内の兵士を勝手に動かした事に戸惑う。
「レミア将軍は何処に警備兵を連れ出した?それは本当に将軍の命令なのか?」
「間違いありません!!ミドル大将軍が王妃様に報告に向かっていた頃、レミア様が現れて数百の警備兵を連れ出しました!!」
「何故そんな事を……レミア将軍は何と言っていた?」
「冒険都市にて騒動が起きたらしく、陽光教会の人間がレミア様に救援を求めたのです。なんでも都市内部に魔物が現れたとか……」
「そんな馬鹿な……!!」
レミアは陽光教会と繋がりが存在し、教会の信者としても有名である。レミアの先祖である「白騎士レイナ」も陽光教会の信者であり、ルトリア家の家系は代々当主は陽光教会の信者だった。陽光教会は王国とも親交が深く、世界各国の信者から集めた寄付金の一部を税金として収めている。そのため、教会からレミアの派遣を求められれば断ることは出来ない。
「都市に現れた魔物というのは?レミア将軍だけでは手に負えないのか?冒険都市の冒険者ギルドは何をしている?」
「教会からの使者によると陽光教会の大聖堂に魔物が押し寄せ、修道女を追い払って出て行こうとしないそうです。だから教会はレミア将軍に協力を求めたとか……」
「魔物の対応など冒険者の仕事だろう!!」
「それはそうなのですが……陽光教会の規則として信者以外の人間が教会の大聖堂に立ち入る事は許されておらず、都市内の冒険者ギルドの中に立て籠もった魔物を討伐できる信者は存在しなかったそうです。だから仕方なくレミア将軍が出向く事になりました」
「馬鹿な……そんな規則を律儀に守っているのか?教会の人間は何を考えている……」
陽光教会の大聖堂は教会内部で最も神聖な場所であり、普通の人間は立ち寄る事さえも許されない。そのような大切な場所に魔物が忍び込み、占拠したために信者であるレミアが仕方なく闘技場から立ち去った事になる。ミドルは話を聞き終えて今回の騒動の黒幕を予想する。
「そういう事か……くそ、マリアめっ!!教会さえも動かしたというのか!!」
「ひいっ!?」
隊長の報告を受けたミドルは苛立ちを隠さずに傍の壁に拳を叩きつけ、それを見た兵士達が悲鳴を上げる。ミドルは今回の陽光教会の申し出が十中八九はマリアの策略であると確信し、レミアは彼女の策に嵌まったと判断しかけたが、ある違和感を抱く。
(いや、おかしい。どうしてレミアは兵士を同行させた?大聖堂には信者以外の人間は立ち入りが禁じられているのならば兵士を連れて行く理由はない……まさかっ、あいつも裏切ったというのか!?)
レミアが必要のない兵士達を同行させて冒険都市に向かったという話にミドルは違和感を拭えず、彼は今の今までレミアの事を疑ってはいなかった。事情はどうであれ、彼女も王妃に忠誠を誓う同士としてミドルはレミアの事を信頼していたが、今回の彼女の行動の意図が掴めない。
(いや、レミアが裏切ったとはまだ限らない……心優しい彼女の事だ。兵士を連れ出したのは魔物が大聖堂を抜け出して建物の外に逃げ出した時のために兵士を同行させたのかもしれない。教会の人間だけではなく、街の人間を守るために同行させただけかもしれない……しかし、この好機で警備兵の大半が闘技場の外に抜け出したのが偶然とは思えない)
ミドルはレミアが子供の頃からの付き合いであり、同じ将軍として彼女の事は信用していた。明確な証拠がない以上は彼女が裏切ったとは言い切れず、状況的に考えて教会の人間がレミアに救援を求めたのはマリアが関係しているとミドルは判断した。
(姿を消したカノンの事も気になる。レミアも姿を見ていないと言っているが……まさか既に始末されたのか?)
大将軍であるカノンが姿を消した事に関してはミドルは報告を受けているが、元々カノンの性格に問題があり、そもそもミドルは彼女が大将軍に選ばれた事自体を心の中では認めていない。そもそもカノンは名目上は大将軍ではあるが、実際の所は将軍としての活動は一切行っていない。
(王妃様はどうしてあのような下品な女を傍に置くのか理解できない……)
カノンは度々与えられた任務を失敗しており、その後始末をミドルとレミアが行っている。なので個人的にはミドルはカノンの事を嫌っていたが、王妃は何故か彼女を罰しない。そのため、カノンが今回消えた事に関してもミドルは彼女が任務を放棄したのではないかと疑っている。
(どちらにしろ今回の件はマリアが関わっているのは間違いない。レミアの真意は彼女が戻ってから問い質せばいい。もしも彼女が本当に王妃様を裏切っていたとしたら……僕の手で始末する事になるだろう)
大将軍であるレミアが裏切っていた場合、王妃から対処を任されるのは間違いなくミドルであり、彼は自分の握りしめている槍を睨みつける。これまでにミドルは王妃のためならばどんな人間だろうとこの槍で葬っており、その中には実の兄弟や世話になった人間も含まれていた――
「……どういう事だ?何故、これだけの兵士しかいない?」
「だ、大将軍……申し訳ございません!!現在、この闘技場内の兵の大半は出払っているのです!!」
「出払っているだと?」
闘技場内の警備を任されている警備隊長を呼び寄せたミドルは兵士の数が少ない事を指摘すると、隊長は慌てて頭を下げる。しかし、ミドルは謝罪よりも理由を問い質す。
「どうして闘技場内の警備兵が出払っている?一体誰がそんな命令を下した!!理由を言え!!」
「そ、それが……実は命令を下したのはレミア様なのです」
「レミア……将軍が?」
ここでレミアの名前が出てきたことにミドルは疑問を抱き、どうして自分と同じく王妃に仕える彼女が闘技場内の兵士を勝手に動かした事に戸惑う。
「レミア将軍は何処に警備兵を連れ出した?それは本当に将軍の命令なのか?」
「間違いありません!!ミドル大将軍が王妃様に報告に向かっていた頃、レミア様が現れて数百の警備兵を連れ出しました!!」
「何故そんな事を……レミア将軍は何と言っていた?」
「冒険都市にて騒動が起きたらしく、陽光教会の人間がレミア様に救援を求めたのです。なんでも都市内部に魔物が現れたとか……」
「そんな馬鹿な……!!」
レミアは陽光教会と繋がりが存在し、教会の信者としても有名である。レミアの先祖である「白騎士レイナ」も陽光教会の信者であり、ルトリア家の家系は代々当主は陽光教会の信者だった。陽光教会は王国とも親交が深く、世界各国の信者から集めた寄付金の一部を税金として収めている。そのため、教会からレミアの派遣を求められれば断ることは出来ない。
「都市に現れた魔物というのは?レミア将軍だけでは手に負えないのか?冒険都市の冒険者ギルドは何をしている?」
「教会からの使者によると陽光教会の大聖堂に魔物が押し寄せ、修道女を追い払って出て行こうとしないそうです。だから教会はレミア将軍に協力を求めたとか……」
「魔物の対応など冒険者の仕事だろう!!」
「それはそうなのですが……陽光教会の規則として信者以外の人間が教会の大聖堂に立ち入る事は許されておらず、都市内の冒険者ギルドの中に立て籠もった魔物を討伐できる信者は存在しなかったそうです。だから仕方なくレミア将軍が出向く事になりました」
「馬鹿な……そんな規則を律儀に守っているのか?教会の人間は何を考えている……」
陽光教会の大聖堂は教会内部で最も神聖な場所であり、普通の人間は立ち寄る事さえも許されない。そのような大切な場所に魔物が忍び込み、占拠したために信者であるレミアが仕方なく闘技場から立ち去った事になる。ミドルは話を聞き終えて今回の騒動の黒幕を予想する。
「そういう事か……くそ、マリアめっ!!教会さえも動かしたというのか!!」
「ひいっ!?」
隊長の報告を受けたミドルは苛立ちを隠さずに傍の壁に拳を叩きつけ、それを見た兵士達が悲鳴を上げる。ミドルは今回の陽光教会の申し出が十中八九はマリアの策略であると確信し、レミアは彼女の策に嵌まったと判断しかけたが、ある違和感を抱く。
(いや、おかしい。どうしてレミアは兵士を同行させた?大聖堂には信者以外の人間は立ち入りが禁じられているのならば兵士を連れて行く理由はない……まさかっ、あいつも裏切ったというのか!?)
レミアが必要のない兵士達を同行させて冒険都市に向かったという話にミドルは違和感を拭えず、彼は今の今までレミアの事を疑ってはいなかった。事情はどうであれ、彼女も王妃に忠誠を誓う同士としてミドルはレミアの事を信頼していたが、今回の彼女の行動の意図が掴めない。
(いや、レミアが裏切ったとはまだ限らない……心優しい彼女の事だ。兵士を連れ出したのは魔物が大聖堂を抜け出して建物の外に逃げ出した時のために兵士を同行させたのかもしれない。教会の人間だけではなく、街の人間を守るために同行させただけかもしれない……しかし、この好機で警備兵の大半が闘技場の外に抜け出したのが偶然とは思えない)
ミドルはレミアが子供の頃からの付き合いであり、同じ将軍として彼女の事は信用していた。明確な証拠がない以上は彼女が裏切ったとは言い切れず、状況的に考えて教会の人間がレミアに救援を求めたのはマリアが関係しているとミドルは判断した。
(姿を消したカノンの事も気になる。レミアも姿を見ていないと言っているが……まさか既に始末されたのか?)
大将軍であるカノンが姿を消した事に関してはミドルは報告を受けているが、元々カノンの性格に問題があり、そもそもミドルは彼女が大将軍に選ばれた事自体を心の中では認めていない。そもそもカノンは名目上は大将軍ではあるが、実際の所は将軍としての活動は一切行っていない。
(王妃様はどうしてあのような下品な女を傍に置くのか理解できない……)
カノンは度々与えられた任務を失敗しており、その後始末をミドルとレミアが行っている。なので個人的にはミドルはカノンの事を嫌っていたが、王妃は何故か彼女を罰しない。そのため、カノンが今回消えた事に関してもミドルは彼女が任務を放棄したのではないかと疑っている。
(どちらにしろ今回の件はマリアが関わっているのは間違いない。レミアの真意は彼女が戻ってから問い質せばいい。もしも彼女が本当に王妃様を裏切っていたとしたら……僕の手で始末する事になるだろう)
大将軍であるレミアが裏切っていた場合、王妃から対処を任されるのは間違いなくミドルであり、彼は自分の握りしめている槍を睨みつける。これまでにミドルは王妃のためならばどんな人間だろうとこの槍で葬っており、その中には実の兄弟や世話になった人間も含まれていた――
11
お気に入りに追加
16,550
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界居酒屋さわこさん細腕繁盛記
鬼ノ城ミヤ(天邪鬼ミヤ)
ファンタジー
陸奥さわこ 3*才独身
父が経営していた居酒屋「酒話(さけばなし)」を父の他界とともに引き継いで5年
折からの不況の煽りによってこの度閉店することに……
家賃の安い郊外へ引っ越したさわこだったが不動産屋の手違いで入居予定だったアパートはすでに入居済
途方にくれてバス停でたたずんでいたさわこは、そこで
「薬草を採りにきていた」
という不思議な女子に出会う。
意気投合したその女性の自宅へお邪魔することになったさわこだが……
このお話は
ひょんなことから世界を行き来する能力をもつ酒好きな魔法使いバテアの家に居候することになったさわこが、バテアの魔法道具のお店の裏で居酒屋さわこさんを開店し、異世界でがんばるお話です
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。